母という呪縛 娘という牢獄
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母という呪縛 娘という牢獄

小説・文芸
825円 (税込)
660円 (税込) 8月20日まで

3pt

深夜3時42分。母を殺した娘は、ツイッターに、
「モンスターを倒した。これで一安心だ。」
と投稿した。18文字の投稿は、その意味するところを誰にも悟られないまま、放置されていた。
2018年3月10日、土曜日の昼下がり。
滋賀県、琵琶湖の南側の野洲川南流河川敷で、両手、両足、頭部のない、体幹部だけの人の遺体が発見された。遺体は激しく腐敗して悪臭を放っており、多数のトンビが群がっているところを、通りかかった住民が目に止めたのである。
滋賀県警守山署が身元の特定にあたったが、遺体の損傷が激しく、捜査は難航した。
周辺の聞き込みを進めるうち、最近になってその姿が見えなくなっている女性がいることが判明し、家族とのDNA鑑定から、ようやく身元が判明した――。
髙崎妙子、58歳(仮名)。
遺体が発見された河川敷から徒歩数分の一軒家に暮らす女性だった。夫とは20年以上前に別居し、長年にわたって31歳の娘・あかり(仮名)と二人暮らしだった。
さらに異様なことも判明した。
娘のあかりは幼少期から学業優秀で中高一貫の進学校に通っていたが、母・妙子に超難関の国立大医学部への進学を強要され、なんと9年にわたって浪人生活を送っていたのだ。
結局あかりは医学部には合格せず、看護学科に進学し、4月から看護師となっていた。母・妙子の姿は1月ころから近隣のスーパーやクリーニング店でも目撃されなくなり、あかりは「母は別のところにいます」などと不審な供述をしていた。
6月5日、守山署はあかりを死体遺棄容疑で逮捕する。その後、死体損壊、さらに殺人容疑で逮捕・起訴に踏み切った。
一審の大津地裁ではあくまで殺人を否認していたあかりだが、二審の大阪高裁に陳述書を提出し、一転して自らの犯行を認める。

母と娘――20代中盤まで、風呂にも一緒に入るほど濃密な関係だった二人の間に、何があったのか。
公判を取材しつづけた記者が、拘置所のあかりと面会を重ね、刑務所移送後も膨大な量の往復書簡を交わすことによって紡ぎだす真実の物語。
獄中であかりは、多くの「母」や同囚との対話を重ね、接見した父のひと言に心を奪われた。そのことが、あかりに多くの気づきをもたらした。
一審で無表情のまま尋問を受けたあかりは、二審の被告人尋問で、こらえきれず大粒の涙をこぼした――。
殺人事件の背景にある母娘の相克に迫った第一級のノンフィクション。

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母という呪縛 娘という牢獄 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    書店で装丁と題名に惹かれて。
    知ってはいた事件だけど内情を知ると辛くて苦しくなった。家族の中でも母と娘って特別な関係だと思っててだけどそうじゃない家庭ももちろんある中で、ここから逃げ出すにはその方法しか無かったことがほんとに悲しい。新しい人生、その人らしく歩けて行けますように。

    0
    2026年08月15日

    Posted by ブクログ

    ものすごく迷ったけれど星5
    あまりに辛い話だったので、どの部分に5をつけたらいいのかわからないけれど、あかりさんを応援したい気持ちが大きくて5!

    ノンフィクションだと思わずに、読み始めてしまい、あかりさんの自筆の手紙の写真のところで、やっとノンフィクションだと気付くという。。

    実話と物語では受け

    0
    2026年08月12日

    Posted by ブクログ

    殺害したあとする真っ先にすることが、逃げるでも、旅行するでも、贅沢をするとかでもなく、
    ドラマを見るだったことに、言葉にできない感情を抱いた。
    そんな普通なことも許されないくらい、息苦しい生活だったと思う。
    諸悪の根源なんて言葉、娘に対して、いや人に対して発していい言葉じゃない。
    これからの人生が、

    0
    2026年08月11日

    Posted by ブクログ

    物事は断片では判断できない。
    何が彼女をそうさせたのか、何が母親を狂わせたのか。

    じゃあ、どうすればよかったの?

    私が犯人なら、そう言ってしまうと思う。

    やっぱり、社会からの孤立は人を狂わせる。
    何が異常なのかがわからなくなる。

    0
    2026年08月10日

    Posted by ブクログ

    人を殺める事はどんな理由があってもしてはいけないことだけれど、
    彼女を批判する理由が見つからないのが率直な感想かもしれない
    私自身も娘のいる母という立場
    母と娘どちらの気持ちも多少なりとも理解できたり共感できたりする
    このような事件があった事をこの本で知り、加害者の言葉で真相を知ることができ深く考え

    0
    2026年08月09日

    Posted by ブクログ

    裁判長のあの言葉、読んでいて泣きそうになった。
    ここまでよく耐えれたな、私なら自殺していた。

    評価していいものなのか、、と悩んだが、
    あかりの今後は明るい未来である事を願って、星5とする。
    あかりには、絶対に幸せになって欲しい。今までできなかった事をとことん楽しんで生きてほしい。

    0
    2026年08月08日

    Posted by ブクログ

    内容はとても苦しかったが、一気に読んだ。
    こんなに時間もお金をかけているのに、、すべて子供のためなのに、、という気持ちは程度の差はあれ、感じたことのある人は多いのではないか、自分にもあったりする。でもやはり子供は自分ではなくて別の人間ってことを理解して尊重することが大事なのだなと改めて思った。
    ラス

    0
    2026年08月07日

    Posted by ブクログ

    2回目。
    定期的に読み返したくなる。

    どこの家庭にでもありそうな受験勉強をきっかけに
    母の期待と要望はどんどんエスカレートしていく。
    9回の受験を経て、それはもはや呪縛となる。

    受験に落ちるたび、
    私の人生を返せ。と母は言う。
    娘は自由を求めて夢を見る。

    ディズニー旅行に行くような普通の仲睦ま

    0
    2026年07月31日

    Posted by ブクログ

    元々事件を知っており、興味を持っていた本。

    私も母と確執があり、読んでいて苦しさを覚えました。
    とくに事件前の娘から母への連絡が、実家の空気を思い出しました。
    過去の自分を見ているようでした。

    そして陳述書の最後で「どちらかが死ななければ終わらなかったと現在でも確信している」とあります。
    私も形

    0
    2026年07月26日

    Posted by ブクログ

    娘が母親を殺害した事件を題材としたノンフィクション作品。

    作者とあかりさんの面会や文通での記録を通して、幼少期から犯行に至るまで、刑の確定後の心境などが描かれている。
    作中には実際に当時行われたラインのやり取りも記載されており、あまりにも生々しく読んでいるだけで心拍数が上がるほどのストレスを感じた

    0
    2026年07月26日

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