エイヴァ・グラスの作品一覧
「エイヴァ・グラス」の「エイリアス・エマ」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「エイヴァ・グラス」の「エイリアス・エマ」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
何気なく書店で買った本ですが、当たり。
ルメートルに続いて読みやすい日本語訳で、個人的にオススメです。
保護対象のマイケルがたまにやらかしてエマの足を引っ張ってヤキモキさせられるけど、それがかえって非日常に巻き込まれた一般人の描写にリアルさを加えてくれてます。
目的地へ移動するまでの間にタフになっていき、絆が芽生えていく2人が今後交わらないことが、互いにとって幸福であり、不幸でもあります。
個人的に、マイケルを送り届けた後の展開のほうがドキドキしました。スカッとする結末を迎えるのか、それともエマや<エージェント>にとって大きな不幸が訪れるのか。
この感覚に陥ったのは、マイケルの保護が完了するまでに、物事に疑いを向けるよう思考を誘導されたからだと思います。やられた。
感情の起伏に富んだ文章ではないですが、だからこそ、読者にスリルを想像させ、膨らませていくのだと感じました。面白かったです。
Posted by ブクログ
ロンドン中がシステムハッキング? 新人女性スパイは敵国の追手から逃げられるか… #エイリアス・エマ
■あらすじ
イギリスの情報機関MI6の新人エージェントであるエマに重要な指令が言い渡される。ロシアの原子力物理学者の息子であるマイケルを保護せよという内容であった。エマはマイケルとの接触に成功するも、どうやら既にロシアの追手が迫っている様子。
しかもロンドン中の監視カメラなどがシステムハッキングされてしまったのだ!窮地に追い込まれた二人、隠れながら逃走を続けられるのか…
■きっと読みたくなるレビュー
ど真ん中ストレートのスパイ小説、手に汗握る展開が次々と押し寄せるサスペンスフルなエンタメミステリーです。
物語の筋としてはかなりシンプル、関係性がコロコロ変わったりすることがないので理解しやすい。またキャラクターも事件の背景も、ザ・スパイものの定番なので、こちらも取っ付きやすいと思います。
本作で何より興味を惹かれてしてしまうのは、主人公の女スパイであるエマですよ。クサイくらいのスパイぶりを発揮してくれてカッコイイんですけど、なにより一番の魅力は未熟なところです。まだ日も浅い彼女は能力やセンスはあるけど、経験や知識は足らない。とんでもない任務に向き合いながらも、己のプライドと戦う姿が痺れるんですよね。
あとマイケルもいいなぁ~、序盤はガンコな青臭い若造だなーと思ってましたが、彼もこの事件をとおして一皮むけた大人になっていくんすよ。やっぱり優秀な人間は、どんな状況でも成長できるんですね。
そしてストーリー展開も熱いっすよ。ロンドン中の監視カメラなどのシステムハッキングにより、エマたちはすぐに見つかってしまう。逃げろ逃げろの大騒ぎなんですが、ハンターの如くロシアのスパイが次々迫りくるんです。コレ無理だろ…って感じなんですが、いやーホント、緊迫感がえぐかったですね。
そして終盤が、また読ませるんすよ。無事にミッションを成功できるか、そしてともに力を合わせてきた二人はどうなってしまうのか。ですよねって感じでもあるんですが、セリフや想いがカッコイイじゃないですか。私だったらなにもかも放棄しちゃうに違いない。
ドエンタメなスパイ小説、楽しかったですね~。これって海外ものですか? ってくらいに親しみやすい一冊なので、翻訳ミステリーを普段読まない方にもオススメですよ。
■ぜっさん推しポイント
エージェントたちの変装に関するスペシャリストであるマーサ。気のおけない優しい人柄ですが、変装に関しては天才的。彼女の核心をついたセリフが忘れられません。
「大事なのは信じること、役柄通りの人間なんだとまず自分が信じること」
たしかに変装はもちろん、スパイの仕事すべてはまず信じるところから始まるんですよね。そうじゃないと命なんて賭けられない。どれだけ強く想いや意思を持ってるかというのは、ひいてはその人の強さになるんだと思いました。