スティーヴ・ファイナルの作品一覧

「スティーヴ・ファイナル」の「戦場の掟」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 戦場の掟
    4.4
    イラク戦争で急成長を遂げた民間軍事(警備)会社。その一員となった人々は、現代の傭兵として、戦場で要人の警護、物資輸送の護衛などの任務に就く。正規軍の代役となる彼らの需要はきわめて多く、報酬も破格。しかし、常に死と隣り合わせで、死亡しても公式に戦死者と認められない。法律に規制されない血まみれのビジネスの驚くべき実態と、新しい形の傭兵たちの過酷な現実。ピュリッツァー賞を受賞した記者が放つ衝撃作

ユーザーレビュー

  • 戦場の掟

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    傭兵は戦死者数にカウントされない、傭兵の犯した罪は現地の法律では裁けない、必要悪と一言で片付けるには大きすぎるブラックウォーター社の存在。誰かの不幸は誰かの飯の種になるんだ。

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    2019年01月14日
  • 戦場の掟

    Posted by ブクログ

     世界的人気ゲームMGS4で取り上げられた民間軍事会社PMCの真実に迫った一冊。
     日頃から念仏のように「戦争反対だ」「憲法九条を守れ」などと唱えてばかりの平和主義者には、頭を撃ち抜かれるほどの衝撃で目を醒まさせられる内容。
     かつての軍需産業は兵器や弾薬、装備品や車輌、艦船や航空機といった、ハードウエア産業の話だと思っていたのだが、イラク戦争の前後から、傭兵や民間軍事会社等の、ソフトウエア産業へと機軸がシフトしている。ベルリンの壁崩壊や米ソ冷戦の終結以降、世界的な軍縮の流れにより、かつての社会主義国家を中心に、軍事関係の人材の流出が激しくなっており、民間軍事会社は、能力や知識を持て余した軍事

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    2017年11月07日
  • 戦場の掟

    Posted by ブクログ

    2004年秋から特ダネをつかむため米軍とともにイラク各地を訪れたワシントン・ポストの特派員スティーブ・ファイナルは仕事が原因で離婚し主夫に熱中するあまり鬱になっていた。そしてバリー・ボンズが薬漬けになったことを記事にし大陪審証言をリークしたとして収監された弟と悪性腫瘍で余命わずかの父を残し2006年再びイラクに逃げ出した、民間警備会社の仕事を10日間取材するとして。

    取材先のクレセントで出会ったのはイラクでこれほど楽しそうにしている人間は他にいないという好青年のジョン・コーテー彼もまたアフガンとイラクの戦争から除隊し、平和な学生生活に耐えられず逃げ出したー達だった。「おい、ここを離れなきゃだ

    0
    2015年12月23日
  • 戦場の掟

    Posted by ブクログ

    需要と供給、合理性を突き詰めた結果が救いようのない狂気の世界を作り出している。現代の戦争の姿を鮮やかに描き出した良書。

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    2015年10月06日
  • 戦場の掟

    Posted by ブクログ

    輸送トラックを警護中にイラクで行方不明になった傭兵、
    ジョン・コーテという魅力的なアメリカ青年の生い立ちとイラクでの生活を中心に、
    セキュリティ会社とは現実になにを目的として活動しているのか?
    傭兵とはどういった人物像でイラクに行く目的とはなにか?
    当時のイラクの治安状態は実際のところどうだったのか?
    セキュリティ会社と傭兵を取り巻く法整備の実態についてなど幅広く書かれている。
    また残された家族についても丹念に取材されていてる。

    残された家族が、安易に戦争反対と唱えることもなく、
    すべての登場人物が「戦争」という行為についての受け止め方がそれぞれ興味深い。
    ちなみに登場人物が「ニーバーの祈り

    0
    2017年03月28日

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