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心的外傷後ストレス障害(PTSD)。阪神・淡路大震災は人々の心に、癒えない傷を刻み込んだ。傷つく心とは? 心のケアとは? 自らも被災しながら、精神医療活動に奔走した、ある精神科医の魂の記録。
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「心の傷を癒すということ」
2020年1月18日~ NHK総合 出演:柄本佑、尾野真千子、石橋凌
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Posted by ブクログ
震災とか、精神医療とか、そういう観点で読むことができるだけでなく、日常の、人への理解を考えるための言葉としても受け止めていました。
筆者も被災している中で精神科医としてここまでの対応をしていることに尊敬。悲しいことだけど、きっと地震はまた起こるし、避けられないこと。だからこそ災害時の心のあり方を考えたいと思った。数年後また読み返したい本。
阪神・淡路大震災から40年。 あれからも東日本大震災、能登半島地震など地震大国日本ではその他にも絶え間なく地震被害が。これからも無くなることはないだろう。 精神科医の著者は自らも被災しながら被災地内部から 避難所を訪問をし、こころのケアのネットワークの立ち上がりの一翼を担い、又、神戸大学病院の常勤...続きを読む医師として患者たちを診つづけた。 その一年間の経験を書き、それから得られた “心の傷”とは?“心のケア”とは?ボランティの役割、コミュニティの再生などが書かれている。 とても貴重な資料であり感動的な作品。 これからも起こるであろう大地震に生かされることを願っています。 惜しむらくは著者は若くして 39歳で亡くなられたそうです。もっと長生きされてご自身の体験を生かして頂きかった。ご自身も残念だったのでは。
阪神淡路大震災後直後、被災地で心のケアに向き合う精神科医の実録の話。今年、震災から30年という節目の年でもあり、能登半島の震災も記憶に新しいため購入しました。被災地では支援物資や医療などが優先で、カウンセリング活動は初めは煙たがられながれながらも、時間が経つにつれて徐々に心のケアが必要となる様子が丁...続きを読む寧に描かれています。 医療従事者や消防など、心の傷にを負いながらも救護活動しているお話や、もともと精神科にかかっていた方が、震災でどういう困難に立たされたのか、あらゆるケースからケアの必要性を紹介。とくに死別した方同士でしか癒せない傷のエピソードが印象的でした。 最終的には、人間は誰かの繋がりや絆が必要だと感じました。とにかく読んでよかった、素晴らしい本でした。映画版もあるようなのでそちらも観たいと思います。
最後の後書きで泣いてしまった。文章からとても謙虚な人で、素直かつ誠実な人という印象を受けた。震災時におけるケアについても、今の考え方に大きく影響を与えてるってことを授業で聞いたことがあるし、凄く優秀な先生なんだろうな。そんな安先生の文章をもっと読みたいと思ったし、今も生きていたらもっともっと有名な先...続きを読む生になってたと思うととても悔しい。惜しい人を亡くした… 所々PTSDについて今と考え方が違う部分もあったけど、歴史的資料としてとても重要だと思う。改めて震災の恐ろしさについて理解できたし、政府がどう動くべきなのか自分で考えるきっかけにもなった。素晴らしい本です。
阪神淡路大震災から30年。精神科に関わる人間として、読まなければならない本。今回、100分de名著を見、ドラマの再放送を見て、原作であるこの本を読んだ。30年前の本のため、用語が現在では使われていないもので、やや戸惑いながら読んだ。この本が震災直後から書き始められていることに驚嘆する。阪神淡路大震災...続きを読むの時に関東におり、高校3年生だった自分には、やはり遠い話であり、同じ受験生に対する気持ちはあったにしても、自分のことで精一杯だった。それが東日本大震災で自身が被災者となり、家族や友人に大きな被害はなかったものの医療者として震災を経験することになった。そして今、精神科看護に携わり、日々心の傷を癒すことに奮闘している。この流れに不思議な感覚になる。安先生の文章はとても優しく、所々で反省する文章が出てくる。常に被災者、患者さんの視点でみることを大事にしつつも、もちろん精神科医としての視点でも捉えている。そして、安先生の人生を通して、命ということを深く考える機会を与えてくれている。震災で亡くなったたくさんの命、安先生の命、安先生が助けた命、そして産まれてくる新しい命。震災の記録にとどまらず、命ということを考えさせてくれる読書体験になった。
実際に被災した精神科医が、当事者及び医療者として、震災による人々の傷つき・コミュニティの傷つきへのケアについて記載した本。 震災含めた、これまでの日常や愛していたものを突然奪われた人たちに対して、専門的な言葉を使わずにどうケアしていけるか書いてあった。 震災以外でも傷つきを処理しきれない人が読むと...続きを読む、何か気づきがある本ではないかと感じた。 また本の内容に、全く古さを感じさせない。「夜と霧」と同じグループの良書だと感じた。(類似点:精神に関する専門的な知見を持つ人が、当事者性を持ち記載した本であること。綺麗事の理屈だけではなく、実際に現場で何が起きていたのか、ご自身はどう感じたのかが克明に記されていること。) あとがきは個人的に泣いた。
河村直哉氏の解説に安医師の文章を載せている。これがこの本の全てかなと思う。「苦しみを癒やすことよりも、それを理解することよりも前に、苦しみがそこにある、ということに、われわれは気づかなくてはならない。だが、この問いには声がない。それは発する場をみたない。それは隣人としてその人の傍らに佇んだとき、はじ...続きを読むめて感じられるものなのだ」
本文の中か、テレビドラマのセリフかは忘れましたが、安先生が語る「心をケアするとは、一人ぼっちにさせないことだ」という言葉が印象的でした。また、最後にこれからの私たちへの問いかけとして「今後、日本の社会は、この人間の傷つきやすさをどう受け入れていくのだろうか。傷ついた人が心を癒すことができる社会を選ぶ...続きを読むのか、それとも傷ついた人を切り捨てていく厳しい社会を選ぶのか‥」と問うています。
ドラマに感銘を受け、読みました 「心の傷を癒すということ」その意味と意義が、優しくも力強い筆致で語られる名著です。 そこには、間違いなく大災害の中で苦闘した安先生の姿が感じられます。 彼のメッセージを、今を生きる我々がついでいかねばならないと強く思います。
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安克昌
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