栗田シメイのレビュー一覧
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ルフィ事件の主要メンバーの出自からその崩壊までのノンフィクション。
チャイニーズマフィアがやってた詐欺のスキームを盗みフィリピンで振り込め詐欺の牙城を築くも敵対組織にハメられ、さらに賄賂絡みで現地の女にも騙され手を出した覚醒剤ビジネスでも3度も騙されて追い込まれた挙句の強盗事件、そこからの崩壊とまんま犯罪小説の起承転結だった。
渡邉のカリスマ性と人身掌握が肝なんだろうがノンフィクションゆえにあまり描かれなかったのが残念。
ただ、読んでての主役はその出自ゆえに掛け子で荒稼ぎして敵対組織への潜入までやった山田と、渡邉を完全にハメて最も重要な存在となった渡邉の妻のミカという、「女の物語」だったように思う。 -
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オーディオブックで聴きました。
面白くて一気聴き。途中、辛くて折れそうになったけれど。
独裁政治を続けていたマンションの管理組合との1200日にも及ぶ戦い。マンションの管理組合がこんなに強い権限を持っていると知らなかった。普通のマンションに住めていることに感謝しよう。
明らかにおかしいルールをおかしいと言っても、まともに取り合ってくれない。それどころか、恫喝あり、嫌がらせあり、常識など通じない。しかもバカではない。金もある。
理事長、理事、管理人、全て小悪人。自分の思い通りにすることが快感なのか、人の人生をコントロールすることで、承認欲求を満たそうとしているのか、そんな惨めな人生は勝手に送って欲しいが、そんな輩が自分のマンションの管理組合だったら、「より良く会」の人たちのように戦おうと思ったか。。先の見えないことに時間とお金と体力を注ぐ自信はない。だからほんと偉いと思う。
理事長のようなジジイを持った家族は大変だろうな。家庭ではいい爺さんなのかもしれないが。 -
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終盤は泣けてきました。
ルポなので出来事をたんたんと記されてるのに、理事会の横暴さと身勝手さに腹が立つし、こんなに話が通じないのかと怖くなりました。
こんなに話が通じない相手に長年対峙してきた住民(有志の会)の方のストレスは相当だし病気にもなるわと思ってしまった。
干渉しない他の住民ほんまにはやくチラシ読んで!協力して!と思ってしまったし、だんだん強力な味方ができていくのとか少年漫画読んでる気分で事実は小説より奇なりてこのことかて思いました。
いちばんやばかったのは管理人が自作の機械?で、有志の会のひとが住民たちに投函したビラを勝手にポストから抜いてるのがもうこんなん許されるわけなくない?と思ってしまった。 -
Posted by ブクログ
社会の闇を感じるノンフィクションシリーズ。渋谷の一等地にあるマンション・秀和レジデンスの闇に立ち向かった住民のルポです。
秀和幡ヶ谷レジデンスは渋谷の一等地にあり、建物の建築年数にも関わらず状態も良い。それなのに住民からの評判が悪く、建物の価値も相場に比べて格段に安い。
この異様な状況は、マンションの理事たちによる独裁体制の元、数々の謎ルール(入居時の面接、家族や知人が宿泊すると1万円の費用が発生、ウーバーイーツ禁止、リフォーム禁止、17時以降は介護業者の出入り禁止など)が元凶だった。
この小説はこの理事の解任のために立ち向かった、住民たちの戦いをまとめたものです。
内容的にはとても面白く、理事会を追い詰めた総会のシーンなどはとても良かったのですが、微妙なところは、住民側の動きは詳細に調査できている一方で、理事側の話というのはとても浅いところかな。
理事側の権力乱用は醜いものがある一方で、そう言った謎ルールが住民を守る思想がベースにあることは明らかだし、半分くらいの住民は、そこまでこだわらなくても、マンションのルールが嫌なら出て行けばいいだけでしょう?というスタンスなので、二面生があるはずなのです。
また、マンションの管理費の使い方など、横領もあったのではないかと邪推をさせる描写が有りますが、そこも結局ふわっとしています。
それは著者もわかっているからこそ、本当はもう少し突っ込んだ取材をしたかったのではないかと思うのですが、結局、理事たちは著者の取材に協力することはなく、詰めきれなかったという印象が強く、その点は残念でした。
まあ、そんな感じで、住民団体の視点で書かれた一冊と言う点はバイアスを感じてしまいました。めっちゃ面白いけれどね。 -
Posted by ブクログ
実録!独裁マンション!怒涛の1200日戦争!
異常な数の防犯カメラで24時間監視される住民。宅配不可、ホームヘルパー、救急隊不可、高齢者や外国人への賃貸不可、引っ越し時の荷物チェックと面接、謎の家賃吊り上げに、謎の工事…。
次から次へと増える理不尽なルールに唖然。確かにこれは、渋谷の北朝鮮。納得。
支配する吉野理事軍団に対抗すべく、立ち上がるレジスタンスという名の住民達。その長きに渡る攻防戦はSWで言う所の帝国軍vs反乱軍のよう。魅力的でヒロイックな登場人物達。執念!結束!勝利!大人のジャンプだ。
長き闘いを経た後の秀和幡ヶ谷レジデンスの姿から読み解く作者の考察に膝を打つ。得るモノがあれば、失うモノもある。やはり正義の反対は別の正義。そこに理由がある。
マンション情弱には勉強にもなる。読み応えの抜群の傑作。これは是非、映像化して欲しい!
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Posted by ブクログ
マンション自治ってあんまりピンと来なかったけど結構大事なんだなと。幡ヶ谷のマンション自治で長年独裁政権の如く運営していた理事たちに対してオーナーたちが異を唱え戦っていく経過が描かれている。最後の方にも書かれていたけど理事長は最初はマンションをよりよくしたいという気持ちでルールを制定してそれが当たり前になり歯止めが効かなくなった結果行きすぎたルールが作られてしまったのであってマンションに対する思いはオーナーと同じくらいあったのではと。実際管理はしっかりされていて築年数の割にはとても綺麗だったそう。それでもオーナーたちとしっかり対話していく必要はあったはず。政治もそうだけど関心なく過ごして気づいたら不利益を被るでは遅いんだな。