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高齢者とがん 健康管理、診断・治療から心と暮らしのケアまで
2人に1人はがんに罹り、その75%が65歳以上の高齢者である。今では6割の人々が治癒するが、それでも患者は時として「身体と心の弱者」になってしまう。本書は、がん発生のメカニズムから健康管理、正しい診断と最善の治療、退院後の注意点まで、最新の医学を解説。さらに、高齢がん患者と家族の心をケアするために何ができるか、がんと向き合うための心構えをどう持つか、1万人以上の患者・家族の証言をもとに説く。 □■□目次□■□ はじめに 第1章 高齢がん患者の特徴 1 超高齢社会の訪れ 2 高齢者の定義 3 高齢がん患者の治療 4 高齢がん患者に対する配慮 5 高齢がん患者の心 6 高齢がん患者の療養生活 第2章 がんという病気 1 がんの本態 2 がんの特性――浸潤と転移 3 がんの分類 4 遺伝性がん 5 小児がんとAYA世代のがん、希少がん 第3章 健康管理とがん対策 1 がんとの闘い全経過 2 がんの予防――ゲノムを守る 3 がん検診と特定健診 4 日常診療 第4章 がんと心 1 心を支える闘い 2 深刻な事態に直面したときの心の動き 3 がん治療を受ける患者の心 4 「がんの社会学」研究 5 苦痛・悩み・負担を聞き取る 6 生きる意味――「生き甲斐」と「生かされ甲斐」 7 現代の死生観 第5章 治療の準備 1 病院の選択 2 医療スタッフとのつきあい方 3 確定診断への道すじ 4 治療方針の決定 5 インフォームド・コンセント(説明と同意) 6 治療法の選択に迷ったとき 7 セカンドオピニオン(第二の意見) 8 患者支援団体・患者会 第6章 治療の実践 1 集学的治療と標準治療 2 がんの手術療法 3 がんの放射線療法 4 がんの薬物療法 5 がん薬物療法による副作用――臓器障害 6 がん薬物療法による副作用――全身症状 7 苦痛を和らげる治療・ケア 第7章 初期治療後の診療と暮らし 1 経過観察期への移行 2 自分の暮らしを取り戻す 第8章 進行・再発がんの治療 1 進行・再発がん 2 薬物療法 3 標準治療が困難な場合 4 症状緩和と終末期の治療・ケア 5 やるべきこと、やりたいこと、やれること 6 患者から学んだこと 第9章 がんと情報 1 患者・家族のための情報 2 民間療法・健康食品 第10章 がんと暮らし 1 暮らしを守る 2 家族・周囲との絆 3 経済的負担 4 仕事の悩み 5 行政による医療福祉サービス 第11章 家族の役割と心構え 1 身体と心の弱者 2 家族の心構え 3 最期の看取り おわりに 文献 -
声をつなぐ 崖っぷちで見つけた「希望のデモクラシー」
野党第一党である立憲民主党副代表だった著者が、2021年の衆院選で維新の会と激しく競り合いまさかの落選。失意のどん底で気づいたのは、いつの間にか永田町の手垢がついてしまい、「政治サイボーグ」になっていた自分……。その後の「お遍路」とも言える全国行脚を通じて、ボトムアップによる「共感と参画の政治」や新しい社会活動が各地で芽生えていることを実感。NPO時代の初心を取り戻し、22年の参院選では全国3位の得票数で見事に当選を果たす。 他方、社会には闇――マッチョ型の政治、ヘイト、誹謗中傷、そして宿敵だった安倍元総理の死傷事件など――が広がっている。 本書は、「政治家・辻元清美」の鎧を著者が脱ぎ捨て、自らを再生する物語であり、これからのリベラルのため、女性やおひとりさまのため、闇から希望の光を見出す物語である。 -
故郷に降る雨の声
バンダル・アード=ケナードに契約を迫る謎の老人は、目的も行き先も誰を護り誰が敵なのかを話そうとしない。答えのかわりに差し出される金貨の詰まった革袋――シャリースは決断する! -
刻印の魔女
