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井澤詩織の誰かに話したくなる怖い話
声優・井澤詩織、責任編集&作家デビュー! 推しの怪談作家7人と《最恐の怪談本》を創る! 「怖がりながらも怪談を愛してきた私の「好き」をぎゅっと詰め込みました」 ――井澤詩織 ◆推しの怪談作家7人に依頼した完全書き下ろし148頁 ◆超厳選・レジェンド級のマイフェイバリット怪談10話 ◆取材から執筆まで一人で挑戦した、自身初の怪談作品「バレた」を収録! 井澤詩織が敬愛する作家7人に、それぞれの得意ジャンルで 「誰かに話したくなる怖い話」を書き下ろし依頼。 土地の因果→怪凰ぁみ ガチ怖ヘビー級→神沼三平太 土俗の禁忌→黒木あるじ 不穏な日常→黒史郎 情念の厭怪→つくね乱蔵 奇怪な人怖→三好一平 悪意と怪の融合→夜馬裕 年間2000話以上、膨大な読書歴よりとくに心に残っている傑作怪談10話を再録。 そして取材から執筆まで、恐怖と本気で向き合ってできた処女作品「バレた」を収録! 大好きな怪談を「読む」「推す」そして「書く」へ! 恐怖と怪談愛をめいっぱいつめこんだ井澤詩織責任編集の一冊! -
夜明けまでに誰かが
高校生のレッドは、キャンピングカーで友人3人、お目付け役の大学生2人と春休みの旅行に出かけていた。だが人里離れた場所で車がパンク。携帯の電波は届かない。そして何者かに狙撃され、残りのタイヤと燃料タンクを撃ち抜かれてしまう。午前零時、サイドミラーにかけられたトランシーバーで、狙撃者から連絡が。その人物は6人のうちのひとりが秘密をかかえている、命が惜しければそれを明かせと要求してきた。制限時間は夜明けまで。閉ざされた空間で展開される極限の探り合いと謎解き。『自由研究には向かない殺人』の著者の新たな傑作!/解説=大矢博子 -
別冊NHK100分de名著 フィクションの超越者 筒井康隆
筒井康隆、やっぱりヤバい! 読む者すべてを虜にする底なしの想像力 「100分de筒井康隆」(2025年1月3日放送)が待望のムック化! 日本の「SF御三家」と称され、90歳を迎えた今もなお精力的に作品を世に送り続ける、文学界のスター筒井康隆。SF、スラップスティック、言語実験、精神分析、そして超虚構――小説という形式の限界に挑み、進化を重ねてきたその軌跡をたどる。 熱烈な筒井愛に溢れる4名の豪華著者陣による解説に加え、そこから続けて読みたい作品リストを特別コラムとして収載。その魅力にとりつかれた筒井マニアだけでなく、初めて作品に触れる読者も底なしの“筒井沼”へと叩き込む、筒井康隆ガイドの新定番がここに登場! 【内容】 第1章 革命と内宇宙のリズム――『脱走と追跡のサンバ』(中条省平) 第2章 拡張と回帰の物語――「七瀬シリーズ」(池澤春菜) 第3章 夢と虚構の純文学へ――『エロチック街道』(菊地成孔) 第4章 超虚構の到達点――『虚航船団』(大森望) -
蜂蜜記者と珈琲騎士
鉄道事業に力を注ぐ技術先進国のブリンディル王国。 伯爵令嬢のミレニエは、一人前の新聞記者になるという夢を叶えるためゴーディン新聞社で働いていた。社長のダニエルから「1年以内に一面を飾る記事を書かなければ自分と結婚してもらう」と半ば脅しのように契約を結ばされたミレニエは、迫る期限に焦っていた。 そんな中、ミレニエは隣国から王女ラナジュリアが来訪するという情報を耳にし、一面記事のチャンスをつかむため取材に向かう。そこで出会ったのは、近衛騎士として王女の護衛をつとめる、珈琲色の髪と瞳を持つ凛々しい青年・カイルだった。彼に警戒されながらもなんとかラナジュリアへの取材を取り付けたミレニエは、「女狐」と称され偏見まみれの描かれ方をされてきたラナジュリアの真の姿を知っていくことに。 しかし同時に、ラナジュリアを狙う不穏な陰謀に巻き込まれ、ミレニエはカイルとともに捜査することになり……! 女性が仕事に就くことが難しい時代に、夢を叶えるため奮闘する、新米記者の恋と仕事の物語。 -
風待草の香るとき
昔も現代も、人の想いは変わらない。 真心も虚偽も正義も、常にそこにある。 読書好きの高校生小峯結風香は、母から、曾祖母が戦争中に預かったという古いノートを託された。 彼女と同じ歳の少女が、戦争中に記したそのノートを読み進めていくと、先の大戦の様子が生々しく描かれながらも、将来への希望や恋心は、時代を超えても変わらない大切なものとして、同年代を精一杯に生きた女学生の、恋や青春が浮かび上がってきた。 そして今、梅の香る中で、風を待ち続けた少女の想いが、時を超えて結ばれる。 著者が、父母や祖母、伯母たちから聞いていた大戦中の事実や生活、東京と多摩の史実と、現代の学生たちの監修を受け、彼らの視点を織り交ぜて綴った世代を超えて心に響く青春の物語。 -
昭和二年生まれの流儀
昭和二年生まれは、少年時代を戦争の中で過ごし、青年時代の入口で敗戦を迎えた――。昭和三十年代にデビュー、ともに自分の道を見つけ書き続けてきた城山三郎と吉村昭。気心の知れた二人が、戦争観から酒飲みの流儀まで心おきなく語り合う全対話四篇と、関連作品を一冊に収める。 【目次】 昭和二年生れの眼差し 吉村昭 Ⅰ あの戦争とこの半世紀の日本人 対談:城山三郎×吉村昭 語りつぐべきもの 対談:城山三郎×吉村昭 ぼくの流儀・きみの流儀 対談:城山三郎×吉村昭 私たちが生きた時代 座談:城山三郎×吉村昭×佐野洋 Ⅱ 名門・背広・軍服 城山三郎 昭和・戦争・人間 吉村昭 昭和二年生まれの戦友へ 城山三郎 -
ナイフ投げ師
