作品一覧

  • 檻の中のルフィ 闇バイトを生んだ者たち

    小説・文芸

    3.0
    1巻1,870円 (税込)
    「闇バイトを生んだのは私たちです」 東京拘置所の静まり返った一室で、犯罪集団の最高幹部の一人は著者に打ち明けた。 SNS上の「闇バイト」で集めた実行犯たちにフィリピンの収容所内から指示を飛ばし、自らの手を汚すことなく特殊詐欺と強盗を繰り返した「ルフィグループ」。 マスコミ各社がこぞって取り上げる重大事件を引き起こしながら、メンバーたちは巨額の犯罪収益で得たカネを原資に、異国の地で酒、女、ギャンブルとこの世の春を謳歌。家賃数百万のコンドミニアムで暮らしながら数千万円の高級車を乗り回し、警察への億単位の賄賂で摘発から逃れ続けてきた。だが、死者を産んだ凄惨な「狛江事件」の発生を期に、「ルフィ」を名乗る主犯格を含む4人の指示役の存在が捜査線上に浮かび上がっていく――。 「檻の中」で指示役の犯行をつぶさに見てきた幹部やかけ子たちは、強制送還後、事件当時の様子や組織の実態を一人の記者に告発し始める。 殺人や現地での日本人同士の抗争、強姦にいじめ、組織内でのSEX、敵対組織への命がけのスパイ行為、現地の警察や有力者に取り入る手法から、実行役たちを恐怖で従わせた「拷問部隊」の存在まで。彼らの口から語られた内容は、あまりに猟奇的なものだった。 組織では裏切り者には容赦なく拷問をくわえる一方、自らの利益のためには幹部同士でさえ騙し合う。緻密なはずだった特殊詐欺に綻びが生じ始めると、組織はフィリピンの収容所の中で狂暴な強盗団へと変貌していく。 後に多くの模倣犯を生み出し、「トクリュウ」の原型となった「ルフィグループ」はどのように生まれたのか。彼らの犯行形態が日本中に恐怖をもたらした最大の理由は、国民の誰もが被害者にも、そして加害者にもなる危険性を秘めていたことにもある。その脅威は事件から3年以上が経過した今も、現在進行系で続く。特殊詐欺と広域強盗が実行されたそのとき、内部では何が起きていたのか。 最高幹部との30回超の面会に200通の手記、「伝説のかけ子」が獄中から寄せた400枚の手紙のやり取り。メンバーの公判や拠点が置かれたフィリピンでの徹底した現地取材……。気鋭のノンフィクションライターが異形の犯罪集団の正体を暴きだす、必読のルポルタージュ! 【目次】 プロローグ 1章 「ルフィ」を生んだ街 2章 絶頂を迎える詐欺組織 3章 女スパイとして 4章 広域強盗団への変貌 5章 「ルフィ」の断末魔 エピローグ あとがき
  • ルポ 秀和幡ケ谷レジデンス

    ビジネス・実用

    4.1
    1巻1,760円 (税込)
    「東京渋谷区の一等地に、とんでもないマンションがある―」 すべては、一本の電話から始まった! マンション自治を取り戻すべく立ち上がった住民たちの闘争1200日 新宿駅からわずか2駅、最寄り駅から徒歩4分。都心の人気のヴィンテージマンションシリーズにもかかわらず、相場に比べて格段に安価なマンションがあった。その理由は、30年近くにわたる一部の理事たちによる"独裁"管理とそこで強制される大量の謎ルールにあった。身内や知人を宿泊させると「転入出金」として1万円の支払い、平日17時以降、土日は介護事業者やベビーシッターが出入りできない、ウーバーイーツ禁止、購入の際の管理組合との面接......など。過去、反対運動が潰された経緯もあり住民たちの間に諦めムードが漂うなか、新たに立ち上がった人たちがいた!! 唯一の闘いのカギは「過半数の委任状を集めること」。正攻法で闘うことを決め、少しずつ仲間を増やしていくが、闘いは苦難の連続だった......。マンションに自治を取り戻すべく立ち上がった住民たちのおよそ4年にわたる闘いをつぶさに描いたルポルタージュ。
  • コロナ禍を生き抜くタクシー業界サバイバル

