闇夜の底で踊れ

闇夜の底で踊れ

759円 (税込)

3pt

3.7

【第31回小説すばる新人賞受賞作】35歳、無職、パチンコ依存症の伊達。ある日、大勝ちした勢いで訪れたソープランドで出会った詩織に恋心を抱き、入れ込むようになる。やがて所持金が底をつき、闇金業者から借りた金を踏み倒して襲撃を受ける伊達だったが、その窮地を救ったのはかつての兄貴分、関川組の山本だった。その後、山本との奇妙な共生生活を続けながら、詩織に一層のめり込んでいく伊達。一方、関川組の組長引退をきっかけにした内紛が抗争へと発展し、関川組周辺にきな臭い空気が立ち込める。伊達の秘められた過去、そして山本が伊達の前に現れた本当の理由が明かされるとき、事態は思いもよらぬ方向へと転がり進んでゆく――。19歳でデビューした、新進気鋭の作家が放つ大阪ノワール。

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闇夜の底で踊れ のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2022年05月28日

    おそらく本の雑誌による推薦。まったく知らなかったけど、これが19歳のデビュー作とはとても思えないストーリー運びとキャラクター造形&セリフだな。思わず吹き出してしまう場面が何度かあった。
    池上冬樹氏の解説にもあるが黒川博行作品の魅力的な関西ヤクザものキャラクターを思い出すが、決して模倣ではない...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年03月16日

    半グレみたいな伊達が、いぜんの兄貴分だった山本にいいようにつかわれるといった筋。読み進めて2/3を過ぎて、どう終わっていくんだろう、ひょっとして続巻があるのかな、と思っていたら、入れ込んでいたソープ嬢の詩織が山本の女であることがわかり、妙見山であっさり殺してびっくりした。なに、この急展開は、というと...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2023年02月07日

    舞台は大阪ということで位置関係がさっぱり分からなかった(笑)

    主人公・伊達の人を食った様な人柄がこの物語を引っ張っていたと思う。やくざの世界は知らないが、「親(分)になる」「組長になる」とはとても重い事で殺人にまで発展するんだなというのが、温度感のない恐怖。そして、犯人が捕まらないというのも現代の...続きを読む

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