天才的な腕前を誇るナイフ投げ師が、私たちの町にやってきた! 彼の名はヘンシュ。それまでいかなるナイフ投げ師も越えなかった一線を越えたことで、その名声を築き上げたのだ。公演の日、噂に聞いたヘンシュの投げ技は、徐々に趣向をエスカレートさせ……(表題作)。夜、私たちの町では、少女たちの秘密結社が妖しい儀式を開くという。風聞や関係者の証言によっても、結社の真の姿は判然とせず……(「夜の姉妹団」)。自動人形、空飛ぶ絨毯、地下世界――精密な文章により現実から飛翔するミルハウザーの魔法のごとき十二篇を、名手の翻訳で贈る。/【目次】ナイフ投げ師/ある訪問/夜の姉妹団/出口/空飛ぶ絨毯/新自動人形劇場/月の光/協会の夢/気球飛行、一八七〇年/パラダイス・パーク/カスパー・ハウザーは語る/私たちの町の地下室の下/訳者あとがき/創元文芸文庫版訳者あとがき/解説=藤野可織 -
ゼロ打ち
大和新聞の記者・片山は、選挙の取材中に「ある都議会議員の不審死」を知り、懇意にしている刑事に探りを入れた。一方、国会議員のベテラン秘書の中村は、新人候補の大学教授の選挙応援に駆り出された。苦しい選挙戦のなか、本人の女性スキャンダルが拡散され──。「政治」と「カネ」と「犯罪」の深い闇。政界のタブーに昂然と斬り込んだ問題作、待望の文庫化。巻末に、著者と動画メディア「文藝春秋PLUS」編集長とのスリリングな特別対談を収録。(「ゼロ打ち」とは、選挙の開票開始直後、開票率0パーセントに近い時点で特定候補者の当選確実を報じること) -
遺失の結末と彷徨える幽霊(ゴースト)たち ~編集者宮川雅は妥協しない~
ミステリ作家が残した解決編のない原稿。すべての違和感が繋がる作中作ミステリー! 宮川雅は崖っぷちの編集者。次にヒット作を出せなければクビも覚悟する彼女のもとに、ベストセラー作家・東雲飛翔の新作原稿が届く。嬉々として読むが、その原稿には解決編がなかった。宮川が担当するミステリ作家・平澤大吾とともに東雲飛翔の家を訪ねるが、東雲飛翔は密室での遺体となって発見されてしまい――。 ベストセラー作家の死の謎、遺稿の結末を巡り、現実と作品が入り交ざる作中作ミステリー! ●目次 プロローグ 7 ゾンビ作家・ピーチメルバ・欠けた結末 9 隠し部屋・芋羊羹・シアン化カリウム 72 ネタ帳・シフォンケーキ・旧友 110 真相・プリン・アラモード・シュミレーション 161 ドライブ・月邑聖人・どら焼き 200 告白・継承・ムートン・ロートシルト 243 エピローグ 268 あとがき 274 ●著者 水鏡月聖(みかづきひじり) 第27回スニーカー大賞銀賞を受賞し、『僕らは『読み』を間違える』(KADOKAWA)でデビュー。文学作品の解釈で描かれる青春群像劇が話題となり、『このライトノベルがすごい! 2024』(宝島社)にて新作5位に選出される。 著作に『白いドレスと紅い月がとけあう夜に』(KADOKAWA)がある。 -
われらみな、星の子どもたち
どこ行ったって、へこたれんと生きていく。 それが能登の人間や――。 懸命に生きようと見上げた空には、いつも「星」があった。 父が語り始めた、波瀾万丈の生涯を送った一族の物語とは――。 人生の輝きが胸を打つ、感動のファミリーストーリー。 2024年元日、能登半島に震度7の地震が襲った。大阪で暮らすホテルマン・星場恵介は、故郷で震災が起こったことを入院中の父に伝えた。 能登半島で生まれ育った両親は戦後、若くして大阪に出、今は二人とも入院生活をしている。同じ病院にいながら会うことのできない両親を案ずる恵介に、父はこれまで語らなかったふるさとでの母との思い出、そして故郷を離れ波瀾万丈の人生を送った一族の話を語り始めた。 著者渾身の新たなる代表作。 -
盲目の梟
ブルトンが絶讃した狂気と幻覚の手記 ペルシア語文学史上に現われた「モダニズムの騎士」による、狂気と厭世に満ちた代表作を含む中短篇集。「人生には徐々に孤独な魂をむしばんでいく潰瘍のような古傷がある」——生の核心に触れるような独白で始まる「盲目の梟」。筆入れの蓋に絵を描くことを生業とする語り手の男が、心惹かれた黒衣の乙女の死体を切り刻みトランクに詰めて埋めにいくシュルレアリスム的な前半部と、同じ語り手と思しい男が病に臥しての「妻殺し」をリアリスティックに回想する後半部とが、阿片と酒精、強烈なペシミズムと絶望、執拗に反復されるモチーフと妄想によって複雑に絡み合う。ドストエフスキーやカフカ、ポーなどの西欧文学と、仏教のニルヴァーナ、イランの神秘主義といった東洋思想とが融合した瞠目すべき表題作と、さまざまな傾向をもつ九つの短篇に加え、紀行文『エスファハーンは世界の半分』を収める。解説=中村菜穂 -
空と海と大地の言葉辞典
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 すべての言葉に実際の用例つき! * 世界を言い表す、美しい自然の言葉辞典 =============== 「太陽が落ちてしまつても、 夕映えがある。 残紅がある。余光(よこう)がある。 薄明がある」 ―斎藤茂吉『接吻』 「若い男女が短夜(みじかよ)を徹して 森のなかで愛をかたる」 ―荒俣宏『花空庭園』 「ヘロインは、ふらふら立って 鎧扉を押しあける。 かっと烈日(れつじつ)、どっと黄塵」 ―太宰治『音に就いて』 (本文より用例一部抜粋) 思わず目を閉じて、そのシーンにひたりたくなるような、 想像力を掻き立てる状況描写。 そんな人の心を震わせる表現のエッセンスになる 自然に関する言葉たちを集めました。 最大の特徴はすべての言葉に、 実際の小説や詩歌の用例がついていること! 先人たちの卓越した言葉選びに触れることで、 その言葉の魅力や奥深さを感じることができます。 小説・マンガ・歌詞・短歌・俳句・脚本・ネーミング・二次創作などに お役立てください。 また、今をときめく約50名のイラストレーターの 心揺さぶる素敵なイラストを100カット以上掲載。 言葉とともに存分にその世界観にひたれます。 