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  • R62号の発明・鉛の卵(新潮文庫)
    4.0
    会社を首にされ、生きたまま自分の「死体」を売ってロボットにされてしまった機械技師が、人間を酷使する機械を発明して人間に復讐する「R62号の発明」、冬眠器の故障で80万年後に目を覚ました男の行動を通して現代を諷刺した先駆的SF作品「鉛の卵」、ほか「変形の記録」「人肉食用反対陳情団と三人の紳士たち」など、昭和30年前後の、思想的、方法的冒険にみちた作品12編を収録する。(解説・渡辺広士)
  • 無関係な死・時の崖(新潮文庫)
    4.0
    自分の部屋に見ず知らずの死体を発見した男が、死体を消そうとして逆に死体に追いつめられてゆく『無関係な死』、試合中のボクサーの意識の流れを、映画的手法で作品化した『時の崖』、ほかに『誘惑者』『使者』『透視図法』『なわ』『人魚伝』など。常に前衛的主題と取り組み、未知の小説世界を構築せんとする著者が、長編「砂の女」「他人の顔」と並行して書き上げた野心作10編を収録する。(解説・清水徹)
  • けものたちは故郷をめざす(新潮文庫)
    4.0
    ソ連軍が侵攻し、国府・八路軍が跳梁する敗戦前夜の満州。敵か味方か、国籍さえも判然とせぬ男とともに、久木久三は南をめざす。氷雪に閉ざされた満州からの逃走は困難を極めた。日本という故郷から根を断ち切られ、抗いがたい政治の渦に巻き込まれた人間にとっての、“自由”とは何なのか? 牧歌的神話は地に堕ち、峻厳たる現実が裸形の姿を顕現する。人間の生の尊厳を描ききった傑作長編。(解説・磯田光一)
  • 魔弾の射手 天久鷹央の事件カルテ 完全版
    値引きあり
    4.0
    見えない「魔弾」を放ったのは、誰か。 西東京市にある廃病院で、看護師が転落死した。 不治の病を苦にした自殺と見做されたが、彼女の娘・時山由梨はそれを頑なに否定。 母が一人で死ぬはずがないと訴える。天才医師・天久鷹央は由梨の依頼を受け、事件を調べ始めるが、そこに「不可視の魔弾」の謎が立ちはだかる……。 現役医師の著者のみが描ける驚天動地のトリック。その犯人とは? 書き下ろし掌編「幽霊と鴻ノ池」収録。 出版社名「新潮社」より過去に配信された作品に加筆修正し、新たに書き下ろし掌編を加えた『完全版』となります。重複購入にはご注意ください。
  • 紅珊瑚の島に浜茄子が咲く
    4.0
    辻原登、髙樹のぶ子、角田光代の選考委員3氏の全会一致で選出された第15回日経小説大賞受賞作は、江戸時代後期の奥州を舞台に繰り広げられる極上の歴史ミステリー。 時は江戸時代後期、文化文政の世。遠州浜名藩主の四男、部屋住みの響四郎と町方の女房との根津権現での出会いから物語は始まる。互いに名も身分も明かさずひとつになり別れた。 響四郎は羽州新田藩に継嗣として迎えられることになっていた。外様とはいえ大藩である羽州藩支藩への異例の末期養子は、幕閣の出世頭である浜松藩主・水野忠邦の斡旋によるものだった。新田藩が預かる幕府直轄の島では、蝦夷地の花として知られる浜茄子が咲く。小藩とはいえ譜代の響四郎に白羽の矢が立ったのは、その秘密を探らせるためでもあった。 響四郎に江戸から付き従ってきた浜名藩士が、次々と島で不審の死を遂げる。沖合で見られる怪異現象がささやかれ、忍びや隠密が暗躍する島で何が起こっているのか。その真相が明らかになったとき、そして一夜の情事で刻まれた恋の行方は……。
  • ゴースト・ポリス
    4.0
    エクソシストの交番警官、猟奇殺人犯を追う!  桐野哲也は東北大学法学部を卒業後、地方公務員採用で警察官となった。彼が仮配属された神奈川県藤沢市辻堂にある鳩裏交番は、おそろしい ほど美男の班長・小貫幸也をはじめ“ごんぞう――自主的窓際警官“ばかりが集まった交番で、緊急配備の連絡にさえ誰も反応しない。県警で厄介者扱いされている“ごんぞう”たちの好物は巡回連絡で、家に上がり込み世間話ばかりしている。その平穏を脅かすかのように湘南でホームレスばかりを狙った連続殺人事件が発生した。小貫と桐野は近隣住民の協力を得て、真相に辿り着くが…。  第一回警察小説大賞、満場一致の受賞作!  ベストセラー『教場』『震える牛』の著者と、その編集担当者が選んだ超大型新人! ※この作品は単行本版『ゴースト アンド ポリス GAP』として配信されていた作品の文庫本版です。
  • 結ぼれ
    4.0
    結ぼれ、絡みあい、こんがらがり、袋小路、支離滅裂、堂々めぐり、きずな――異才の精神科医が詩の言葉として書きつけた、人間を束縛する関係性の模様。「詩人」レインの原点たる寓話性に満ちた伝説の書。
  • 君が残した365日
    4.0
    幼馴染の和泉楓を亡くし、毎日を無気力に生きる僕、大野夕吾はあるとき無彩病を発症する。無彩病とは色彩が失われ、やがて死に至る病だが、僕は生まれつき色が見えないため、死ぬまでに一色ずつ見える色が増えていく。残された365日で、僕は楓が遺した「死ぬまでにやりたいことリスト」を1つずつ叶えることに。やがて視界の全てが色づいたとき……? 衝撃のラストに心が震え、景色が鮮やかに輝き出す、最高のラブストーリー!
  • 花屋さんが言うことには
    4.0
    24歳、ブラック企業勤務。身も心も疲れ果てていた紀久子が深夜のファミレスで出会ったのは、外島李多と名乗る女性だった。彼女は「川原崎花店」という花屋さんを駅前で営んでいるらしく、酔っぱらった勢いで働くことに。 やたらカレー作りがうまい青年や、おしゃべり好きの元教師、全体的に適当な李多。バラエティに富んだ従業員と色とりどりのお花に囲まれながら、徐々に花屋さんの仕事に慣れていくが――。
  • ぐるぐる、和菓子
    4.0
    ランチの煮魚を食べながら、その作り方を科学的に検証してしまうほどの理系大学生・涼太。変わり者の彼が出会ったのは、あまりに美しい和菓子だった。そのおいしさにも魅せられた涼太は、大学院に進まず和菓子職人になることを決意して製菓専門学校へ。個性豊かな仲間とともに和菓子作りにのめり込むが、餡子ひとつとっても一筋縄ではいかず――和菓子の魅力あふれる、温かくて心においしい物語。【解説/坂木司】
  • 少年泉鏡花の明治奇談録
    4.0
    【文豪・泉鏡花の少年時代を綴る、明治怪奇ミステリー!】 時は明治21年――。 古都・金沢で働く人力車夫の義信は、英語を学ぶために訪れた私塾で、寄宿生ながら英語を教える風変わりな美少年・泉鏡太郎(のちの泉鏡花)と出会う。 高い受講料に断念しようとする義信に、鏡太郎はあるものを提供することで受講料を免除にすると持ち掛ける。 それは”怪異の噂”を持ってくること。 義信は鏡太郎とともに明治の金沢で起こる不可解な噂の真相を調べに、様々な場所へと出かけることに。 お化けのでる武家屋敷、雨乞い後に必ず死ぬ巫女、金沢城跡に現れる幽霊など……はたして本物の怪異は存在するのか――? おばけ好きな偏屈美少年と人力車夫の青年による、明治怪奇ミステリー開幕!
  • 蜘蛛の巣の罠(上)
    4.0
    サーガに届く謎の小包。 醒めぬ悪夢が始まる。  ユレック・ヴァルテルという凶悪な殺人鬼との闘いは、ヨーナ・リンナとサーガ・バウエルの捜査によって終止符が打たれた──はずだった。心に深い傷を負って療養するサーガのもとに、連続殺人をほのめかす絵葉書が届くまでは。「ヨーナを救えるのはきみしかいない」。署名は「ユレック・ヴァルテル」のアナグラム。その葉書をサーガが受け取ってから三年が過ぎたある日、国家警察長官マルゴット・シルヴェルマンが突如失踪、後日遺体で発見される。現場には葉書の記述どおり残された純白の薬莢。それは新たな殺人鬼が練りあげた計画の始まりを告げる声だった……
  • 魚を抱いて 私の中の映画とドラマ
    4.0
    1巻1,650円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 約束をすべて果たして水になる今ほんとうにあなたに会えた 『ビッグ・フィッシュ』より 忘れられないとびきりの映画とドラマについて、歌人・東直子が短歌と絵を添えて心で観た世界を綴るエッセイ集。 33本の映像作品、22点のイラスト、41首の短歌を収録! 花を掬うように魚を手のひらに ひとときの芯したたるばかり 『火の魚』より 風がふいてふりかえったらもういない君は花びらそのものだから 『パリ・テキサス』より うつくしい一瞬だけでよかったの 川を流れてゆく柩たち 『いつか読書する日』より 映画やドラマに触発されて作った短歌は、その細部を新しく記憶でき、自分の感覚をまじえてその世界を胸にしまっておけるような気がします。さらに、映像として体験した世界を、そこに生きている人をいとおしく思い、讃えるような気持ちで絵を描きました。 ――「はじめに」より 目次より はじめに 『火の魚』         本のめぐりを生きる緋 『2001年宇宙の旅』     未来を見る未来 『アンという名の少女』   フェミニストとしてのアン 『耳に残るは君の歌声』   忘れないで、でも、忘れて 『野のなななのか』    「やさしさ」のための遺言 『ビッグ・フィッシュ』   ありったけの愉快な嘘を 『山の郵便配達』      見たことのない懐かしい道 『すいか』         居てもいい場所で、生きる 『はちどり』        14歳、意志の火をともす。 『平清盛』          ひたむきに夢みた海の都 『パリ、テキサス』     砂地をつらぬく長い道 『トニー滝谷』       あなたに足りないものはなに? 『過去のない男』      人生は後ろには進まない 『あのこは貴族』      窓を見る、ドアを開く 『リリーのすべて』     身体の奥から生まれた願い 『あまちゃん』       一人残らず好きになる 『サイダーハウス・ルール』 生きていくための儀式 『スナック キズツキ』    ノンアルコールスナックの自由 『友だちのうちはどこ?』   ジグザグ道に希望を託して 『歩いても 歩いても』    確かに生きていた 『いつか読書する日』    長い長い階段と恋 光の名前 ~映画短歌~ 『81/2』   『地球は女で回ってる』 『あ、春』 『富江』 『夢』  『日の名残り』 『火火』 『ミス・ポター』 『転々』   『アダムス・ファミリー2』   『オアシス』  『バベットの晩餐会』 著者紹介 東直子(ひがし・なおこ)著 歌人・作家・イラストレーター。1996年歌壇賞受賞。歌集に『春原さんのリコーダー』『青卵』など。小説に『とりつくしま』『さようなら窓』『階段にパレット』ほか。2016年『いとの森の家』で第31回坪田譲治文学賞受賞。
  • たった1日もキミを愛さなかった日はない
    4.0
    ★★韓国で10万部突破! チェ・シウォン(SUPER JUNIOR)など韓国著名人が絶賛!! キム・ジェシク翻訳作品第2弾★★ 泣かせるのは愛だけど、 笑顔にするのも愛だから、 私たちはまた愛を始めなくちゃならない。 キム・ジェシク 翻訳は『大丈夫じゃないのに大丈夫なふりをした』『いい人にだけいい人でいればいい』の藤田麗子が担当。イラストは、高田真弓による描き下ろし。 忘れられない愛を忘れるための117のメッセージ。 《目次》 第1章 迷子のように 第2章 恋が近づいてきたとき 第3章 キミじゃなきゃダメな気がして 第4章 もうすぐ懐かしくなる季節 第5章 こらえていた涙があふれ出した 第6章 愛が遠ざかっていく小さなサイン 第7章 キミは沈まない月 第8章 生きるために知っておきたいこと
  • 京都式神様のおでん屋さん
    4.0
    京都の路地にあるおでん屋『結(むすび)』。その小さくも温かな店を営むのは、猫に生まれ変わった安倍晴明と、イケメンの姿をした二体の式神だった。常連に囲まれ、お店は順調。しかし、彼らはただ美味しいおでんを提供するだけではない。その傍らで陰陽道を用いて、未練があるせいで現世に留まる魂を成仏させていた。今日もまた、そんな魂が救いを求めて、晴明たちのもとを訪れる――。おでんで身体を、陰陽道で心を癒す、京都ほっこりあやかし物語!
