ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
4pt
思春期の出来事を機に真以に心を寄せる葉だったが、真以は脱獄犯の男と共に逃亡、姿を消してしまう。20年後、ネット上で真以を見つけた葉はたまらず会いに行くが――。現代を生きるすべての女性に贈る物語
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
閉鎖的な島へ転校した都会の女の子。 そこで孤高を貫く女の子と出会い、惹かれる。 あらすじを知らずに読みだしたので このままよくある青春小説のように終わるのかと 思ったら、島へ逃げてきた脱獄犯によって 2人の運命が大きく変わる。 ここから面白くて、一気に読めた。 世間からの偏見、ハラスメント、いろんな...続きを読む要素があり 考えさせられることがあった。 最後、葉がハラスメントに立ち向かっていけそうな 終わり方で良かった。
心地よい。ずっと読んでいたくてゆっくりと読んだ。 情景や感情が文章だけでこれほど五感に訴えかけてくるなんてね…
他の読者さんからのおすすめで、本のタイトルと表紙の写真が美しく手に取った本。 真以と葉、2人の小学生時代から話は始まる。 読み始めたら止まらなくなって一気に読んだ。 読み進めたいけど終わらないでほしいと思いながら読んでいたら、後半は2人が大人になってからの物語で更に止まらない。 葉と真以の関係性...続きを読むはどこか恋人同士のようで、頼れる両親のいない2人は絆を深める。真以の、どこか掴めなくて不器用ででも優しくて頼もしいところは女性の私でもかっこいいと思った。 2人の物語の中にフェミニズムの概念が散りばめられている。小さなコミュニティでのいじめや差別、上司からの女性に対する嫌がらせ、そんな中を必死にもがく葉と真以。 個人的には後半が特に好き、読み終わった後も少しぼーっと余韻に浸っていたくなるような本。 著者の他の作品もぜひ読んでみたい。
恥ずかしながら「ひきなみ」という言葉を知らずに読んだのですが、この言葉の綺麗なところは、「引いていった波」ではなくて「船/私が引いた波」だというところだと思った。 周りの流れに揉まれてもがく少女期は、船の下で唸る激しい波と光しか見えず、大人になるとその果てのまっすぐ現在地につながる軌跡が見える。その...続きを読む物語の構図と波の情景の重なりが見事だった。 葉と真以の物語は、いい意味でとてもシステマチックというか、千早茜さんの伝えたいこと=骨組みにあまりに綺麗に肉付けされていて、構成としても感嘆させられる。 千早茜さんの作品において、物語の核となるものを通して描かれていく人生の軌跡、そのさなかの揺らぎ、その行く末、その描写がほんとうに繊細で強くて好きだ。 『しろがねの葉』を拝読して以来、千早茜さんの作品を読むと、聞かれてもいない国語の試験の設問にたくさん記述したくなってしまう。それくらいいろんなものが詰まっていて素敵だ。また他の作品も読みたいなぁ… まずはこの本の再読からかな。
あまりにもよかった。葉が真以に裏切られたと思う気持ちや会社の話が苦しくて苦しくて、体が痛くなった。そして、葉の優しさがあったかくて甘酸っぱくて心がきらめいてしまう。私も真以に助けてほしい、と思ってしまうほど猫のような真以に縋りたくなる気持ちになった。どんどん葉の気持ちにリンクしていく。 「女」とい...続きを読むうくくりでの嘲笑や理不尽は憎い。母の実家に行くと女の人たちだけが台所を出入りして料理を準備することはたしかにある。昔はそれでよかったのかもしれない。仕事は男、家事育児は女。そして女の人を支える家族も多かったのでは。核家族化したことで女の人が育児や家事に加えて社会に出ることも求められるようになって、色々おかしくなってる気がする。でも女の人の社会進出はいいことだと思うし、それも同時に男の人も家事育児に参加する必要が出てきたと思う。男社会でできてきた会社はそういう空気があるのも正直時代遅れと言いたいけど実際まだまだそういう風潮はある。女らしさがあるなら男らしさもあるし、男の人にしかわからない苦悩もあると思う。生理があるのは女の人だけだし、子どもを産めるのも女の人。男の人は筋肉量が多くて力が強い。なんか女男のくくりがあるのは当たり前だしそれでいいと思うけど、お互い人として思いやれたらいいのにね。生きづらいね。 部長に言い返した時みんなが初めて助けてくれて救われた。
その時の風景や登場人物の表情等 作者の表現力にとても惹き込まれる。 難しい年頃の主人公と それを取り巻く 容易く想像してとれるその年代特有の葛藤と 非日常な事件との歪なコントラストが美しい
いつも、千早さんの描く繊細でたくさん傷をもち複雑だけれど懸命にいくている登場人物にいつも惹かれてしまいます。 今回は、一部が 小学六年生という多感でどんどん心も身体も変わっていく 葉と真以が狭くて古い慣習の島の中で、いろいろな偏見や差別に もがきながらも、二人寄り添って過ごしていく姿をうつしています...続きを読む。 悲しみや怒り戸惑い不安が手に取るように書かれていて あっという間に引き込まれてしまいました。 第二部は 事件に巻き込まれて別れ別れになった二人が、大人になって また再会した時、またお互いを思う力に後押しされながら、子どもの頃の傷を少しずつ再生して 成長していく姿に まだ彼女たちの姿を見ていたい気持ちで読み終えました。 素敵なお話で、大事な本となりそうです。
千早さんの作品デビューは「わるいたべもの」だったから、小説を読むのはある意味初めてだった。きれいな文で読みやすく、「中学生」というところからにている部分も多かった。大人の世界の闇と子供の心を繊細に描かれていて、きれいな作品。
千早さんの描く"少女"にとても引き込まれる。 躍動感があり読む手が止まらい。 繊細で強く逞しい少女の内面が気になって仕方がない。
真以が私の身近にもいた。 疾風の如く、その時、助ける動きに全力をかける あと先じゃないだ 作家さんや編集者が本のタイトルを決める時 どうしているだろう。 このタイトルと内容はとてもよかった。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
ひきなみ
新刊情報をお知らせします。
千早茜
フォロー機能について
「角川文庫」の最新刊一覧へ
「小説」無料一覧へ
「小説」ランキングの一覧へ
透明な夜の香り
神様の暇つぶし
あとかた
赤い月の香り
明日町こんぺいとう商店街 招きうさぎと七軒の物語【電子限定特典付】
あやかし草子
アンソロジー 料理をつくる人
魚神
「千早茜」のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲ひきなみ ページトップヘ