作品一覧

  • 炎はつなぐ めぐる「手仕事」の物語
    3.0
    日本の技術と文化を支えてきた伝統工芸の職人技 日本の伝統的な手仕事の現場には、職人たちが不思議な縁で結びつき、自然の恵みを循環させる仕組みがあった。 『ぶた にく』『ホハレ峠』等で知られる写真家・映画監督が、〈循環する暮らし〉のゆくえを追う感動のノンフィクション。 著者が監督をつとめる長編ドキュメンタリー映画『炎はつなぐ』(2025年7月公開)原作! [登場する職人たち] 和蠟燭(わろうそく)職人、木蠟(もくろう)職人、藍染(あいぞめ)職人、小鹿田焼(おんたやき)、藍甕(あいがめ)、藍師(あいし)、米農家、和紙職人、ミツマタ農家、簀編(すあ)み職人、竹ひご職人、金箔(きんぱく)職人、柿農家、塗師屋(ぬっしゃ)、漆刷毛師(うるしばけし)、漆掻(うるしか)き職人、漆精製(うるしせいせい)職人、樽(たる)職人、漆(うるし)カンナ職人、砥石(といし)職人、浄法寺塗(じょうぼうじぬり)と津軽塗(つがるぬり)、製炭師(せいたんし)、木地師(きじし)、灯芯引(とうしんひ)き、灯芯草(とうしんそう)農家、墨職人、松煙(しょうえん)職人、墨型彫刻師(すみがたちょうこくし)、真綿(まわた)職人、養蚕(ようさん)農家、愛媛蚕種(えひめさんしゅ)
  • ホハレ峠
    4.4
    1巻2,090円 (税込)
    「現金化したら、何もかもおしまいやな」。日本最大のダムに沈んだ岐阜県徳山村最奥の集落に一人暮らし続けた女性の人生。30年の取材で見えてきた村の歴史とは。血をつなぐため、彼らは驚くべき道のりをたどった。各紙で絶賛!
  • 津波の夜に 3.11の記憶
    4.4
    東松島市の35人が語り始めたあの日の記録。 2010年小学館児童出版文化賞および、産経児童出版文化賞大賞受賞の写真家・大西暢夫氏による、被災者35人の震災の記録。宮城県東松島市の被災地で、あの惨禍の渦中、人々がどのように迷い、命をつないだのかということが明らかになってゆきます。1年以上にわたり、仮設住宅を拠点に敢行された丁寧な取材。被災者全員のポートレートや現場の写真、地図も、数多く交えます。 【ご注意】※レイアウトの関係で、お使いの端末によっては読みづらい場合がございます。タブレット端末、PCで閲覧することを推奨します。

ユーザーレビュー

  • ホハレ峠

    Posted by ブクログ

    ホハレ峠 大西暢夫 彩流社

    ドキュメントとでも言うのだろうか?
    改めて人の世とは何なんだろうかと
    問い直すキッカケとなる素敵な本だった
    理不尽な法治国家に生きる視野の狭い人間と
    あるがままに人生を噛み締めながら80年生きたとして
    その内何回の花を見て旬を感じて
    一生を全うして行く心豊かな人間は
    何を学びとって死と言う旅立ちを迎えるのだろうか〜

    0
    2024年03月20日
  • ホハレ峠

    Posted by ブクログ

    ダム開発のために地図から消されていった日本の多くの村のひとつに、岐阜県徳山村がある。コミュニティが崩壊したあとも山で暮らしつづける老人たちのもとを1990年代初頭に初めて訪れたジャーナリストの著者は、トチの実やマムシ、種々の山菜などを採り加工し保存する日々の労働を克明に記録するにとどまらず、ひとり村にとどまったゆきえさんの人生、そして今や彼女の記憶の中にとどまるのみの村の歴史そのものを掘り出し、現場を歩いて自らの体によって確かめるようにして記録していくことになった。
    角入(かどにゅう)という雪深く貧しい集落から一度は北海道開拓民の村へ嫁いだゆきえさんは、なぜまたこの村に戻り、最後のときまで立ち

    0
    2024年01月28日
  • ホハレ峠

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     2006年9月25日早朝、揖斐川を堰き止めるゲートが。徳山ダムの記念日であり、それは徳山村がダムに沈む日でも。水かさが増していき、国道が、学校が、集落が・・・沈んでいく。1500人ほどが暮らしていた徳山村。2005年4月まで最奥地に最後の1人として暮らしていた廣瀬ゆきえさん(大正7年生まれ、2013年8月1日没、93歳)の万感の思いを、徳山村百年の軌跡を、大西暢夫さん(ゆきえさんより50歳若いカメラマン、徳山村で生まれ育った)が取材し書き綴りました。「生きる」ということを深く感じさせていただいた書です。

    0
    2022年01月31日
  • ホハレ峠

    Posted by ブクログ

    ダムが建設されることによって移転を余儀
    なくされた、ある集落に住む一人の老婆の
    人生を追ったドキュメンタリーです。

    と、書いてしまうとどこにでもありそうな
    内容と思ってしまいますが、まさしく日本
    のどこでも起こっていることなのです。

    それがとても切なくて悲しくて、失ってし
    まったものの大きさに気付かされることは
    多いはずです。

    ダムの寿命は100年と言います。

    一人に人間の長さでしかないのです。そん
    な人間一代の長さでしかない物の為に、先
    祖代々から受け継がれてきた物を全て食い
    潰してしまった、と嘆く老婆の描写は心が
    痛みます。

    我々が失った「豊かさ」の大きさに愕然と
    させられる一冊

    0
    2021年09月29日
  • ホハレ峠

    Posted by ブクログ

    ダムに沈む村の老夫婦の暮らしぶりを伝える第1部は普通の良書だが、第2部はハイパー展開だった。

    最後の住人となった老婦人は、この岐阜県の山村で生まれ育ったが、戦時中に、初めて会う夫と結婚するために北海道の開拓地に移住していた。しかもその夫とは血の繋がる関係だという。
    その夫は戦時中には満州移民を、戦後にはパラグアイ移民を志望して果たせなかったという。そして開拓地を捨て、岐阜の山村に移り住んで生涯を終えた。
    ダムに沈むような山奥の集落だが、その住人は丸1日歩かなければ越えられないホハレ峠を頻繁に行き来して外の世界と交流していたというのは、当たり前かもしれないが驚きがある。老婦人も14歳の頃から毎

    0
    2021年03月13日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!