魔女ウォレスに弟子入りした心優しき少女トリシャは、忽然と姿を消した師匠を追い、旅に出た。時を同じくして、辺境では魔導士による殺戮事件が起こり――!? 第一回CN大賞受賞者の受賞第一作登場! -
国際機関で見た 「世界のエリート」の正体
理想に燃える人材か、矛盾だらけの「ひ弱な貴族」か――著者は4つもの主要国際機関で17年間にわたり活躍した稀有な日本人。潘基文国連事務総長を支えた体験などをもとに、グローバル人材の「表」と「裏」の顔を明かし、日本人が国際社会で闘うためのノウハウを伝授する。 -
黒人音楽史 奇想の宇宙
奴隷制時代から南北戦争、公民権運動をへて真の解放をめざす現代まで。アメリカ黒人の歴史とは、壮絶な差別との闘いであり、その反骨の精神はとりわけ音楽の形で表現されてきた。しかし黒人音楽といえば、そのリズムやグルーヴが注目された反面、忘れ去られたのは知性・暗号・超絶技巧という真髄である。今こそ「静かなやり方で」(M・デイヴィス)、新しい歴史を紡ごう。本書は黒人霊歌からブルース、ジャズ、ファンク、ホラーコア、ヒップホップまで、黒人音楽の精神史をひもとき、驚異と奇想の世界へと読者をいざなう。古今東西の文献を博捜した筆者がおくる、新たな黒人音楽史。 -
「黒人」は存在しない。 アイデンティティの釘付けについて
「『白人』の音楽が大好き」「『男流』文学がいいよね」 とは誰も言わないけれど、 「黒人文化は素晴らしい!黒人音楽が好き!」と人は言う。 いったい「黒人」とは、何を指すのか? 「黒人」「白人」はたまた「アジア人」「ユダヤ人」と分離して人数を数え、 極右からリベラルまでが陥るアイデンティティ至上主義の問題点を、 公民権運動の歴史から消された黒人少女の伝記、 そして現代黒人女性のリアルな日常から浮かび上がらせる。 シモーヌ・ヴェイユ文学賞受賞のユニークな反レイシズム・エッセイ集! 最近のこと、「まあ、あなたは運がいいですね」と、 白い肌の若い女性がため息をつきながらわたしに言った。 「少なくとも、あなたには『出自(オリジン)』があるじゃないですか!」 なぜあなたは自分にそれがないと思っているのですかと尋ねると、 彼女はこう答えた。 「え! だって、わたしは白人ですから」 (本文より) -
国土と日本人 災害大国の生き方
山地が七割を占め、地震や台風にしばしば見舞われる日本。 この試練の多い土地に住みついた日本人は、古来、道を通し、川筋を変え、営々と自然に働きかけてきた。 私たちが見る風景は、自然と人が共に造り上げたものなのだ。 本書は、まず日本の国土の地形的・社会的特徴を明らかにする。 さらに大震災に見舞われ、財政危機にある今、海外に伍して豊かな国土を築き上げ、日本人が再び活力を取り戻すために何が必要かを提言する。 ■□■目次■□■ 第1章 国土はどう形成されてきたか 第2章 日本列島の自然条件―わが国土の実情1 第3章 国土の社会条件―わが国土の実情2 第4章 これまでの国土造り 第5章 これからの国土造り 終章 人の輝きを国土が支える―「人と国土」の思想 -
国防のリアル
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ●運用重視、反撃能力、防衛費増額…… 「安保三文書」改定がもたらす政策の変化 千々和泰明 ●意識調査からみた日本人の自衛隊像 「関心派」と「無関心派」の間で深まる分断 吉田 純 ●相次ぐ企業の撤退 なぜ日本の防衛産業は育たないのか 清谷信一 -
国民健康保険料が高すぎる! 保険料を下げる10のこと
