今夜、喫茶マチカネで

今夜、喫茶マチカネで

1,760円 (税込)

8pt

「閉店って。店、やめるってことか」
私は無言のまま、ちいさくうなずいた。

昭和29年に待兼山駅の近くで、父と母が始めた書店と喫茶店。1階の書店を兄が、2階の喫茶店を弟が継いだが、時代の流れもあり、最寄駅の名称が変わるタイミングで店を閉じることに。
喫茶マチカネの店主・今澤敦己は、店を愛する客からの提案で、残された数カ月の間、心に残る不思議な経験をゲストが語る会「待兼山奇談倶楽部」を開催する。そこで語られた、人生におけるとっておきの出来事とは……。
心あたたまる連作短編集。
(第一話:待兼山ヘンジ/第二話:ロッキー・ラクーン/第三話:銭湯のピアニスト/第四話:ジェイクとあんかけうどん/第五話:恋するマチカネワニ/第六話:風をあつめて/第七話:青い橋)

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今夜、喫茶マチカネで のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    待兼山という駅前を舞台に、不思議な話を集めた小説。
    面白かったのでぜひ購入したい。

    どれも不思議さや面白さに差はあれど、どれも似たファンタジーだったが、最後の話だけ毛色が違った。

    特に不思議なのに、より身近に思えるのが不思議なファンタジーが最後の話。
    他の話は不思議だが、フィクションらしいファン

    0
    2024年11月29日

    Posted by ブクログ

    初読みの作家さんだったのですが、まず思ったのは、なぜ増山さんは同志社なのに石橋界隈に詳しいのか、という素朴な疑問。で、増山さんのプロファイルを調べたのですが、Wikiになく。。。あるサイトに「嘉門達夫と同級生」という情報があったので嘉門達夫のWikiをみると春日丘高校出身とある。そうか、茨木の人なの

    0
    2024年10月30日

    Posted by ブクログ

    初作家さん。
    装丁がとても好みで書評もよくつい購入。
    大阪にあるマチカネという喫茶店のお話。
    関西弁が読んでいて心地良く、優しい不思議な話の数々に心が癒される。
    待兼山奇譚のラストのゲストの話にあれそんな展開になるの?と予想もつかなかった展開に驚く。
    とはいえ、この街ならこんな展開もありかなと思える

    0
    2024年07月24日

    Posted by ブクログ

    読み終わりこの作品はファンタジーの感動作で胸が熱くなりました。昭和世代のとっての事象や事件が懐かしく感じました。マチカネタンホイザ、はっぴいえんど、大阪万博、などなどです。増山実さんの作品は何作か読んでいますが、この作品が最高傑作だと思います。そしてラストの最終話は驚きと驚愕の結末でした。あなたも読

    0
    2024年05月30日

    Posted by ブクログ

    軽く読める本だと思って読み始めたはずが、
    全然進まず、やっとで読み終えた。
    軽いようでいて、ひとつひとつをじっくりしっとり楽しむような内容で、
    最後の沖口さんの奇譚からは目が離せない。
    あちらとこちらの世界を楽しみました。
    なかなかずっしりな本でした。

    0
    2024年11月08日

    Posted by ブクログ

    個人的に超地元のお話で、読みながら「ここのことね〜」と照らし合わせながら読めるのが面白かった。地元のいつまでもノスタルジーな雰囲気がよく描かれていてよかった!

    0
    2024年10月28日

    Posted by ブクログ

    初読みの作家さんです。喫茶店が舞台のお話というだけで、テンション上がってしまう私なのですが、第一話の『待兼山ヘンジ』の伝説がロマンティック。そして舞台となる喫茶店「喫茶マチカネ」とその下にある「らんぷ堂書店」の雰囲気がとっても素敵。商店街もノスタルジックでそれだけでかなり好みの小説。

    更にこの喫茶

    0
    2024年09月23日

    Posted by ブクログ

    増田実の今夜、喫茶マチカネでを読みました、
    物語は、差出人の名前しか書いてない本が届いたところから始まります。
    最後にその原因が分かるのですが。
    昭和の香りが残る待兼の街。
    一階がらんぷ堂、二階が喫茶マチカネ。
    駅名が変わることを節目として店を畳むことに。
    それまで、月1回閉店後喫茶マチカネで奇妙な

    0
    2024年09月05日

    Posted by ブクログ

    マチカネワニ化石発掘や吹田事件など史実を膨らませた話は、ロマンを感じながら読んだ。パラレルワールドも、もしかしたら本当にあるかも。。と思えてしまった

    0
    2024年09月03日

    Posted by ブクログ

    待兼という街の名前の由来が素敵で、そこから広がっていくストーリーも心惹かれるものばかりだった。
    ちょっぴり不思議で優しい物語。本当にあったんじゃないかと思えるような奇譚は、終わりを迎えようとする喫茶マチカネで語るのにピッタリ。
    最後の沖口さんの願いも優しさがこもっていて、温かい気持ちになれた。
    ちょ

    0
    2024年08月26日

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