リベラルとは何か 17世紀の自由主義から現代日本まで

リベラルとは何か 17世紀の自由主義から現代日本まで

ビジネス・実用
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現代のリベラルは「すべての個人が自由に生き方を選択できるよう、国家が一定の再分配を行うべきだ」と考える。リベラルは17世紀ヨーロッパの自由主義から思想的刷新を重ね、第二次世界大戦後は先進諸国に共通する政治的立場となった。しかし20世紀後半の新自由主義や近年のポピュリズムなどの挑戦を受け、あり方の模索が続く。本書は理念の変遷と現実政治の展開を丁寧にたどり、日本でリベラルが確立しない要因にも迫る。

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  • カテゴリ
    :
    ビジネス・実用
  • ジャンル
    :
    社会・政治 / 政治
  • 出版社
    :
    中央公論新社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    中公新書
  • タイトル
    :
    リベラルとは何か 17世紀の自由主義から現代日本まで
  • タイトルID
    :
    922809
  • ページ数
    :
    224ページ
  • 電子版発売日
    :
    2021年03月12日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    3MB

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リベラルとは何か 17世紀の自由主義から現代日本まで のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    タイトル通り、リベラルとは何かが克明に分かりやすくまとめられていた。自分自身も曖昧な把握しかできていなかったため、とても良い読書時間となった。

    まず驚いたのは、リベラルの考え方が欧米では経済にのみ根ざしていること。日本では国を守るための考え方の違いで保守とリベラルと対比される時に使われていた言葉が欧米諸国では再分配や人権の尊重にのみ使われている。日本の自称リベラルの人が言わないことが違和感でしかない。いや、その視野がないのかもしれないが。日本のリベラルと欧米のリベラルの決定的な違いが明確に述べられていて勉強になった。

    個人的には日本人は穏健リベラルの人が多いと感じている。ただ勢力が伸びてこない。そもそも新自由主義が根付いていなかったから対比のされようがなかったことは、やはり今後も伸びていくのはしんどいのではないかと感じさせられた。保守政党がリベラル政策を実行していったのは知っていたが、そもそも論の話にはなるほどと頷くほかなかった。

    もっともっとリベラルを名乗る人には、一般庶民のところに降りてきてもらいたい。結局リベラルを名乗る人たちが、インサイダーとアウトサイダーの繋ぎ役になろうとしていないのでは?と本著を読んで感じさせられた。

    0
    2026年10月11日

    Posted by ブクログ

    第5章排外主義ポピュリズムの挑戦の章がとてもわかりやすく説明されていて勉強になりました。
    1970年代以降、移民への寛大な支援として、カナダでは二言語が公用語に、オーストラリアでは多文化教育、積極的差別是正措置が行われ、オランダやイギリスでは移民独自の宗教、文化を維持できる配慮がされ、就労から教育まで支援が行われた。2000年代に急激な移民の増加に伴い、移民しか利益を得られないと言うことでリベラルな多文化主義政策の支持が低下していった。
    排外主義を抑え込むのに移民と自国生まれの市民とを区別全ての人を対象に提供するように修正が必要という考えは興味深い。

    0
    2025年05月06日

    Posted by ブクログ

    1年前に発刊された本であるが、基本的なところを指摘しているのでこれからますます読まれていくことであろう。
     最後に日本についてのリベラルが書かれており、自由主義的伝統の弱さと1990年代以降の政治により、正規雇用と非正規雇用が分断され、政治への支持ではなく、極右と極左による排外主義が台頭するとしている。
     そうした兆候はますます大きくなっている。
     リベラルとリベラリズムの違い、リベラルの変遷なども丁寧に書かれているので、リベラルという言葉を卒論で使うには欠かせない1冊であろう。

    0
    2021年12月15日

    Posted by ブクログ

    このところ「戦後民主主義」「朝日嫌い」と続けて戦後の保革という政治的対立構造の変化についての新書読みが続いています。今度は「リベラルとは何か」。副題の「17世紀の自由主義から現代日本まで」が示すように、戦後という時間軸をズズッと延ばし、空間も世界視点でババッと拡げ、大きな構造としてリベラルという概念の変遷を捉えることが出来ます。何回も繰り返し使われる、国家中心↔市場中心の横軸とリベラル↔保守の縦軸の4象限の図がわかりやすく、様々な事象の意味がわかりやすくなりました。その中で、リベラルという言葉の変化は世界的な流れの中にあって日本もグローバルとシンクロしていること、しかし、日本の特殊性も存在し、それは古典的自由主義が根付いていないことに起因するということ、なんとなく感じていたことが納得に変わりました。本書を読んでからの週末の都議選、本当に選択肢の無さが身に沁みました。例えばオリンピックの開催の可否を4象限に落とし込むとしたら、とか考えますが、古い図式しか浮かび上がらず気持ちが落ち込みます。一方、中国共産党の100周年でのリベラリズムを鼻で笑うようなメッセージにも、ため息が出てしまいます。本書の終章「リベラルのゆくえ」を経て、次は「アフター・リベラル」を開いてみます。