  • 後宮の不憫妃 転生したら皇帝に“猫”可愛がりされてます
    4.0
    初恋の皇帝に嫁いだところ、彼に疎まれ毒殺されてしまった翠花。気が付くと、彼女は猫になっていた! しかも、いたのは死んでから数年後の後宮。焦る翠花だったが、あっさり皇帝に見つかり彼に飼われることになる。幼い頃のあだ名である「スイ」という名前を付けられ、これでもかというほど甘やかされる日々。冷たかった彼の豹変に戸惑う翠花だったが、仕方なく近くにいるうちに彼が寂しげなことに気づく。どうやら皇帝のひどい態度には事情があり、彼は翠花を失ったことに傷ついているようで――
  • 小林一茶
    4.0
    誰にでもわかる言葉、細やかな心理描写……近代俳句は一茶からはじまる。生涯で詠んだ約二万句から百句を精選し、俳人・長谷川櫂が解説を付す。波乱に満ちた人生に沿いながら見えてくる「新しい一茶」像。
  • 魂消怪談 怪ノ目
    4.0
    「玉目! おまえ怪談は金輪際やらねえっ!って云ってたけど、出汁きいてんじゃねえかよッ!」 ――平山夢明 「人間って内臓が穴からこぼれちゃうんだね。製麺機からにゅるにゅる出てきた生麺みたいに…」  収録話「事故物件じゃないの?」より 目を凝らせばそこここに浮かび上がるのは、夥しい怪異と救われない恐怖――冨士玉目の目にはなにが見えているのか。 ・廊下に充満した悪臭の原因…母子による絶望のメッセージの行方「会議で言いたかったこと」 ・夜中に突然、娘の口から発せられるしわがれた男の声「縁もゆかりもない」 ・山が啼くという奇妙な言葉の驚愕の真実「アがなく」 ・叔父が描いた絵に隠された忌むべき秘密「女神の絵」 ・いつも旨いお茶を入れる事務所の子の様子がおかしい、やがて知る不可解な出来事「茶の味」など。 人気シリーズ「怪談四十九夜」の掲載作の再録とともに書下ろしを加えた48話を収録。
  • 怪奇異聞帖 地獄ねぐら
    4.0
    「あいつ、たった四日で真っ黒に溶けちまいました」 古墳から出てきた勾玉。 盗んだ作業員を襲う恐るべき呪いとは? 「黒汁」より 人柱の家、廃墟の座敷牢、全室事故物件のアパート… 禍々しさが炸裂する最凶怪談! この世の悍ましきもの、忌まわしきものを限界まで煮詰めた地獄の怪談集。 ・顧客の家に突如飾られた油絵。左耳を手で覆う少女の絵だが、以降住人の耳に異変が…「玄関先」 ・秘密の地下室があると聞いて忍び込んだ廃墟。隠し階段の奥にあった座敷牢と謎の水場は…「廃墟の地下室」 ・民俗学の調査を兼ねて訪れた祖父母の家。妙に冷える畳が気になって調べると裏にびっしりお札が…「お札の部屋」 ・建築作業中に発見された古墳。副葬品の勾玉を盗んだ作業員の行く末…「黒汁」 ・怪我人が続出する古民家の解体。開かずの間の大黒柱の下には注連縄と骨が…「贄の柱」 他、抗えぬ負の魔力に酔いしれたし。
  • 1フランの月
    4.0
    1巻2,277円 (税込)
    【ご注意】※この電子書籍は紙の本のイメージで作成されており、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 安西水丸、幻の未発表小説を初めて書籍化。 ニューヨークからパリ、リスボン、マドリード、ローマへ。イラストレーターである主人公のモノローグと日本にいる恋人への手紙、そして現地でのさまざまな出会い……。これまで日の目をみることのなかった幻の小説「1フランの月」(未完)を没後10年となる2024年春に初めて書籍化。「旅」をテーマにした未刊行エッセイ、イラスト、スケッチなどを加え、懐かしくも新しい、イラストレーター/作家・安西水丸の世界をこの一冊に凝縮。 ※この作品はカラーが含まれます。 (底本 2024年2月発売作品)
  • その音は泡の音
    4.0
    1巻1,771円 (税込)
    『点滅するものの革命』で第65回群像新人文学賞を受賞した新鋭が描く、注目の受賞第一作。 大学のお笑いサークルに所属するわたしたちは、夏の10日間、東北地方をめぐる公演合宿ツアーに出発した。 各紙文芸時評で絶賛!夢と現の狭間で移りゆく思考と感情の泡立ち、分岐する記憶をとらえる奇跡の文体。 毎年、大学の夏休みに行われるお笑いサークルの合宿では、行き先ごとに分かれ、老人ホームや病院でコントや大喜利を披露する。東北班のメンバーは、3年の朝倉とミミ、2年で班長の三井、1年のユカリと杉崎。レンタカーで出発したわたしたちは初日の目的地・福島へ向かうが、旅の予定は早々に乱れて……。 ・ユカリ 「先輩たちと比べて、ふだんのあたしがしているやりとりときたら、どれだけ鈍臭いことだろう?」 ・三井 「慣れてしまえばイジられキャラも悪くない。イジられることにも技術がいるのだ。」 ・ミミ 「楽しい楽しい。ずっとこんなことして生きていきたい。」 ・杉崎 「どうせ明日には忘れてしまうことだ。二度と会わない人を思いだすほど無意味なことはない。」 ・朝倉 「どうしても思いだせない。どこへ行ってなにを見たのか。おれはとりかえしのつかないことをしてしまったんじゃないのか。」
  • 巡査たちに敬礼を(新潮文庫)
    4.0
    バツイチ・子持ちの交通課係長、事故係に異動したばかりの若手巡査、昇任試験を控えた女性警官、警察学校在学中の青年、定年退職目前の署長――郊外の所轄署に勤める、世代もキャリアもバラバラな彼らの前に立ちはだかる仕事と人生の壁。さらに、50年にわたり組織的に隠蔽され続けた事件も明らかになってきて……。6編からなる、リアルな人間味に溢れた連作警察小説。(解説・あさのあつこ)
  • 果ての海(新潮文庫)
    4.0
    階段の下で息絶えた男。愛人の鶴野圭子は、全てを捨てて逃げることを決めた。出会い系で知り合った元ホストの鈴木の伝手で整形し、美貌と偽名を携え福井の芦原(あわら)温泉へ。だが仲居やコンパニオンとして働く中で厄介な人間関係に巻き込まれ、頼りの鈴木も音信不通となった。東尋坊での自死が頭をよぎるが、圭子には生きて逃げ続けなくてはならない理由があり――。女の生き様を描く傑作サスペンス。(解説・原武史)
  • TIMELESS(新潮文庫)
    4.0
    うみは、ひとを好きになれない。アミは、好きなひとと子供をつくるのがこわい。お互い恋愛感情をもたず、交配の約束だけして結婚した。やがてうみが妊娠するとアミは去り、父親不在のまま息子のアオは17歳になった――。高校の教室、修学旅行の広島、江姫を弔う六本木、鰯売りの声が響く銀座カルティエ。人びとが結びつき織り成した時間の地層が、今生を生きる心の縁(よすが)となる、圧巻の長編。(解説・江國香織)
  • 竜胆の乙女 わたしの中で永久に光る
    4.0
    「驚愕の一行」を経て、光り輝く異形の物語。   明治も終わりの頃である。病死した父が商っていた家業を継ぐため、東京から金沢にやってきた十七歳の菖子。どうやら父は「竜胆」という名の下で、夜の訪れと共にやってくる「おかととき」という怪異をもてなしていたようだ。 かくして二代目竜胆を襲名した菖子は、初めての宴の夜を迎える。おかとときを悦ばせるために行われる悪夢のような「遊び」の数々。何故、父はこのような商売を始めたのだろう? 怖いけど目を逸らせない魅惑的な地獄遊戯と、驚くべき物語の真実――。 応募総数4,467作品の頂点にして最大の問題作!!
