今夜、喫茶マチカネで

今夜、喫茶マチカネで

1,760円 (税込)

8pt

「閉店って。店、やめるってことか」
私は無言のまま、ちいさくうなずいた。

昭和29年に待兼山駅の近くで、父と母が始めた書店と喫茶店。1階の書店を兄が、2階の喫茶店を弟が継いだが、時代の流れもあり、最寄駅の名称が変わるタイミングで店を閉じることに。
喫茶マチカネの店主・今澤敦己は、店を愛する客からの提案で、残された数カ月の間、心に残る不思議な経験をゲストが語る会「待兼山奇談倶楽部」を開催する。そこで語られた、人生におけるとっておきの出来事とは……。
心あたたまる連作短編集。
(第一話:待兼山ヘンジ/第二話:ロッキー・ラクーン/第三話:銭湯のピアニスト/第四話:ジェイクとあんかけうどん/第五話:恋するマチカネワニ/第六話:風をあつめて/第七話:青い橋)

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今夜、喫茶マチカネで のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    不思議な巡り合わせの短編集…と思いきや、最後の展開はSF?いや、なになに面白いぞ…!と大興奮で読み終わりました。いやー、楽しかった!

    時代の変遷には抗えないけれど、想いを持って生きてきた一人一人の人生の中に歴史は刻まれている。巡り巡って、自分もどこかのタイミングで落ちる時が来るかしら。

    0
    2025年01月19日

    Posted by ブクログ

    待兼山という駅前を舞台に、不思議な話を集めた小説。
    面白かったのでぜひ購入したい。

    どれも不思議さや面白さに差はあれど、どれも似たファンタジーだったが、最後の話だけ毛色が違った。

    特に不思議なのに、より身近に思えるのが不思議なファンタジーが最後の話。
    他の話は不思議だが、フィクションらしいファン

    0
    2024年11月29日

    Posted by ブクログ

    初読みの作家さんだったのですが、まず思ったのは、なぜ増山さんは同志社なのに石橋界隈に詳しいのか、という素朴な疑問。で、増山さんのプロファイルを調べたのですが、Wikiになく。。。あるサイトに「嘉門達夫と同級生」という情報があったので嘉門達夫のWikiをみると春日丘高校出身とある。そうか、茨木の人なの

    0
    2024年10月30日

    Posted by ブクログ

    阪急電鉄「待兼山駅」近くにある1階はランプ堂とゆう本屋の2階で営業している喫茶店マチカネ。
    今年読んだ中で1番の感動作でした。と言ってもまだ4冊目なんですけど。
    偶然にも1月11日から読み始めたのですが毎月11日にこの界隈に所縁のある不思議な話を毎回素敵なゲストが語ってくれるのですがハートを鷲掴みに

    0
    2025年01月16日

    Posted by ブクログ

    読みはじめた時、「待兼駅」を検索して探したがなかったので、これは「石橋駅」を「待兼駅」として綴っているんだと分かり、グーグルビューで喫茶店の位置を確認して、居酒屋の勝男に今はなっているんだと思ったりしていた。章によってはわざとらしい作り物の感じもしないでもなかったが、最後の2章でやられた。なるほど、

    0
    2024年12月30日

    Posted by ブクログ

    みんなの不思議な思い出をそれぞれが話して終わりかと思っていたら、最後の最後に、こんな事が!!って。そしてそこがここで繋がってる?って。それぞれの思い出話も心もしみじみ染みたし、初めて増山さんの本を読みましたが、良かったです。違う作品も読みます!

    0
    2024年12月27日

    Posted by ブクログ

    軽く読める本だと思って読み始めたはずが、
    全然進まず、やっとで読み終えた。
    軽いようでいて、ひとつひとつをじっくりしっとり楽しむような内容で、
    最後の沖口さんの奇譚からは目が離せない。
    あちらとこちらの世界を楽しみました。
    なかなかずっしりな本でした。

    0
    2024年11月08日

    Posted by ブクログ

    個人的に超地元のお話で、読みながら「ここのことね〜」と照らし合わせながら読めるのが面白かった。地元のいつまでもノスタルジーな雰囲気がよく描かれていてよかった!

    0
    2024年10月28日

    Posted by ブクログ

    初読みの作家さんです。喫茶店が舞台のお話というだけで、テンション上がってしまう私なのですが、第一話の『待兼山ヘンジ』の伝説がロマンティック。そして舞台となる喫茶店「喫茶マチカネ」とその下にある「らんぷ堂書店」の雰囲気がとっても素敵。商店街もノスタルジックでそれだけでかなり好みの小説。

    更にこの喫茶

    0
    2024年09月23日

    Posted by ブクログ

    増田実の今夜、喫茶マチカネでを読みました、
    物語は、差出人の名前しか書いてない本が届いたところから始まります。
    最後にその原因が分かるのですが。
    昭和の香りが残る待兼の街。
    一階がらんぷ堂、二階が喫茶マチカネ。
    駅名が変わることを節目として店を畳むことに。
    それまで、月1回閉店後喫茶マチカネで奇妙な

    0
    2024年09月05日

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