栗田シメイのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
面白かった。けどノンフィクションとしては少し片手落ち。住民側の話に偏りすぎで相手の理事会は完全な悪の組織になっている。理事会側が何故そういうマンション経営に至ったのか?なにがそうさせたのかがほとんど書かれていない。取材しても剣もほろろに追い返された、支離滅裂な受け答えにうんざりした、ということもあるだろう。でも、それでももう少し掘り下げてもよかったのではと思う。
ただ勧善懲悪ものの時代劇やドラマなんだと思って割り切って読めば本当に面白い。途中から弁護士が参謀として入ってきた以降、今までの理事会との抗争の劣勢が一気に挽回していく話はカタルシスたっぷりで盛り上がる。そして決戦のマンション総会!結 -
Posted by ブクログ
秀和幡ヶ谷レジデンス,知っている人も知らない人も,一度見れば忘れられないはずだ.
笹塚と幡ヶ谷のあいだ,玉川上水暗渠の公園を挟んだ向かいに建つ,ひときわデカくて昭和風情漂うマンション.
ジョギングでも散歩でも通勤でも,その特徴的なたたずまいゆえに,いやでも視界のどこかに入ってくる,あれだ.
言ってしまえば「地元」と言っていい場所.
そのマンションに,こんな凄まじいドラマが潜んでいたとは…読んでいて背筋を冷たいものがつたった.
家探しをしていた頃も,あの外観を見るたびに
「ここは…何だか凄そうだけど,無理だよね」
「古そうだしねぇ…」
「幡ヶ谷であって笹塚じゃないし」
なんて,もっともらしい