  • 君は医者になれない 膠原病内科医・漆原光莉と血嫌い医学生
    4.0
     血が怖いという致命的ハンデを抱える医学生・戸島光一郎。落第にリーチが掛かった彼は、救済措置として人手不足のアレルギー・膠原病内科の手伝いを命じられる。  免疫が己の身体を傷付けてしまう難病患者を診療する、膠原病内科、通称アレコー。その外来医長・漆原光莉は、歯に衣着せぬ言動に加え、人として残念な面が多々あるものの、どんな些細な症状も見逃さない名医として大きな信頼を得ていた。そんな彼女の下で戸島は様々な患者と出会い、多くのものを学んでいく。
  • 見習い天使 完全版
    4.0
    小説の面白さを追求し続けた作家・佐野洋。人間の尽きることのない欲望を無駄のない描写とテンポのよい運びで読ませる物語は、古びることのない魅力を持つ。さらに、その全てには予想を裏切る結末も――。人間世界を見つめる“見習い天使”が全23篇の案内役を務める構成も洒落た連作ミステリが完全版で甦る。巻末には編者日下三蔵の詳細な解説に加え、星新一による解説も特別収録する。
  • ダンテ その生涯
    4.0
    詩人、騎士、政治家、外交使節、流浪の食客……。 ──ダンテとは、いったい何者だったのか? イタリアを代表する歴史家が、中世という激動の時代を生きたダンテの人生を徹底的に分析した一級評伝。 --------- イタリア最大の詩人ダンテ。 地獄篇、煉獄篇、天国篇の三部構成から成る叙事詩『神曲』は世界の文学史に燦然と輝く不滅の傑作だ。 本書はイタリアを代表する歴史家が、フィレンツェに保存された文献を丹念に読み解き、これまで言及されてこなかったダンテの人生をつまびらかにしていく。 --------- ──もし、あの日の朝、ダンテが騎士として出兵していたなら、彼の運命は変わっていただろうし、私たちもおそらく『神曲』という作品を持つことはなかっただろう。  * * * 中世という激動の時代の社会や文化を背景に、権力、金、戦争、復讐、家族、友情、そして愛の観点から初めて分析し、〈人間・ダンテ〉を浮かび上がらせた本格評伝。 --------- 【目次】 1……聖バルナバの日 2……ダンテと高貴さ 3……カッチャグイーダとその他の人々 4……ダンテ一族 5……子供時代と隣人たち 6……愛と友人 7……教育 8……結婚をめぐる謎 9……ダンテと事業 10……政治──豪族と平民 11……政治──白派と黒派 12……追放 13……亡命者の家族 14……資産の行方 15……悪い仲間 16……ヴェローナの謎 17……改悛 18……「他人の家の階段」 19……ハインリッヒ七世 20……他人のパン 21……ラヴェンナ 訳者あとがき 索引
  • 新訳 テンペスト
    4.0
    シェイクスピア、「最初」で「最後」の傑作 徹底注釈&詳細な解説 シェイクスピア、「最初」で「最後」の名作。復讐と再生、植民地支配を描く 邪悪な弟にミラノ公爵位を奪われ、娘ミランダとともに島流しにされたプロスペロー。そんな目に遭わせたナポリ王と弟への復讐を誓い、12年後、魔法で大嵐を起こし、彼らを載せた船を難破させ、島に上陸させる。一行からはぐれ、一人、島に辿り着いた王子はミランダと恋に落ちる。プロスペローはそれを利用し、復讐を果たして公国を取り戻そうとするが…。赦しと再生、そして植民地支配を描いたシェイクスピア単独執筆最後の傑作。 目次 新訳 テンペスト 楽譜 一六〇九年バミューダ海域遭難の二つの手記 ウィリアム・ストレイチー『騎士サー・トマス・ゲイツの遭難と救済の真の報告』抄訳 シルヴェスター・ジュアデイン『バミューダ諸島、別名悪魔の島の発見』全訳 ジョン・フローリオ訳のモンテーニュ「人食い人種について」抄訳 訳者あとがき
  • 幽霊絵師火狂 筆のみが知る
    4.0
    老舗料理屋のひとり娘である14歳の真阿は、胸を病んでいると言われて以来、部屋にこもりがちだ。店に、有名な幽霊絵師・火狂が居候することになる。大柄で悠然とした火狂は、人には見えないものが見えるようだ。彼のもとには、絵に関する奇妙な悩みを持つ客が訪れる。犬の悪夢に怯える男、「帰りたい」という声に悩む旅人、手放しても戻ってくる絵――火狂と真阿は、その謎を解き明かしていく。静かな感動を誘う絵画ミステリ。
  • ぼろ着のディック
    4.0
    200年前の大ベストセラーが文庫になってよみがえる。 1800年代のニューヨーク。路上で暮らす靴磨きの少年ディックが、無一文から成功の階段をのぼり始める・・・! ディックの人生は、裕福で優しい少年フランクとの出会いから変わりはじめます。 主人公ディックの勤勉、誠実、節約思考、向上意欲などの性質は、立身出世のバイブルとして読むことができます。 アメリカンドリーム、自己啓発の原点がここにある。 第一章 ぼろ着のディックを紹介する 第二章 ジョニー・ノーラン 第三章 ディックの提案 第四章 ディックの新しいスーツ 第五章 チャタム通りとブロードウェイ 第六章 ブロードウェイからマディソン・スクエアへ 第七章 財布 第八章 ディックの幼い頃 第九章 三番街の鉄道馬車の一件 第十章 詐欺師を信じた被害者登場 第十一章 ディックの探偵ぶり 第十二章 ディック、モット通りで間借りする 第十三章 ミッキー・マグワイア 第十四章 戦いと勝利 第十五章 ディック、家庭教師を得る 第十六章 最初の授業 第十七章 ディック、上流社会にお目見えする 第十八章 ミッキー・マグワイア、また負ける 第十九章 フォズディックの転職 第二十章 九か月後 第二十一章 ディック、預金通帳をなくす 第二十二章 泥棒追跡 第二十三章 トラヴィス逮捕 第二十四章 ディック、手紙をもらう 第二十五章 ディック、初めて手紙を書く 第二十六章 ハラハラする冒険 第二十七章 結び 原題:Ragged Dick 著者名:Horatio Alger
  • ばあさんは15歳
    4.0
    おちゃめな孫娘と頑固なばあさん 2019年と1963年をまたぐ 二人の冒険の行く先は?   高校入学を目前に、ふとした異変で 昭和にタイムスリップしてしまった菜緒。 時はオリンピック前年。 口が悪く愛想なしの祖母を相棒に 東京タワーから始まる物語は 思わぬ出会いと発見にあふれて―― やがて明らかになる、ばあさんの封印された過去。 取り返しのつかない出来事を、菜緒は覆すことができるのか!? 「ひょお、こりゃ面白くなってきた」「まったく、バカまごといると疲れるよ」 愉快爽快、ラストに涙。阿川佐和子の長編小説。 挿絵 石川えりこ
  • 宇宙に花火を。
    4.0
    1巻1,650円 (税込)
    宇宙に花火をあげて、世界中の人を笑顔にしたい。 それが少年時代の空の夢だった。 「そんなの無理だ」と周囲が笑う中 たったひとり真剣に受け止めてくれたのが 花火職の祖父だった。 やがて青年となった空が友人と二人で飛び込んだ エンターテインメントの世界。 周囲からの蔑みと空回りする自分に葛藤しながら 空は何をつかんでいくのか――。
  • 三号線の奇跡 好きとさよならが待つ電車
    4.0
    1巻1,320円 (税込)
    「俺もずっと、会いたくて会いたくて仕方なかった――。」 引っ越しで離れ離れになった大好きな翔と、再会の約束をしていたかのん。 けれど彼からの手紙はいつしか途切れ、 級友からも「翔はもう忘れてる」と聞かされる。 会いたい人に出会える、奇跡の電車―― 噂の三号線を思い出し、ホームへと駆け出すかのん。 そこで翔とは二度と会ってはいけない“秘密”を知ってしまう――。 「好き」と「さよなら」を届ける、号泣必至の連作短編。
  • 戦渦の神宝
    4.0
    昭和二〇年夏、敗色濃厚な太平洋戦争末期、考古学を研究していた大学生・外園武志は、帝国考古協会へ呼ばれ、三種の神器と並ぶ神宝・十種瑞宝の探索を命じられる。陸軍はその霊力を使い、戦局の挽回を図ろうとしていた。信長に奪われたともいう宝を探す最中、武志は『神事本紀』という古書に巡り合う。それには知られざる宗教の歴史と瑞宝の軌跡が記されていた。彼は巫女見習いの弓月眞理依や謎の男・煙藤四郎と古代の謎を追い求めるのだが……。傑作歴史冒険ミステリーの登場!
  • かあちゃん
    4.0
    私も周五郎作品を読み返す度、失ったものを取り戻すような気持ちになる。それはかつての日本の風景であり、人の情であり、親から伝えられた仕来りであり、恥を感じる心でもある(宇江佐真理・巻末エッセイより)。女手でひとつで五人の子供を育てているお勝と、その家に入った泥棒との心の通い合いを描いた表題作をはじめ、山本周五郎が、人間の“善なる心”をテーマに遺した作品から、全五編を厳選。文庫オリジナル。(編/解説・竹添敦子)
  • ちびねこ亭の思い出ごはん~かぎしっぽ猫とあじさい揚げ~
    4.0
    千葉県木更津市の書店で店長を務める五十嵐さくらは、本部から閉店の計画を聞かされ仕事を辞める覚悟をしていた。そんなとき、亡くなった人とひととき会うことができるという内房にある食堂の話を聞く。さくらは、彼女が中学生の時に本好きになるきっかけを与えてくれた女性教師との再会を願い足を運ぶのだが……。世界16か国で翻訳出版が進行中! あたたかい感動が胸を打つ大好評シリーズ第8弾。
  • 或るギリシア棺の謎
    4.0
    カメラマン南美希風と法医学者エリザベス・キッドリッジは、篤志家、安堂朱海の弔問に訪れていた。だが、彼女の死は自殺か他殺の疑いを招き、さらに未解決なままの朱海の孫娘殺害事件の謎をも呼び寄せる。不意に現れる脅迫状。光るタイプライターの文字。ギリシア意匠の棺の周りで起こる不可解な出来事の数々は、いかなる真相を語るのか。柄刀版《国名シリーズ》第二弾!
