作品一覧

  • 孤独と怒りに社会は軋む
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    1巻330円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 (目次より) ●〔対談〕暴走する心のメカニズム ネガティブ感情はどこから来てどこへ行くのか 中野信子×木原祐健 ●人に迷惑をかけたくない…… 都市に沈みゆく声なき孤立者たち 石田光規 ●〔対談〕格差拡大、少子高齢化、巨額の財政赤字 分断と貧困が進む日本社会「三重苦」からの打開策は? 湯浅 誠×田中拓道 ●孤独・孤立対策担当大臣に聞く 喫緊の課題に、大胆に対応する 坂本哲志 ●関心競う経済に振り回されるメディアと私たち 「非実在型炎上」は何を示すのか 鳥海不二夫 ●「キャンセル」が飛び交う不寛容な国・アメリカ フランシス・フクヤマ/聞き手:会田弘継 ●犯人は「一人で死ね」ばいいのか? 暴発型事件の背後に横たわるもの 磯部 涼 ●〔対談〕ひきこもると意欲が低下する 「コロナうつ」と「欲望」の関係 斎藤 環×佐藤 優
  • リベラルとは何か 17世紀の自由主義から現代日本まで
    3.9
    1巻902円 (税込)
    現代のリベラルは「すべての個人が自由に生き方を選択できるよう、国家が一定の再分配を行うべきだ」と考える。リベラルは17世紀ヨーロッパの自由主義から思想的刷新を重ね、第二次世界大戦後は先進諸国に共通する政治的立場となった。しかし20世紀後半の新自由主義や近年のポピュリズムなどの挑戦を受け、あり方の模索が続く。本書は理念の変遷と現実政治の展開を丁寧にたどり、日本でリベラルが確立しない要因にも迫る。

ユーザーレビュー

  • リベラルとは何か 17世紀の自由主義から現代日本まで

    Posted by ブクログ

    第5章排外主義ポピュリズムの挑戦の章がとてもわかりやすく説明されていて勉強になりました。
    1970年代以降、移民への寛大な支援として、カナダでは二言語が公用語に、オーストラリアでは多文化教育、積極的差別是正措置が行われ、オランダやイギリスでは移民独自の宗教、文化を維持できる配慮がされ、就労から教育まで支援が行われた。2000年代に急激な移民の増加に伴い、移民しか利益を得られないと言うことでリベラルな多文化主義政策の支持が低下していった。
    排外主義を抑え込むのに移民と自国生まれの市民とを区別全ての人を対象に提供するように修正が必要という考えは興味深い。

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    2025年05月06日
  • リベラルとは何か 17世紀の自由主義から現代日本まで

    Posted by ブクログ

    1年前に発刊された本であるが、基本的なところを指摘しているのでこれからますます読まれていくことであろう。
     最後に日本についてのリベラルが書かれており、自由主義的伝統の弱さと1990年代以降の政治により、正規雇用と非正規雇用が分断され、政治への支持ではなく、極右と極左による排外主義が台頭するとしている。
     そうした兆候はますます大きくなっている。
     リベラルとリベラリズムの違い、リベラルの変遷なども丁寧に書かれているので、リベラルという言葉を卒論で使うには欠かせない1冊であろう。

    0
    2021年12月15日
  • リベラルとは何か 17世紀の自由主義から現代日本まで

    Posted by ブクログ

    このところ「戦後民主主義」「朝日嫌い」と続けて戦後の保革という政治的対立構造の変化についての新書読みが続いています。今度は「リベラルとは何か」。副題の「17世紀の自由主義から現代日本まで」が示すように、戦後という時間軸をズズッと延ばし、空間も世界視点でババッと拡げ、大きな構造としてリベラルという概念の変遷を捉えることが出来ます。何回も繰り返し使われる、国家中心↔市場中心の横軸とリベラル↔保守の縦軸の4象限の図がわかりやすく、様々な事象の意味がわかりやすくなりました。その中で、リベラルという言葉の変化は世界的な流れの中にあって日本もグローバルとシンクロしていること、しかし、日本の特殊性も存在し、

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    2021年07月06日
  • リベラルとは何か 17世紀の自由主義から現代日本まで

    Posted by ブクログ

    近現代史を俯瞰できる名著と思う

    時代は人為的ではなく必然的に変わっていくから、保守とは常に時代遅れとも言える
    一方でリベラルは多元的な価値を求めるためまとまりは弱い
    しかし世界は螺旋階段のように改善へ向かうとすればリベラルはその流れに沿うものだ

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    2025年10月21日
  • リベラルとは何か 17世紀の自由主義から現代日本まで

    Posted by ブクログ

    「リベラルって結局何なんだ~~!?」という疑問から手に取った本。抽象的な文章が多くて難しかった。

    以下に、リベラルとは結局何なのか、自分なりの理解をまとめる。
    リベラルという政治的立場は時代によって変化している。さらに日本では海外と異なる使われ方をしている。これがややこしい。

    ・個人の能力の発展と自由な生き方を保障するために国家が幅広い分配を行うべきだ、とする思想。
    ・「価値の多元性」を重視する思想。社会のあり方と個人のアイデンティティの自由な選択(例: エコロジー、ジェンダー、働き方)を求める。
    ・新しい社会的リスク(働き方、家族、個人のあり方によって起きる多様なリスク)に合わせたきめ細

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    2025年09月03日

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