今は国保と無関係な会社員も、会社組織を離れれば選択肢に挙がる。退職後2年間は今加入している健康保険の被保険者になれるが、その後は再就職をするか、家族の扶養にならない限り、国保加入なのだ。何といっても70歳から74歳では、総人口に占める国保加入者の割合が75%。だから誰でも一生に一度はお世話になる可能性が高い。 その国保料は近年上昇している。大まかに単身世帯で所得300万円なら年間約40万円、所得400万円なら約50万円の保険料である。さらに会社員が加入する「組合健保」や「協会けんぽ」は配偶者や子どもなどの扶養家族がいても保険料は一人前。つまり家族分は負担ゼロであるが、国保には扶養の概念がない。そのため配偶者や子どもがいると、少なくとも年間数万円、多いと単身世帯より数十万円の負担増。一人でも高いのに、家族がいればますます高くなるこの国保料に、多くの人は加入する際、びっくり仰天するのだ。 本書は「年金生活や無職の人」と「フリーランス、自営業者」に分け、国保料を下げるポイントを紹介する。加えて滞納に悩んだり、違法な差し押さえに遭ったり、経済的に困窮して医療が受けられない状態に陥った時に「打てる策」もお伝えする。 オマケとして、支払った国保料によって所得税や住民税を安くする控除や、特別に利益が多くなった年に減税できる方法も。 弁護士とファイナンシャルプランナーによって監修を行い、日々の暮らしの助けとなる一冊。 -
国連航空軍 イーグル邀撃隊
竹島上空で空自F-15が遭遇した北朝鮮空軍機は日本への亡命を希望。護送されたRF-7Bから降り立ったのは美貌の女性パイロット、コールサインは「カラス」。一方、長崎県西方沖を航行中の米海軍航空母艦インディペンデンスでは、深夜、極秘裏に漆黒の攻撃機の暗視着艦訓練が繰り返されていた。日本の防空レーダー網の「穴」を衝いて飛来した北朝鮮機、その飛行経路の延長線上には米空母……不審な暗合に国防機密流出の危惧を抱く空自幹部に、米軍首脳から一行の暗号電が──インディペンデンスを警戒せよ! -
国連航空軍 サハリン空中戦
ニューヨーク発成田行きのジャンボが離陸直後に爆発。犯行声明を出した「全知全能のジョニー」と名乗る謎のハッカー組織は、日本へ向かって飛行中の同型機にも爆弾を仕掛けたと告げる。一方、航空自衛隊千歳基地では、日米ロの空軍により、日本政府専用機を用いて「貝殻(シェル)」と呼ばれる物資を輸送する秘密作戦が進行していた。だが、民間機を人質にした「ジョニー」は、極秘のはずの三ヶ国共同作戦に対して航路変更を要求する第二の脅迫を……。姿なきテロリストの目的は? 緊迫の航空サスペンス。 -
国連航空軍 「ユニコーン」出撃指令
ラオス上空を飛行中のボーイング767が、突如現れたミグ21に撃墜された。しかも戦闘機のコックピットには日本人パイロットが……。黄金の三角地帯の麻薬経済を背景に、小国家なみの武器を所有するテロ組織が出現したのだ。世界の警察を自認するアメリカは国連航空軍の創設を提案、日本に非武装のRF-4E偵察機の派遣を求める。あえて民間機を撃墜した「組織」、国連の軍事化に固執する米国、さまざまな思惑がうごめく東南アジアの地に、空を愛した男たちの宿命が交錯する。新シリーズ第一弾。 -
孤拳伝
香港に売られ九龍城砦のスラムで死んだ母の復讐を誓った少年・剛は、貨物船での苛酷な労役に耐え日本へ密航。暗黒街で体得した功夫を武器に母の仇に闘いを挑む。本格拳法アクション -
虎口の海
舵を損傷した大和は僚艦に曳航され帰還を目指した。だが猛将ハルゼーは執拗な空襲で大和を足止めし、最新鋭戦艦を投入。日本海軍の象徴たる巨艦を巡る総力戦の帰趨は!? 迫真の海戦巨篇!! -
心が整うおみおくり 残された人がよく生きるための葬儀・お墓・供養のこと
葬儀は亡き人のためならず。生きていく人の心をラクにする――。 愛知県・福厳寺の住職であり、YouTube「大愚和尚の一問一答」で人気の大愚和尚が、はじめて「死別」との向き合いかたをアドバイスする一冊。 家族だけのシンプル葬儀、樹木葬、ペットと入る墓、海洋散骨、墓じまい…… こうあるべきにとらわれない「おみおくり」を選択するとき、 見送る人も逝く人も納得するためにはどうすればよいのでしょう。 「お金をかけずに気持ちをかける」供養はあるでしょうか。 選択肢の増えた弔いの儀式から供養のありかたまで、 亡き人と向き合うことが、残された人が未来を生きるうえで 大切な癒しになることをやさしい言葉で語りかけます。 「墓じまいしたら、祟られませんか?」 「ペットと永久に眠りたい」 「簡素すぎる葬儀を後悔」 「散骨してと親は言うけど……」 ――YouTubeで4000人が解答を待つ人生相談、本書では「おみおくり」に関するモヤモヤ悩みに答えます。 -
