あらすじ
フィデルマ一行は事件が起きた修道院に行く途中、少女を殺した疑いで捕まり私刑に遭いそうになっている若者を保護する。若者は容疑を否定しているが、人々は聞く耳を持たない。偶然にもその若者は修道士失踪事件の目撃者でもあった。ふたつの事件に関連はあるのか? 謎が謎を呼び、混迷は深まるばかり。ダヴェド王国の人々は長年の確執からサクソン人に敵意を抱いており、サクソン人のエイダルフも神経を尖らせ、フィデルマとの間もぎくしゃくする始末。慣れない異国の地での怪事件を、フィデルマはどう解き明かすのか。好評シリーズ第10弾。
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Posted by ブクログ
エイダルフと共に、異国での事件に関わることになったフィデルマ。
修道士たちが忽然と消えた謎に加え、若い娘マイルを殺した疑いをかけられた若者も放っては置けなかった。
サクソン人のエイダルフは、サクソンに恨みを持つ土地で憎しみにさらされて元気がなくなる。
一方、フィデルマもいつもの茶目っ気を失ない、態度がきつくなっていた。
旅立ったばかりの二人は…?
なかなか大変な事件~
すべての謎を 華麗に解く真骨頂、そして?なるほど、ね。
Posted by ブクログ
(上巻より)
前作に続き、女性が殺人犯とはちょっと芸がない気もするが、
女性の地位が高かったから当然のことなのか?
それと、フィデルマがうかつにも見せた証拠で、
知らなかったとはいえ実の息子を娘の殺人犯として、
死に追いやってしまったことに気が付いた男が自殺してしまったのは、酷い話だ。
そして、フィデルマとエイダルフは二人で旅を始めたのに、
今回の事件でギクシャクするし、
最後にはおみくじのように焼き菓子の中に隠されていた、
指輪と殻付きのヘーゼルナッツを
それぞれひいてしまったという嫌な終わり方だった。
結婚が近いと言う意味の指輪と、生涯独身の意味のヘーゼルナッツを。