森があふれる

森があふれる

小説・文芸
759円 (税込)

3pt

小説家の夫に題材にされ赤裸々に書かれることで奪われてきた妻の琉生は、ある日植物の種を飲んで発芽、やがて家も街ものみ込む森と化す──英訳され欧米でも話題の、夫婦の犠牲と呪いに立ち向かった傑作!

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    河出書房新社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    河出文庫
  • タイトル
    :
    森があふれる
  • タイトルID
    :
    1650370
  • ページ数
    :
    216ページ
  • 電子版発売日
    :
    2024年08月16日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    2MB

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森があふれる のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    作家の妻が発芽した。木に葉に実に。一軒家から街中の思わぬところまで根を張る森になる。

    SFを感じる衝撃的な始まりで、着いて行けるか分からないまま読み進めた。

    埜渡夫妻の出来事を発端に、彼らを取り巻いている人々の夫婦問題を浮き彫りにしていくお話。
    夫達は何気なくしている行動から妻達の不満が大爆発する過程を丁寧に描かれていると思う。

    例えば担当編集である瀬木口は埜渡に対して軽蔑のような感情を持ったように語っているが、当の瀬木口も自身の夫婦問題に目を向けず挙句仕事帰りに牛丼を食べに行くかのように女を買うという。
    当然、仕事に育児にと試行錯誤して夫を支えようと耐えてきた妻が唐突にこれまでの不満をつらつらと殴り書きにした紙を置いて子供達を連れて家出する。
    「そういうとこだよ!」という感じ。文字にすると中々怖いなと感じることが多かった。

    埜渡の不倫相手の主婦、瀬木口の後任となった担当編集の兼業主婦、埜渡自身の視点で物語が進む。

    ある程度予想してた展開にはなってきた?かと思えば終盤がちょっと意外だったので、私からのネタバレは控えてご自身の目で見て感じて欲しい。
    建設的な人間関係の築き方を知ることが出来るかもしれない。

    すっかり彩瀬まる氏の作品達にどハマりしてしまった。

    0
    2026年04月03日

    Posted by ブクログ

    本作のように、十分に育ってしまった固定観念を崩してくれる作品が大好きだと改めて自覚した。恋愛作品において、最後に全てを受け入れるのは女性。独り身だと生活に困るだろうと思われるのは男性。そんな一つ一つの事実を違和感に変えられた瞬間こそ、読書好きにとって最も嬉しいと感じるのかなと思う。

    0
    2025年11月07日

    Posted by ブクログ

    凄く良かった。

    芸術家が素晴らしい作品をつくる為に“奪われる人”がいる時、何の疑問も持たずに甘受するだけでいいのか?

    琉生が夫に言う

    “思わせぶりにエッチで、急に母親っぽく優しくなって、困難に打ち勝った主人公にご褒美をあげて、存在をまるごと許さななければならない彼女達と、同じ性別なの。そんな役、まっぴらなのに、美しい女性とはそういうものなんだって…”

    彩瀬まる さんの作品の中では今の所一番好き。
    この作品中の女性達によって自分自身のジェンダーバイアスに気付かされた。

    0
    2024年08月23日

    Posted by ブクログ

    彩瀬まる『森があふれる』を読んで、印象に残ったのは、物語全体ににじみ出る、まだ消えないジェンダーの鎖に縛られた登場人物たちの姿だ。
    特に貴夫は、男性としての呪いに気づきつつも逃れられないやるせなさを抱え、多くの男性が同じように縛られているのではないかと考えてしまう。
    ジェンダーの縛りが家族という境目のあいまいな共同体で濃厚になり、個人を息苦しくさせる様子も印象的だ。文章はみずみずしく美しく、独特で伝わる比喩表現が多く、人物の心情や物語の空気を深く感じさせる。
    女性は男性から常に丸くあれと求められる描写は、自身の経験とも重なり胸に響く。
    ジェンダーの呪いが解消されない状況で男と女が家族になる息苦しさや、枠を通してしか相手を捉えられない不幸な構図の中でも、ともがこうとする人物たちの姿が心に残る。

    0
    2025年09月13日

    Posted by ブクログ

    旅行中に一気読み。「お前は美しいものが好きなんだろう。それは分かってる」って幼い頃の主人公に放つ母の言葉が印象的。自分のもっとも優れていると思っていた感性が、肯定されながら否定された時の痛みに耐え切れなかった思春期の主人公には共感(同情?)した。これは綾瀬まるも身に覚えのある葛藤なのだろうか。 植物で満ちていく空間や不思議な世界で再会する登場人物などの描写は良いが、作品全体の構成としてはあまり美しくないと感じた。主人公との過去をめぐる旅と、ふたたび小説を書き始めたところが拙速に終わってしまって残念。

    0
    2024年10月29日

    Posted by ブクログ

    作家の埜渡に小説の題材とされてきた妻琉生は埜渡の浮気を疑い大量の植物の種を飲んで発芽します。やがて森になっていくという、ええ?どういう事?
    埜渡は一見すると優しくスマートな男性だが、女性を低く見ていて、とてもイヤな男性でした。
    星は3.5くらいで、

    0
    2024年09月30日

    Posted by ブクログ

    小説家の妻が「はつが」し森になり、家から溢れ出して…っていうストーリーだけど、男とは、女とは、みたいな男女の呪いについての話だった。
    男らしさ女らしさの価値観が無意識のうちに刷り込まれている事実に気づくことすら案外難しい。

    0
    2024年09月17日

    Posted by ブクログ

    小説家の夫に赤裸々に書かれ奪われてきた琉生。
    植物の種を飲んで発芽した彼女はやがて街をものみ込む森と化す…へぇ…欧米でも話題の傑作?ほぅ…と思って読んでみたが、あまり刺さらず、なんだかなぁ?と思って、窪美澄さんの解説を読んで、なるほどな…と。

    まぁ、それなりの気づきはあったかな…。

    0
    2024年07月29日

    Posted by ブクログ

    妻が発芽するという物語で進んでいく、現実ではありえないフィクションの中にすごくリアルな男女観の違い、会話が描かれていてのめり込んで読んだ。

    人は自分を脅かさないものを軽んじるもの
    この一文がすごく的確で納得した。

    0
    2024年06月18日

    Posted by ブクログ

    作家の妻が発芽する、という話
    ありえないけど、それ以外は日常でありそうな男女の問題で読みやすい。
    森になるって好きだから離れたくはないけど、対話できないなら篭もりたいっていう感じなのかな。
    森の中で話していても、夫が何が問題かはじめは分からず、最後もわかってはいないけど話をできるようにはなってることが良かった。

    他の作品も読んでみたい。

    0
    2024年06月09日

森があふれる の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    河出書房新社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    河出文庫
  • タイトル
    :
    森があふれる
  • タイトルID
    :
    1650370
  • ページ数
    :
    216ページ
  • 電子版発売日
    :
    2024年08月16日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    2MB

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