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思春期の出来事を機に真以に心を寄せる葉だったが、真以は脱獄犯の男と共に逃亡、姿を消してしまう。20年後、ネット上で真以を見つけた葉はたまらず会いに行くが――。現代を生きるすべての女性に贈る物語
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Posted by ブクログ
祖母に預けられ瀬戸内の島で暮らすことになった小学生の女の子、葉と、その島で血を理由に差別されてしまっていた女の子、真以の話。 物語は小学生の頃の2人と、大人になった2人という2つの時系列で語られる。 初めの時系列では、大人に翻弄されながらも子供らしく純粋に生きる時間や人間関係が綺麗な言葉で描写され...続きを読むる。 「約束するのは信じていないみたいだから」 「海を見慣れるように、一人でいることにも慣れるんだ」 「戻るという言葉がしっくりくることに気がついた。でも、喜ぶことも悲しむこともできない」 「凪いだ海のような起伏のない時間は、胸を騒がせることもなくゆるゆると過ぎていって、それはそれで楽でもあった」 思い出は美化される。頭の中で勝手に相手の気持ちを推測して、物語を作ってしまう。いつしかその物語は聖書化してしまい、崇拝してしまう。 こういう経験はあるけれど、この本は、世界が自分が理解してる通りといえるほどわかりやすくなくて、わからなくてもいいと言ってくれるような小説だった。 「口下手だったあの子が私に伝えたいことがあったのではないかと思いたいのだ。勝手に自分に都合のいい解釈をしようとしている」 「向かいに座る真以を見る。目の前にいることが、うまく、信じられない。強い記憶はいつしか自分の中で物語のようになっていたのだと気づかされる。」 同時に、理解したつもりになっている他人も世の中には沢山いる。「理解されたはず、こうあってほしいと思われている自分」を押し付けられて苦しむ葉。 でも、そんなことは切り離して、自分の生きたいように生きればいいと。 あくまで、否定するでもなく、従属するでもなく、切り離して。 「人の目を変えるのは難しい。みんな、見たいように見る。」「その人の見ている世界はわたしの世界とは関係ないから」 「葉が島にきて、私の周りにもきれいなものがいっぱいあったんだって知った。葉はわたしのことも、母のことも、そのままの姿を見てくれた。見ようとしてくれた。」 ありのままの葉でいればいい。そうあって欲しい。ひきなみのように後ろに見える、自分という人間を純粋に生きればいい。そういう意味を込めて真以が言う。 「葉は葉のやり方で、生きて」
葉がその島で会ったのは同年の真以だった。 親友だと思っていた。 その真以が、島に逃げてきた逃亡犯と一緒に島から逃げ出す。 それから20年が経って、葉はウェブ上で見つけた真以に会いに行く。
第1部 葉は祖父母の住む島に預けられた。7月までの間という。父の具合が悪いそうだからだが、葉には父の機嫌が悪いだけにしか見えない。お母さんはお父さんだけが大事で、私を見てくれないと葉は思っている。 島で真衣と仲良くなった。といっても、真衣はふとどこかに行ってしまう。真衣の家も父母がいない。真衣は別...続きを読む荘の管理人の祖父を手伝っている。けど自分のことは語らない。 夏休みになっても母は迎えに来ない。初潮を迎えた日、葉は真衣と本土に渡る。 クリスマスに母は来たけど帰っていき、中学は島にはなかったので高速船で通うことになった。 第2部 父は若い女に走り、母と葉は捨てられた。祖父母の姓になっている。広報誌の仕事で、たまたま過去回を洗っていたら真衣を見つけた。 真衣は神社の参道でアクセサリーを売っていた。葉が行った時はもうほぼ売り切れている。ランチをすることに。真衣は相変わらず自分のことを語らない。 社内で葉は部長のターゲットにされている。月経で具合が悪い時にやられて吐いてしまった。早退する。次の日も出勤できなかった。
