作品一覧

  • 邪悪なる大蛇
    4.2
    1巻3,201円 (税込)
    『その女アレックス』の巨匠、最後のミステリー 意地悪に、ブラックに、酷薄に、 最・悪・の・事・態が加速する! 『その女アレックス』『悲しみのイレーヌ』『死のドレスを花婿に』…… ミステリーランキングを制覇し、フランス最大の文学賞ゴンクール賞も獲得。 鬼才ルメートル、最後のミステリー。 夫を亡くして独りで暮らすマティルド、63歳。殺し屋。戦争中は冷血の闘士として知られ、戦後は凄腕の殺し屋として仕事を請けてきた。だが彼女には認知症が少しずつ忍び寄りつつあった。それに気づいたのは、彼女に殺しを依頼している戦中からの同志アンリ。マティルドの殺しが必要以上に過激になっていたのだ。一方マティルドの中では、かつて抱いていたアンリへの恋心が甦り、暴走は加速してゆく! 最悪の事態が雪ダルマ式にふくれあがる! マティルドを愛していたアンリは、そして事件を追う真面目な刑事ヴァシリエフは、彼女を止められるのか? アタマからラストまで、ひたすら加速する「最悪と意地悪のスパイラル」。その果てに待つラストのサプライズは、笑ってしまいそうに衝撃的で電撃的で残酷で、まるで私たちの運命のようなのだ。 「多くの読者は気に入った登場人物がひどい目に遭うことに抵抗を感じる。だが現実の人生はどうだろうか。恋人が突然心筋梗塞で命を落としたり、友人が脳卒中で倒れたり、近親者が交通事故に遭ったりと、理不尽なことが次々起こる。なぜ小説家は現実の人生よりも手加減しなければならないのだろうか?」――ピエール・ルメートル
  • 小学館世界J文学館 海底二万里
    -
    1巻990円 (税込)
    ※本作品は『小学館世界J文学館』(紙版)に収録されている同タイトルの作品と同じ内容です。 謎の潜水艦で、海底の世界一周旅行へ出発! 世界中の海で、船底に巨大な穴が開く謎の海難事故が続いていた。フランスのパリ自然史博物館教授のアロナックスは、巨大なイッカクの仕業と仮説を立てて、助手と一緒にアメリカの軍艦に乗り込む。ある荒れた海の夜、ようやく謎の怪物と対決するが、その戦闘中にアナロックス教授は、助手のコンセイユと銛撃ち名人のネッドと共に、海へ投げ出されて漂流してしまう。怪物の攻撃で傷ついた軍艦は遠くに行ってしまい、絶体絶命の大ピンチ! そんな教授たちを救ったのは、あの謎の怪物だった。それはなんと鋼板でできた潜水艦だったのだ!! 3人は突然、狭いハッチから中へ入れられる。潜水艦の中は真っ暗だったが、明かりがつくとおいしい食事と着替えをもらう。翌日、教授たちは、ようやく潜水艦ノーチラス号のネモ船長と対面する。ネモ船長は人には言えない理由があって、社会の規則から逃れ、人類と縁を切り、ノーチラス号で世界中の海底を旅行しているのだ。3人は船長の命令に従うことで、乗客として同行を許さる。アナロックス教授たちの不思議な旅が始まる!(新訳) ※この作品は一部カラーが含まれます。
  • ゴールドマン家の悲劇 上
    -
    1~2巻1,100円 (税込)
    作家であるぼく、マーカス・ゴールドマンは2012年、映画化権料で買ったフロリダの別荘に新作を書きにやって来たが、そこで思いがけず、かつての恋人アレクサンドラと再会する。彼女とぼくは、ある出来事のせいで別れたのだった。それはぼくと従兄弟と伯父夫婦の関わる悲劇だった。ぼくと両親のゴールドマン家は質素なゴールドマン家、敏腕弁護士の父方の伯父夫婦と息子ヒレルとウッディの家は裕福なゴールドマン家。『ハリー・クバート事件』で衝撃的なデビューを飾った著者の第二作。ゴールドマン家を襲った悲劇とはいったい何だったのか?
  • 刑事ザック 夜の顎 上
    3.5
    1~2巻836円 (税込)
    タイ人の売春婦が四人、自分たちの住む部屋で無残に射殺された。街の売春をめぐる犯罪組織の抗争か、人種差別主義者の暴走か、あるいは単独のシリアルキラーが跋扈しているのか? 事件を追う特捜部の若き刑事ザックの焦燥は深まる。ストックホルムの裏側にひろがる闇を追う刑事たちを描く、新シリーズ第1弾!
  • 邪悪なる大蛇