こころのねっこ 「こどもの詩」55周年精選集(2017-2021)
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 『読売新聞』の名物投稿欄、生活面の「こどもの詩」が2022年4月で55周年を迎えた。子どもの目にしか映らない風景や大人もびっくりする新発見まで、飾らない言葉で表現される詩は、どれも胸を打つ。本書は、『ことばのしっぽ 「こどもの詩」50周年精選集』の続編として、2017年から2021年の5年分から約200篇を厳選して掲載したもの。特に2020年春の緊急事態宣言以降はコロナに関する詩も多くあり、「こどもたちのウィズコロナ」も感じさせる一冊。 第一章 何を言われてもがんばるのです――2017年 第二章 ばあばにはみらいがないの? じゃあつくればいいじゃん――2018年 第三章 オレは ほんの少し世の中が 分かるようになっただけなんだ――2019年 第四章 あんたのせいでメチャクチャだよ――2020年 第五章 じぶんがだいすき あとね ちきゅうもだいすき――2021年 -
心を育てる中学受験 全員が中学受験する洗足学園小学校が大切にしていること
全員が中学受験をする「洗足学園小学校」。学校が受験をサポートする方針を打ち出しています。 中学受験は、親子が一体となって取り組むものと言われます。塾とのかかわりも不可避です。子どもたちは小学校でどのように学び、親はどのようなフォローができるのでしょうか? 著者は、受験をサポートする体制を作りあげた校長先生。学校法人洗足学園に44年にわたり在籍、中学高校では入試広報委員長として、進学校へと大躍進を遂げた洗足学園中学高等学校の改革を推し進めてきました。 中学受験を目指すうえで、小学生には自分で考え、乗り越える力を身につけてほしい。そのために、親にできることは無数にあると言います。 受験を難なく乗り越えて未来へ羽ばたく「生きる力」は、 親の接し方、言葉がけ、日々の生活の送り方によっても、大きく育っていくのです。 中学受験を知り尽くし、親子を数多く見つめてきた校長先生の言は、親が子どもと向き合うヒントになります。 ・SNSのつきあい方は、親に似るもの ・待って、待って、ただ聞いてください ・否定語は子どもの自信を奪います ・正しいことは小声で ・比べる子育て、やめませんか ・理想からの引き算ではなく、現状からの足し算を ・子どもの嘘は、親に信用されていない不安から ・親自身の“自分育て”を大切に ・「あたりまえ」を辛抱強く。結局はそれが近道。 ・「中学受験は人生の役にたつ」。子どもはもちろん、親にとっても -
戸籍の現在
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 (目次より) ●婚外子差別、選択的夫婦別氏、人権侵害…… 家族単位から個人単位の編製へ 二宮周平 ●民法改正で無戸籍問題は解決するのか 井戸まさえ ●赤ちゃんポスト、内密出産の課題 子どもの出自を知る権利を考える 森本修代 ●造り上げられた「家」の観念 日本人を呪縛する「戸籍意識」 遠藤正敬 -
古関裕而―流行作曲家と激動の昭和
古関裕而(一九〇九~八九)は忘れられた名作曲家である。日中戦争中、軍歌「露営の歌」で一世を風靡、アジア・太平洋戦争下のニュース歌謡や戦時歌謡を多く手がけ、慰問先でも作曲に勤しんだ。戦後は鎮魂歌「長崎の鐘」、東京五輪行進曲「オリンピック・マーチ」、映画「モスラ」劇伴音楽と、流行歌からスポーツ音楽まで数々の名曲を残す。戦争、そしてテレビの普及まで、昭和史を彩った彼の生涯をたどる。 -
〈子育て法〉革命 親の主体性をとりもどす
