ヴェルヌのレビュー一覧

  • 十五少年漂流記

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    海外文学でおすすめの本を教えて欲しいと誰かに言われた時、
    私は間違いなくこの本を推します。

    中心人物は15人の少年。そう、皆少年です。
    大人なんていない、そんな中無人島に漂流する。
    それなのに彼らは生き延び、やがて生還する。
    まだどこか未熟な少年たちが
    かつてない過酷な環境で自分たちだけで生き延びる。
    時には友情や信頼が試される挑戦も乗り越える。
    …たくましすぎる。

    これを超える冒険小説があるのかと、疑問になるほどに
    完成度が高い。素晴らしい作品です。

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    2024年01月14日
  • 地底旅行

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    「どちらに?」
    「私は地球の中心を指差した」
    「地下室に?」
    「いや、もっと下だ」
    どんな時代のどんな場所に行くことも出来るし、人間の想像力ってすごいと、この小説を読んで改めて感じた。
    本の中には地底世界さながら、果てしない世界が広がっているから、読書は一生ごとの楽しみになると思う。

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    2021年08月27日
  • 地底旅行

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    専門知識がないと楽しめないのかな、と思いながら読んだけど、全然そんなこともなく。
    ファンタジーだと思えばスラスラ読める。
    冒険にありがちの危機的状況が何度か起こって、退屈させないストーリー。

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    2020年04月02日
  • 地底旅行

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    秀逸で分かりやすく面白い。

    物語としても素晴らしく、翻訳も本当に素晴らしい。


    ただ語学的にただしく訳しただけでは作品にならない。音符通りに正確に弾いただけでは音楽にならないのと同様に、という言葉に痺れた。

    そこに、翻訳の「美学」を感じる。



    物語に登場する博士に対して、不安や恐怖からそんなことはあり得ないと批判を繰り返していた博士の甥が、そんなあり得ないことが現に自分の目の前に起こってしまった時の頭の中の感情と思考のメーターの振り切れようが半端ではない。

    否定していた人間が今度は打って変わって、先陣をとって博士をも置き去りにする勢いで突き進む人間になってしまった。

    反動で余計に

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    2018年11月25日
  • 地底旅行

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    2018年30冊目。

    小学生の頃、ヴェルヌの『海底二万里』を渡されて、ほとんど読まずに放棄していたことを思い出す。
    これだけ想像力が刺激され、未知の世界にワクワクできるヴェルヌの作品を逃していたことを後悔。
    『地底旅行』は、大人になって読んでも心踊る、素晴らしい本だった。

    危険な地底への旅に邁進する鉱物学者の叔父リーデンブロック教授のキャラクターが強烈。
    科学者でありながら、旅にとって不都合で、旅を差し止めるような危険性を示唆する理論には真っ向から反対。
    自分が進むべき理由だけを盲信して突き進む。
    なんだかドン・キホーテみたいだなと思いながら読んでいたら、役者あとがきにも同じことが書かれて

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    2018年07月08日
  • 地底旅行

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    地層を遡ることで過去への知見は広がります。
    地底旅行は、地層を遡ることで過去を体感することになります。
    高度な科学技術などは現れませんが、古生物学・地質学等に焦点を当てた風変りなSF小説と言えるでしょう。
    科学は絶対であるとしていた教授が、間もなく理論などどうでも良いとする様が、変化を許容する科学という存在そのものであると感じられます。
    比較的長編と思いますが、話がなかなか進まない部分と劇的な速度で進む部分が現実的であり、読者を飽きさせません。

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    2016年10月21日
  • 地底旅行

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    ヴェルヌ恐るべし。
    読みやすく、またヴェルヌらしく見せ場もきちんと用意されている。とにかく科学的知見の造詣が深い。
    解説には科学、哲学、宗教学にも影響を与えると書いてあり、なんだかヴェルヌが途轍もない人間として書かれてる。しかし本編でプレートテクトニクス論を思わせる箇所があり、もしかしたら彼は大陸移動説を当時考えていたのかもと、ヴェルヌをより途轍もない人間なのではと考えてしまった。

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    2015年02月23日
  • 地底旅行

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    p.482
    「あたりまえじゃ! 人間は心臓が鼓動を打つかぎり、肉体を動かすことができるかぎり、希望を失ってはならん。絶望に身をゆだねてはならん。わしはそう思うぞ」

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    2014年07月25日
  • 十五少年漂流記

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    最後の展開にはとてもドキドキしました。
    無人島でも力強く生きる少年たちがたくましすぎる!
    ヴェルヌのほかの作品も読みたくなりました。

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    2012年10月04日
  • 十五少年漂流記

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    僕の読書生活の原点と言っても良いであろう、思い出深い一冊です。いつの間にか、2年間の休暇中の彼らよりもだいぶ年を重ねているけれども、改めて読み返してみて、彼らから学ぶことは山のようにあります。

    そして、こんなにも面白くまた人生の目標にも成り得るような登場人物がたくさん登場する良書に(早いうちに)出会えたことを、嬉しく思いました。

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    2009年10月04日
  • 十五少年漂流記

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    4042022014  271p 1999・5・10 79版【概況】大型ヨット(スクーナー)に乗った15人の少年と一匹の犬が海で嵐に出合う。
    嵐との格闘に打ち勝ち陸地を見つける。上陸したその地で彼らは帰る手段を考える。
    大人が一人もいない状態でどうやって帰るのか?なぜ子供たちだけなのか?