創作に携わる方のみならず、言葉好き、イラスト好きの方も 紙面を眺めるだけで素敵な時間を過ごせること間違いなしです。 【目次】 ●空の言葉 空/春の空/夏の空/秋の空/冬の空/朝の空/昼の空/夜の空/太陽/月/星/風/雲/霧/露/靄/霞/雨/虹/雷/雪/霜/鳥 ●大地の言葉 山/岩/石/土/砂/原/水/川/湖沼/池/滝/氷/炎/花/草/葉/木/野菜/果実/穀物/大地の動物/虫 ●海の言葉 海/波/潮/磯/島/海の生き物/ ●番外編 時/神/自然の色 【著者プロフィール】 神永 曉(かみなが さとる): 1956年、千葉県生まれ。1980年に小学館の関連会社尚学図書に入社し、1993年に小学館に移籍。40年以上にわたりほぼ辞書編集一筋の人生を送る。担当した辞典は『日本国語大辞典 第二版』『現代国語例解辞典』『美しい日本語の辞典』など多数。2017年に小学館を定年で退社後も、『日本国語大辞典 第三版』に向けての編纂作業に参画している。著書に『悩ましい国語辞典』『さらに悩ましい国語辞典』(単行本は時事通信社、文庫本は角川ソフィア文庫)、『辞書編集、三十七年』(草思社)、監修書に「日本のことばずかんシリーズ」(講談社)などがある。 <電子書籍について> ※本電子書籍は同じ書名の出版物を紙版とし電子書籍化したものです。 ※本電子書籍は固定型レイアウトタイプの電子書籍です。 ※本文に記載されている内容は、印刷出版当時の情報に基づき作成されたものです。 ※印刷出版を電子書籍化するにあたり、電子書籍としては不要な情報を含んでいる場合があります。また、印刷出版とは異なる表記・表現の場合があります。 株式会社西東社/seitosha -
ビルディング(乙女の本棚)作品集(乙女の本棚)
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 人気シリーズ「乙女の本棚」から、イラストレーター・ねこ助の自選作品集が登場! 描き下ろしとして夢野久作+ねこ助『ビルディング』も掲載 小説とイラストの出会いを祝福する、魅惑の1冊。 名作文学と現代の美麗なイラストが融合した、珠玉のコラボレーション・シリーズ。そのなかからイラストレーター・ねこ助による作品をピックアップした美しい画集が新たに生まれました。 収録されているイラストは、新美南吉『赤とんぼ』、中島敦『山月記』、太宰治『魚服記』、堀辰雄『鼠』、夢野久作『ルルとミミ』のなかから選ばれた、イラストレーター本人がお気に入りのものばかり。 さらに、描き下ろしとして夢野久作『ビルディング』も収録し、通常シリーズとはことなるサイズ感で小説とイラストが楽しめます。 自分の本棚に飾っておきたい。大切なあの人にプレゼントしたい。そんな気持ちになる「乙女の本棚」シリーズの1冊。 【目次】 新美 南吉『赤とんぼ』 中島 敦『山月記』 太宰 治『魚服記』 堀 辰雄『鼠』 夢野 久作『ルルとミミ』 夢野 久作『ビルディング』(全文収録・イラスト描き下ろし) ※本書について 本書は、乙女の本棚シリーズとして刊行された『赤とんぼ』『山月記』『魚服記』『鼠』『ルルとミミ』のなかから、イラストレーター・ねこ助自身が選んだイラストを掲載しています。巻末の『ビルディング』のイラストは描き下ろしです。 小説部分は『ビルディング』は全文、その他は抜粋となります。 -
古典に学ぶ現代世界
チャペック『ロボット』から、オルテガ『大衆の反逆』まで名著の中に問題解決の道を探す。AIと超高齢化、ポピュリズムと全体主義、権力の偏重とタテ社会、人情と情緒、外交と経済運営――。長きにわたって読み継がれてきた古典は、私たちが抱えている課題解決へのヒントになる。ジョージ・オーウェル、有吉佐和子…数々の名著を現代の視点から読み解く。「日経BOOKプラス」の好評連載を大幅加筆。 【目次】 I 描かれていた未来 ジョージ・オーウェル『動物農場』――全体主義は私たちの中にある/カレル・チャペック『ロボット PUR』――「生きた機械」は人を幸福にするか ほか II 戦争とポピュリズム クラウゼヴィッツ『戦争論』――新訳で知る戦争のリアル/中江兆民『三酔人経綸問答』――理想と現実の間に道はあるか ほか III 日本社会への眼差し 福沢諭吉『文明論之概略』――権力の偏重は経済もダメにする/中根千枝『タテ社会の人間関係』――ウチとソトが作り出す序列意識 ほか IV 政治家が挑んだ課題 勝海舟『海舟語録』――「みんな敵がいい」トップに忖度せず我を貫く胆力/岡義武『山県有朋』――明示日本を背負った強権政治家が守ろうとしたもの ほか V ビジネスを切り開く アンドリュー・カーネギー『カーネギー自伝』――ビジネスは社会あってこその活動である/渋沢栄一『論語と算盤』――お金はよく集め、よく使いなさい ほか VI 経済学の巨人の教え アダム・スミス『国富論』――専門用語の縛りを解き放った名訳を味わう/ジョン・メイナード・ケインズ『ケインズ 説得論集』――現代に通じる洞察力 ほか -
四維街一号に暮らす五人
全米図書賞受賞作家の最新作! 台湾グルメ×レトロ建築×女子共同生活 「あんたと一緒にいない日々は、とても寂しかった」 ワケあり住人たちが味わう未知の痛みと、百年前の台湾料理。 昭和十三年築の日式建築・四維街一号には、 四人の大学院生と酒呑み大家が暮らす。 一階は、BL作家の知衣と聡明でモテる小鳳、 二階は、苦学生の家家とシャイな乃云。 互いに秘めた想いを抱え食卓につく住人たちは、 あるとき『臺灣料理之栞』という古書を発掘する。 五人の孤独が手繰りよせた〈ある家族の苦い歴史〉とは――― ◆池澤春菜さん満腹◆ 「なんでこんなに懐かしいの? 四維街一号に、きっとわたしも住んでいた」 -
君と結ばれる世界でなくても