子どもを産んだそのときから、母親の生活は一変する。 一日中抱っこをせがまれ、夜中も授乳…。 子育てとはこんなに大変なものなのか? しかも、こうして育てられた子どもの中には、突然キレるなど他人とよい関係を築けない子も増えている。 いまや当たり前になった「子ども中心」育児法はいつどうして生まれたのか。 その問題点とは何か。 本書は、母子健康手帳副読本などの変遷を検証し、新たな子育ての技法を模索する。 目次 1章 迷走する子育て 2章 子育ての場に何が起きたか—とまどう親/変わる子ども 3章 子育て法の大転換—一九八〇年代に起きたこと 4章 子育ての二重規準—一九三〇年代—一九七〇年代 5章 「超日本式育児」の陥穽 6章 親の主体性をとりもどす -
古代往還 文化の普遍に出会う
一篇の神話や伝説にはもちろんのこと、一首のうた、ひとつの言葉にも豊饒な物語があふれている。そこから伝わってくるものは、古今東西どこで生をうけていても不思議なほど似通った、ひとびとの喜びや悲しみ、想い、悩み。 万葉集からギリシャ神話、ケルト神話まで自在に題材をとり、日本と世界、古代と現代をひとしく眺めるエッセイ83篇。 -
古代韓半島と倭国
百済、新羅、高句麗が鼎立した韓半島の三国時代は、日本列島の古墳時代とほぼ重なり合う。 本書はまず第Ⅰ部で、日本列島と韓半島の交渉史を扱う際の問題点全般を提示する。 第Ⅱ部では、国家形成期の百済と新羅の政治・社会・文化を、考古学の最新の発掘成果にもとづき詳述する。 さらに第Ⅲ章では、韓半島南部にあって地理的に日本列島と深い関係を持った加耶、そして栄山江流域を取り上げる。 三国時代の韓半島がどのような社会であったのかを、古墳時代の日本列島との比較から浮き彫りにし、韓半島のそれぞれの地域にとって日本列島の諸勢力がどのような存在であったかを探究する。 -
古代史疑 増補新版
邪馬台国をめぐる論争点を詳述し、独創的推理によって大胆な仮説を提示した清張古代史の記念碑的著作。牧健二、上田正昭、佐原眞、井上光貞との貴重なシンポジウムを初収録。 -
古代農民忍羽を訪ねて 奈良時代東国人の暮らしと社会
「フーテンの寅さん」で有名な葛飾の柴又は、奈良時代は下総国葛飾郡大嶋郷嶋俣里に属した。 正倉院に残っている養老五年(721)の戸籍によれば、この地は孔王部忍羽(あなほべのおしは)とその一族が住んでいた。 都から遠く離れた東国の地で忍羽を始めとする庶民の大地に根付いた暮らしと社会はいかなるものだったのか。 探求心に後押しされた著者は時間を越えて忍羽の元を訪れる。 そこには自然の中で実直に生きる人びとがいた。 目次 第1章 孔王部忍羽の古里(古代葛飾の世界;大嶋郷戸籍の世界;大嶋郷逍遙) 第2章 子供の頃の記憶—遊びと労働(忍羽生まれる—お産の周辺;遊ぶ少年忍羽;村から国へ) 第3章 忍羽、生きていく(揺れる青春を走る;忍羽、結婚の祝い;日々の暮らし ほか) 終章 忍羽、信仰世界に入る -
胡蝶は夢なのか 知っておきたい中国故事
時代の趨勢で漢文は言うに及ばず、古典が大学入試に占める比率も徐々に小さくなり、青少年が論語の素読を、という時代も遠いものになりつつある。しかし長い日本語の歴史を通じ、漢文や中国古典の教養が私たちの生活に深く浸透したのも事実で、近年では「論語」などを現代的に解説したもので多くのヒット書籍が生まれた。そこで今作では広島大学副学長で漢文学者の佐藤氏が中心となり、どこかで耳にしたり、読んだことがあったような、代表的な中国故事を選出。越智広島大学学長とともに、明日誰かに話したくなる内容で解説を展開する。コロナ禍で混沌とする時代だからこそ、磨き抜かれた「古典」に学べ! -
国家安全保障とインテリジェンス
警察官僚、内閣情報官、国家安全保障局長として現場と政策両面からインテリジェンスに携わってきた著者が、経済、通信、基幹インフラなど「あらゆる領域が戦場となる時代」を生きる全ての人に警鐘を鳴らす。 いかにして我が国は、戦後最も複雑で厳しい安全保障環境に立ち向かうのか。 国家安全保障戦略や経済安全保障推進法案を読み解き、ウクライナ戦争や中東紛争を概観し、インテリジェンスなくして戦えない現代戦の様相を徹底解説 -
