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この男、アメリカ人よりポジティブ!
英語がわからなくてもヒーローインタビューに堂々と答え、ハッスルプレーでスタジアムのファンを魅了する。全米一愛される日本人野球選手、ムネリンこと川崎宗則。モットーは「恥ずかしくても前に出る」「失敗を恐れず前に出る」。ホークスで日本一、WBCでは世界一、そして憧れのイチローを追ってメジャーリーグに挑戦。順風満帆の野球人生に見えるが、実は、無名校からプロ入りしたものの実力不足に絶望、スタメン落ち、マイナー降格――と、新しい挑戦のたびに大きな挫折を味わってきた。それでも、苦しいときこそ前に出よう! 野球小僧・川崎宗則の人生論がここにある。
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Posted by ブクログ
アメリカにわたってからの超ポジティブでアメリカ人まで惚れるくらい明るいムニを見ていて、いや、たしか若いころ自信喪失して神経衰弱にかかったことがあるとインタビューで言っていたよなとうっすら思っていたのだけど、そこらへんの疑問が氷解した。野球がうまくてプロに入ってきて、いちどどん底に突き落とされるような思いを乗り越えてきてるから、どこまでも突き進んでいけるのかもね。
よく、メジャー挑戦を断念した鳥谷や松田に、「マイナー契約しかもらえなくても、行くくらいの根性がなくてなにがメジャー挑戦だ、カワサキを見ろ」という人がいるけど、当のカワサキは「マイナー契約かメジャー契約か、どっちがいいかと訊かれて、おれがマイナー契約だったからそっちをオススメするって、そりゃ、あり得ないメジャー契約のほうがいいに決まってる」と書いている。そりゃあそうだよね。プロなのだから、より試合に出られる環境、より給料をもらえる環境を最終的に選ぶのは、なにも恥ずかしいことじゃない。
ただ、川崎には、アメリカには少しちがう野球がある、その野球のことをもっと知りたい!という強烈な好奇心があるのだろう。今年2016年は何を見せてくれるのかな。
あと、この本は、おそらく語りおろしなのだろうけど、ものすごく川崎本人の口調がよく表れていて、しかもリズムがよくて読みやすい。でありながら、話が流れていかないで、ちゃんとまとまっているのもりっぱ。頭のいい人だなとも思ったけれど、さいごに「構成 石田雄太」とあるのを見て、なっとくした。やっぱりちゃんとしたライターさんが作るとちがうのね~。いろんな意味で、とてもよくできたおもしろい本だった。
Posted by ブクログ
本作は大きく3つに分かれており、メジャーの環境と心情、野球人生として見た時の生い立ち、イチローさんとの恋愛小説という構成である。恋の行方に目が離せないという状況。
序盤はなんてポジティブなんだという印象をもつが、プロまでの過程を知ると何か違和感が出てきた。
同級生や同じポジションの人、先輩などと比較して川崎宗則は凡庸だという自分で分析している。非常にそこが冷静であり、割り切っている。
メジャーでの劣悪だと思える環境も、自分で選んだ、嫌なら帰ればいいと割り切っている。彼は挑戦だ!ポジティブだ!とガムシャラに最初から突進するのではなく、出来ないことをしっかり割り切ってから前に進んでいる。あまり考えないという意味合いでのポジティブ、としてイメージを勝手にもっていたが受け入れてから前に進むというポジティブだったんだなと思った。
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