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いじめ、差別、虚無感、愛されない苦しみ、親との確執……それぞれの理由で集団自殺を試みた6人の若者達。しかし、闇サイトで入手した薬が偽物で、全員生き延びてしまう。「一遍死んだんやから、もう怖いものはない」。自分たちを死の淵に追い込んだ「加害者」に対し、6人は犯罪も辞さない世直し活動を始める。ドラッグ売人狩り、差別団体へのテロ、そして首相暗殺。その過激な行為で世間の賞賛と非難を浴びながら、6人の活動はエスカレートしていき……誰が本当の屑(トラッシュ)なのか。小説すばる新人賞受賞後第一作。雑誌連載時から賛否を巻き起こした問題作。文庫化にあたり結末を大幅に修正した完全版!
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Posted by ブクログ
相変わらず、イイ。
足を洗ったはずのヤクザ界にひょんなことから引きずり戻されていく中年男を描いた前作に比べて、今回は若い男女6人組が主人公。しかもそのどれも、「トラッシュ」。まさに、クズ。
やることなすことがぶっ飛んでいて、自分のことしか考えていない。でも、様々に傷ついた過去がある(ないものもいるが)若者が、わざと判断力を鈍らせて自ら退廃の道を駆け抜けてゆく様は、かっこよくもあった。ハードボイルドさを感じた。
華々しく逝った仲間を見て、「人生は全部、死の瞬間のためにある。生は所詮、死を彩るための準備段階に過ぎひんのかも」と言うシーン(171p)。これは正直、グッときた。だから何をしてもいいというわけではなく、月並みだが、死ぬ時に、後悔しないように自分の生を歩んで行くという意味では、真理に近い気がする。そこを履き違えて、自己中心的な悪の道を突き進んでしまうのは、人生経験の浅い若者ゆえなのか、時代がそうさせるのか。
増島さん、渋すぎる。
作中に出てくる曲もめっちゃいい。どういう生い立ちをすれば、こんな渋い世界を描けるのか、めっちゃ気になる。
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