すべての物事に境界線がある。 日なたと陰。 友情と恋愛。 選ばれた彼氏と、そうでない俺―― 好きな人には恋人がいる、先生が好き、恋愛禁止を守れないアイドル、 成立しない男女の友情、年の差の恋…… SNSで若者から支持を集める著者が、恋愛に正しい・正しくないはあるのかを問う、 切なくて、痛い、不器用な8つのラブストーリー その立ち位置は俺じゃダメなんですか? 何度も口にしかけたことのある禁句が、缶をあおれば容易く喉の下へと消える。 事情に踏み込みすぎないことで、彼女の一歩後ろのこの場所を、なんとか俺は守ることができている。 彼女は、居酒屋にいても、狭い部屋の中に居ても、好きな人の名前を出した。 どこにいても、好きな人の存在があった。彼女の遠い視線は、新宿を向いていた。 それでも、機会を待っていた。男とけんかをしたと聞くたびに心が躍った。 彼女の肢体を抱きしめているときは、たしかに彼女は俺のものになった。 あの時間だけは、正真正銘、二人の間には誰も入れないはずだった。 ――本文より -
別冊天然生活 本は友だち 人生を変える一冊と出合うために
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「天然生活」でご紹介した本にまつわる特集から、厳選記事を一冊にまとめました。 作家の角田光代さん、絵本作家の角野栄子さん、女優の中嶋朋子さんなど、本を愛する方々の本棚や、随筆家の山本ふみこさん、ミュージシャンの坂本美雨さんなど、様々な分野で活躍する方々に愛読書をご紹介いただきます。 価値観を変えた本、影響を受けた本、とっておきの本をテーマに選んでいただいた本は、読書の楽しみや喜びを改めて教えてくれます。 そのほか、書店のブックカバーや本の仕立て直し屋さんや、ブックディレクターの幅允孝さんによる読書すごろくなど、いつもと違った角度から本の楽しみをご紹介します。 ※この商品は固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 -
有吉佐和子ベスト・エッセイ
研ぎ澄まされた美意識旺盛な好奇心と行動力 有吉佐和子のエッセイ集ベスト版! 『華岡青洲の妻』『恍惚の人』『青い壺』『非色』・・・・・・ 今また読まれている理由がこの1冊でわかる。歴史や社会問題、伝統芸能から現代人の心の機微まで、作品のテーマは多岐にわたり、また書くものは次々にベストセラーとなった昭和を代表する作家・有吉佐和子。若くして始まった作家人生を支えたのは美への探究心や旺盛な好奇心、行動力であった。その明るくバイタリティに溢れる人物像や創作の現場がうかがえるエッセイやルポルタージュをまとめる。ちくま文庫オリジナル・アンソロジー。 -
萌梅公主偽伝
十八歳の螢月は、静かな村で穏やかに暮らしていた。しかし、近隣一の美少女と評される妹・月香が突如行方不明となり、平穏な日々は崩れ去ってしまう。途方に暮れる螢月だったが、そんな彼女の前にかつて怪我の手当てをしてやった男が現れる。 「螢月殿に、婚姻を申し込みに参った」 その男は、なんとこの国の次期国王・世太子だという。戸惑いながらも王宮へ連れられた螢月が目にしたのは、偽名を使い、国王の娘・公主として傅かれる月香の姿で――? -
コーンウォールに死す
全米初登場1位! 海辺の村で起きた〈斧男〉の連続殺人事件と、消えたピカソの名画。 ふたつの謎が交わるとき、未曾有の危機が―― コーンウォールの海辺の村で起きたオックスフォードの教授殺し。連続殺人鬼〈斧男〉の5人目の犠牲者と騒がれるなか、被害者が美術品来歴研究の第一人者だったことから旧知の地元刑事に相談されたガブリエル・アロンは、死の直前まで教授が調べていた消えたピカソ作品の行方を追い始める。だが教授の依頼者もパリで不審死を遂げ、〈斧男〉が新たな犯行を――。ふたつの事件をつなぐ衝撃の事実とは!? -
空をこえて七星のかなた
「南の島へ行くぞ」突然のパパの言葉で石垣島へ旅することに。正直言って、あんまり気は進まない。家族旅行といえばママも一緒だったのだ、去年までは――(「南の十字に会いに行く」)。小学四年生の九月のこと、同級生の過失で私の右目は取り返しのつかない怪我を負った。世界はぼやけて頼りない姿に変わり果ててしまった。星降る夜に大事な友達と交わした約束も――(「星は、すばる」)他5編。7つの物語が星座のようにつながる、宇宙を巡る感動のミステリー! 読み終えたら世界が変わる! 〈日常の謎〉の名手が贈る、驚きと爽快な余韻に満ちた一冊。 -
ブリス・モンタージュ
全米批評家協会賞受賞作品 本書は、中国出身の米国作家リン・マーの長篇『断絶』に続く第一短篇集。前作は、移民の女性が米国のミレニアル世代の一員として根無し草的な生活を送るなか、パンデミックとゾンビという物語形式を借りて、グローバル資本主義の制度に組み込まれた人生の虚無感、今世紀の米国社会の空気を巧みに切り取ってみせた。 同様に若い女性を主人公とする本書においても、移民にとっての「ホーム」はどこなのかという問いや、醒めた距離感を保つ一人称の語り口など、マーの作風は前作から連続している。ただし本書では、人間関係における暴力や、存在の孤独という、マーの中核的主題がより前景化され、人と時代に対する鋭い観察眼と、物語を組み立てていく手腕の凄みが際立っている。 本書の評価は非常に高く、〈全米批評家協会賞〉と〈ストーリー・プライズ〉を受賞、『ニューヨーク・タイムズ・ブックレビュー』では、「予測不可能な展開を見せ、読了後も心に残る」と評され、短篇の名手としてもマーの才能を確かなものとしている。「ロサンゼルス」「オフィスアワー」「明日」ほか、不可思議な語り口と冷徹な観察眼が冴える8編を収録。 [目次] ロサンゼルス オレンジ G イエティの愛の交わし方 戻ること オフィスアワー 北京ダック 明日 謝辞 訳者あとがき -
