ルポ 国威発揚 「再プロパガンダ化」する世界を歩く

ルポ 国威発揚 「再プロパガンダ化」する世界を歩く

2,640円 (税込)

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電子版は本文中の写真をすべてカラー写真に差し替えて掲載
何がわれわれを煽情するのか?
北海道から沖縄までの日本各地、さらにアメリカ、インド、ドイツ、フィリピンなど各国に足を運び、徹底取材。
歴史や文化が武器となり、記念碑や博物館が戦場となる――
SNS時代の「新しい愛国」の正体に気鋭が迫る!

目次より

【第一部】個人崇拝の最前線
第一章 トランプの本拠地に潜入する 米国/トランプタワー
第二章 親日台湾の新たな「聖地」 台湾/紅毛港保安堂
第三章 安倍晋三は神となった 長野県/安倍神像神社
第四章 世界一の巨像を求めて インド/統一の像
第五章 忘れられた連合艦隊司令長官 佐賀県/陶山神社
第六章 「大逆」の汚名は消えない 山口県/向山文庫

【第二部】「われわれ」の系譜学
第七章 わが故郷の靖国神社 大阪府/伴林氏神社
第八章 消費される軍神たち 大分県/広瀬神社
第九章 自衛隊資料館の苦悩 福岡県/久留米駐屯地広報資料館
第一〇章 「日の丸校長」の神武天皇像 高知県/旧繁藤小学校
第一一章 旧皇居に泊まりに行く 奈良県/HOTEL賀名生旧皇居
第一二章 「ナチス聖杯城」の真実 ドイツ/ヴェーヴェルスブルク城
第一三章 感動を呼び起こす星条旗 米国/マクヘンリー砦

【第三部】燃え上がる国境地帯
第一四章 祖国は敵を求めた ドイツ/ニーダーヴァルト記念碑
第一五章 「保守の島」の運転手たち 沖縄県/尖閣神社
第一六章 観光資源としての北方領土 北海道/根室市役所
第一七章 「歴史戦」の最前線へ 東京都/産業遺産情報センター、長崎県/軍艦島
第一八章 差別的煽情の果てに 京都府/靖国寺
第一九章 竹島より熱心な「島内紛争」 島根県/隠岐諸島
第二〇章 エンタメ化する国境 インド/ワガ国境、中国/丹東

【第四部】記念碑という戦場
第二一章 もうひとつの「八紘一宇の塔」 兵庫県/緑の塔
第二二章 東の靖国、西の護国塔 静岡県/可睡齋
第二三章 よみがえった「一億の号泣」碑 岩手県/鳥谷崎神社、福島県/高村智恵子記念館
第二四章 隠された郷土の偉人たち 秋田県/秋田県民歌碑
第二五章 コンクリートの軍人群像 愛知県/中之院
第二六章 ムッソリーニの生家を訪ねて イタリア/プレダッピオ
第二七章 記念碑は呼吸している ベトナム/マケイン撃墜記念碑
第二八章 けっして忘れたわけではない フィリピン/メモラーレ・マニラ1945

【第五部】熱狂と利害の狭間
第二九章 戦時下の温泉報国をたどる 和歌山県/湯の峰温泉、奈良県/湯泉地温泉
第三〇章 発泡スチロール製の神武天皇像 岡山県/高島行宮遺阯碑
第三一章 軍隊を求める地方の声 新潟県/白壁兵舎記念館
第三二章 コスプレ乃木大将の軍事博物館 栃木県/戦争博物館
第三三章 「救国おかきや」の本物志向 兵庫県/皇三重塔
第三四章 右翼民族派を駆り立てる歌 岐阜県/青年日本の歌史料館
第三五章 郷土史家と「萌えミリ」の威力 熊本県/高木惣吉記念館

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ルポ 国威発揚 「再プロパガンダ化」する世界を歩く のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    国威発揚、プロパガンダの現場、国内はもちろん海外の現場も。中間的な立場からのルポ。安倍晋三の神格化などだったりイタリアのムッソリーニに対する視点など、目からウロコの視点が多い。

    0
    2025年05月31日

    Posted by ブクログ

    月に一度出演するポリタスの時事対談で、初めて著者の事を知って以来、今まで漠然と見てきた史跡や神社仏閣が作られてきた理由に興味が湧いてきた。同じ時代を生きて、同じものを見ていても、視点が変わればまったく違う風景が見えてくる。それはきっと今も昔も同じこと。本書からは現地に行かなければわからない“気配”が

    0
    2025年01月31日

    Posted by ブクログ

    ナショナリズムの考現学《モニュメント編》、とでもいうところだろうか。(「学」というほどではないが...)。巻末のまとめで示された「国威発揚の4象限」は、この本を読む上でも、ナショナリズム的な現象を観察考察する際にも、助けになるものだと思った。

    0
    2025年03月30日

    Posted by ブクログ

    日本も参政党の躍進や高市政権の発足で、いよいよナショナリズムが前面に出てきた感がする。

    近年のナショナリズムはSNS等での発揚が強いが、筆者はあえてリアルな場を求めて世界を巡る。
    トランプあり安倍晋三があり、もちろん日本の戦前戦中の「八紘一宇」「神武天皇」を顕彰する場がある。と思いきや、難波大介(

    0
    2025年11月03日

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