作品一覧

  • 自由民主主義とは何か

    自由民主主義とは何か

    ビジネス・実用

    4.8
    1巻1,122円 (税込)
    経済格差の拡大、排外主義や権威主義の広がり、極右ポピュリズムの台頭――。西洋で生まれ、二〇世紀に日本を含め世界中に広がった自由民主主義の理念が、大きく揺らいでいる。選挙で代表を選び、法や議会の下、個人の自由や多様性を尊重するこの原理は、はたして普遍的か。リベラリズムとデモクラシーの起源から、世界大戦による破局を経て、新自由主義、代表制民主主義、フェミニズム、ケアの倫理まで。ときに矛盾を孕みながら世界を覆い、いま大きな苦境に陥る思想の系譜を問う。
  • リベラルとは何か 17世紀の自由主義から現代日本まで

    リベラルとは何か 17世紀の自由主義から現代日本まで

    ビジネス・実用

    4.0
    1巻1,012円 (税込)
    現代のリベラルは「すべての個人が自由に生き方を選択できるよう、国家が一定の再分配を行うべきだ」と考える。リベラルは17世紀ヨーロッパの自由主義から思想的刷新を重ね、第二次世界大戦後は先進諸国に共通する政治的立場となった。しかし20世紀後半の新自由主義や近年のポピュリズムなどの挑戦を受け、あり方の模索が続く。本書は理念の変遷と現実政治の展開を丁寧にたどり、日本でリベラルが確立しない要因にも迫る。
  • 孤独と怒りに社会は軋む

    孤独と怒りに社会は軋む

    ビジネス・実用

    -
    1巻330円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 (目次より) ●〔対談〕暴走する心のメカニズム ネガティブ感情はどこから来てどこへ行くのか 中野信子×木原祐健 ●人に迷惑をかけたくない…… 都市に沈みゆく声なき孤立者たち 石田光規 ●〔対談〕格差拡大、少子高齢化、巨額の財政赤字 分断と貧困が進む日本社会「三重苦」からの打開策は? 湯浅 誠×田中拓道 ●孤独・孤立対策担当大臣に聞く 喫緊の課題に、大胆に対応する 坂本哲志 ●関心競う経済に振り回されるメディアと私たち 「非実在型炎上」は何を示すのか 鳥海不二夫 ●「キャンセル」が飛び交う不寛容な国・アメリカ フランシス・フクヤマ/聞き手:会田弘継 ●犯人は「一人で死ね」ばいいのか? 暴発型事件の背後に横たわるもの 磯部 涼 ●〔対談〕ひきこもると意欲が低下する 「コロナうつ」と「欲望」の関係 斎藤 環×佐藤 優

ユーザーレビュー

  • リベラルとは何か 17世紀の自由主義から現代日本まで

    Posted by ブクログ

    タイトル通り、リベラルとは何かが克明に分かりやすくまとめられていた。自分自身も曖昧な把握しかできていなかったため、とても良い読書時間となった。

    まず驚いたのは、リベラルの考え方が欧米では経済にのみ根ざしていること。日本では国を守るための考え方の違いで保守とリベラルと対比される時に使われていた言葉が欧米諸国では再分配や人権の尊重にのみ使われている。日本の自称リベラルの人が言わないことが違和感でしかない。いや、その視野がないのかもしれないが。日本のリベラルと欧米のリベラルの決定的な違いが明確に述べられていて勉強になった。

    個人的には日本人は穏健リベラルの人が多いと感じている。ただ勢力が伸びてこない。そもそも新自由主義が根付いていなかったから対比のされようがなかったことは、やはり今後も伸びていくのはしんどいのではないかと感じさせられた。保守政党がリベラル政策を実行していったのは知っていたが、そもそも論の話にはなるほどと頷くほかなかった。

    もっともっとリベラルを名乗る人には、一般庶民のところに降りてきてもらいたい。結局リベラルを名乗る人たちが、インサイダーとアウトサイダーの繋ぎ役になろうとしていないのでは?と本著を読んで感じさせられた。