    0
    2021年07月06日

    Posted by ブクログ

    おもれー

    「価値観が多様化し、個々人の抱えるリスクがますます個別化していくとき、人びとを結びつける共通の絆とは、排外的な民族意識や、復古的なナショナリズムではありえない。」p.195

    0
    2026年07月11日

    Posted by ブクログ

    近現代史を俯瞰できる名著と思う

    時代は人為的ではなく必然的に変わっていくから、保守とは常に時代遅れとも言える
    一方でリベラルは多元的な価値を求めるためまとまりは弱い
    しかし世界は螺旋階段のように改善へ向かうとすればリベラルはその流れに沿うものだ

    0
    2025年10月21日

    Posted by ブクログ

    読みやすさ★★★☆☆

    17世紀:自由主義誕生
    19世紀:ブルジョワジーの思想としての自由主義
    20世紀初:経済の自由放任主義の批判(=ニューディール)
    WW2後:リベラル・コンセンサス(ケインズ主義的福祉国家)
    1970s~80s:新自由主義・文化的リベラル
    1990s:グローバル化・新しい社会的リスク
    1990s~00s:ワークフェア競争国家・排外主義ポピュリズム

    0
    2025年05月01日

    Posted by ブクログ

    リベラルがどのように形成され、どのような挑戦を受けてきたかを知ることが出来た。
    日本はやっぱりリベラルの歴史が浅いね。


    アメリカのリベラルとヨーロッパのリベラル 大きな政府 小さな政府
    完成へと向かう存在としての人間 ミル

    17世紀 古典的自由主義 ロック 「統治二法」自然権 アダム・スミス 「国富論」

    19世紀~20世紀 自由主義からリベラルへ 幅広い分配 振興中産階級 リベラルコンセンサス 戦後 ケインズ主義的福祉国家 マクロ経済政策 ニューディール

    1970 文化的的リベラル 脱物質主義的価値観 権利運動 学生運動 自由の両義性 担い手の不足
    1980 第三次産業 ネオリベ 新自由主義 フリードマン 「隷属への道」 個人に平等な機会を マネタリズム サッチャー レーガン 歳出削減 金融転換 ウィンブルドン現象 トリクルダウン

    リベラル リバタリアニズム リベラル 保守 工場 事務労働者 専門職 再分配 市場

    1990 グローバル化 ギグエコノミー インサイダー アウトサイダー 新しい社会的リスク
    ワークフェア競争国家 人への投資 底辺への競走
    現代リベラル ロールズ 「正義論」 無知のベール 機会均等 格差原理 事前の分配 基本財 運の平等
    EU戦略 マタイ効果

    2000 排外主義ポピュリスト グローバル化福祉排外主義 リベラルのジレンマ 福祉制度の選別性 福祉の寛大さと排外主義 普遍主義的アプローチ インサイダーとアウトサイダーの分断の縮小

    日本のリベラル 天賦人権 自由主義伝統弱い 1980 仕切られた生活保障 公的支出最低 日本型福祉社会 企業と伝統集団 90年代 バブル崩壊 格差社会 90年代後半 リベラルの使われ方 民主党 コンクリートからヒトへ 離散集合 安倍晋三 ワークフェア
    財政赤字 高齢化 新しい社会的リスク 格差の固定

    0
    2023年02月08日

    Posted by ブクログ

    個人の尊厳と自律、価値の多元性、法の支配がリベラルの中核をなすものだけど、長く日本ではリベラル=革新ととらえられてきた。そして政治の場では破れ続けている。
    でも政治手法としても、復権の道は残されていないだろうか? 現代社会を見渡すと真っ暗な気持ちになるけど。そしてこんなことを言うのは嫌いだけど、人は動物じゃないのだから。そんなに市場が大切だろうか? とはいえ好んで貧乏暮らしはしたくないしなぁ。豊かさの指標を物理的なものから変えるのは難しいよね。

    0
    2021年12月07日

    Posted by ブクログ

    現代のリベラルは「すべての個人ご自由に生き方を選択できるよう国家が一定の再分配を行うべき」と著者。大きな政府は新自由主義、リバタリアンから攻勢を受けグローバル化、民主主義を体制原理として認めない中国の台頭で厳しい状況。労働環境変化により定形的業務労働者はポピュリズム化し知的労働インテリ層が支持者のリベラルに明日はあるのか。

    0
    2021年08月19日

リベラルとは何か 17世紀の自由主義から現代日本まで の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    ビジネス・実用
  • ジャンル
    :
    社会・政治 / 政治
  • 出版社
    :
    中央公論新社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    中公新書
  • タイトル
    :
    リベラルとは何か 17世紀の自由主義から現代日本まで
  • タイトルID
    :
    922809
  • ページ数
    :
    224ページ
  • 電子版発売日
    :
    2021年03月12日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    3MB

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