ヴェルヌの一覧
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ユーザーレビュー
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「どちらに?」
「私は地球の中心を指差した」
「地下室に?」
「いや、もっと下だ」
どんな時代のどんな場所に行くことも出来るし、人間の想像力ってすごいと、この小説を読んで改めて感じた。
本の中には地底世界さながら、果てしない世界が広がっているから、読書は一生ごとの楽しみになると思う。
Posted by ブクログ
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専門知識がないと楽しめないのかな、と思いながら読んだけど、全然そんなこともなく。
ファンタジーだと思えばスラスラ読める。
冒険にありがちの危機的状況が何度か起こって、退屈させないストーリー。
Posted by ブクログ
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秀逸で分かりやすく面白い。
物語としても素晴らしく、翻訳も本当に素晴らしい。
ただ語学的にただしく訳しただけでは作品にならない。音符通りに正確に弾いただけでは音楽にならないのと同様に、という言葉に痺れた。
そこに、翻訳の「美学」を感じる。
物語に登場する博士に対して、不安や恐怖からそん
...続きを読むなことはあり得ないと批判を繰り返していた博士の甥が、そんなあり得ないことが現に自分の目の前に起こってしまった時の頭の中の感情と思考のメーターの振り切れようが半端ではない。
否定していた人間が今度は打って変わって、先陣をとって博士をも置き去りにする勢いで突き進む人間になってしまった。
反動で余計に勢いがつく。
その変わりようと言えば滑稽で仕方がない。
それまでひたすらビビりまくっていたその甥が言う。
「叔父にしては生ぬるい」と。
人間というのは、
頭の中の思い込みである常識を断固として譲らないが、目の前にそれに反する事実が露わになった瞬間に、こうも態度がガラリと180度変わるのかというのを作者のヴェルヌは面白く描き出してくれている。
科学というのは、コロコロと更新されて変わる。
ニュートンは地球の年齢を5万年と見積もっていたが、現在では45.5億年とされている。
空想科学小説であり、その科学の論理の元に書かれた小説の中で、科学などの合理主義を本質的には否定しているという、ただの文学でもなく、ただのSF小説でもない、何層にも深みが感じられる秀逸な物語。
Posted by ブクログ
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2018年30冊目。
小学生の頃、ヴェルヌの『海底二万里』を渡されて、ほとんど読まずに放棄していたことを思い出す。
これだけ想像力が刺激され、未知の世界にワクワクできるヴェルヌの作品を逃していたことを後悔。
『地底旅行』は、大人になって読んでも心踊る、素晴らしい本だった。
危険な地底への旅に邁進
...続きを読むする鉱物学者の叔父リーデンブロック教授のキャラクターが強烈。
科学者でありながら、旅にとって不都合で、旅を差し止めるような危険性を示唆する理論には真っ向から反対。
自分が進むべき理由だけを盲信して突き進む。
なんだかドン・キホーテみたいだなと思いながら読んでいたら、役者あとがきにも同じことが書かれていて「やっぱり!」と嬉しくなった。
こういう盲信の力には憧れがある。
地底だけでなく、海底や月世界の想像上の旅まで書き上げているヴェルヌの想像力に脱帽。
どれも読んでみたい。
Posted by ブクログ
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地層を遡ることで過去への知見は広がります。
地底旅行は、地層を遡ることで過去を体感することになります。
高度な科学技術などは現れませんが、古生物学・地質学等に焦点を当てた風変りなSF小説と言えるでしょう。
科学は絶対であるとしていた教授が、間もなく理論などどうでも良いとする様が、変化を許容する科学と
...続きを読むいう存在そのものであると感じられます。
比較的長編と思いますが、話がなかなか進まない部分と劇的な速度で進む部分が現実的であり、読者を飽きさせません。
Posted by ブクログ
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