奉教人の死(新潮文庫)

奉教人の死(新潮文庫)

473円 (税込)

2pt

芥川は殉教者の心情や、東西の異質な文化の接触と融和という課題に興味を覚え、近代日本文学に“切支丹物”という新分野を開拓した。文禄・慶長ごろの口語文体にならったスタイルで、若く美しく信仰篤い切支丹奉教人の、哀しいが感動的な終焉を格調高く綴った名作「奉教人の死」、信仰と封建的な道徳心との相剋に悩み、身近な人情に従って生きた女を描く「おぎん」など、11編を収録。(解説・小川国夫)

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奉教人の死(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    近代日本文学の面白さのひとつが、東洋と西洋の文化のぶつかり合い、そこから発するところを知ること。
    鷗外や漱石もその文脈から読み解くと面白いし、そのスタンスは各々特徴がある。
    また、白樺派や社会主義者もキリスト教の影響を受けているが、宗教として定着したかは疑わしい。

    芥川龍之介のこの短編集は上記にあ

    0
    2024年01月21日

    Posted by ブクログ

    芥川の代表作と言えば、一般的には『羅生門』、『地獄変』、『河童』などが取り上げられることが多い。しかし、私は芥川の最高傑作は『奉教人の死』だと思う。著名な小説家のうちで、この作品を高く評価したのはノーベル賞作家の川端康成である。川端は、この作品を「多くの人に愛される美しい作品である」と評価している。

    0
    2021年05月06日

    Posted by ブクログ

    収録:「煙草と悪魔」「さまよえる猶太人」「奉教人の死」「るしへる」「きりしとほろ上人伝」「黒衣聖母」「神神の微笑」「報恩記」「おぎん」「おしの」「糸女覚え書」

    0
    2009年11月26日

    Posted by ブクログ

    芥川の切支丹ものといえば有名なジャンル。読んだことのない私はてっきり「耶蘇教っていいよね!」みたいな感じな話かと思いきや、思い切り・ある種痛快に異教を皮肉っている感じがしました。「おしの」なんかそんな感じ。でも「奉教人の死」や「きりしとほろ上人伝」とかは純粋に感動できる。でも何といっても秀逸なのは「

    0
    2009年10月07日

    Posted by ブクログ

    煙草と悪魔/さまよえる蕕太人(ゆだやじん)(世界滅却の日)/奉教人の死/るしへる/くりしとほろ上人伝/黒衣聖母/神神の微笑(これすごく好きや…!)/報恩記

    >表題の作品はもうどうしたらいいんだろう。神神の微笑がだいすきだ。黒衣聖母のあの美しい悪意をどうしたらいいのか。
    芥川アアアア!(200

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    当時はキリスト教と言うのは大衆の興味を引いていたのかこういう切支丹物と言うジャンルが出来たのかな?

    古語的な書き方は読むのが大変であった。

    0
    2025年10月06日

    Posted by ブクログ

    芥川さんの文章が好き。今は漢字も少なく会話多めですいすい読めるものが主流ですが、芥川さんの作品は、熟語や言い回しが丹念に練られていて、華美になることなく、かつたっぷりと表現されていて、1ページに詰め込まれた「内容」の密度が素晴らしい。それでいて難解ということもない。ペルシャ絨毯みたいな緻密さだけど、

    0
    2025年08月18日

    Posted by ブクログ

    悪魔の賭けと煙草の伝来を描いた「煙草と悪魔」、題の通りさまよえるユダヤ人当人の語った話を描いた「さまよえる猶太人」、「ろおれんぞ」と呼ばれる少年がキリスト教寺院を追われ薨るまでを描いた「奉教人の死」、悪の権化として単純に描かれがちな悪魔の奥行きを描く「るしへる」、「強い者に仕えたい」と考え、高名な王

    0
    2025年02月01日

    Posted by ブクログ

    長崎旅行を前に、長崎切支丹を描いた「奉教人の死」と「おぎん」の短編を読むために手に取りました。芥川の切支丹物を集めた短編集です。芥川がキリスト教に対して思う本音が垣間見えて、どの作品も面白く読みました。文体が古い物は難解ですが、諦めずに読んで良かったです。表題の面白さは格別でしたが、脇の教徒たちの冷

    0
    2017年07月01日

    Posted by ブクログ

    芥川龍之介の、キリシタンの話をまとめた本。基本的には信心深い方が出てくるのですが、それ故の大きな葛藤や苦難、献身、棄教など、とてもスケールの大きな話が詰まっています。悪魔なども出てきてファンタジックな所も。実際の資料半分創作半分などを、わざと古語体にして実話の様にしたり、資料を混ぜ込んできたり、構成

    0
    2012年05月08日

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