栗田シメイのレビュー一覧
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ネタバレめちゃくちゃ面白い!!!
やばすぎる管理組合と、自分たちの住み良い暮らしを取り戻したい住民たちの闘いの記録。
管理組合が完璧なまでにヒールだし、住民側もリーダーの病気・仲間内での対立・コロナでの活動停滞など苦戦を強いられるシーンが多々あって、お話として100点満点すぎる。
最後の総会なんて手に汗握りまくり。最後の結末に向けて読む手が止まらない止まらない。半沢直樹ばりにモヤモヤを積み上げて、そこからのスッキリ。サウナかよと思うくらいの整い度。これがノンフィクションだなんてかっこよすぎる。
最後、悪者だった管理組合側にもこういう経緯があったんだよというフォローエピソードも描かれていて、そこもまたい -
Posted by ブクログ
映画化できそうなほどドラマチックで、現実にあったこととはにわかに信じにくいほど。分譲マンションとは縁のない自分が読んでも十分面白かった。
運動が初期の頃は感情的な姿勢が他の住民たちから拒否されるのだが、最後の総会では畳み掛けるような熱気が決め手になった。クールなだけでは変革できないが、その熱気に火を付けるタイミングは重要ということだろう。
敵役の理事長にしても、なぜそこまで理事長職にこだわったのかはっきりした答えがあるわけではないのも、人間の業を感じてしまう。真面目だからこそ奇天烈な規則を作り過ぎてしまう一方で、マンションは高水準で管理され建物の資産価値が守られた側面もあった。
過半数を握る上 -
Posted by ブクログ
ネタバレネットニュースなどで知っていたマンションの管理組合トラブル。
「独裁」は人が集まればどんな小さな空間でも起こる。
しかし独裁者も最初からそうではなく、良かれと思った真面目さ、
正義感がおかしくさせてしまった。
本当に悪いのは誰だったのか。その人たちは表には出てこない卑怯さ。
敵対する人々も目的は違えどどこかしら似ているところもある・・・
似ていなければ相対して戦えなかった。
大きな敵と戦う有象無象、先行きの見えない戦い、
表に立つ人黒衣になる人…
そんな戦いは一瞬のハッピーエンドを迎えるも、
けしてめでたしめでたしの終わりではなく、
住まう人々にはこれから、スタート地点なのだと思わせる。 -
Posted by ブクログ
タクシーのルポ。
コロナ禍はやはり大きなインパクト。
それ以外にも様々な切り口でタクシー運転手、タクシー業界のことがわかり楽しい。
ある意味、自由な働き方ができるからこそ、実力主義でありながらマイペースで仕事ができ、いろいろな人が存在するんだなと思いました。
・運賃が自由競争に近い関西のタクシー界
・名古屋のトヨタワールドをタクシー運転手から見た話
・ロイヤルリムジンの突然の600人一斉解雇の衝撃
ベンチャー精神で経営合意的な社長だからこそ起こったインパクト
・年収1000万超えのスーパードライバーたちの工夫
通常のビジネスマン同様、ネットワークつながりを駆使して様々な工夫を -
Posted by ブクログ
ネタバレクソ物件オブザイヤーで「渋谷の北朝鮮」と紹介されていたのをうっすら覚えていて手に取った。理事会と管理会社による徹底的な監視・管理・理不尽なルールの数々に反抗し、住民やオーナーの一部が有志の会を立ち上げてから4年ほどかけてついに理事たちを退任に追い込むまでの戦いの記録である。理事会の固い牙城を掘り崩すための山あり谷ありの壮絶な反対運動、最後の総会での総力戦のギリギリの攻防は手に汗握る面白さで一気に読んでしまった。
まさに独裁といえる理事会の横暴にこれは本当に令和の話なのか?と思わされるが、住民には紛れもない現実なのだから恐ろしい。ここまできて理事会側に与する住人が半分近くいるということも恐ろしい -
Posted by ブクログ
実録!独裁マンション!怒涛の1200日戦争!
異常な数の防犯カメラで24時間監視される住民。宅配不可、ホームヘルパー、救急隊不可、高齢者や外国人への賃貸不可、引っ越し時の荷物チェックと面接、謎の家賃吊り上げに、謎の工事…。
次から次へと増える理不尽なルールに唖然。確かにこれは、渋谷の北朝鮮。納得。
支配する吉野理事軍団に対抗すべく、立ち上がるレジスタンスという名の住民達。その長きに渡る攻防戦はSWで言う所の帝国軍vs反乱軍のよう。魅力的でヒロイックな登場人物達。執念!結束!勝利!大人のジャンプだ。
長き闘いを経た後の秀和幡ヶ谷レジデンスの姿から読み解く作者の考察に膝を打つ。得るモノがあ -
Posted by ブクログ
ネタバレ・積読チャンネルから
・経緯もコロナ禍があったり共同代表になったりドラマチックではあるが、
・なんといっても京王プラザホテルでの最終戦
・ノンフィクションとは思えぬ攻防
・あの手この手で邪魔しようとする理事会とそれを先読みして手を打つより良く会
・半沢直樹読んでんのかと思うくらい面白い展開
・第三者目線だとこれだけおかしなルールなのに票数ぎりぎりだったのが信じられない
・吉野理事長がここまで独裁理事長になった原因かもしれない出来事が分かるとちょっと切ない気持ちにもなる
・上手く加減を制御できる人が理事にいればむしろ熱心な理事長として住民から信頼される人になり得たのに
・読んだあとたまたま幡ヶ谷