  • 本格・結婚殺人事件
    4.0
    何らかの賞を獲ったら恋人の可能キリコへ求婚すると、心に決めていたミステリ作家の牧薩次。文英社の「ざ・みすてり」大賞に、薩次の作品が選ばれたと、新宿ゴールデン街の行きつけのスナック『蟻巣』に連絡が入る。店の面々がお祭り騒ぎの中、当の薩次は嬉しいはずなのにどこか煮え切らない態度……。一方、選考委員の三人が、一人は北海道のホテルのコテージで殺害され、一人は箱根橿の木坂近くで事故に、一人は行方不明に、と次々と不幸に見舞われる。ミステリ新人賞の選考会をテーマに、薩次とキリコの結婚のエピソードを描いた、〈ポテトとスーパー〉シリーズ幻の長編。/解説=西日暮里佐保
  • 燎原の死線(上)
    4.0
    不死身の男マシュー・レッド登場! 仲間、誇り、愛する者。 全てを奪われた男の復讐が今始まる! 故郷モンタナで悪の科学者「ウィロー」を追え! 米国海兵隊特殊部隊に所属するマシュー・ レッドは、FBIの要請に応じて、ウィロ ウと呼ばれる生物兵器専門家の捕獲作戦に 参加するべく基地へと向かうが、その途上 で謎の女に薬を盛られて意識を失う。やむ なくレッド抜きで現地へ赴いた小隊は、待 伏せに遭って全滅。作戦情報漏洩の廉で憲 兵隊に逮捕されたレッドに、非名誉除隊の 処分が下る。釈放後、牧場主の養父JBか ら携帯に着信があったことに気づいたレッ ドは故郷モンタナへと急行するが、JBが 落馬事故で亡くなったことを知る……。
  • ライト・スタッフ
    4.0
    1巻980円 (税込)
    「食堂のおばちゃん」「婚活食堂」が大人気の著者が 渾身の力で描く熱き人間ドラマ!! 昭和30年、映画監督を目指す主人公の五堂顕(ごどう・あきら)は 太平洋映画の助監督試験に落ちてしまう。 だが、諦めきれずアルバイトを探しに来た撮影所で小火(ぼや)を消し止めたことから、 照明部にスカウトされる。照明部のいちばん下の見習いからスタートした顕は、 失敗を繰り返しながら現場で経験を積むうちに照明の魅力に引き込まれていく。 まじめだが臨機応変で勉強熱心な顕は、徐々に監督や他のスタッフたちに好かれ、 照明技師としての腕を上げていった。 活気があり、エネルギーに満ち溢れていた映画の世界は、まさに娯楽の王様だった。 しかし、映画の栄光は長くは続かなかった。「電気紙芝居」とバカにされていた テレビがカラー放送を開始し、東京オリンピックで爆発的に売れたのだ。 映画会社の衰退は著しく、スタッフたちは事実上解雇されてしまう。 顕は、照明技師たちは、映画界はこの先どうなってしまうのか──。 もう一人の主役ともいえる女優の衣笠糸路(きぬがさ・いとじ)や 初の女性脚本家、監督や俳優など、誰がモデルになっているのかを 想像しながら読むのも楽しい。 ただならぬオーラを放つ俳優、そして名監督たちが綺羅星のごろく存在した時代。 そして、刻々を移りゆく時代のなかで、それでも変わらない心揺さぶるもの、 人が懸命に生きる姿を、松本清張賞受賞作家の著者が描く。 ──本作は誰にでも楽しめる極上の娯楽小説だと思います。 読めば元気が湧いてくる物語に仕上がっています。 本作が映画化・ドラマ化された暁には、衣笠糸路の役は、ぜひ私に演らせてください! 糸路に魂を吹き込んでみせますので。(高島礼子/女優)  ──「娯楽の王様」を支えた光当たらぬ技師たちの日々の研鑽と苦楽を照らし出し、 映画スターが光り輝いていた時代の、明るく開放的な物語。 (東えりか/書評家/「週刊現代」より)
  • この冬、いなくなる君へ 長い嘘が終わる日に
    4.0
    「この冬、いなくなる君へ」1巻スピンオフ! 北織陽葵は子離れしない母・風子と離れるため、大学卒業後、内定した就職先を断って上京を決めた。母とはぶつかることも多いが、不思議と時折陽葵にくれる手紙の中では真摯に向き合えるのだった。夢だった動画制作会社に就職を決めた陽葵が東京へ来た日、車に轢かれかけた所を不思議な男性に助けられる。が、「四年後の冬、君は死ぬ」と謎の予言をされて――。「この冬、いなくなる君へ」の篤生が再び登場! 驚きのラストに、切ない涙が止まらない著者・いぬじゅんが贈る感動作。
  • 花咲小路二丁目の寫眞館
    4.0
    たくさんのユニークな人々が暮らし、日々大小さまざまな事件が起きる花咲小路商店街。 新米カメラマンの樹里が働くのは、商店街に昔からある<久坂寫眞館>。 店主の重はカメラの腕がいいはずなのに、写真を撮ろうとしない。それもそのはず、重が撮影をすると、<奇妙なもの>が写真に写り込んでしまうというのだ。 写り込んでいるものが過去のものだとわかったことをきっかけに、昔の花咲小路商店街へタイムスリップしてしまうふたり。 しかも偶然その場に居合わせたセイさんも巻き込んでしまっていた! 3人は、その時代に起きた事件……謎に包まれたままの火事の真相を探ろうとするが、そこには大きな秘密が隠されていて――。
  • あの日、君は何をした
    4.0
    『完璧な母親』著者が放つ慟哭のミステリー。 北関東の前林市で平凡な主婦として幸せに暮らしていた水野いづみの生活は、息子の大樹が連続殺人事件の容疑者に間違われて事故死したことによって、一変する。深夜に家を抜け出し、自転車に乗っていた大樹は、何をしようとしていたのか――。 15年後、新宿区で若い女性が殺害され、重要参考人である不倫相手の百井辰彦が行方不明に。無関心に見える妻の野々子に苛立ちながら、母親の智恵は、必死で辰彦を探し出そうとする。 刑事の三ッ矢と田所が捜査を進めるうちに、無関係に見える二つの事件をつなぐ鍵が明らかになる。 『完璧な母親』で最注目の著者が放つ、慟哭のミステリー。
  • センチメンタルに効くクスリ トホホは短歌で成仏させるの
    4.0
    今日も世界の片隅で、ひとり膝を抱える僕とあなたのために。 不幸に愛された、トホホ名人……歌人芸人が身を切って綴る、“せつなさとおかしみ”、“短歌とエッセイ”のマリアージュ。 恋でも、仕事でも、その辺にいるときも。あのときも、今も、どうせ明日も。 傷づいたり落ち込んだり。顔では笑っているけど、心は砂漠。 僕の日々は小さな不幸の連続です。トホホな出来事がよく起きて、センチメンタルに殺されそうな日々です。 でも、不幸があると短歌ができます。その短歌を読んで誰かがクスリと笑ってくれます。そうすると僕の小さな不幸は成仏されるのです。 短歌があればトホホも友達です。もしあなたに今、憂鬱なことがあるのなら、僕と一緒にトホホを小さな笑に変えてみませんか。 □すすきのを3周したのにあのホスト僕の原付にまだ座ってる □注意するほどじゃないけどないんだけど新人さん少し休憩長い □帰ろうと言い出す前の沈黙を作りたいのにずっと喋るね □自転車で豪快にこけてやっぱりか この夏初の半ズボンの日 □ワンテンポ隣の席が早いのでコース料理次々とネタバレ □節約のために水筒持ち歩き パチンコでむちゃくちゃ負けている □もうこれで最後だの感じ出したのに3日後に会う機会があった □短歌とか少しも興味のない君に届かせたくて詠んでる短歌                   …ほか、トホホ短歌に、トホホエピソードを添えて。
  • 破壊屋 プロレス仕舞伝
    4.0
    造花が依頼の合図。リングで規律を乱す問題児を制裁する「掃除屋」という裏稼業を担うベテランプロレスラー藤戸。自身との試合で重傷を負った友の治療費のためという美談が周知のものとなり、今ではタレント扱い。満身創痍の彼がいつ誰と引退試合をするのかの憶測が飛び交う中、彼を騙る者が一般人を襲撃する事件が。そして意外な人物から裏の依頼も……。迫真の描写と圧巻の仕掛け。業界でも話題となった三部作待望の最終章。衝撃のラストに、あなたは震えを抑えられるか! 圧巻のプロレス小説を体感せよ!!
