子どもという価値 少子化時代の女性の心理

子どもという価値 少子化時代の女性の心理

990円 (税込)

4pt

3.8

1990年代以降、少子化は社会的問題としてさまざまな議論を呼んできた。
しかしそこには、少子化が出産・結婚をめぐる女性の心理の問題であるという認識が欠けている。
日本では「親子は一心同体」とその絆を強調されるが、そうした考え方もいまや普遍的とは言えず、変化してきている。
現在「子どもをもつ」とはどういう意味があると考えられているのか。
少子化を心の問題として捉える人口心理学を提唱、その視点から考える。

■□■目次■□■

1章 「子どもの価値」展望―子どもの価値の古今東西
2章 人類初の人口革命―子どもの命と親の愛情の変質
3章 「なぜ子どもを産むか」―「つくる」時代の子どもの価値
4章 人口革命下の女性の生活と心の変化―子どもの価値・産む理由の変化の背景
5章 子どもを〈つくる〉時代の問題

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子どもという価値 少子化時代の女性の心理 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    いわゆる私の親世代以上の人が、こういった観点で少子化時代の女性の心理を親身になって論述しているというところに、ただただ感銘を受けるのみといった新書である。

    0
    2013年02月05日

    Posted by ブクログ

    子どもが「授かりもの」でなく、選択的にもつものになった今。親が良かれと与える教育機会(習い事など)に包まれる子どもたち自身は本当に幸せか?という問いかけが心に残りました。どのようなケースが、アンバランスな愛着形成につながりかねないかという分析もなるほど。

    0
    2012年08月02日

    Posted by ブクログ

    もっとも印象に残った一節を引用します。
    「最近、日本の社会を語る時、「少子・高齢化」がまるで枕言葉のように使われています。特に少子化は有史以来初の大事件、大問題であるかのように。それを耳にするたびに、私は子どもが少なくなったこと以上にもっと大問題があるのにーーと思わずにはいられません。眼をむけるべき

    0
    2012年05月15日

    Posted by ブクログ

     働く女性として賛同することが多かった。子どもは生みたいけど、自分の仕事に支障が出るのは困る。自分のキャリアアップの道が閉ざされるのは悲しい。でも仕事だけの人生は嫌。子どもがいる充実した家庭も欲しい。
     避妊や不妊治療などの普及で、子どもは両親の意志でつくられる存在になり、親の価値を押しつけられる存

    0
    2012年01月26日

    Posted by ブクログ

    「母親というアイデンティティ」について一時期盛り上がっていた。たとえば
    ・金原ひとみ「母の仮面が苦しいあなたへ 『自分』は今もそこにいる」(2023年11月)、
    ・イスラエルの社会学者オルナ・ドーナト「母親になって後悔してる」(邦題、新潮社刊、2022年)
    でも別に最近の発見というわけではなくて、以

    0
    2025年11月13日

    Posted by ブクログ

    男女平等を言う著者の主張は決して過激なものではなく常識的なものであり、たぶん国民の8割は支持するだろうし、もちろん僕も支持する。
    だからこそ、恣意的なデータの使い方があるのにはがっかり。

    ま、ごく一部なんだけど、一部でそれだと、全部疑わなきゃいけないからなあ。
    内容としては、まあまっとう。

    0
    2013年10月22日

    Posted by ブクログ

    卒論、修士論文の両方で文献として使わせていただきました。観念に取り組むという意味では欠かせない1冊。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    [ 内容 ]
    90年代以降、少子化は社会的問題としてさまざまな議論を呼んできた。
    しかしそこには、少子化が出産・結婚をめぐる女性の心理の問題であるという認識が欠けている。
    日本では「親子は一心同体」とその絆を強調されるが、そうした考え方もいまや普遍的とは言えず、変化してきている。
    現在「子どもをもつ

    0
    2011年03月29日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    いやー、とても興味深い。
    特に男性は子どもって結婚したらそりゃ産むもんだろ、という感じの人多いと思うけど、子ども産むか産まないかというのは女性の心の問題に密接に関わってるっていう、言われてみれば当たり前のことを恥ずかしながら認識した。

    -----------
    ●いまの日本では子どもの価値というのは

    0
    2023年02月04日

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