リベラルとは何か 17世紀の自由主義から現代日本まで

リベラルとは何か 17世紀の自由主義から現代日本まで

902円 (税込)

4pt

現代のリベラルは「すべての個人が自由に生き方を選択できるよう、国家が一定の再分配を行うべきだ」と考える。リベラルは17世紀ヨーロッパの自由主義から思想的刷新を重ね、第二次世界大戦後は先進諸国に共通する政治的立場となった。しかし20世紀後半の新自由主義や近年のポピュリズムなどの挑戦を受け、あり方の模索が続く。本書は理念の変遷と現実政治の展開を丁寧にたどり、日本でリベラルが確立しない要因にも迫る。

...続きを読む

詳しい情報を見る

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

リベラルとは何か 17世紀の自由主義から現代日本まで のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    第5章排外主義ポピュリズムの挑戦の章がとてもわかりやすく説明されていて勉強になりました。
    1970年代以降、移民への寛大な支援として、カナダでは二言語が公用語に、オーストラリアでは多文化教育、積極的差別是正措置が行われ、オランダやイギリスでは移民独自の宗教、文化を維持できる配慮がされ、就労から教育ま

    0
    2025年05月06日

    Posted by ブクログ

    1年前に発刊された本であるが、基本的なところを指摘しているのでこれからますます読まれていくことであろう。
     最後に日本についてのリベラルが書かれており、自由主義的伝統の弱さと1990年代以降の政治により、正規雇用と非正規雇用が分断され、政治への支持ではなく、極右と極左による排外主義が台頭するとしてい

    0
    2021年12月15日

    Posted by ブクログ

    このところ「戦後民主主義」「朝日嫌い」と続けて戦後の保革という政治的対立構造の変化についての新書読みが続いています。今度は「リベラルとは何か」。副題の「17世紀の自由主義から現代日本まで」が示すように、戦後という時間軸をズズッと延ばし、空間も世界視点でババッと拡げ、大きな構造としてリベラルという概念

    0
    2021年07月06日

    Posted by ブクログ

    近現代史を俯瞰できる名著と思う

    時代は人為的ではなく必然的に変わっていくから、保守とは常に時代遅れとも言える
    一方でリベラルは多元的な価値を求めるためまとまりは弱い
    しかし世界は螺旋階段のように改善へ向かうとすればリベラルはその流れに沿うものだ

    0
    2025年10月21日

    Posted by ブクログ

    「リベラルって結局何なんだ~~!?」という疑問から手に取った本。抽象的な文章が多くて難しかった。

    以下に、リベラルとは結局何なのか、自分なりの理解をまとめる。
    リベラルという政治的立場は時代によって変化している。さらに日本では海外と異なる使われ方をしている。これがややこしい。

    ・個人の能力の発展

    0
    2025年09月03日

    Posted by ブクログ

    読みやすさ★★★☆☆

    17世紀:自由主義誕生
    19世紀:ブルジョワジーの思想としての自由主義
    20世紀初:経済の自由放任主義の批判(=ニューディール)
    WW2後:リベラル・コンセンサス(ケインズ主義的福祉国家)
    1970s~80s:新自由主義・文化的リベラル
    1990s:グローバル化・新しい社会的

    0
    2025年05月01日

    Posted by ブクログ

    リベラルがどのように形成され、どのような挑戦を受けてきたかを知ることが出来た。
    日本はやっぱりリベラルの歴史が浅いね。


    アメリカのリベラルとヨーロッパのリベラル 大きな政府 小さな政府
    完成へと向かう存在としての人間 ミル

    17世紀 古典的自由主義 ロック 「統治二法」自然権 アダム・スミス

    0
    2023年02月08日

    Posted by ブクログ

    個人の尊厳と自律、価値の多元性、法の支配がリベラルの中核をなすものだけど、長く日本ではリベラル=革新ととらえられてきた。そして政治の場では破れ続けている。
    でも政治手法としても、復権の道は残されていないだろうか? 現代社会を見渡すと真っ暗な気持ちになるけど。そしてこんなことを言うのは嫌いだけど、人は

    0
    2021年12月07日

    Posted by ブクログ

    現代のリベラルは「すべての個人ご自由に生き方を選択できるよう国家が一定の再分配を行うべき」と著者。大きな政府は新自由主義、リバタリアンから攻勢を受けグローバル化、民主主義を体制原理として認めない中国の台頭で厳しい状況。労働環境変化により定形的業務労働者はポピュリズム化し知的労働インテリ層が支持者のリ

    0
    2021年08月19日

    Posted by ブクログ

    リベラルという概念は、19世紀以降から普及し始め、当初は経済的自由主義としての側面が強かった。20世紀に入ると文化的な側面も加わり、21世紀以降の現代リベラリズムは、個人の価値観、ジェンダー、人種など幅広く結びついて大きな変容を遂げている。

    個人的には排外主義との関係と、日本におけるリベラリズムが

    0
    2021年06月18日

リベラルとは何か 17世紀の自由主義から現代日本まで の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

中公新書 の最新刊

無料で読める 社会・政治

社会・政治 ランキング

田中拓道 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す