国会議事堂―政治空間をめぐる近現代史
近代日本の政治は、江戸期の上意下達から、身分不問で意見を戦わせて公共の利益に適う合意形成を行っていく。その政治空間の中心こそ国会議事堂だった。 1890年に創られた仮議事堂で帝国議会は開会するが、一つの場での議論が不慣れだった日本人はここから政治をどのように組み立ててようとしたのか――。 仮議事堂が2回全焼するなか、恒久的な国会議事堂創設までには、西欧普遍のスタイルか「日本性」追求かなど政治家、官僚、建築学者を巻き込み一大議論となっていく。 では、1936年に完成した現在の国会議事堂は、どのような意図のもとに創られ、また日本政治はこの器のなかで、どのように展開されていったのか――。 日本政治は、政治家をはじめとして人物を中心に描かれてきた。本書もそれを重んじつつ、国会議事堂という「政治=空間」に注目する。世界各国で政治は、空間に見合った形で展開されているからだ。空間が政治を規定するのでもなく、その逆でもなく、両者が相伴って形成しているからだ。 本書は、150年以上に及ぶ日本の公議の軌跡=日本政治について、「政治=空間」という新しい視点から、通史として描く試みである。 -
国境を越えたスクラム ラグビー日本代表になった外国人選手たち
「何があっても日本以外の国の代表になるわけにはいかないと思った」。かつてリーチマイケルはそう語った。ラグビーは、代表選手の国籍を問わない。居住年数など一定の条件を満たせば、国籍と異なる国の代表としてプレーできる。多様なルーツを持つ選手たちは、なぜ「日本代表」となることを選んだのか。 最初期の留学生として来日したノフォムリ・タウモエフォラウやラトゥ志南利、ニールソン武蓮傳。外国人初の代表キャプテンとなったアンドリュー・マコーミック。日本の生活・文化に魅せられたというトンプソンルーク。成績優秀ゆえに留学生に選ばれ、ラグビーに関してはほぼ素人で来日したホラニ龍コリニアシ。韓国代表を断って日本代表を目指した金喆元。日本代表が憧れだったという具智元。そして、日本の高校・大学で受けた恩をラグビーで返したいと言ったリーチマイケル……。さまざまな選手がさまざまな背景を背負って、日本代表チームに集ってきた。 異文化の地で道を拓いた外国人選手たち、そして彼らを受け入れたチームメイトと関係者の奮闘があってこそ、今の日本代表がある。その歴史は、多様な人々との共生をさぐる日本社会とも重なってみえる。それぞれのライフヒストリーと、秘められた熱い思いをたどる -
言葉にならない感動を科学する 人はなぜ音楽に揺さぶられるのか
現代は、感動がすぐに「消費」されてしまう時代だ。 「泣ける話」「エモい瞬間」「衝撃の結末」としてパッケージ化された数々の情報が、大量生産され、瞬時に流通し、すぐに使い捨てられる「コンテンツ」となっている。 スマートフォン、SNS、ネットニュース、広告、動画—— 日々、私たちは膨大な情報の洪水に晒されており、そのすべてが瞬時に脳に届き、反応を強いられ、次の刺激へと流される。 この高速循環においては、感動はもはや体験としてじっくり味わわれる「暇や余白」を与えられず、「処理すべきイベント」に変わってしまいがちだ。 悲しい映像に涙を流しても、スクロールする手はすぐに次の情報へ向かい、感動は一瞬で消費される。 しかし、感動は本来、「情報処理」の結果として生まれるものではない。 それは、身体が外界からの刺激を受け止め、自らの内部で組み替え、意味を編み直し、世界の見え方を更新するなかで立ち上がる「生成の体験」なのだ。 つまり感動とは、受動的な知覚ではなく、身体を介した能動的な創造行為といえる。 だからこそ、とかく感動が消費される現代社会においてあらためて感動の身体性に立ち返ることは、私たちがよりよく(=創造的に)生きていくために、きわめて重要な意味をもつ。 