  • YUKARI
    4.0
    1巻1,760円 (税込)
    『ギフテッド』『トラディション』著者が描く、『源氏物語』を題材とした歌舞伎町文学の新境地。 三浦瑠麗氏推薦「与えたい女、奪う男――「多情」の心の裡がみごとに綴られている。」 婚約者との結婚を控え、何の不自由もなく暮らしていた紫。あるダンサーとの過ちを機に、高校時代に惹かれた柿本先生に手紙を出すことに。そこで綴られるのは、幾度となく先生が話してくれた『源氏物語』のことだったーー。 私はどれか一人の女ではない、また私と同じ店で働いてきた四十も五十もいる女たちがそれぞれいずれかの女性像に似ているのではないのです。お客が次々に女を変えて、多様な女たちが彼の夜の生活を彩るわけではない、私たちは一人であるのです。 【目次】 ■一の手紙 浅茅が露にかかるささがに ■二の手紙 山の端の心も知らで行く月は ■三の手紙 波路へだつる夜の衣を ■四の手紙 嘆きわび空に乱るるわが魂を ■五の手紙 今はかひなき恨みだにせじ ■六の手紙 風に乱るゝ萩の上露 ■七の手紙 草の原をば問はじとや思ふ
  • 百人一首
    4.0
    極上の「百人一首」案内 天智天皇から順徳院まで、歌人百人の秀歌を一首ずつ選び編まれ、カルタでもおなじみの歌集「百人一首」。恋に歓び、別れを嘆き、花鳥風月を愛で、人生の無常を憂う……三十一文字に込められた多彩な心と詩情を、詩人・作家の小池昌代が詩訳し、解き明かしていく。軽やかに深く和歌の楽しみへといざなう「百人一首」案内。 解題=渡部泰明
  • 黙って喋って
    4.0
    1巻1,760円 (税込)
    「国民的地元のツレ」、ヒコロヒー初の小説! 平気をよそおって言えなかった言葉、感情がほとばしって言い過ぎた言葉。ときに傷つきながらも自分の気持ちに正直に生きる人たちを、あたたかな視線で切り出した共感必至の掌編18編を収録。
  • 猫と狸と、ときどき故郷
    4.0
    1巻1,567円 (税込)
    ちょっと不思議、だけど愛おしい。 もしも動物たちや花の精霊と話ができたら――。 個性あふれる仲間たちとの出会いを描く、ほっこり短編小説集。 運転手に化けた狸とのアイロニックな世間話――「タクシードライバー」 ネズミに鯵の塩焼きを盗まれた哀れな愛猫とのドタバタなリベンジ劇――「猫とネズミ」 庭に咲くピンクの花に宿る可愛い精霊のささやかな“お仕事”――「捩花の精霊」 ほか、15編の物語。

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  • 落雷はすべてキス
    4.0
    1巻1,430円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 読む人の世界の美しさのきっかけになりたい――。webマガジン「yom yom」掲載詩を中心に、「最果タヒ書店」のグッズ、雑誌、SNS発表作品を加えた44編を収録。詩の映画化、個展、作詞、街とのコラボレーションなど、ジャンルを超え続ける詩人が、言葉にならない思いを紡ぎ、未知の感覚を呼びさます最新詩集。 ※このコンテンツは固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
  • 君の背中に見た夢は【電子特典付き】
    4.0
    1巻1,760円 (税込)
    「この子たちに選択肢を与えてあげられるのは世界で一人、私だけだ」  大手化粧品メーカーで働く新田茜は、ある日従姉妹のさやかの影響で、中学受験回避のための小学校受験に興味を持つように。 テレビ局記者の夫を持ち、世間的にはパワーカップルと呼ばれる茜たちだが、お受験の世界はさらに上の富裕層との戦いだった。 仕事と家庭の両立、協力してくれない夫、かさんでいく教育費、思い通りにならない子供たち。 悩み葛藤しながらも、5歳の娘・結衣を名門小学校に合格させるため、茜はどんどん小学校受験にのめり込んでいく。 その先に見えるものとは――。 東京で過酷なお受験に翻弄される家族の物語! ※紙書籍版カバー裏には、特別短篇「新田茜の子離れ」を収録(電子版には収録されません)。 ※電子書籍版巻末には、特別短篇「新田総介の人生」を収録。
  • レッド・アロー
    4.0
    デビュー作で思わぬ反響を呼んだ作家。次作の契約が決まるも原稿は一文字も進まず、前金は旅行に消えた。ある物理学者の回想録ゴーストライターの仕事が決まるも学者は失踪。このまま消えるかサイケデリック療法か。窮地に立たされた作家の精神世界を巡る長篇
  • 飛蝗の農場
    4.0
    ヨークシャーの荒れ野で農場を営むキャロルのところに、謎めいた男が転がりこんできた。嵐の夜、雨宿りの場所を請う男を警戒してことわる一幕を経て、不幸な経緯から、キャロルはショットガンで男に怪我を負わせる。看護の心得のある彼女は応急処置をほどこし、回復までの宿を提供することにしたが、意識を取りもどした男は、過去の記憶がないと言う。何もかもが見かけどおりでないかもしれない。そんな奇妙な不安のもとに始まる共同生活――背後で繰りひろげられる異様な逃避行! 幻惑的な冒頭から忘れがたい結末まで、圧倒的な筆力で紡がれる悪夢と戦慄の物語。驚嘆のデビュー長編。/解説=三橋曉
  • オーバーヒート(新潮文庫)
    4.0
    東京から大阪へ移り住み、京都の大学で教える哲学者の「僕」。男性同士の関係である年下の恋人は、料理の好みが似ていて、僕の文章を楽しそうに読む。その穏やかな距離がもたらす思慕――。行きつけのバー、熱帯魚、故郷の家族と友人たち、折々のツイート。かけがえのない日々を鮮やかに描いて芥川賞候補作となった「オーバーヒート」。川端康成賞を受賞した傑作短編「マジックミラー」を併録。(解説・羽田圭介)
  • 屋敷怪談
    4.0
    子供が消えてしまう家 仏間に墓石を祀る家 家長の魂を移し替える家 福の神を殺す掟の家 神を混ぜて作る呪いの家 死にたい人だけが見える遺書の家 建物の仕事を本職とする著者が見聞きした〈魔〉の棲まう処 家と家系の怪異談! 建物の仕事に携わる著者が長年かけて聞き集めた「家と家系」に纏わる怪異談。 ・家を渡り歩き、住人の記憶を操作する謎の人…「あがたさん」 ・押入れに棲むもう一人の母と呼ぶ何か…「母のぬけがら」 ・死にたい人だけが見つけられる遺書の家…「たがねさんち」 ・旧家の厠に棲み3回だけ質問に答えてくれる神…「厠坊主」 ・家に仮の弟が出現し預言を行う日…「まくれる」 ・成人前の一族を住まわせる度胸試しの家…「護神の御座す処」 ・福の神を見つけたら袋叩きにしなければならない家の掟…「福の神を殺す話」 ・お母様と呼ぶ墓石を仏間に祀る家。墓に入っているのは…「墓になった実家」 ・家の中に突如現れる真っ白な異空間の正体は…「百足部屋」 ・家長の魂を代々移し替える家…「影の座」 ・どこからともなく砂が湧き、家も人も砂に埋もれていく家…「砂かぶりの家」 ・お盆の時だけ家の中で子供が消えてしまう家…「迷い盆」 他、奇妙で空恐ろしい魅惑の64家の怪!
  • 自由慄
    4.0
    1巻1,760円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 これはどうでもいい手紙ではなく、「じゆうりつ」なんだ メッセージアプリの消えない「入力中…」、雨音が聞こえ続けているカーテンの向こう側、授業中に回される小さな折り手紙。 ■■■の存在を意識した時、物語は再び動き始める。 『かわいそ笑』『6』に続く、新進ホラー作家・梨の単著第3作目! 299の断片が紡ぎ出す、聞こえなかった旋律と戦慄── 恐ろしく、そしてどこか儚い。 ──四季凪アキラ(にじさんじVTuber)
  • 双蛇に嫁す 濫国後宮華燭抄
    4.0
    草原の民アルタナの娘、シリンとナフィーサ。異母姉妹ながら共に育ち、容姿も双子のように瓜二つの二人。ある日、族長である父は姉妹を本当の双子に仕立て上げ、南方の大国・濫に輿入れさせることを告げる。濫国は双子信仰が盛んであり、折しも現在の皇帝も双子だった。長い旅の末、濫国の王城にたどり着いた偽りの双子姫。シリンは弟帝の暁慶の後宮に迎え入れられ、「杏妃」なる名を与えられたが、初夜の床で「未来永劫、お前を抱くつもりはない」と言い放たれる。花嫁衣装も、名前も、全てを奪われ、体を繋がぬまま濫の妃となったシリンの運命は、やがて濫国とアルタナを巡る、大いなる時代の奔流に呑み込まれていく――。歴史に翻弄される人々を、壮大なスケールで描くデビュー作!
  • 神招きの庭
    4.0
    兜坂国の斎庭(後宮)は、神を招き、もてなす場。実体を持つ神々は豊穣と繁栄を招く半面、ひとたび荒ぶれば恐ろしい災厄を国にもたらす。地方の郡領の娘・綾芽は、親友の死の真相を探るため上京した。そこで偶然、荒ぶる女神を鎮めてみせた綾芽は、王弟の二藍に斎庭の女官として取り立てられる。だが、それは国の存亡を揺るがす事件の幕開けに過ぎなかった……。
  • 1947
    4.0
    1巻2,750円 (税込)
    1947年。英国軍人のイアンは、戦場で不当に斬首された兄の仇を討つため来日する。駐日英国連絡公館の協力を得つつ少ない手掛かりを追うが、英経済界の重鎮である父親ゆずりの人種差別主義者でプライドの高いイアンは、各所と軋轢を生む。GHQ、日本人ヤクザ、戦犯将校……さまざまな思惑が入り乱れ、多くの障害が立ちふさがる中、次第に協力者も現れるが日本人もアメリカ人も信用できない。イアンの復讐は果たされるのか?
  • 老神介護
    4.0
    ●突如現れた宇宙船から、次々地球に降り立った神は、みすぼらしい姿でこう言った。「わしらは神じゃ。この世界を創造した労に報いると思って、食べものを少し分けてくれんかの」。神文明は老年期に入り、宇宙船の生態環境は著しく悪化。神は地球で暮らすことを望んでいた。国連事務総長はこの老神たちを扶養するのは人類の責任だと認め、二十億柱の神は、十五億の家庭に受け入れられることに。しかし、ほどなく両者の蜜月は終わりを告げた――。「老神介護」 ●神文明が去って3年。地球で、もっとも裕福な13人がプロの殺し屋を雇ってまで殺したいのは、もっとも貧しい3人だった。社会的資産液化委員会から人類文明救済を依頼された殺し屋は、兄文明からやってきた男から、別の地球で起こった驚愕の事態を訊かされる。「扶養人類」 ●蟻と恐竜、二つの世界の共存関係は2000年以上続いてきた。恐竜世界の複雑なシステムは、蟻連邦によって支えられていたが、蟻世界は恐竜世界に核兵器廃棄を要求、拒絶されるとすべての蟻はストライキに突入した。「白亜紀往事」 ●僕が休暇を取る条件は、眼を連れていくことだと主任は言った。デイスプレイに映る眼の主は、若い女の子。ステーションにいる彼女の眼を連れて、僕は草原に旅行に出かけた。宇宙で働く人は、もうひと組の眼を地球に残し、地球で本物の休暇を過ごす人を通して仮想体験ができるのだ。「彼女の眼を連れて」 ●74年の人工冬眠から目覚めた時、地球環境は一変していた。資源の枯渇がもたらす経済的衰退を逃れようと、「南極裏庭化構想」が立案され実行された結果、深刻な事態が起こっていたのだ。「地球大砲」
  • 悪の芽
    4.0
    大手銀行に勤める41歳の安達は、無差別大量殺傷事件のニュースに衝撃を受ける。40人近くを襲ってその場で焼身自殺した男が、小学校時代の同級生だったのだ。あの頃、俺はあいつに取り返しのつかない過ちを犯した。この事件は、俺の「罪」なのか――。懊悩する安達は、凶行の原点を求めて犯人の人生を辿っていく。彼の壮絶な怒りと絶望を知った安達が、最後に見た景色とは。誰の心にも兆す“悪”に鋭く切り込んだ、傑作長編ミステリ!
