波の上のキネマ

波の上のキネマ

891円 (税込)

4pt

3.7

尼崎に祖父が創業した小さな映画館「波の上キネマ」を継ぐ安室俊介。座席数100余りの小さな映画館は、収益を上げることは年々難しくなっており、ついに新聞に「年内に閉館する見通し」との記事が出てしまう。そんなある日、創業者である祖父の名前を出した問い合わせが入る。それがきっかけとなり、祖父の前半生に興味を持った俊介は南へ向かう。祖父は脱出不可能な絶海の島で苛酷な労働を強いられていたが、そこにはジャングルの中に映画館があったという。祖父はなぜその島に行ったのか。なぜ映画館があったのか。運命に抗う祖父が見たものは……。壮大なスケールで描く驚嘆と希望の長編小説。

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波の上のキネマ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    尼崎の小さなキネマから壮大な展開へ…。重目の話だったけど、最後にチルーが「なんくるないさ。」って言ってたからちょっと救われた。

    0
    2025年06月05日

    Posted by ブクログ

    映画や音楽が好きな方にはオススメしたい作品。

    最初は主人公の物語かと思いきや、
    フォーカスが少しづつ変わっていく。
    色んな視点から物語が見れるのが私は好きだった。


    章のタイトルもリンクしてる部分があるので
    読み進めてからなるほどと思ったりした。

    1人1人の人生は語られないが
    本当に色んな事が

    0
    2024年04月15日

    Posted by ブクログ

    散髪屋の兄さんに「街の映画館が好きなら」って事で借りた。
    子供の頃から通った塚口サンサン劇場も本作で出てきたし、隣町であった尼崎の歴史が知れて興味深かった。
    ある映画館の設立背景を紐解く本作を読んで、事業を興していた僕の両祖父の、設立にあたっての思いや背景を知らなければならないなと感じた。たった2世

    0
    2021年05月12日

    Posted by ブクログ

    尼崎の映画館にまつわる物語。著者は「今夜、喫茶マチカネで」を書いた人。関西ローカルな話がお得意らしい。でも本作の舞台は大半が沖縄・西表になるのだ。思わぬ展開なのだ。

    0
    2025年11月05日

    Posted by ブクログ

    ほんの少し昔のこの国であった(かもしれない)悲しく、切ない物語。それでも、やっぱり、人は一生懸命に、人を信じて生きていきたいと思わせてくれる物語。
    何よりこの方のお話は、いつもハッピーエンドで終わるのが嬉しいのです。

    0
    2024年08月28日

    Posted by ブクログ

    話が壮大で素晴らしい。
    過酷な状況だからこそ夢を持って、
    その夢を仕事にする人生。

    素敵な生き方です。

    0
    2023年07月13日

    Posted by ブクログ

    装丁とタイトルで手に取ったが、想像していたより、ずっしりと読み応えがあった。

    尼崎に祖父が建てた映画館「波の上のキネマ」の経営を父の次に受け継いできた3代目 安室俊介。
    街の小さな映画館の経営はどんどん困難になり悩みの尽きない俊介。
    そんな時、俊介は祖父と「波の上のキネマ」のルーツを辿ることになる

    0
    2021年03月17日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    小説ではあるけれど、これが基づいた事実があり、我々はこの時代を経てきたからこそあることを知っていないといけないと改めて思った。

    映画の力、やっぱりすごいし、ここに出てきた映画、名前だけしか知らないものばかりだけれど、見てみたいと心から思う。

    最後の章は、いろいろな場面がそれこそ映画のように思い出

    0
    2021年09月18日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    西表島のジャングルの中にある映画館。
    なぜそんなところに映画館があったのか。


    尼崎にある映画館『波の上のキネマ』。
    今は亡き祖父が開いたこの映画館を俊介は畳もうかと考えていた。時代の波に飲まれ経営難に悩まされていたのだ。しかし、店を畳む前に、どうしてこの映画館が出来たのかを調べようと思い立つ。

    0
    2021年01月25日

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