    0
    2026年10月11日
  • 自由民主主義とは何か

    Posted by ブクログ

    とても分かりやすい名著でした。
    自由民主主義が普遍的な原理なのかどうか、その問題意識を元に、自由主義と民主主義の歴史を紐解いていく本書です。
    歴史を振り返ると、うまく行かなくなる度に修正を繰り返してきた自由民主主義の原理ですが、今の格差問題や分断を背景に、まさに今見直しが迫られているタイミングですね。
    市場に対してより強い国家と、国家間の協調、市民同士の公共的な討議等が無ければ、自由民主主義は生き残れないとの事。その通りだと思います。

    0
    2026年07月15日
  • 自由民主主義とは何か

    Posted by ブクログ

    わかりやすく、自由民主主義の歴史と現在を概観している良書である。
    自由主義や民主主義の定義は時代によって変遷していることが本書を読めばよくわかる。古代ギリシアを民主主義の起源とする他の概説書とは異なり、中世から成り立ちを遡るのが本書のひとつの特徴であるが、現代に至る熟議民主主義や闘技民主主義についてもぬかりなく触れている。
    また、自由主義について、そもそもは近代的な市場秩序の形成から自由主義が誕生し、国家からの自由を標榜した人民の意識の形成によって定義づけられることには納得できる。また、その後の自由主義の意味合いについて、ジョンロールズのリベラリズムや、戦後の新自由主義的な解釈へと広がりを見せていることにもわかりやすく触れられている。
    また、リベラリズムへの批判として、サンデルを中心としたコミュニタリアニズムや、フェミニズム、ケアの倫理にまで言及されており、現代的な思想も厚くカバーしているのには驚かされる。

    著者は最後に、自由民主主義が欧米を中心とした秩序の押し付けであるのかについて明言を避けながらも、不均衡な秩序を形成してきた負の歴史を乗り越えることによって、自由民主主義が普遍的な地位を獲得できる可能性について言及している。
    とりいそぎ自由主義や民主主義の歴史や論点整理をする1冊目として、強くお勧めできる本である。

    0
    2026年05月09日
  • 自由民主主義とは何か

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    国際社会における普遍の原理として認識される「自由民主主義(リベラル・デモクラシー)」とは果たしてどういうものなのか。その中身について、自由民主主義の誕生前々夜くらいから現代の最新の議論や危機意識についてじっくり書かれた一冊

    自由主義と民主主義それぞれの発生を主権の成立と共和政都市に見出した人民主権の原則におき、この二つが「市民公共圏」の成立と「公論」の発展により結合し自由民主主義が誕生した。しかしこの自由民主主義は不十分で、市場原理主義的な自由主義への批判や衆愚政治を危惧した人々による警告が飛ばされるも修正は叶わず、大戦をきっかけに全体主義に陥ることとなる
    しかしその後自由主義と民主主義が双方共に「妥協」しあい、完全雇用を導入した福祉国家体制が成立し国際社会のデファクトスタンダードとなる
    経済発展が滞るとこの体制は立ち行かなくなり、その結果再びこの原理は自由主義・民主主義の双方から批判されることになる
    果たして自由民主主義に未来はあるのか?

    トクヴィルの凄さとロールズの偉さが分かる本
    古典的自由主義と(ニュー・)リベラリズムと新自由主義(ネオリベラリズム)という、名前の似てる概念の区別も付くようになる良書
    その他様々良い内容があるし、何度か著者自身によりまとめられている箇所があり、そこを読むことによってまた新たな発見があるなどずっと楽しませてくれる本

    0
    2026年04月20日
  • 自由民主主義とは何か

    Posted by ブクログ

    自由民主主義の誕生から、現代の自由民主主義の姿や課題をとても分かりやすく説明している。近世ヨーロッパにおいて、国家の主権を制約するために民主主義と、市場を秩序とする自由主義が誕生した。両者はカントにおいて統合され、全体主義などの脅威に晒されながら第二次世界大戦後も存続する自由民主主義となる。以降、自由主義と民主主義はそれぞれ批判に晒されるようになる。個人的には自由民主主義というものは欧米中心的な価値観である側面があるように思われる。自由民主主義の押しつけではなく、欧米が過去に行ってきた歴史を振り返ることも必要だと思う。

    0
    2026年04月16日

新規会員限定 70%OFFクーポン 今すぐGET