    【勝手な感想】作品を通して時代背景が色濃く出ています。アメリカ・フランス・イギリスの覇権争い、黒人への差別(選挙権がないなど)が読み取れます。
     大人がいないのに少年たちはたくましいですね。
    この当時にしては高い知識と教養を兼ね備えた少年たちに驚嘆です。

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    2010年12月18日
  • 十五少年漂流記

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    ネタバレ

    面白かった。
    冒険物はやはり好きだと改めて思った。
    内容としては15人が協力し無事帰国できた事は出来過ぎではあるが、物語としては面白かった。

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    2025年10月19日
  • 十五少年漂流記~二年間の休暇~

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    ネタバレ

    漂流した少年たちが規律をしっかり守ることで生き延びる様子が印象的だった。彼らは寄宿学校の生徒なので合理的に考え行動できる。また、生徒ではない見習い水夫の黒人のモコが調理能力があり、食事を美味しく楽しく食べることが出来たのも高揚感を覚えた。皆年齢が8〜14歳で家族が恋しかっただろうによく頑張って乗り越えた。健康や清潔にも気を遣えて偉い。それに、植物や動物の食べられるものを知っているのも賢い。食べられるかどうか分からなければ諦めるしかないが、知識のおかげで食べられるものが増えると心強いし嬉しかっただろう。エヴァンズ航海士が島の名前を少年たちに教えたときは安堵感で胸が満たされた。あの場面は希望の光が

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    2025年09月13日
  • 地底旅行

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    面白かった。
    リーデンブロック教授のキャラクターが特に良かった。
    ぶっ飛んでいて、向こう見ずなところもあるが地底へまっすぐ進んでいきたいと思う熱意が良かった。
    マルクとの掛け合いも好きだった。

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    2025年05月28日
  • 十五少年漂流記~二年間の休暇~

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    言わずと知れたヴェルヌの名作。

    とにかく長い! でも飽きさせない! 少年たちの冒険にワクワクしながら読める本。

    【ネタバレあります】
    いや、正直言って私は最初の方は飽きそうになりました。だって、無人島の描写がこれでもかと続くんだもん。そして、子どもたち、物資に恵まれすぎ(お酒飲むし!)、落ち着きすぎ知識持ちすぎ(普通のローティーンは壊れた船を有効活用したりできないし、食べられる植物とか見分けられないよ)。「そんなわけあるかい」と思いながら読んでしまうところがね、多少はありましたよね、ええ。

    ただ、ジャックのウジウジした感じに「も、もしかしてお前か? お前のせいなのか?」というドキドキが高

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    2024年10月13日
  • 地底旅行

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    出口治明さんの本に紹介されていて読んだけれど、科学的知識がふんだんに詰まった小説でとても面白かった。解説とセットで読むことでこの小説の醍醐味を理解できたような気がした。もともとSF小説はあまり好きではなかったけれど、科学知識の延長だと捉えられるようになったことで、ほかのSF作品にも興味をもてそうな気がした。

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    2023年06月20日
  • 十五少年漂流記

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    この物語が作られたのは19世紀末のフランス。
    その後多くの国の言葉で翻訳され、子供から大人まで、多くのひとの冒険心をくすぐる。
    絵画であれば美術館で飾られ、音楽であれば「クラッシック」とカテゴリされるところ、本は紙に印刷されることで、今でも多くの人へ作者の意図そのまま愛されることができる。
    もちろん「絶版」として一部のマニアの嗜好品となるものもあるが、読む人が多ければ変わらずに世に出続ける。
    この、石川湧訳角川文庫版も既に60年以上重版され続けているし、他の出版社からも多くの翻訳版が存在する。

    もうそれだけで感動に値する。

    本の神様、ありがとうございます。

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    2020年12月29日
  • 十五少年漂流記

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    160年前の話で、今とは価値観が全然違う。どんどん動物を殺すのがショッキングだった。モコの扱われ方も、今問題になっていることから考えたら、受け入れられないものだけど。

    それでも、少年たちのサバイバル生活や工夫の様子、少年たちより前に流れ着いていた漂流者の存在、印象的だった。

    2年間の休暇という原題を聞いて、長すぎないかしら、途中で退屈しないかしらと心配したけど、おもしろかった!

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    2020年09月10日
  • 地底旅行

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    久々の再読。やっぱり面白かった&読みやすかった。

    地底に広がるセンス・オブ・ワンダー。このイマジネーションに驚きつつも、すべてにそれなりの科学的説明をつけているジュール・ヴェルヌの知的能力の高さに感心します。

    変人のリーデンブロック教授に振り回される常識人のアクセル少年という安定した話型をベースにしつつ、時おり浮かれて暴走してしまうアクセル少年の行動もきいてます。

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    2014年10月25日
  • 十五少年漂流記

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    たまたま止まった宿の書架にあったので読みました。

    漂流した15人の少年がサバイバル生活を送り生還する話です。
    少年たちの知恵や団結がとても面白く読めました

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    2011年04月16日