作品一覧

  • 修道女フィデルマの采配 修道女フィデルマ短編集
    4.0
    1巻999円 (税込)
    法廷弁護士にして裁判官の資格を持つ修道女フィデルマが、アイルランドの各地を巡り難事件を解決する。修道士が占星術で自らの死を予言して死んだが、犯人と名指しされたのは修道院長だった事件「みずからの殺害を予言した占星術師」。ダロウの修道院で客人に供する魚料理が消え、料理長が死体で発見された。犯人は外部の人間か、内部の者の犯行か?「魚泥棒は誰だ」。小王国の族長の跡継ぎを選ぶための会合で、有力な候補者が死亡、どうやら毒を盛られたらしい。犯人を推理する「法定推定相続人」など5編を収録。日本オリジナル短編集第5弾。/【目次】みずからの殺害を予言した占星術師/魚泥棒は誰だ/養い親/「狼だ!」/法定推定相続人/訳註/解説=石井千湖
  • 修道女フィデルマの慧眼 修道女フィデルマ短編集
    4.3
    1巻1,100円 (税込)
    聖人の亡骸が眠る地への巡礼に加わったフィデルマ、そこで心臓をひと突きされた修道女の死体が見つかり捜査することに……「祝祭日の死体」。ラーハン王国で催される大祭を訪れたフィデルマとダロウの修道院長ラズローンが、エールの飲み比べ競争の最中に死んだ闘士の事件に挑む「夜の黄金」。ドーリィーとして殺人および窃盗の罪で告発されている少年の弁護を引き受けたフィデルマが真相に迫る「撒かれた棘」など全5編を収録。法廷弁護士にして裁判官、アイルランド全土を旅する修道女探偵フィデルマが、事件を鮮やかに解決する。短編集第6弾。/【目次】祝祭日の死体/狗のかへり来りて……/夜の黄金/撒かれた棘/尊者の死/訳註/解説=♪akira
  • 風に散る煙 上
    3.5
    1~2巻1,100円 (税込)
    よきワトスン役であるエイダルフに同行して海路カンタベリーに向かっていたフィデルマは、途中時化(しけ)のためダヴェド王国への上陸を余儀なくされる。先を急ぎたいふたりだったが、フィデルマの評判を聞きつけた国王から、小さな修道院の修道士や家畜がすべて消え失せるという不可解な出来事の謎を解いてほしいとの要請を受ける。じつはその修道院には王の息子がいたというのだ。捜査を引き受けたフィデルマとエイダルフは、ダヴェド王国の判事とともに問題の修道院へと向かうが……。王の妹にして弁護士、美貌の修道女が活躍するシリーズ第10弾。
  • 昏き聖母 上
    5.0
    1~2巻1,100円 (税込)
    巡礼の旅に出ていたフィデルマは、良き友であるサクソン人の修道士エイダルフが、カンタベリーへの帰途、殺人罪で捕らえられたという兄からの手紙を受け取り、急ぎラーハン王国に向かった。ラーハンといえば、フィデルマの兄が治めるモアンとは揉めごとの絶えない隣国。どうやらエイダルフは12歳の少女に対する暴行と殺人の容疑で捕まったらしい。ドーリィーとして弁護しようとするフィデルマだが、エイダルフの処刑は既に翌朝に決まったと告げられる。不利な状況下で、彼の無実を証明すべく事件の捜査を始めるが……。人気シリーズ最新作。
  • 憐れみをなす者 上
    4.0
    1~2巻1,100円 (税込)
    フィデルマは、単身巡礼の船旅に出ていた。修道女としての人生に疑問を抱き、また、気の置けない友人であったはずのエイダルフに対する気持ちもわからなくなっていたのだ。だが船には、若き日にフィデルマを捨てた、かつての恋人キアンが乗っていた。波乱ぶくみの船出の翌朝、巡礼団の一員である修道女が、行方不明になる。時化のなか、海に落ちたかと思われたが、船室から血のついた衣が見つかった。殺されて海に捨てられたのだろうか? 七世紀アイルランドを舞台に、王の妹にして弁護士、美貌の修道女フィデルマが活躍するシリーズ第8作。

ユーザーレビュー

  • 昏き聖母 下

    Posted by ブクログ

    ミステリ。修道女フィデルマ。
    シリーズ長編の9作目。
    5作目、7作目、9作目と、飛び飛びで読んでしまっているな…。

    今作はエイダルフが殺人罪で捉えられているという設定により、かなりスリリング。
    おおまかなプロットは予想通りとはいえ、ハラハラしながら一気に読んだ。
    ミステリとしては、関係者から証言を集め、証拠となる物品を探し、得られた事実を照らし合わせて、法の下に真実を探求する流れが特徴。
    重厚な本格ミステリ特有の論理的推理を、より分かりやすく表現しているように思える。
    盲目の男ダルバッハが非常に良いキャラ。
    著者の『蜘蛛の巣』でも障害を持ったキャラクターが強い個性を放っていた記憶がある。

    0
    2025年09月28日
  • 昏き聖母 上

    Posted by ブクログ

    ミステリ。修道女フィデルマ。
    エイダルフが捕らえられているために、スリルが凄い。
    ここまでは、今年読んだ本のなかでトップクラスの面白さ。
    誰が犯人だったとしても、一番の悪人は某権力者だろ…。
    総括は下巻で。

    0
    2025年09月27日
  • 修道女フィデルマの慧眼 修道女フィデルマ短編集

    Posted by ブクログ

    相変わらずどんな身分の相手であれ自分であれそれぞれの持つ権利をきっちり守ろうとする堅物ぶりが心地よい。
    短編集なので、フィデルマと共に証言を拾いながら犯人を推察できるのも楽しかった。

    0
    2025年08月27日
  • 昏き聖母 上

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    修道女フィデルマ・シリーズ。

    「まぐさ桶の犬」で葉村晶がこのシリーズの新作を読んでいて、
    新作がでたのに気が付いた。
    そういえば長年の友、エイダルフが幼い修道女への暴行と殺人で死刑判決を受けた、
    という話で終わっていたんだっけ。
    この時代のアイルランドでは、
    殺人でも「血の代償」と呼ばれる賠償金を支払い、
    公民権をはく奪され厚生施設で働かされることはあっても、
    死刑になることはなかったので、
    自分の気持ちに気が付いたフィデルマにとっては衝撃的だったろう。

    当然フィデルマが駆けつけると、
    エイダルフは(これまた当然だが)まだ処刑されていなかったが、
    エイダルフを犯人だと証言した修道女は行方不

    0
    2025年05月17日
  • 風に散る煙 下

    Posted by ブクログ

    エイダルフと共に、異国での事件に関わることになったフィデルマ。
    修道士たちが忽然と消えた謎に加え、若い娘マイルを殺した疑いをかけられた若者も放っては置けなかった。
    サクソン人のエイダルフは、サクソンに恨みを持つ土地で憎しみにさらされて元気がなくなる。
    一方、フィデルマもいつもの茶目っ気を失ない、態度がきつくなっていた。
    旅立ったばかりの二人は…?

    なかなか大変な事件~
    すべての謎を 華麗に解く真骨頂、そして?なるほど、ね。

    0
    2024年09月23日

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