  • 流浪地球
    4.0
    ●ぼくが生まれた時、地球の自転はストップしていた。人類は太陽系で生き続けることはできない。唯一の道は、べつの星系に移住すること。連合政府は地球エンジンを構築し、地球を太陽系から脱出させる計画を立案、実行に移す。こうして、悠久の旅が始まった。それがどんな結末を迎えるのか、ぼくには知る由もなかった。「流浪地球」 ●惑星探査に旅立った宇宙飛行士は先駆者と呼ばれた。帰還した先駆者が目にしたのは、死に絶えた地球と文明の消滅だった。「ミクロ紀元」 ●世代宇宙船「呑食者」が、太陽系に迫っている。国連に現れた宇宙船の使者は、人類にこう告げた。「偉大なる呑食帝国は、地球を捕食する。この未来は不可避だ」。「呑食者」 ●歴史上もっとも成功したコンピュータ・ウイルス「呪い」はバージョンを変え、進化を遂げた。酔っ払った作家がパラメータを書き換えた「呪い」は、またたく間に市民の運命を変えてしまう――。「呪い5・0」 ●高層ビルの窓ガラス清掃員と、固体物理学の博士号を持ち、ナノミラーフィルムを独自開発した男。二人はともに「中国太陽プロジェクト」に従事するが。「中国太陽」 ●異星船の接近で突如隆起した海面、その高さ9100メートル。かつての登山家は、単身水の山に挑むことを決意。頂上で、異星船とコミュニケーションを始めるが。「山」
  • SRO neoⅠ 新世界
    4.0
    SRO二代目室長に就任した芝原麗子は、これといった成果を上げられず、重圧に苦しんでいた。人員不足を埋めるべく新たに配属された夏目悠太郎が目をつけたのは、未解決の連続殺人事件。かつての銀幕のスター・鳳翔ルリ子の恐るべき欲望が悲劇を巻き起こす。一方、3年前にテロを企てた大宇宙真理の光教団は、教主・美福門太陽が罪を免れたことで力を取り戻しつつある。さらに、最凶シリアルキラー近藤房子の薫陶を受けた石塚麻友が、非情な殺人鬼へと変貌し――。大人気シリーズの新章が幕を開ける!
  • 弁当屋さんのおもてなし ほかほかごはんと北海鮭かま
    4.0
    1~12巻627~704円 (税込)
    「あなたの食べたいもの、なんでもお作りします」恋人に二股をかけられ、傷心状態のまま北海道・札幌市へ転勤したOLの千春。仕事帰りに彼女はふと、路地裏にひっそり佇む『くま弁』へ立ち寄る。そこで内なる願いを叶える「魔法のお弁当」の作り手・ユウと出会った千春は、凍った心が解けていくのを感じて――? おせっかい焼きの店員さんが、本当に食べたいものを教えてくれる。おなかも心もいっぱいな、北のお弁当ものがたり!
  • 京都「無幻堂」でお別れを 大切な人形の魂を送る処
    4.0
    【電子版巻末にはチェリ子先生によるカバー用イラストをそのまま収録!】 人々の感情が色で見える特異な体質のせいで人生に嫌気が差していた明日菜(あすな)は、ある日理不尽なリストラに遭ってしまう。 途方に暮れ、行きついた先で目にしたのは、「従業員急募」という張り紙。 そこは、店主の柘植(つげ)と言葉を話す猫・詩(うた)が営む、魂が宿った人形の最期を見届ける「無幻堂」というお店。 ひょんなことから「無幻堂」で働くことになった明日菜は、人形たちの感情を読み取り、怒りや悲しみを汲み取っていく。 行き場を失った人形たちの最期に寄り添う、儚くもあたたかいハートフル・ドール・ストーリー。
  • Mother
    4.0
    1巻2,475円 (税込)
    真冬の室蘭で母に虐待され捨てられた少女と彼女を守るため誘拐した担任教師の逃避行の行方は。カンヌ映画祭脚本賞の著者による伝説のドラマシナリオ完全収録。あとがき&著者と製作陣による座談会も収録。
  • バスクル新宿
    4.0
    たくさんの人々が行き交うバスターミナル「バスクル新宿」。 それぞれの目的地を持つ人々がひととき同じ時間を過ごし、同じ事件に巻き込まれてーー 「メフィスト」掲載の連作短編集が待望の書籍化!
  • 伊達女
    4.0
    心に鬼を棲まわせた“独眼竜”にして奥州の覇者、伊達政宗。数多の武将から恐れられ、後世にもその名を残した男の周囲には、たくましく、そしてたおやかな女性たちがいた――。我が子に毒を盛ったとされる母・義姫、影ながら政宗を支え続けた妻・愛姫、片倉小十郎の姉で政宗を育てた喜多、松平忠輝に嫁いだ娘・五郎八姫、真田信繁(幸村)の娘・阿梅……戦国の世を凜と生き抜く伊達の女たちを主人公にした連作短編集。
  • おたふく物語
    4.0
    町人たちの暮らしの姿、現実を生きてゆく切なさに焦点を絞り、すぐれた「下町もの」を数多く遺した山本周五郎。本書は、自分たちを“おたふく”と決めこんでいる明るく元気のいい姉妹をいきいきと描いた「おたふく物語」三部作(「妹の縁談」「湯治」「おたふく」)をはじめ、身分の垣根を越えた人間の交流を情愛たっぷりに綴った「凍てのあと」、女性の妖しさと哀しさを濃密に綴った「おさん」の全五編を収載。江戸に暮らす女性たちの姿を見事に切り取った名作短編集。文庫オリジナル。 (編/解説・竹添敦子)
  • [新装版]血と骨(上)
    4.0
    1~2巻826円 (税込)
    一九三〇年頃、大阪の蒲鉾工場で働く金俊平は、その巨漢と凶暴さで極道からも恐れられていた。女郎の八重を身請けした金俊平は彼女に逃げられ、自棄になり、職場もかわる。さらに飲み屋を営む子連れの英姫を凌辱し、強引に結婚し……。実在の父親をモデルに、業深き男の激烈な死闘と数奇な運命を描く衝撃のベストセラー。
  • 近松よろず始末処
    4.0
    時は元禄、大坂は道頓堀の竹本座。人気浄瑠璃作者・近松門左衛門に命を救われた虎彦は、彼の裏稼業「近松万始末処」に引っ張り込まれる。「悩める町の者の人助け」とうそぶく近松にこき使われるまま、失せ人捜しにお犬さま騒動、井原西鶴の幽霊退治など、さまざまな事件の解決に奔走する虎彦だが、近松にはある思惑が――。正体不明の美貌の剣士に賢い忠犬、からくり細工師見習い少女ら始末処の面々が繰り広げる人情時代小説。
  • ヘーゼルの密書
    4.0
    1939年、上海。語学教師の倉地スミは、極秘裏の日中和平工作に通訳として参加していた。いったんは頓挫する和平の道だが、今井武夫陸軍大佐のもと、新たな交渉〈桐工作〉に乗り出してゆく。日中双方の謀略が渦巻く中、スミと仲間たちは想像を絶する困難なミッションに挑むのだが――。歴史の巨大なうねりに命をかけ立ち向かう人々の姿に、心震える傑作長編。
  • P+D BOOKS マカオ幻想
    4.0
    1巻770円 (税込)
    亡くなった年に発表された遺作短篇集。 「もしも日本に帰れずに、かの地で死ぬようなことがあったら、私は必ず前歯にジェズスの教えのみしるしを刻みこんで置きます。」  本家の敷地内から発見された壺の中から、365年前にマカオに流された先祖の“遺言”が発見された。遺骨の行方を捜しにマカオを訪れた千葉裕平は、亡くなった娘・由紀子に生き写しの女性、葉銘蓮と出会う。果たして、“みしるし”を刻んだ遺骨は見つかるのか、そして葉銘蓮の正体は――。  マカオへの幻のような旅を綴った表題作に、八甲田山雪中行軍の外伝「生き残りの勇士」、イギリス公使オールコックが外国人として初めて富士山頂に立った顛末を描く「富士、異邦人登頂」など8篇を収録した短篇集。亡くなった年に出版された遺作のひとつ。
  • 光る君と謎解きを 源氏物語転生譚
    4.0
    『このミス』大賞シリーズ 平安転生×ミステリー 若紫は名探偵!? 源氏物語の世界に転生したので 優雅な平安貴族ぐらし…と思ったら 奇妙な事件が次々と…! 物の怪に取り憑かれたとされる葵上の死の謎など 王朝絵巻の事件に令和の就活女子が挑む (あらすじ) 皇居のお濠に転落した就活生の紫乃。目を覚ますと、彼女はなぜか平安時代の幼い姫君に転生してしまっていた。しかもただの平安時代ではなく、そこは「源氏物語」の世界で――!? 紫乃は光源氏にすべてを打ち明け、若紫として生活を続けることに。そんななか、源氏の妻・葵上が急死し、六条御息所の生霊に取り殺されたという噂が立つ。これは殺人事件ではないかと考えた紫乃は真相を探り始める。 【著者について】 日部星花 2001年、神奈川県厚木市生まれ。2019年に「DEATH★ガール!」で第2回青い鳥文庫小説賞金賞を受賞。同年、第17回『このミステリーがすごい!』大賞・隠し玉として『偽りの私達』(宝島社)を刊行し、小説家デビュー。現在お茶の水女子大学に在学中。
  • ひょうたん 新装版
    4.0
    本所五間堀の鳳来堂は、音松とお鈴が縁あって所帯を持ち、立て直した古道具屋。店番の合間に、店の前に出した七厘でお鈴が作る料理は、道行く人の腹の虫を鳴かせ、音松の友人たちを招き寄せる。そして、数奇ないきさつで集まって来る“訳あり”の品物たちは江戸町人の喜怒哀楽を浮かび上がらせ――。『甘露梅』に続く、人情ものの名手・宇江佐真理の時代連作集、新装版第二弾! 巻末エッセイには朝倉かすみ氏が寄稿。
  • 皿の上のジャンボリー : 上
    4.0
    1~2巻792~847円 (税込)
    1944年、東條首相暗殺の極秘任務に失敗した陸軍中尉のグンゾー。朝鮮半島にひん死の状態で流されたが、焼餃子を食べて生き長らえた。未体験の幸福感と美味……この究極の食べ物を世界に広めるのが新たな使命だと気づいたグンゾーは、旅に出る。朝鮮のマンドゥ、満州の蒸し餃子、モンゴルのボーズなど様々な餃子に出会い、いつしか仲間も増えて「究極の餃子」とはなんなのかが見えてくる。食欲そそる熱々のグルメ冒険小説!(文庫化にともない『焼餃子』を改題)
  • 風に立つ
    4.0
    1巻1,980円 (税込)
    問題を起こし家裁に送られてきた少年を一定期間預かる制度――補導委託の引受を突然申し出た父・孝雄。南部鉄器の職人としては一目置いているが、仕事一筋で決して良い親とは言えなかった父の思いもよらない行動に戸惑う悟。納得いかぬまま迎え入れることになった少年と工房で共に働き、同じ屋根の下で暮らすうちに、悟の心にも少しずつ変化が訪れて……。家族だからこそ、届かない想いと語られない過去がある。岩手・盛岡を舞台に、揺れ動く心の機微を掬いとる、著者会心の新たな代表作!
