【感想・ネタバレ】赤ちゃんポストの真実のレビュー

あらすじ

慈恵病院(熊本市)が開設した「赤ちゃんポスト」は“命を救う”という理念のもと、理解を広げてきた。だが、実際の運用は想定外の連続である。2023年3月までに預けられた170人。そのうち病院が想定した早期新生児は76人。残りの約半数が、ある程度育った赤ちゃんだった。開設第一号は3歳児だ。障害児や外国人の赤ちゃんもいる。出産状況が分からないため医療者の負担も大きい。育った子は「出自を知る権利」を持ち合わせていない。さらに同病院は19年末、妊婦が匿名のまま病院で出産できる「内密出産」も導入した。そして近年では、別の団体が新たなポスト開設の構想まで公言し始めている。開設されて16年――赤ちゃんポストが日本社会に問いかけたものとは何か?「命」を巡るノンフィクション。

文庫化にあたり、慈恵病院が新たに始めた内密出産の現状や、関西、北海道、東京でポスト開設を試みる人々への取材など、近年の動向を大幅加筆。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

重いテーマのルポルタージュですが読み手を引き込む序章から始まり、著者の熱量が伝わってくる文章に加え全体の構成が秀逸だと思いました。おかげでテーマである赤ちゃんポストについても読みながら考えさせられ、良い本に出会ったと感じました。

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2023年10月12日

Posted by ブクログ

赤ちゃんポストの存在意義とか命の重さとか複雑になっている。今の少子化問題もからんでくるのでしょうか?

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2023年08月30日

Posted by ブクログ

かなり著者の意見が前にでていて客観性に欠ける部分もあるがそれでもテレビで報道されたイメージしかなかったので読んでよかった。

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2023年10月15日

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