この本に書かれているのは、赤ちゃんポストを題材にしたメディア論、ジャーナリズム論です。
自分が得ている情報が、どれほど偏っているのかを知りました。日本は情報を自由に得られる国ではないと自覚しなければなりません。
そして、赤ちゃんのことを考えるにあたって何より感じたのは、父親の不在です。父となる人がい
...続きを読むなければ、妊娠することはあり得ないのに、産み育てることを考えるにあたって、この本の中に「父親」の存在はほとんどありません。世界の中で、日本は学校教育の水準は高く、学力の順位も高いのでしょう。ですが、命を大切にするということを学ぶ機会はどれほどあるでしょうか? 道徳の教科書に真の学びがあるでしょうか? 芽生えた命を責任を持って守り育てる意識を、全ての大人に持ってもらいたいです。
まずは男性諸氏にヨシタケシンスケさんの『ヨチヨチ父』をおすすめします。父としての自覚を促す第一歩になりますょ。