閉鎖的な島へ転校した都会の女の子。 そこで孤高を貫く女の子と出会い、惹かれる。 あらすじを知らずに読みだしたので このままよくある青春小説のように終わるのかと 思ったら、島へ逃げてきた脱獄犯によって 2人の運命が大きく変わる。 ここから面白くて、一気に読めた。 世間からの偏見、ハラスメント、いろんな...続きを読む要素があり 考えさせられることがあった。 最後、葉がハラスメントに立ち向かっていけそうな 終わり方で良かった。
心地よい。ずっと読んでいたくてゆっくりと読んだ。 情景や感情が文章だけでこれほど五感に訴えかけてくるなんてね…
他の読者さんからのおすすめで、本のタイトルと表紙の写真が美しく手に取った本。 真以と葉、2人の小学生時代から話は始まる。 読み始めたら止まらなくなって一気に読んだ。 読み進めたいけど終わらないでほしいと思いながら読んでいたら、後半は2人が大人になってからの物語で更に止まらない。 葉と真以の関係性...続きを読むはどこか恋人同士のようで、頼れる両親のいない2人は絆を深める。真以の、どこか掴めなくて不器用ででも優しくて頼もしいところは女性の私でもかっこいいと思った。 2人の物語の中にフェミニズムの概念が散りばめられている。小さなコミュニティでのいじめや差別、上司からの女性に対する嫌がらせ、そんな中を必死にもがく葉と真以。 個人的には後半が特に好き、読み終わった後も少しぼーっと余韻に浸っていたくなるような本。 著者の他の作品もぜひ読んでみたい。
本作のトピックは「女」であることに対する嫌悪感なのだろうと思う。著者は何度も向き合い、絶望してきたのだろう。男性には書くことのできない女性であることのやるせなさの表現が経験してないとかけないほどの解像度であった。初めて生理が来たときの恐怖、生理を止める方法はなく近所の店に買いに行くこともできない絶望...続きを読む感。 急いでティッシュで対処する生々しい表現。 体の変化だけではなく、幼少期から感じ続ける男性と女性の違いの歪み。 島という狭い世界だけではなく、東京に出てきても感じなければならないその差別に大逆転劇を持ち込むのではなく「逃げるってことは自分じゃない人間の見方を拒絶しているようで受け入れてしまっている。逃げて選んだものは選ばされたものだから」 という強い意志で抵抗しようとする姿は男性と異なる女性特有の我慢強さを象徴しているようだった。 恵まれていないかつ、恵まれていないことに気づいてしまう人が一番いい小説を書く、そういう人の文章は響くということを改めて感じさせられた
女性として生きることの辛さを描いた物語。 物語は『海』と『陸』の二つの章で構成されており、『海』では島という狭いコミュニティならではの前時代的な考え方に囚われた生きづらさを。『陸』では都会でありながらも会社という小さな世界での生きづらさが描かれています。 葉と真以の関係が、べったりしたものではない、...続きを読む心で繋がりを感じる関係性が良い。 『陸』で描かれている、葉がハラスメントを受ける描写は読んでいて苦しくなりましたが、葉なりの向き合い方を見つけたラストが現実的で良かったです。 情景描写も美しく、千早さんらしさを感じた作品でした。
いつも、千早さんの描く繊細でたくさん傷をもち複雑だけれど懸命にいくている登場人物にいつも惹かれてしまいます。 今回は、一部が 小学六年生という多感でどんどん心も身体も変わっていく 葉と真以が狭くて古い慣習の島の中で、いろいろな偏見や差別に もがきながらも、二人寄り添って過ごしていく姿をうつしています...続きを読む。 悲しみや怒り戸惑い不安が手に取るように書かれていて あっという間に引き込まれてしまいました。 第二部は 事件に巻き込まれて別れ別れになった二人が、大人になって また再会した時、またお互いを思う力に後押しされながら、子どもの頃の傷を少しずつ再生して 成長していく姿に まだ彼女たちの姿を見ていたい気持ちで読み終えました。 素敵なお話で、大事な本となりそうです。
千早さんの作品デビューは「わるいたべもの」だったから、小説を読むのはある意味初めてだった。きれいな文で読みやすく、「中学生」というところからにている部分も多かった。大人の世界の闇と子供の心を繊細に描かれていて、きれいな作品。
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