無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで200万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
近代日本文学の面白さのひとつが、東洋と西洋の文化のぶつかり合い、そこから発するところを知ること。
鷗外や漱石もその文脈から読み解くと面白いし、そのスタンスは各々特徴がある。
また、白樺派や社会主義者もキリスト教の影響を受けているが、宗教として定着したかは疑わしい。
芥川龍之介のこの短編集は上記にある時代背景から、テーマを切支丹物とし描く。ただ、キリスト教の良し悪しきを問うものではなく、且つ一方的な視点から描いているものでもない。読者側の解釈が求められるので、それが面白い。
芥川龍之介自身は、聖書を常に身近に置いていたようだ。彼にとってのキリスト教がどのような位置づけにあったのか、これはもう少し深掘りしてみたい。
Posted by ブクログ
悪魔の賭けと煙草の伝来を描いた「煙草と悪魔」、題の通りさまよえるユダヤ人当人の語った話を描いた「さまよえる猶太人」、「ろおれんぞ」と呼ばれる少年がキリスト教寺院を追われ薨るまでを描いた「奉教人の死」、悪の権化として単純に描かれがちな悪魔の奥行きを描く「るしへる」、「強い者に仕えたい」と考え、高名な王、王が恐れる悪魔を経て主上へとたどり着く山男の「きりしとほろ上人伝」、黒衣の観音像とそれに纏わる親子の祈りの話を描く「黒衣聖母」、キリスト教の伝来を阻害あるいは侵食しようとする日本の神々の攻防のさまを描く「神神の微笑」、大泥棒の恩返しと、更にその恩に報いる男の「報恩記」、洗礼を受けた少女と養父母の信仰的転落を描く「おぎん」、息子の病の治癒を求めて神父を訪れた女の心変わりを描く「おしの」、細川ガラシャの最期を描く「糸女覚え書」を収録している。
いずれもキリスト教の伝来に伴っての伝説、また信者の興味深い話について描かれたもので、時折古風な文体に苦労させられつつも楽しく読めた。しかし、表題作「奉教人の死」のオチについては、現代的価値観によるものではあろうが、「ろおれんぞ」が隠し通したかったであろう秘密を、その身体性とともに暴いている様子にやや不快さを覚えた一方で、話としては確かに面白く、複雑な腹立たしさを感じた。
細川ガラシャに興味を抱いていたため、「糸女覚え書」については、その内容の壮絶さはさておき面白く読めた。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
少年・青年マンガ
少年・青年マンガ
小説・文芸
小説・文芸
試し読み
小説・文芸
試し読み
小説・文芸
試し読み
小説・文芸
試し読み
小説・文芸
試し読み