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Posted by ブクログ
タイトル通り、リベラルとは何かが克明に分かりやすくまとめられていた。自分自身も曖昧な把握しかできていなかったため、とても良い読書時間となった。
まず驚いたのは、リベラルの考え方が欧米では経済にのみ根ざしていること。日本では国を守るための考え方の違いで保守とリベラルと対比される時に使われていた言葉が欧米諸国では再分配や人権の尊重にのみ使われている。日本の自称リベラルの人が言わないことが違和感でしかない。いや、その視野がないのかもしれないが。日本のリベラルと欧米のリベラルの決定的な違いが明確に述べられていて勉強になった。
個人的には日本人は穏健リベラルの人が多いと感じている。ただ勢力が伸びてこない。そもそも新自由主義が根付いていなかったから対比のされようがなかったことは、やはり今後も伸びていくのはしんどいのではないかと感じさせられた。保守政党がリベラル政策を実行していったのは知っていたが、そもそも論の話にはなるほどと頷くほかなかった。
もっともっとリベラルを名乗る人には、一般庶民のところに降りてきてもらいたい。結局リベラルを名乗る人たちが、インサイダーとアウトサイダーの繋ぎ役になろうとしていないのでは?と本著を読んで感じさせられた。
Posted by ブクログ
第5章排外主義ポピュリズムの挑戦の章がとてもわかりやすく説明されていて勉強になりました。
1970年代以降、移民への寛大な支援として、カナダでは二言語が公用語に、オーストラリアでは多文化教育、積極的差別是正措置が行われ、オランダやイギリスでは移民独自の宗教、文化を維持できる配慮がされ、就労から教育まで支援が行われた。2000年代に急激な移民の増加に伴い、移民しか利益を得られないと言うことでリベラルな多文化主義政策の支持が低下していった。
排外主義を抑え込むのに移民と自国生まれの市民とを区別全ての人を対象に提供するように修正が必要という考えは興味深い。
Posted by ブクログ
このところ「戦後民主主義」「朝日嫌い」と続けて戦後の保革という政治的対立構造の変化についての新書読みが続いています。今度は「リベラルとは何か」。副題の「17世紀の自由主義から現代日本まで」が示すように、戦後という時間軸をズズッと延ばし、空間も世界視点でババッと拡げ、大きな構造としてリベラルという概念の変遷を捉えることが出来ます。何回も繰り返し使われる、国家中心↔市場中心の横軸とリベラル↔保守の縦軸の4象限の図がわかりやすく、様々な事象の意味がわかりやすくなりました。その中で、リベラルという言葉の変化は世界的な流れの中にあって日本もグローバルとシンクロしていること、しかし、日本の特殊性も存在し、それは古典的自由主義が根付いていないことに起因するということ、なんとなく感じていたことが納得に変わりました。本書を読んでからの週末の都議選、本当に選択肢の無さが身に沁みました。例えばオリンピックの開催の可否を4象限に落とし込むとしたら、とか考えますが、古い図式しか浮かび上がらず気持ちが落ち込みます。一方、中国共産党の100周年でのリベラリズムを鼻で笑うようなメッセージにも、ため息が出てしまいます。本書の終章「リベラルのゆくえ」を経て、次は「アフター・リベラル」を開いてみます。
Posted by ブクログ
リベラルがどのように形成され、どのような挑戦を受けてきたかを知ることが出来た。
日本はやっぱりリベラルの歴史が浅いね。
アメリカのリベラルとヨーロッパのリベラル 大きな政府 小さな政府
完成へと向かう存在としての人間 ミル
17世紀 古典的自由主義 ロック 「統治二法」自然権 アダム・スミス 「国富論」
19世紀~20世紀 自由主義からリベラルへ 幅広い分配 振興中産階級 リベラルコンセンサス 戦後 ケインズ主義的福祉国家 マクロ経済政策 ニューディール
1970 文化的的リベラル 脱物質主義的価値観 権利運動 学生運動 自由の両義性 担い手の不足
1980 第三次産業 ネオリベ 新自由主義 フリードマン 「隷属への道」 個人に平等な機会を マネタリズム サッチャー レーガン 歳出削減 金融転換 ウィンブルドン現象 トリクルダウン
リベラル リバタリアニズム リベラル 保守 工場 事務労働者 専門職 再分配 市場
1990 グローバル化 ギグエコノミー インサイダー アウトサイダー 新しい社会的リスク
ワークフェア競争国家 人への投資 底辺への競走
現代リベラル ロールズ 「正義論」 無知のベール 機会均等 格差原理 事前の分配 基本財 運の平等
EU戦略 マタイ効果
2000 排外主義ポピュリスト グローバル化福祉排外主義 リベラルのジレンマ 福祉制度の選別性 福祉の寛大さと排外主義 普遍主義的アプローチ インサイダーとアウトサイダーの分断の縮小
日本のリベラル 天賦人権 自由主義伝統弱い 1980 仕切られた生活保障 公的支出最低 日本型福祉社会 企業と伝統集団 90年代 バブル崩壊 格差社会 90年代後半 リベラルの使われ方 民主党 コンクリートからヒトへ 離散集合 安倍晋三 ワークフェア
財政赤字 高齢化 新しい社会的リスク 格差の固定
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