ホハレ峠

ホハレ峠

2,090円 (税込)

10pt

「現金化したら、何もかもおしまいやな」。日本最大のダムに沈んだ岐阜県徳山村最奥の集落に一人暮らし続けた女性の人生。30年の取材で見えてきた村の歴史とは。血をつなぐため、彼らは驚くべき道のりをたどった。各紙で絶賛!

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ホハレ峠 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年03月20日

    ホハレ峠 大西暢夫 彩流社

    ドキュメントとでも言うのだろうか?
    改めて人の世とは何なんだろうかと
    問い直すキッカケとなる素敵な本だった
    理不尽な法治国家に生きる視野の狭い人間と
    あるがままに人生を噛み締めながら80年生きたとして
    その内何回の花を見て旬を感じて
    一生を全うして行く心豊かな人間は
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    Posted by ブクログ 2024年01月28日

    ダム開発のために地図から消されていった日本の多くの村のひとつに、岐阜県徳山村がある。コミュニティが崩壊したあとも山で暮らしつづける老人たちのもとを1990年代初頭に初めて訪れたジャーナリストの著者は、トチの実やマムシ、種々の山菜などを採り加工し保存する日々の労働を克明に記録するにとどまらず、ひとり村...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年09月29日

    ダムが建設されることによって移転を余儀
    なくされた、ある集落に住む一人の老婆の
    人生を追ったドキュメンタリーです。

    と、書いてしまうとどこにでもありそうな
    内容と思ってしまいますが、まさしく日本
    のどこでも起こっていることなのです。

    それがとても切なくて悲しくて、失ってし
    まったものの大きさに気...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年03月13日

    ダムに沈む村の老夫婦の暮らしぶりを伝える第1部は普通の良書だが、第2部はハイパー展開だった。

    最後の住人となった老婦人は、この岐阜県の山村で生まれ育ったが、戦時中に、初めて会う夫と結婚するために北海道の開拓地に移住していた。しかもその夫とは血の繋がる関係だという。
    その夫は戦時中には満州移民を、戦...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年02月12日

    映画を是非見たいと思った。
    廣瀬ゆきえさんの人生を、写真と共に詳しく書かれていて、私自身、ヒトとしての生き方を考えさせられた。

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    Posted by ブクログ 2023年02月27日

    ダムに沈む村に最後まで住み続けた女性。電気もない不便な奥地に住んでいた方が豊かに生きていたと感じられる。その人生は本当に過酷で。開拓使として北海道で暮らしていた時のとても貴重な体験を知ることができました。
    読み終えて、歴史に名を残すような壮大な人生ではないはずなのに、ずっとその偉大さのようなものに静...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年10月10日

    日本最大のダムを作るために沈んでしまった岐阜県徳山村。
    岐阜県の西より、滋賀県と福井県の境にある徳山村の最も奥にある門入(かどにゅう)地区が本書の舞台で、隣の坂内村や川上地区につながる峠がホハレ峠、物資の流通や交流が行われた険しい山道だ。
    同じ岐阜県出身の作者は、徳山ダムの話は小学生頃から聞いていて...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年01月12日

    ”本の雑誌”ランキングから。村に唯一残った家庭との交流を通じて、一方的な行政のやり方に疑問を投じる。思い出話を通し、舞台は北海道開拓史におよび、実現はしなかったものの、南米への移住までが絡んでくる。時代背景も考えると、何とも壮大な話。自分の中では”カムイ”とか”熱源”とか”ヒストリア”とか、最近読ん...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年08月15日

    あれ?大西さんて『ぶたにく』の人じゃないですか。

    ダムの是非という以上に、ゆきえさんという1人の女性の人生に、力強さ逞しさと共に、生きる悲しみそのものを思う。山村に生まれ、14歳で親元を離れて紡績工場で働き、写真で見た人と結婚して北海道へ渡って開拓の厳しい生活を生き、また生まれた村に戻るとそこはダ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年05月17日

     ダムに沈む村。
     本屋で手に取って気になってしまった。

     岐阜県徳山村、かつて地図に存在した村は今は徳山ダムの湖の下に沈んでいる。
     この村の最奥の門入集落に最後まで暮らしていた老婆、廣瀬ゆきえの生涯を追うノンフィクション。

     門入集落は、村の中心地の本郷ではなく、ホハレ峠を越えた隣村との交流...続きを読む

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