無気力探偵2 ~赤い紐連続殺人事件~[完全版]
探偵vs刑事、無気力な高校生探偵が難解な謎に挑むミステリ第2弾! 刑事部長の息子で高校生の霧島智鶴は、究極の無気力にしてどんな無理難題も解決できる天才。たぐいまれな推理力により、刑事からも一目置かれ、アドバイスをしていた。そんな彼のもとに次々と事件が舞い込む。 しぶしぶ事件に挑む智鶴だが、彼を嫌うエリート刑事・上諏訪と対立。どちらが先に解決するのか勝負に――! 気鋭のミステリ作家のデビューシリーズ2巻が、加筆修正、番外編も追加した完全版として再誕! ●目次 プロローグ 第一章 世にも奇妙な交換殺人 第二章 怪盗が常に華麗とは限らない 第三章 夏バテ気味の安楽椅子探偵 第四章 あてにならないミッシングリンク 番外編 あまりにも不毛な推理合戦 単行本版のためのあとがき ●著者 1998年、富山県富山市生まれ。埼玉県在住。高校在学中に、『無気力探偵 ~面倒な事件、お断り~』(小社刊)で商業出版デビュー。 著書に『案山子の村の殺人』(東京創元社)、『ルームメイトと謎解きを』(ポプラ社)、『家政夫くんは名探偵!』(小社刊)がある。 -
詩の構造についての覚え書 ――ぼくの《詩作品入門》
詩を、作者の心情の直接的発露であり、それを伝える手段だとする見方は根強い。だが、詩において言葉は日常の用法とは異なる態度で取り扱われる。それゆえ、著者が「詩は表現ではない」と明言したとき、旧来の詩観は大きく揺さぶられることとなった。言葉を関係性によって捉えることが重視され、「作者─発話者─主人公」の区別に紙幅が費やされる。これらを通し、われわれは詩がどのようにして成り立つのか、その秘密に近づけるだろう。詩とはいったい何か。この問題を追究したものとして本書に並び立つ書はいまもって少ない。実作者も鑑賞者も一度は読んでおきたい詩作品入門。解説 野村喜和夫 -
告白怪談 そこにいる。
各地から引き寄せられるように集まってきた怪異の体験談を、その時代と場所を確認し、紡ぎ上げた書き下ろし。現れてきた〈もの〉たちの異界へ誘う、「和裁寮」「彼女の箱」など全三十二話。 きょうも全国各地から、そして時を超えて、さまざまな「怪談」が、語り部・川奈まり子の元に吸い寄せられるように集まってくる。秘かに告白された「怪」の体験談が、磨き上げられ、ここにまとめられた。いやな場所、生き霊はどちらか、古城のある一画、帰ってき帰ってゆく子ども、不吉な学校の、その病院ではやはり……などなど、必恐の全三十二話。 *目次── あそこは「ぬかるみ」/消えた乗客/八幡の藪知らず/おのころさんの漁師/ここにいる/ひいおじいちゃんのお菓子/女友だち/父の墓/家系調査報告/彼女の箱/茅葺き屋根の屋敷/おそごうてかなわん/山の力/まほうさん/鬼門の子ども部屋/特等席/ぞろ目のカウントダウン/父の霊/宇土城の城破りにて/黄昏の子ども/空き家の怪/線香の香り/和裁寮/老夫婦/風門のこと/土佐の熊憑き/猫に脚を盗り返された話/人が消えた話/黒い影法師/真っ赤なスリッパ/戦争の夢/おさげ髪 -
五本指のけだもの
死霊、異常心理、怪物、狂信—— 英国怪奇アンソロジーの定番作家、本邦初の短篇集。 古く平井呈一らに邦訳がなされ英国怪奇ものの一角をなすW・F・ハーヴィー。 鬼気迫る幽霊談、暗合と運命の交錯する奇譚から、精神の暗部を抉る不気味な物語まで、ときにブラック・ユーモアを漂わせて絶妙なアトモスフィアを醸しだす。 水木しげる漫画「むし暑い日」に翻案された「炎暑」、あるいは映画『五本指の野獣』の原作として後世のホラー映画に影響をもたらした「五本指のけだもの」等々、新訳が俟たれし異界への裂け目を顕わす作品をここに集成。 初訳3篇を含む新訳による珠玉のコレクション。 ✺初訳作品「ミス・アヴェナル」「追随者」「ピーター・レヴィシャム」 -
国道1号線怪談
見慣れた道、見知らぬ恐怖。 東京から大阪まで、東西を結ぶ日本の動脈・国道1号。 この道は、古の東海道を受け継ぎ、時代を超えて人々の恐怖を映し出す。 東京・日比谷公園の噴水から這い出る黒い塊。 神奈川・鶴見に出没する謎の“猿”。 静岡の海岸沿いに眠る首塚の祟り。愛知の神社に伝わる禁忌。 三重・1号線沿いの忌まわしい事故物件。滋賀・琵琶湖に沈む数々の事件。 京都・市内で忽然と消えた道。大阪・淀川の河川敷に埋められた闇――。 恐怖は、確かにこの国道に息づいている。 道を辿るごとに、異形があなたの日常を侵食する。 気鋭の怪談作家たちが紡ぐ、戦慄の書き下ろし実話怪談集。 -
この夏の星を見る
亜紗は茨城県立砂浦第三高校の二年生。顧問の綿引先生のもと、天文部で活動している。コロナ禍で部活動が次々と制限され、楽しみにしていた合宿も中止になる中、望遠鏡で星を捉えるスピードを競う「スターキャッチコンテスト」も今年は開催できないだろうと悩んでいた。真宙(まひろ)は渋谷区立ひばり森中学の一年生。27人しかいない新入生のうち、唯一の男子であることにショックを受け、「長引け、コロナ」と日々念じている。円華(まどか)は長崎県五島列島の旅館の娘。高校三年生で、吹奏楽部。旅館に他県からのお客が泊っていることで親友から距離を置かれ、やりきれない思いを抱えている時に、クラスメイトに天文台に誘われる――。 -
八月の母