    Posted by ブクログ

    設定が面白いですし、展開がスピーディーであっという間に読んでしまいました!
    よくよく考えてみると誰1人応援したくなる登場人物がいないのに、なぜだか惹き込まれる不思議な感覚。 でも、読んでいる最中は、次から次に誰かを応援したくなるのはこの作者の見事なところかなと。
    少し古い設定に感じるのは書かれた時代によるものですし、荒唐無稽な点も含めて味だと思います。

    0
    2025年01月25日
  • 邪悪なる大蛇

    Posted by ブクログ

    面白かった〜
    まさかこんなラストだなんて。⁠:゚⁠(⁠;⁠´⁠∩⁠`⁠;⁠)゚⁠:⁠。

    そして何より、読みやすいのが嬉しい。
    海外ミステリーって、初心者の私にはちょっとハードル高めだったりするの。
    でもこれは全く問題なし!

    ブク友さん達のレビューから、絶対に読みたかった一冊。
    もちろん私はピエール・ルメートル作品初読みです。



    63歳の殺し屋マティルドは、体重78kgで厚化粧www
    そして、認知症…

    その症状に気付いたのは、マティルドに殺しを依頼しているアンリ、70歳。
    二人は旧知の仲だ。
    マティルドの暴走をなんとか止めようとするが…

    作中何度も〝太った高齢女性〟の描写が出てくるが

    0
    2025年01月17日
  • 邪悪なる大蛇

    Posted by ブクログ

    絶望感と理不尽がスピーディに繰り広げられます

    認知症の殺し屋という設定の段階でもう優勝決定ですよね

    0
    2024年12月31日
  • 邪悪なる大蛇

    Posted by ブクログ

    おもしろかった‼︎
    主人公と同世代の私…思い当たること続々。
    やったこと次々忘れる、前のことが思い出せない、まあいいか、と次へいく。
    私の忘れるのは洗濯機に洗剤入れたかな?とか、炊いたご飯冷凍したかな?とか、かわいいものだけど、主人公は殺人の武器を始末したかな?とか、死体を処理したかな?とかなので、恐ろしい!
    笑えるし、身震いするほど恐ろしい。さらに別の認知症患者が絡んできて、予測不能、まさに奇想天外な方向へと終盤なだれこむ。
    私のような高齢読者には思い当たるところありありだし、若い人は若い人で、えっ?こうなるの?と驚きの連続だと思うし、唯一無二のここにしかないルメートルワールドです‼︎

    0
    2024年12月26日
  • 邪悪なる大蛇

    Posted by ブクログ

    63歳の現役凄腕の殺し屋マティルドに少しずつ認知症の兆しが見え始める。
    覚えていないことが増え、殺しも必要以上に過激になっていく。
    彼女に殺しを依頼しているアンリは危機感を抱くのだが、マティルドはかつて抱いていたアンリへの恋心が甦り、暴走は加速してゆく。

    最初から最後までマティルドから目が離せない。
    残酷すぎる殺しも躊躇わずに成し遂げるのは、やはり凄腕だからなのか…
    冷酷さと殺しの技術を兼ね備えた彼女に誰も敵わないのか…
    刑事すらものともせず、この暴走を止められる者はいるのか…と。

    いた…死を恐れていない人間が、死の意味がわからない人間がいた。

    ラストの惨劇は衝撃的であり喜劇ですらあった

    0
    2024年12月10日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!