作品一覧

  • 風に散る煙 上
    3.0
    1~2巻1,100円 (税込)
    よきワトスン役であるエイダルフに同行して海路カンタベリーに向かっていたフィデルマは、途中時化(しけ)のためダヴェド王国への上陸を余儀なくされる。先を急ぎたいふたりだったが、フィデルマの評判を聞きつけた国王から、小さな修道院の修道士や家畜がすべて消え失せるという不可解な出来事の謎を解いてほしいとの要請を受ける。じつはその修道院には王の息子がいたというのだ。捜査を引き受けたフィデルマとエイダルフは、ダヴェド王国の判事とともに問題の修道院へと向かうが……。王の妹にして弁護士、美貌の修道女が活躍するシリーズ第10弾。
  • 昏き聖母 上
    -
    1~2巻1,100円 (税込)
    巡礼の旅に出ていたフィデルマは、良き友であるサクソン人の修道士エイダルフが、カンタベリーへの帰途、殺人罪で捕らえられたという兄からの手紙を受け取り、急ぎラーハン王国に向かった。ラーハンといえば、フィデルマの兄が治めるモアンとは揉めごとの絶えない隣国。どうやらエイダルフは12歳の少女に対する暴行と殺人の容疑で捕まったらしい。ドーリィーとして弁護しようとするフィデルマだが、エイダルフの処刑は既に翌朝に決まったと告げられる。不利な状況下で、彼の無実を証明すべく事件の捜査を始めるが……。人気シリーズ最新作。
  • 修道女フィデルマの采配 修道女フィデルマ短編集
    4.0
    1巻999円 (税込)
    法廷弁護士にして裁判官の資格を持つ修道女フィデルマが、アイルランドの各地を巡り難事件を解決する。修道士が占星術で自らの死を予言して死んだが、犯人と名指しされたのは修道院長だった事件「みずからの殺害を予言した占星術師」。ダロウの修道院で客人に供する魚料理が消え、料理長が死体で発見された。犯人は外部の人間か、内部の者の犯行か?「魚泥棒は誰だ」。小王国の族長の跡継ぎを選ぶための会合で、有力な候補者が死亡、どうやら毒を盛られたらしい。犯人を推理する「法定推定相続人」など5編を収録。日本オリジナル短編集第5弾。/【目次】みずからの殺害を予言した占星術師/魚泥棒は誰だ/養い親/「狼だ!」/法定推定相続人/訳註/解説=石井千湖
  • 憐れみをなす者 上
    4.0
    1~2巻1,100円 (税込)
    フィデルマは、単身巡礼の船旅に出ていた。修道女としての人生に疑問を抱き、また、気の置けない友人であったはずのエイダルフに対する気持ちもわからなくなっていたのだ。だが船には、若き日にフィデルマを捨てた、かつての恋人キアンが乗っていた。波乱ぶくみの船出の翌朝、巡礼団の一員である修道女が、行方不明になる。時化のなか、海に落ちたかと思われたが、船室から血のついた衣が見つかった。殺されて海に捨てられたのだろうか? 七世紀アイルランドを舞台に、王の妹にして弁護士、美貌の修道女フィデルマが活躍するシリーズ第8作。
  • 風に散る煙 下

    Posted by ブクログ

    エイダルフと共に、異国での事件に関わることになったフィデルマ。
    修道士たちが忽然と消えた謎に加え、若い娘マイルを殺した疑いをかけられた若者も放っては置けなかった。
    サクソン人のエイダルフは、サクソンに恨みを持つ土地で憎しみにさらされて元気がなくなる。
    一方、フィデルマもいつもの茶目っ気を失ない、態度がきつくなっていた。
    旅立ったばかりの二人は…?

    なかなか大変な事件~
    すべての謎を 華麗に解く真骨頂、そして?なるほど、ね。

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    2024年09月23日
  • 修道女フィデルマの采配 修道女フィデルマ短編集

    Posted by ブクログ

    大好きなフィデルマシリーズ。
    日本オリジナルの短編集ということだったので、本国の人気はどうなのか気になってしまった。
    どの短編もおもしろかった!

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    2023年10月19日
  • 憐れみをなす者 下

    Posted by ブクログ

    7世紀のアイルランドという珍しい時代を描いた、修道女フィデルマのシリーズ。
    8作目、後半。

    これは中でも、船旅が舞台なのと、フィデルマの若い頃の恋人が出てくる、珍しい話です。
    王の妹であり勝気で勉学好きな修道女フィデルマ、でもまだどう生きるかははっきり決めていなかった頃。
    騎士と恋に落ちて結婚を考えましたが、手ひどくふられてしまった。こんな恋愛があったとは。
    その相手が今は修道士になって同じ船に乗っていた。

    当時のキリスト教は聖職者でも結婚できて、男女が一緒に暮らして夫婦で子育てをする修道院もあったのです。
    この時代に、ローマでは高位の聖職者については独身が推奨されるようになっていくのです

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    2023年08月19日
  • 憐れみをなす者 下

    Posted by ブクログ

    事件の真実が明らかになったときにその中心人物が語る一言に、何とも後味の悪い思いを抱いてしまう。

    しかし、最後の一文で「!」
    早く次の翻訳が出ないかな。(原作はちょっと英語力が無い私には難しかった)I

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    2021年03月28日
  • 憐れみをなす者 上

    Posted by ブクログ

    上巻の冒頭部分に、七世紀のアイルランドの社会制度やキリスト教信仰についての解説が豊富にあり、いままで脚注や巻末の解説で紹介されていた内容を補うボリュームでとても良かった。
    古代のアイルランドの著名な法律家として何人もの女性が活躍していたことも解説で初めて知り、興味深かった。参考文献として挙げられていたものも可能であれば読んでみたい。

    もちろん小説の方も面白かった。
    主人公のフィデルマは独り巡礼の船旅を始めようとしていた。
    同乗者に知り合いもおらず、あらゆるしがらみから離れて静かに考えを整理するつもりだった彼女は予想外の事態に直面することになる。
    重苦しい事件とは別に、実直な船長や船員たち(猫

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    2021年03月25日

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