『イノセント・デイズ』を今一度書く。そして「超える」がテーマでした。僕自身はその確信を得ています――早見和真 長い間歪み続けた愛や母性の歴史、地層のように積み重なる闇に確かな兆しを探し続けた。神なるものへの幻想と呪縛を解き放つ祈りとその熱に、心が確かに蠢いた。――池松壮亮(俳優) 私も命を繋いでいく役目を担うのだろうか。微かな光と絶望に怯えながら、夢中で読み進めた。どうしようもない日々に、早見さんはいつだって、隣で一緒に座り込んでくれるんだ。――長濱ねる(タレント) 自分の奥底に隠しておきたい暗い何かをわかってくれている、という書き手がこの世に一人でもいること。そのことに救われ、気持ちが軽くなる読者は少なくはない。――窪美澄(小説家) 容赦などまるでない。「母」にこだわる作家が、母という絶対性に対峙した。確かなものなど何ひとつない世の中で、早見和真は正しい光を見つけようとしている。その試みには、当然異様な熱が帯びる。――石井裕也(映画監督) ラストに現れるヒロインの強い覚悟と意思の力に、私たちは元気づけられる。辛く暗く苦しい話だが、そういう発見があるかぎり、小説はまだまだ捨てたものではない。――北上次郎(書評家)(「カドブン」書評より抜粋) 八月は、血の匂いがする――。愛媛県伊予市に生まれた越智エリカは、この街から出ていきたいと強く願っていた。男は信用できない。友人や教師でさえも、エリカを前に我を失った。スナックを営む母に囚われ、蟻地獄の中でもがくエリカは、予期せず娘を授かるが……。あの夏、あの団地の一室で何が起きたのか。嫉妬と執着、まやかしの「母性」が生み出した忌まわしい事件。その果てに煌めく一筋の光を描いた「母娘」の物語。 -
工房の季節
何度も作り直せばいい。器を焼くことは、心に明かりを灯すようなもの。 テレビ局の放送作家の仕事を突然辞めるはめになった30歳のジョンミンは、何ヵ月も抜け殻のようになり家に引きこもっていた。 ある日久しぶりに外に出て、歩いているうち、彼女はカフェと間違えて陶芸工房の扉を開ける。突然現れたジョンミンに、工房の主ジョヒは珈琲をふるまう。コーヒーのおいしさのわけは器にある、自分で作ってみない? というジョヒの誘いを受け、ジョンミンは陶芸教室に通い始める。 土の匂い、手を動かしてものを作る喜び、人懐こい猫、年代も悩みもさまざまな仲間たち。自分に向き合い、人生を見つけていくということ……。工房を舞台に繰り広げられる癒しと希望の物語。 手を動かすこと食べること。それが、力をくれる。 -
対決の記者
追うべきは、殺人事件か、企業スパイか―― 事件記者と調査報道班の相克 吉川英治文学新人賞受賞作『ミッドナイト・ジャーナル』に続く、渾身の社会派ミステリー! 「社長は人として許されないことをした。だから告発しようと思った――」 中央新聞長野支局の事件記者関口豪太郎は、一人の青年の訃報に耳を疑った。 昼間知り合ったばかりの好青年が、深夜に溺死体となって発見されたというのだ。しかも青年は偽名を使っていた。疑念を抱いた豪太郎は取材に乗り出す。 一方、東京本社の調査報道班は、ある新興企業の不正疑惑を追っていた。やり手の社長が犯した“人として許されないこと”とは? 内部告発者が突然の失踪を遂げるに及び、調査報道班は社長のルーツを辿って長野へ向かう。 絡み合うそれぞれの事件の先に見えてくる真相とは――? -
Mの暗号
推定総額、じつに30兆円。戦後、軍から消えた莫大な資産<M資金>の謎── <獅子>が守りし金塊を探せ! 亜細亜産業、GHQ、そしてフリーメイソン…… 奇妙な暗号文から、戦後史に暗躍した機関の名が次々と浮かび上がる! 歴史作家・浅野迦羅守(あさのがらむ)のもとに、美人弁護士・小笠原伊万里が奇妙な相談を持ちかけてきた。 継父が祖父から預かっていた地図と暗号文が、継父殺害に関係している疑いがあるので、その謎を解読してほしいというのだ。 迦羅守が仲間と共に解読に挑むと、やがて戦後史の闇に葬り去られた30兆円の金塊<M資金>の存在が浮かび上がる。 戦後史の謎に挑む、傑作冒険ミステリー! -
Dr.グレーゾーン
雑居ビルの一室にある完全紹介制のクリニック。そこを訪れるのは、教師、議員、作家……といった「先生」ばかり。悩み疲れて、人生に迷う彼らに現代医療の“グレーゾーン”を巧みに渡り歩く医師が手を差し伸べる。 天才でも、善人でもない。患者を選り好み、型破りな診療を貫く彼は命の恩人か詐欺師か。しんどい心にじわっと効く医療脇道エンタメ小説。 【目次】 相談1 あいつさえいなくなれば 中学校教諭 相談2 新しい自分になりたいです 区議会議員 相談3 医者に向いてないんだね 内科医 相談4 認知症ってことにできませんか 作家 相談5 寿命を延ばしていただきたい 会社理事長 -
孤鷹の天
デビュー作にして第17回中山義秀文学賞受賞を受賞した 直木賞作家・澤田瞳子の原点である奈良大河青春ロマン! 時は天平宝字。十四歳の高向斐麻呂は大学寮に入寮した。主の遣唐使・藤原清河を 唐に迎えに行くためだ。その陰には父を待つ娘・広子への思慕もあった。 紀寺の奴・赤土と偶然出会った斐麻呂は秘かに彼に学問を教えることになる。 儒学の基本理念である五常五倫を学び、国を支えるという理想を抱く若者たち。 だが看病禅師・道鏡を寵する阿倍上皇とそれを諫める藤原仲麻呂との対立が深まり、 斐麻呂らは不穏さを増す政に巻き込まれてゆく。 【主な登場人物】 高向斐麻呂(たかむくのいまろ) 藤原北家・藤原清河家に仕える少年。清河の娘・広子のために十四歳で大学寮に入る 藤原広子(ふじわらのひろこ) 遣唐使として唐に渡った藤原清河の一人娘。気が強く、自分の思いを貫く少女 赤土(あかつち) 紀寺の奴婢(奴隷)。自らを良戸(良民)と公言し直訴、後に紀朝臣益麻呂の名を賜る 佐伯上信(さえきのうわしな) 大学寮の学生。左馬寮の飼丁の息子。勉学より弓術に心が傾く 桑原雄依(くわはらのおより) 上信の親友。日向国出身。任官試験を受けずに大学寮に入り直した好学の徒 恵美押勝(えみのおしかつ) 清河の従兄。宮廷の権勢を掌握する実力者。学問奨励に力を尽くす。阿倍上皇と対立 阿倍上皇(あべじょうこう) 当代一の崇仏者として知られ、弓削道鏡を寵愛。儒教を重んじる押勝と次第に敵対する -
恐るべき緑