  • レストア家族
    4.0
    壊れた家族と潰れかけている工場の再生物語。 ある日、ヤハギ自動車商会の社長・矢作雄造のもとに女性と男の子が現れた。交通事故で亡くなったひとり息子・秀一の元嫁・裕子と孫の悟だ。悟を連れて実家に戻ってから八年もの間、ずっと顔を合わせていなかったのに、今さらなぜ? 話を聞けば、雄造と一緒に働きたいという。元夫がなぜあれほど車好きだったのか、どうしても知りたくて、専門学校に通ってまで、自動車整備士の資格を取ったらしい。裕子と悟を受け入れた雄造だったが、実は工場の経営は危機的状況にあって……。 雄造の弟でライバル会社を経営する敬司の妨害、友達のできない悟の小学校生活など、次々と困難が降りかかる雄造と裕子。 力を合わせるふたりを見て、工員の鈑金名人・荒井鉄也とミュージシャン・弘中恵、そして、元工業高校教師の芝田紀文が奮闘する。 家族と工場再生の感動物語。文庫書き下ろし。
  • 対極
    4.0
    第二回警察小説選考会を騒然とさせた問題作。 警視庁には二つの特殊部隊が存在する。SATとSIT、指揮系統こそ違うものの、現場を同じくすることも多い。 高校時代に腕試しで警察学校に殴り込んだ過去を持つ中田数彦は、合法的に暴れるためにSATに志願した。一方の谷垣浩平は異例の抜擢を経てSIT係長になった。 悪童とエリート。生い立ちも信条もまるで異なる二人が衝突を繰り返しながら「厚生労働省解体」を要求する謎のテロ集団と対峙する。彼らを捜査するうち、日本の医療制度の歪みが明らかになっていく―― 第二回警察小説選考会の場を騒然とさせた問題作。解説は、同賞選考委員にして、『教場』著者である作家・長岡弘樹氏。 ※この作品は単行本版『対極』として配信されていた作品の文庫本版です。
  • アウトサイダー 上
    4.0
    スティーヴン・キングが描く、不可能な事象の裏に潜む圧倒的恐怖 完璧な証拠で逮捕された少年惨殺事件の犯人。しかし彼には鉄壁のアリバイがあって──。事件の裏に隠れた恐ろしい存在とは。 平穏な町で起きた、11歳の少年の惨殺事件。ラルフたち地元警察は、複数の目撃証言を得て、高校の教師で少年野球のコーチとしても慕われるテリーを逮捕した。しかし、彼には完璧なアリバイがあることが判明する。自身の潔白を主張するテリー。一方で、異常犯罪への憎悪を募らせる遺族と住民たち。そして、町を新たな悲劇が襲う。 ※この電子書籍は2021年3月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 奔流の海
    4.0
    人は運命に抗うことができるか? 1968年、後に「千里見の七夕崩れ」とよばれる大型台風による土砂崩れで、町は多数の死者・行方不明者を出した。 20年後、同じ町の旅館の娘・清田千遥は、東京からやってきた大学生・坂井裕二と出会う。裕二はなぜか夜ごと町を徘徊していた―― 激流に飲まれた運命がやがて大きな感動へとたどり着く。 『代償』『悪寒』のベストセラー作家・伊岡瞬史上、 最も残酷で美しい青春ミステリー! Apple Books Store 2022年上半期ベストブック(ミステリー部門) ※この電子書籍は2022年1月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 招かれざる宿泊者
    4.0
    20年前の謎が、恐怖となって蘇る―― Amazon.com 2022年のベスト・ブック選出! 雪嵐でライフラインも断たれた田舎家に意外な訪問者が…… 作家のワイリーは、20年前に起きた一家4人のうち3人が殺害されるという凄惨な事件を題材にした本を書くため、その現場となった空き家を借りて執筆を続けていた。だがあいにくの雪嵐に襲われ、家も停電してしまった夜、庭で頭から血を流して倒れている男の子を発見する。家に運び込み、生きていることは確認したものの、恐ろしいことに思い当たっって身の毛もよだった。いったいこの子はどこから来たの? 手がかりを求めて雪のなかを探索すると、道を外れたトラックのなかに意識を失った女性を発見するが……意外な展開にゾクゾクするミステリー! 原題:The Overnight Guest
  • ホラーの哲学
    値引きあり
    4.0
    なぜ、「怖い」のに「見たい」のか? なぜ、存在しないものを怖がるのか? ここから、ホラーの哲学は始まった 分析美学の第一人者であり、映画・大衆芸術(マス・アート)研究の分野でも活躍するノエル・キャロルによる、ホラーの哲学を初めて理論化した革新的かつ体系的著作、待望の翻訳! 『フランケンシュタイン』『ジキル博士とハイド氏』『ドラキュラ』『エクソシスト』『オーメン』『エイリアン』、さらにはH・P・ラヴクラフト、スティーヴン・キング、クライヴ・バーカー、シャーリイ・ジャクスンなどなど……  本書では、古典的名作から現代のヒット作品、さらには無名のB級作品まで、膨大な作品群を縦横無尽に取り上げながら、ホラーとは何か、その本質や定義、物語構造とプロット分析、ホラーの魅力、さらにはホラーモンスターの作り方についてなどを論じる。 さらに哲学的な観点から、存在しないとわかっているものをなぜ怖がってしまうのか(フィクションのパラドックス)、また、恐怖を与えるホラー作品をなぜわざわざ求めるのか(ホラーのパラドックス)について考察する。 吸血鬼、ゾンビ、人狼、悪魔憑きの子ども、人造人間、スペースモンスター、幽霊、その他の名もなき怪物たちが、なぜわたしたちの心を摑んで離さないのか。 フィクションの哲学、感情の哲学、ポピュラーカルチャー批評を駆使して、その不思議と魅力の解明に挑む!
  • 左川ちか詩集
    4.0
    左川ちか(1911-36)は昭和初期のモダニズムを駆け抜けた女性詩人.日本近代詩の隠された奇蹟とされた.「緑」「植物」「太陽」「海」から喚起する奔放自在なイメージ,「生」「性」「死」をめぐる意識は,清新で全く独自の詩として結実した.爽快な言葉のキーセンテンスは,読む者を捉えて離さない.初の文庫化.

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  • 怪談禁事録 ハカが見える
    4.0
    「存在しない墓が見えたら終わり」 介護施設の記憶ゲームで起きた不気味な事件。 連鎖する死のルールは… (「ハカが見える」より) 幾度も書くのを”邪魔された”曰くつきの禁忌譚! 本来触れるべきではない領域にある話、本能が忌避するような怪異ばかりを集めた怪談集。 ・介護施設で行われた複数の絵を記憶するゲーム。ある人が存在しない墓の絵があったと言い出して…「ハカが見える」 ・1枚の人身事故画像にとり憑かれた男。事故について調べるうち恐ろしい事態が…「7センチの隙間」 ・家に母親が二人いるという女性。一人は生みの親、もう一人は生きていない存在だというが…「母親」 ・水死体のあがった日は海で殺生をするな。船頭の忠告を無視した釣り人の末路…「戻り恵比寿」 ・ある二階建て家屋の調査に赴いた不動産会社の社員。家の中に入るも階段が見当たらず、同行の女性に異変が…「土地家屋調査」 他、禁忌の扉がいま開く!
  • おしゃべりオコジョと秘密のアフタヌーンティー 霧摘み紅茶と日向夏のタルト ~冬毛のオーナーを添えて~
    4.0
    「いらっしゃいませ。『オコジョのティールーム』へようこそ!」  幼い頃からの夢を絶たれた23歳・無職の青年コウが偶然たどり着いたのは、愛らしすぎる「しゃべるオコジョ」がオーナーを務める英国喫茶店。香り高い紅茶と、ダジャレ好きなイケオジパティシエによる絶品スイーツ、そして不思議なほど人の心の機微を読み取るオコジョさんのうんちく。訪れる人々をほっこり魅了するこの店でアルバイトをすることになったコウは、店のさらなる秘密に触れて……?
  • アルマジロの手―宇能鴻一郎傑作短編集―(新潮文庫)
    4.0
    彼は「手が……アルマジロの手が」というばかりだったのです――。不気味な緊張感を孕む怪奇な作品「アルマジロの手」、美しい姫君に恋をした狸の哀切「心中狸」、むさぼり喰らう快楽にとり憑かれた男の無上の幸福「月と鮟鱇男」の他、「海亀祭の夜」「蓮根ボーイ」「鰻池のナルシス」、そして甘美な爛熟世界に堕ちた男を描く傑作「魔楽」を収録。官能の深みと生の哀しみを短編に昇華させた七編。(解説・鵜飼哲夫)
  • 破天荒(新潮文庫)
    4.0
    1巻737円 (税込)
    スクープ連発の若き業界紙記者がいた! 高校中退ながら、石油化学新聞社に入社した杉田亮平は、生意気といわれようが、言いたいことを言うのが信条。その圧倒的な取材力に、大手経済紙も高級官僚も驚愕した。企業トップと堂々と渡り合い、誰よりも早く情報を掴み、ダイナミックな経済の現場に立って、亮平は日本経済の真ん中を駆け抜ける。人間ドラマを見つめてきた著者の自伝的経済小説。(解説・加藤正文)
  • 華のかけはし―東福門院徳川和子―(新潮文庫)
    4.0
    1巻1,045円 (税込)
    家康の孫娘、和子(まさこ)は「徳川の血を引く天皇の誕生」という悲願のため、後水尾天皇のもとに入内した。二度と、江戸の土は踏めぬ――。一触即発の朝幕関係、待望した皇子の夭折(ようせつ)、夫帝の突然の譲位。次次と襲いかかる荒波を持ち前の天真爛漫(てんしんらんまん)さと芯の強さで乗り越え、彼女は両家の対立を超えた存在となってゆく。歴史上唯一、皇后となった徳川の姫の、稀有(けう)な生涯を描いた大河長編。『華の譜』改題。(解説・近藤サト)
  • 労働系女子マンガ論!
