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元自衛隊員の遺体がまた見つかった。共通項は、政情不安下の南スーダンにPKO部隊として派遣された“特戦群”メンバーだったこと。同隊所属の風戸亮司は危機からの突破口を探り始める。時を同じくして一人の女性医師が南スーダンから帰国し愛娘と再会した。だがその直後、凄惨な悲劇に遭遇し……。彼の地に関わった者たちに迫る不穏な影の正体と目的とは? 海外で実際に起きた暴動事件をベースに繰り広げられる緊迫のサスペンス!
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Posted by ブクログ
「暗殺」に匹敵する傑作。南スーダンPKO日報問題で明らかになったPKOが戦闘地域で活動していた実態を基に、こちらも虚実の境界線が曖昧なノンフィクション風小説。1章の鬼気迫る戦闘シーンの描写で読者の心を鷲掴みにし、ドンドン物語世界に誘われる。元ネイビーシールズ隊員が、いとも簡単に陸自特殊部隊員に赤子の...続きを読む手をひねるように負けていくところは本当のところどうなんだろうという疑問はあるが、ミステリー要素も散りばめたプロットは抜群で最後まで一気に読ませる力のある傑作。
重めの内容なのに学力のない自分でも一気読みできノンフィクションぽく時勢も分かる。自衛隊の仕事や海外派遣での仕事は全然わからなくニュースでも取り上げてない裏情報。恋愛がなかったのもそれだけこの話に重きを置いていたのかなぁと 思う。石油をめぐっての隠蔽だった今回の事件。政府が絡むと情報もうやむやにされて...続きを読むしまうのね。と分かりきった事だけど殺人や自殺など、そして市議会の偽情報、政府が介入して法案をまとめようとしてるなどなんだかなぁとやるせない気持ちにもなってくる。
事実に架空事象を溶け込ませる技巧が秀逸。迫真性に汗を握る。風戸の恐るべき身体能力と超越した判断力に驚嘆。別班に劣らず、特殊作戦群部隊も最強だった。人命の犠牲も厭わない利権絡みの諍いに憤慨した。
なかなか面白かった。 南スーダンで起きたジュバ・クライシスを題材に複雑すぎない程度に凝ったシナリオでエンタメ作品として楽しめた。 謎を残しつつクライマックスに向かって徐々に向かっていくのがはっきりわかるので読み手のテンションもシンプルに上がってきてスッキリ! 『自衛隊日報問題』で時の防衛大臣が泣いて...続きを読むたな〜くらいしか記憶になかったけど改めて考えるきっかけになったのも良かった。
戦争や傭兵のことは知らんけど、スピーディな展開で、一気読み。災害や復旧に骨身を惜しまず動いてくれる自衛隊の皆さんに心から感謝ですね。これを世界の平和にどう使うか、選挙前にしっかり考えます。
面白かった!はじめの戦闘シーンからもう気持ちを持って行かれました。結局本当の黒幕が誰なのか分からずの結末でしたが、ラストまで驚きの連続のストーリーでした。あの「暗殺」の作者さんなのですね。楽しめました!
スーダンで自衛隊が武力行使して日本人を含む民間人を救出した時に相手を殺した。事件の報道も真実が語られず、特殊部隊(元親族などいない者が当てられていた)の6人のうち、3名が数年後の日本で同じ頃不審な死を遂げる。生き残った3人は別々に暮らしていたが集まり、原因を探る。スーダンで救出した長谷川麻衣子が最近...続きを読む帰国していることを知り彼女とコンタクトを取るのだが…。 最初は日本の上層部が事件抹消のために動いているのかと思いながらもどんどん動いていく展開にハラハラしながら読んだ。うわー、そういうことだったか、と最後はちゃんと納得させられます。こうやって裏で潰されているハードな出来事って、本当はあるのかな。そして、特殊部隊能力スゴすぎ。ハードなバトルもの大好きな人はオススメの一冊です。割りと展開は単純に進んでいくので(1組必要だったか?というモブチームいましたが)読みやすかったです。 たくさん人が死ぬので、高校以上。個人的には中学生から。
難しいような内容ですが、とても読みやすい作品です。 題材は、「暗殺」に続き、フィクションなのか?、ノンフィクションなのか?、 とても興味深く読めるのです。 私たちが知るニュースはコントロールされているのでは無いか・・・と、考えさせられてしまいます。
韓国で非常戒厳がだされた日に。紛争中の不条理に怒り覚えながら読んでいたが、現実社会で小説以上の不条理が…。「石油権益は生命より重い」からと言って理不尽な他国の要求はね返さず自国民売る国。だろうなあーとわかっていても、いたたまれない。手に汗握る展開だったが、あっけない幕切れにモヤモヤ感残った。
すごいバイオレンス小説だ。 結局はババを引いた自衛隊員がとばっちり。 「国や自由のために戦っていると信じているのは、兵士だけだ……」が印象に残る。
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柴田哲孝
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