人類と自然界の「過剰さ」への傾向に関する考察 世界33か国で刊行、オランダ生まれのチリの新鋭による、科学史に着想を得た斬新なフィクション。 「プルシアン・ブルー」 第二次世界大戦末期、ナチの高官らが所持した青酸カリと、西欧近代における青色顔料をめぐる歴史、第一次世界大戦の塹壕戦で用いられた毒ガス兵器の開発者フリッツ・ハーバーの物語。 「シュヴァルツシルトの特異点」 科学史上初めてブラックホールの存在を示唆した天文学者シュヴァルツシルトの知られざる人生。 「核心中の核心」 不世出の数学者グロタンディークの数奇な生涯と、日本人数学者、望月新一の人生の交錯を空想する。 「私たちが世界を理解しなくなったとき」 黎明期の量子力学の発展に寄与した三人の理論物理学者、ハイゼンベルク、ド・ブロイ、シュレーディンガーと、それぞれに訪れた発見/啓示の瞬間。 「エピローグ 夜の庭師」 作者と思しきチリ人の語り手が、散歩の途中に出会った元数学者の庭師との会話や思索を綴る。 科学のなかに詩を見出し、宇宙の背後にある論理や数式が、天才たちの前におのずと姿を現わすかのような比喩が随所に光る。既存のジャンルを軽々と飛び越える国際的な話題作。 -
あえてよかった
「今」を生きる子どもたちが教えてくれる光。 大地(58歳)は妻に突然先立たれ、自暴自棄の状態。愉しみは三日月の夜に現れる妻の気配と会話すること。そこで亡き妻から、彼女の切実な願いだった「子どもを育てること」の実践を頼まれてしまう。しぶしぶ学童保育所のバイトを発見し働き始める大地。ある程度働いたら、自分も妻の後を追うつもりだった。 そこで出逢う令和の子どもたちとのやりとりは想定外のことばかり。親の離婚、発達障害、愛着障害、不登校・・・子どもたちの悩みや心の傷、ピュアな思いにふれるうちに、知らず知らず大地にも大きな変化が訪れていく。子どもも、大人も、みんな「うまくいかない」何かを抱え、もがきながら生きている。 そんなある日、ある保護者から、大地は思いもかけない大きなギフトを受け取る。それは、亡き妻からの大切な思い--「生きる希望」。 そして、大地はある決心をするのだった。 ※この作品は過去に単行本として配信されていた『あえてよかった』 の文庫版となります。 -
本売る日々
本を愛し知識を欲する村人たちを描く! 文政5(1822)年。月に1回、城下の店から在へ行商に出て、 20余りの村の寺や手習所、名主の家を回る本屋の「私」。 上得意先のひとり、小曾根村の名主・惣兵衛は 近頃、孫ほどの年の少女を後添えにもらったというが、 彼女に何か良い本を見繕って欲しいと言われ―― 用意した貴重な画譜(絵本)が、目を離した隙に2冊なくなっていた。(本売る日々) 村の名主たちは、本居宣長の『古事記伝』、塙保己一が編纂した『群書類従』など 高価な本を購い、書店主と語り合う。 村人が決して実用的でない知識を求めるのはなぜなのか。 徐々に彼らが知識を、特に古代や朝廷を研究する「国学」を求める 理由が分かってくる。 江戸時代の豊かさは村にこそ在り、と 考える著者が、本を行商する本屋を語り部にして 本を愛し知識を欲し人生を謳歌する 人びとの生き生きとした暮らしぶりを描いた中編集。 解説 平松洋子 単行本 2023年3月 文藝春秋刊 文庫版 2025年6月 文春文庫刊 この電子書籍は文春文庫版を底本としています。 -
矢吹駆シリーズ
パリのアパルトマンでルーマニアからの亡命将校の射殺体が発見された。傍らに残されたDRACという血文字。その後、女性が全身の血を抜かれて殺される猟奇殺人が続き、〈吸血鬼(ヴァンピール)〉事件としてパリ市民を震えあがらせる。矢吹駆は事件の犯人が遺体に動物の徴(シーニュ)を残していることに着目する。ミノタウロス島での凄惨な事件のショックから精神的に不安定な日々を送るナディアは、この連続猟奇事件に巻き込まれていく。脱血と動物の徴(シーニュ)は何を意味するのか? 亡命将校射殺事件と〈吸血鬼(ヴァンピール)〉事件の接点は? 矢吹駆の現象学的推理が暴く驚愕の真相とは。/解説=中村大介 -
九重綺談
恐怖は何気ない顔でそこにある! 累々と重なりあう不可思議 幾重にも張り巡らされた、すぐそこにある怪異! 日常に転がる怪異は幾重にも積もり、やがて禍々しく日々を蝕んでいく─様々な国の怪異も含め蒐集して記す丸山政也の最新刊。 ・末期の友人を見舞うと奇妙なことを言われ…「死神」 ・普段おとなしい犬が狂ったように吠え立てるその理由とは「ペットサロン」 ・戦時中インパール作戦に従軍し生還した祖父が話す壮絶な体験と不可思議「白骨街道」 ・イギリスのとあるスポーツ施設に秘められた恐ろしい秘密「ボイラーマン」 ・男ばかりが早死にする─老人が明かすとある物件の凄惨な真実とは「甕」 ・ウクライナ某所の暗い歴史と彷徨う不幸な死者の群れ「スカーフの女」 ――など70話収録。 -
神獣奇譚
富をもたらす人面の牡鹿。 夢の中、男は激痛をこらえ己の肉を削ぎ落とす。 牡鹿の首をした神職は笑いながらその肉を貪って… 「フクノカミ」より 龍、狼、狐、猿、… 神または神の眷属と呼ばれる生き物に纏わる怪奇取材録。 蛇捕りの男が生け捕りにした白蛇。その日から不幸が…「白マムシ」 山で昇龍を目撃した男女。だが、その山には不穏な伝説が…「龍神奇譚」 家に届いた箪笥から聞こえる妙な歌。引き出しを開けると、七色に輝く蛙が…「虹色の蝦蟇」 稲荷神社で聞こえたお狐様の声。「あたなを助けたい」という意味は…「きつね姫と稲荷神社」 庭に人面の牡鹿が現れて以来、なぜか資産が増えていく怪。やがて不気味な夢が始まる…「フクノカミ」 布団の周りを巡る白い死馬に乗る女。土地の人柱伝説との関係は…「裏神馬」 山で次々とボンネットに乗ってくる猿。その正体は…「七頭猿」 ほか、神獣、神の化身、神使・眷属として祀られる生き物たち怪、全28話を収録! 【蛇】水神、弁財天の神使 【龍】水神、海神、戦神 【亀】玄武、水神の使い 【狐】稲荷神社のご眷属 【狼】三峯神社ほかご眷属 【牛】天満宮、天神の神使 【鹿】春日大社、香取神宮の神使 【馬】神が騎乗する神使 【猿】山の神の使い -