    4.0
    1巻1,980円 (税込)
    労働系労働をめぐる女子の悩みの数だけ、応答を試みるマンガが存在する- 愛、結婚、出産、といった人生のイベントを迎えるたび、続けるか辞めるかの選択を迫られるのは、たいてい女子の側。労働環境はここ数十年で大きく変化し、どうするのがベストなのか判断がつかない…「女子×労働」の視点で読む女子マンガに人生をサバイブするヒントがある!誰もが知っている王道作品から、知る人ぞ知る隠れ名作まで、web連載を大幅加筆修正。「女性と労働」表象を読み解く、気鋭の研究者トミヤマユキコの女子マンガ論、決定版です。
  • 2023文藝春秋電子書籍ベスト100【文春e-Books】
    無料あり
    4.0
    2023年、もっともよく読まれた作品は? 文藝春秋の電子書籍のダウンロード数を元に集計したベスト100、今年もお贈りします 2023年の1位は、衝撃の芥川賞受賞作。2位は、外資系コンサルティング会社を12年間生き延びた著者が明かす「最速仕事術」。3位は、8年連続ベスト3入りとなったベストセラー小説です。 またコミックのほうは、あの「ラスボス倒して転生した」作品がベスト5を独占! 昨年はベスト3独占でしたから、その勢いは増すばかりです。 読書計画にも役立ていただける内容です!
  • 互換性の王子
    4.0
    1巻2,090円 (税込)
    「お前にしかできないことなんて、ない」――兄・実行 「あきらめたら、俺という存在はどうなるんだ」――弟・成功 順風満帆な御曹司の前に突如現れ、入れ替わろうとした異母兄。 お前は俺から、仕事も恋も奪おうというのかーー。 『犯人に告ぐ』『望み』『検察側の罪人』の著者が描く、スリリングなサバイバルレース! 入れ替わった「王子」の戦いの行方はーー。 【あらすじ】 準大手飲料メーカー・シガビオの御曹司、志賀成功(なりとし)が何者かによって別荘に監禁された。 彼は取締役就任と、意中の女性・山科早恵里との交際を目前にしていた。 半年後、絶望の中で解放された成功が会社に行くと、社内の状況は一変し、かつての彼のポストには突如現れた異母兄・実行(さねゆき)が入れ替わっていた。 そして実行は早恵里にも近付こうとしている。 「奪われたものは、奪い返さなければ」 成功は、事件の真相と自らの復権をかけて奔走するがーー。 異母兄弟がビジネスと恋で火花を散らす、一気読み必至のエンターテインメント!  【著者プロフィール】 雫井脩介(しずくい・しゅうすけ) 1968年生まれ。愛知県出身。専修大学文学部卒業。2000年、第四回新潮ミステリー倶楽部賞受賞作『栄光一途』で作家デビュー。2004年に『犯人に告ぐ』がベストセラーに。同年の「週刊文春ミステリーベスト10」で第1位となり、第七回大藪春彦賞も受賞した。『火の粉』『クローズド・ノート』『ビター・ブラッド』『検察側の罪人』『仮面同窓会』『望み』『引き抜き屋1 鹿子小穂の冒険』『引き抜き屋2 鹿子小穂の帰還』など映像化された作品多数。近著に『犯人に告ぐ2 闇の蜃気楼』『犯人に告ぐ3 紅の影』『霧をはらう』など。2023年、『クロコダイルティアーズ』で直木賞候補となった。
  • カムチャツカからアメリカへの旅
    4.0
    オホーツクから北米カヤク島への初の学術探検航海に成功した、第二次ベーリング探検隊員が綴った記録の初訳。クラシェニンニコフ「カムチヤダールの住民」を併録。
  • もう作り笑いなんて必要ない!みんなのネガティブ感情のおてあて—心理的安全性を高めて感情労働がラクになる—
    4.0
    1巻1,925円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ケーススタディで心理的安全性が高まる! 1万人以上のビジネスパーソンを救った精神科医の著者が自分でできる感情コントロールやセルフケアの豊富なレシピを紹介 作り笑いをするのに疲れた……。 上司の機嫌を損ねないようにお世辞を言うのがつらい・・・・・ 職場の同調圧力に耐えられない……。 そうしたあなたの中のネガティブ感情は感情労働のせいなのかもしれません。 感情労働とは、「周囲に不満を感じさせないように自分の感情をコントロールして、ポジティブに振る舞い、賃金を得る働き方」のこと。 感情労働はあなたが気づかないうちに職場の中にそっと溶け込み、徐々に心をむしばんでいきます。 でも、ネガティブ感情自体は決して悪いものではありません。適切な方法でコントロールすることが大切なのです。 本書は、感情労働のストレスを和らげるために効果的な自分でできる感情コントロール術やセルフケアのレシピを、様々な職種のケースタディを交えて豊富なイラストともに分かりやすく解説しています。 また、感情労働の負担を軽減させるために必須となる職場の心理的安全性の高め方のポイントや心身の不調を抱えてしまった時に役立つ「感情労働のおてあて」も紹介。ビジネスパーソンはもちろんのことハードな感情労働を要求される教師やメディカルスタッフにも読んでほしい日本一かんたんな感情労働の入門書が登場!
  • 名月一夜狂言 人形佐七捕物帳ミステリ傑作選
    4.0
    神田・お玉が池に住む岡っ引きの佐七親分。京人形のような色男ぶりから「人形左七」と呼ばれる彼は、明晰な頭脳で多くの事件を解決する名探偵でもあった。羽子板のモデルになった娘が次々に殺される、佐七初登場作「羽子板娘」。隠居した元大身の旗本が主催する、月見の宴で招待客が殺され、四つの証拠品がそれぞれ別の客が犯人だと示唆する「名月一夜狂言」。恋女房のお粂、子分の辰五郎と豆六と共に活躍する、佐七の名推理を描いた17編を収録。ミステリ界の巨匠による人気捕物帳シリーズから、選りすぐりの本格ミステリを収録した決定版!/【目次】羽子板娘/名月一夜狂言/戯作地獄/生きている自来也(じらいや)/出世競べ三人旅/鶴の千番/春色眉(まゆ)かくし/彫物師の娘/春宵(しゅんしょう)とんとんとん/狐の裁判/当り矢/風流女相撲/たぬき汁/遠眼鏡(とおめがね)の殿様/呪いの畳針/ろくろ首の女/初春笑い薬/編者解説=末國善己
  • 僕らの口福ごはん
    4.0
     小説家の陽平と会社員の和樹は一緒に暮らす恋人同士。ある日、陽平が大量の空豆を買ってくる。あきれる和樹を前に陽平は空豆を使い十の料理を作り始める。料理上手な陽平が指示して和樹が手伝い完成した料理は、まさに“口福”の味。陽平は他の食材でも十品作って小説に書くと言い出して――。  空豆と豚のトマト煮、鯛皮の湯引きポン酢、山葵のマッシュポテト、とうもろこしのかき揚げ。一つの食材から生まれた十の絶品レシピが、二人の日常を彩る。江戸時代の料理集『百珍物』から着想を得た、幸せでおいしい短編集。
  • あわいに開かれて
    4.0
    1巻2,420円 (税込)
    ――記憶よ、きみはよく道の半ばで姿をくらますが、 ときに思いも寄らぬものを連れてくる。 現実と虚構のはざまに産み落とされた、詩情あふれる傑作掌編小説集 記憶の奥底を覗き込む、やわらかくて危うい――至高の41篇 日の出/黒い羽根のある沈黙/壁と壁/雪の上に/つぼみ/襞/隙間/雲か煙か/雲の狩人/光の環/風の運ぶもの/泥に泥に泥に泥に/防災行政無線/夜空に吸い込まれる/月明かりの下で/寂しげな瞳/発芽/緑に染まる/闇の奥から/風と光と海と/苔の記憶/箱に収められたもの/窓を覗く/沼のほとりで/境界線の上で/郷愁?/粉雪の舞う夜に詩人と/空き家の前で/夜の底の花/おぼろげなもの/花を咲かせる/茶色い毛並み/波紋の描くもの/暗い部屋のなかで/誰のもの?/お手紙をいただいて/黄金の光に包まれて/クリスマスのひみつ/森の人々/逃げなさい/さようなら
  • あけくれの少女
    4.0
    「どこで、どうやって生きていくのか、うちは自分で決めたい」12歳の少女・真記は上京を目指すも、80年代後半の狂騒に翻弄され……親世代にも子世代にも読んでほしい、宝石のような20年間を描いた佐川光晴の最新長編小説。 広島は尾道の小学五年生・真記は、1970年生まれ。子供のいない伯父夫婦からかわいがられ、養女になるかもと心配事は絶えない。中学では英語部の朗読劇が大成功をおさめ、英語を一生の仕事にしていこうと決意する。念願の学生生活は、80年代後半のバブル経済のただなかで、順調そうにみえたのだが……。 当時の時代背景や男女の考え方を、時に繊細に、時にユーモラスに描出する。真記と同時代を生きた人にも、そしていま同世代の人にも読んでほしい青春小説。
  • 書きしごと。
    4.0
    今をときめく人気芸人の皆さんへ。 「Q.面白い小説を書いてみてください。」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 吉住さんへ。 「Q.ゾッとするようなサスペンス小説を書いてください」 ぴろ(キュウ)さんへ。 「Q.心があったまるような日常系小説を書いてください」 ニシダ(ラランド)さんへ。 「Q.内面がえぐられるような小説を書いてください」 石橋遼大(四千頭身)さんへ。 「Q.甘酸っぱい青春小説を書いてください」 上田航平さんへ。 「Q.シュールなSF小説を書いてください」 布川ひろき(トム・ブラウン)さんへ。 「Q.とにかくぶっ飛んだ小説を書いてください!!」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー →答えは本書にて!

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