    小説・文芸

    4.0
    1巻946円 (税込)
    タクシー業界の売り上げは各社とも、2019年からの昨対比で最大50%超の減少、身売りや従業員の強制解雇を強いられた企業も出た。 さらにタクシー運転手の平均年齢は60.1歳と超高齢化(2018年時点)。2015年に全国34万人いた乗務員の数は、2020年には28万人と激減している。 こうした市場縮小のさなかに訪れた新型コロナウィルスというさらなる厄災、それによる東京五輪特需やインバウンドの霧散……未曾有の苦境をタクシー業界はいかにして乗り切ったのか。 ほか、外国人、女性、二束草鞋など、多様化していくドライバーたちの働き方と自由化問題、そしてロイヤルリムジン600人解雇騒動のその後、白タクの跋扈、配車アプリの台頭問題にも迫る。東洋経済オンライン人気連載を大幅加筆した渾身のルポ。

ユーザーレビュー

  • ルポ 秀和幡ケ谷レジデンス

    Posted by ブクログ

    一気読みしてしまった…
    一つの映画とかドラマを観た感覚だ…
    最後の方では、マンションに住むこと自体考えさせられる。


    旧理事長も私腹を肥やしていたかどうかが明らかではないが、少なくとも最初はこの秀和幡ヶ谷を安心で安全なものにしたい、そんな純粋な気持ちで動いていたんだと思う。
    どこからか歯車が狂い始めて、少しずつ少しずつ周りの意見が汲み取れなくなったんだろうな。

    いわゆる老害とか言われてしまう人も、ガチモンもいるとは思うけど、自分のやっていることが正しいんだ。と昔の感覚のまま考え方を変えられず、今目の前で起きている変化を受け入れられない悲しい人なんだろうな。思っていたりやっていることは決して

    0
    2026年07月20日
  • ルポ 秀和幡ケ谷レジデンス

    Posted by ブクログ

     自治会により、まるで北朝鮮かのように不自由な管理を強いられた「秀和幡ヶ谷レジデンス」において、その自治会長を追放し新たな自治を取り戻すまでの過程を追ったルポが本書である。
     自治会は、管理人が介護業者や引っ越し業者の入居を妨げたり、友人の宿泊を民泊と見なして課徴金を課したりと、実際に存在するのか不明なルールを通じて管理してきた。とはいえ、法律上、自治会をひっくり返さない限りどうしようもない。そのような中で、レジスタンス的に活動してきた人々を追いかけながら、新たな自治会長を選任するまでを記述している。
     印象的だったのが、どうしてそのような自治会長が生まれたかである。筆者の考察の中に「思い込み

    0
    2026年06月30日
  • ルポ 秀和幡ケ谷レジデンス

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    こんなことが現代に本当にあるの?と思うようなルポだった。最後まで読んで、当の組合長も悪意や私利私欲ばかりではなかった?とも思わせる記述。そうなのか?と思いかけるが、いやいやそんなはずないでしょう? わからなくなる。こんな状態が長きにわたり継続することが信じられないが、あまり関わり合いになりたくないという思いで人任せにしてしまうと、こうなってしまうの? いや、いろんなことの縮図だな。

    0
    2026年06月12日
  • ルポ 秀和幡ケ谷レジデンス

    Posted by ブクログ

    理不尽な理事会に立ち向かうのは本当に大変で、よく頑張られたなと思いました。諦めそうになっても住民の皆さんと、手を差し伸べてくれた外部の人たちで新理事会の立ち上げに成功されて、本当にすごいです。最後に旧理事会の良かったところも書かれていて、一方的な目線でない書き方も良かったです。

    0
    2026年06月05日
  • ルポ 秀和幡ケ谷レジデンス

    Posted by ブクログ

    熱量に引き込まれ、一気に読みました。
    仕事ではなく、自分たちが快適に暮らすための闘いに、全力で真摯に立ち向かう人々に脱帽。自分だったら、ここまでできるだろうか。感動した。

    0
    2026年05月23日

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