わたしの声が消えたあと
「私の声を見つけて」伯母から届いた謎の遺言状。人付き合いが苦手な青年と声優探偵(!?)がその不可解な意図の解明に挑む! 幼い頃に母を亡くし、伯母の家で折り合いの悪い従妹と一緒に暮らしていたソータ。その伯母も亡くなってしまい、しばらくしてソータのもとに遺言状が届く。そこには、ソータが伯母の声を見つけなければ、ふたりの住む家を売却し、そのお金を寄付すると書かれていた。遺言の意図がわからないソータだったが、誰の声でも真似できるという声優の少女・栗原との出会いをきっかけに、声を再現してもらうべく、伯母の過去を調べ始める。果たして伯母の遺言状の言葉に秘められた想いとは。松本清張賞受賞、「横浜大戦争」シリーズが大ヒット中の著者が紡ぐ、ほろ苦くもあたたかい青春物語。 -
小説 木の上の軍隊
作家・井上ひさし原案の傑作舞台を原作とした同名映画が公開!沖縄県伊江島での実話に基づく物語。 (2025年6月13日沖縄先行公開、2025年7月25日全国公開) 1945年、太平洋戦争末期の沖縄県伊江島。米軍との激しい攻防戦が展開される、敵の銃撃に追い詰められ、本土から派兵された少尉の山下と沖縄出身の新兵・安慶名のふたりは、大きなガジュマルの木の上に身を潜めた。連絡手段もなく、ふたりは援軍が現れるまで耐え凌ぐことにするが――。実話から着想を得た作家・井上ひさしが原案を遺し、こまつ座にて上演された舞台「木の上の軍隊」。映画化が決定し、本作は映画の小説版。 -
ぼくらはアン
弁護士事務所で働く青年・諒佑のもとに、幼馴染みである誠の捜索依頼がもたらされた。少年時代の出来事をきっかけに毎年必ず集まると約束していた日──クリスマスを目前に、誠はなぜ失踪したのか。諒佑は誠たちと出会った18年前の夏を回想する。無戸籍の諒佑と双子の妹の美子、ヤクザの家に生まれた誠、不法滞在の両親と暮らす姉弟マヨンチットとククリン。学校には行けずとも、楽しく豊かだった5人の生活は、殺人事件を機に一変する。誠の行方を追う諒佑は、奇しくもその事件の真相に迫ろうとしていた。警察小説の旗手、新境地たる傑作長編。/解説=若林踏 -
砕かれた四月
「生者とは、生の許しを受けた死者にすぎない」 二十世紀初頭のアルバニア北部の荒涼たる高地。この土地を支配するのは「カヌン」と呼ばれる、先祖伝来の終わることのない復讐の掟である。兄の血を奪い返した山岳民の若い男ジョルグは、三十日間の休戦の猶予ののちに自らの死を待つ身だった。しかし、この土地を新婚旅行で訪れた作家の妻ディアナと、馬車の窓越しにただ一度視線を合わせたことで、ふたりは命を賭してその運命を交錯させてゆく――。伝説と神話の影をまとった悲劇の時空間が立ちのぼる、忘れがたく美しい叙事詩的散文。 現代のアルバニア文学を、そして世界文学を牽引したカダレの作品は、フランス語を筆頭に四〇以上の言語に翻訳され、ノーベル文学賞の候補にたびたびその名が挙がったが、作家は二〇二四年七月に惜しまれつつ八十八歳で亡くなった。カダレの創作全体を見渡す井浦伊知郎氏(アルバニア語学・翻訳)による解説を巻末に付す。 -
結婚紹介殺人事件
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 榊原千亜記の短大時代からの親友・橋本恵美がアパートの自室で全裸死体となって発見された。恵美は結婚紹介所〈エルピーライフ〉に入会しており、その日も五人目の相手とデートをしていたはずであった。千亜記は「恵美がスキャンダラスな女ではないこと」を証明するために、刑事の忠告を無視して、単独で捜査を始めるのだが。“幸せな結婚”を夢見る男と女の交錯する愛憎を描く長篇ミステリーの傑作。 -
掌から伝わる【好き】について。
高校1年生の足立萌香は人には言えない特殊な能力を持っていた。それは、両手で触れた相手の「好きな人の顔」が見えるというもの。望んで手に入れたわけではないこの力で友達の恋愛相談にのることも。しかし、他人と交わらず、授業中も寝てばかりのクラスメイト• 関谷琉己に触れると、なぜか何も見えなくて……!? 過去のトラウマから人を好きになることをやめた萌香は周囲の「好き」や「恋」に振り回されながら、自分らしく生きるために必要なことに気付いていく。後悔と葛藤を繰り返して「人を好きになること」の意味を知る涙と感動の青春成長ストーリー。 -
生贄
20万部突破『暗殺』 15万部突破『下山事件 最後の証言』 で注目! 大藪春彦賞作家・柴田哲孝が放つサイコスリラー警察小説! 歌舞伎町で発生した 外国人女性連続殺人。 刑事と元FBI捜査官が猟奇殺人者の正体を追う! 雨の降る静かな夜に。 眠れない一夜を過ごしたいあなたに。 グロテスクで魅惑的な夢を垣間見たいあなたに。 『生贄』を手にした時、きっとあなたはページを捲る指が止まらなくなる。――柴田哲孝 昨夜の混沌が残る夜明けの新宿歌舞伎町。公園には何かの肉塊を貪るカラスの群れ。 それは――顔を剝ぎ取られた外国人女性のバラバラ死体だった。 だが、これは猟奇的連続殺人の始まりにすぎなかった。 オブジェのように飾られた損壊遺体には「私は自分のためにのみ生きている」との文字が。 繰り返される残忍な犯行。 西新宿署の城島刑事は、元FBI捜査官のプロファイラー、エミコ・クルーニルにに協力を要請する! 『暗殺』で話題の大藪春彦賞作家・柴田哲孝が放つ、狂気の淵で繰り広げられるサイコスリラー警察小説!
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