では、そんな身体的な感動とは、いったいなんなのだろうか。 人は、自然のとてつもない美しさを目の当たりにしたとき、あるいは、圧倒的な芸術作品や音楽に触れたとき、しばしば「言葉を失うほど感動した」と言うが、こうした瞬間には、鼓動がバクバクと高鳴ったり、胸がぎゅっと締めつけられたり、手足が震えたり、あるいは背筋がぞくっとしたり、といった強烈な身体感覚が呼び起こされる。 こうした体験は、なかなか言葉にしにくいものの、きわめて生々しい身体感覚として実感される。 本書では、こうした「言葉にならない感動」とはいったいなんなのか、とくに、人間が音楽を体験したときに覚える感動とはいったいなんなのかという問題について、神経科学、心理学、認知言語学、感性情報学などの知見を統合して分析する。 【目次】 第一章 感動は身体のどこで起きているのか ――ボディ・マップという方法 第二章 内臓から起こる感動 ――「胸」で感じる音楽、「腹」で感じる音楽 第三章 行動から起こる感動 ――悲しいから泣くのか、泣くから悲しいのか 第四章 概念から起こる感動 ――「頭にくる」「むかつく」「腹が立つ」の違い 第五章 AIは感動するのか ――身体と言語をめぐって 第六章 科学では語りえない感動 ――人はなぜ下手な歌にすら感極まるのか -
孤独と怒りに社会は軋む
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 (目次より) ●〔対談〕暴走する心のメカニズム ネガティブ感情はどこから来てどこへ行くのか 中野信子×木原祐健 ●人に迷惑をかけたくない…… 都市に沈みゆく声なき孤立者たち 石田光規 ●〔対談〕格差拡大、少子高齢化、巨額の財政赤字 分断と貧困が進む日本社会「三重苦」からの打開策は? 湯浅 誠×田中拓道 ●孤独・孤立対策担当大臣に聞く 喫緊の課題に、大胆に対応する 坂本哲志 ●関心競う経済に振り回されるメディアと私たち 「非実在型炎上」は何を示すのか 鳥海不二夫 ●「キャンセル」が飛び交う不寛容な国・アメリカ フランシス・フクヤマ/聞き手:会田弘継 ●犯人は「一人で死ね」ばいいのか? 暴発型事件の背後に横たわるもの 磯部 涼 ●〔対談〕ひきこもると意欲が低下する 「コロナうつ」と「欲望」の関係 斎藤 環×佐藤 優 -
孤独のアンサンブル コロナ禍に「音楽の力」を信じる
コロナ禍により、クラシックの演奏家たちは活動を制限された。演奏会はすべて中止、アンサンブルの練習もできない。自宅の防音室にこもる日々、彼らは音楽、職業、生活について何を考えたのか。 ――オーケストラのトッププレイヤーたちが外出自粛の中、自宅でたった一人音楽を奏でていく番組を作る。本書はNHKプロデューサーのそんな思いから始まった2020年の半年間のドキュメントである。 「孤独のアンサンブル」から「孤独のアンサンブル ~希望編」、そして「明日へのアンサンブル」へ。プレイヤー一人一人の思いとあの「音」が甦る。 *「孤独のアンサンブル 三部作」ブルーレイディスク、キングレコードより同時発売 -
孤独のすすめ 人生後半の生き方
著者が2015年に『嫌老社会を超えて』を出版し、世代間闘争や暴走老人に警鐘を鳴らして約1年半。老人による交通事故報道が後を絶たず、2017年には改正道路交通法が施行されました。100歳以上の高齢者が6万人を超え、団塊世代が70歳を迎える今、新たな「老い方」を考えることは日本にとって、私たち一人ひとりにとって最も重要な課題であるといえます。しかし、「高齢になっても元気に前向きに」は誰もができることではありません。老いに抗わず、等身大に受け止め、工夫して楽しむ。「嫌われる、迷惑をかける老人」にならないなど「賢老」という生き方のために日々実践できることを、84歳の著者自らの体験も交えながら綴った1冊。
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