荷見明子のレビュー一覧

  • ゴールドマン家の悲劇 下
    著者の二作目をずっと待っていた。前作『ハリー・クバート事件』の面白さが忘れられなかった。待ってた甲斐があった今作。誰もが憧れるような伯父の電話から事態は始まり時間が前後しながら進む。裕福な伯父一家に羨望と嫉妬を覚えるマーカス。伯父の家族のヒレルとウッディ。三人の固い結びつきとアレクサンドラという女性...続きを読む
  • 刑事ザック 夜の顎 上
     日本の刑事小説やアクション小説は、ハードボイルドからバイオレンスにいつしか変ってきたようにうっすら思っている。ハードボイルドの流れは断ち切れてしまい、小説が劇画的傾向を強めているような小説読者としての危機感を感じている。

     海外小説はどうなのか。世界にも、日本と同様の傾向はもともとなかったわけで...続きを読む
  • 刑事ザック 夜の顎 下
     日本の刑事小説やアクション小説は、ハードボイルドからバイオレンスにいつしか変ってきたようにうっすら思っている。ハードボイルドの流れは断ち切れてしまい、小説が劇画的傾向を強めているような小説読者としての危機感を感じている。

     海外小説はどうなのか。世界にも、日本と同様の傾向はもともとなかったわけで...続きを読む
  • ゴールドマン家の悲劇 下
    時間を絶妙な匙加減で前後しながら語られるゴールドマン家の物語。ウッディが何故あの時ああしなかったのか、という一点が納得できない。それがなければその後の悲劇は起きるはずもなかったと思うが、まぁやむかたなし、でストレス。
  • ゴールドマン家の悲劇 下
    上巻で退屈な展開を感じてたが、下巻でワクワクが止まらないみたいに色々な処で書いてあったから、ここからが、と構えて読んだが、、、ハリークバートが良かったので、同じ作者ならと期待したのだが私の思うのとは違ってて残念だった。
  • 刑事ザック 夜の顎 下
    戦慄の四重殺人。さらにそれに続く事件の残忍な手口に、百戦錬磨の特捜班の面々も言葉を失う。売春をめぐる犯罪組織の抗争か、人種差別主義者の暴走か、あるいは単独のシリアルキラーが跋扈しているのか?浮上しては消える手がかりと容疑者。事件を追うザックたちの焦燥は日ごとに深まるが…若き刑事の苦悩と成長を通し移民...続きを読む
  • 刑事ザック 夜の顎 上
    ザックがまだ五歳のころ、刑事だった母が何者かに殺害された。心に深い傷を負ったザックは誓う。刑事になって、いつか母を殺した犯人を捕えると…二十七歳になったザックは腕利き刑事となり、ストックホルム警察の特捜班に抜擢された。だが、難事件を追う日々の裏で、彼の苦悩は続いていた。そんなある夜、タイ人の売春婦が...続きを読む