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Posted by ブクログ 2023年02月09日
真面目な題材乃新書で、面白かった!笑った!という感想を持てるのは珍しいこと。
第一章で古代日本の官僚制度や位階の仕組みを説明し、二章以降は数多くの実例で官僚の怠業の実態を明らかにする。
天皇列席の儀式に出ない、なんなら3日続けて無断でサボる。それを咎める側も、決して厳罰を与えない(理由についての考...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年07月23日
古代日本の官僚-天皇に仕えた怠惰な面々。虎尾 達哉先生の著書。古代日本の中下級官僚たちの「怠惰な」勤務実態を検証したとても個性的な一冊。怠惰な中下級官僚たちはいつの時代にもいるということ。怠惰な中下級官僚たちは古代でも現代でもきっと将来でも存在している。怠惰な中下級官僚を上から目線で批判したり非難し...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年12月26日
律令制と聞くだけで何やら、スーパー官僚などがいて、一糸乱れず行政を遂行するイメージを持っていたが、古代の官僚(貴族)は、まったくの反対であった。
今までの常識を覆えされただけで本書を読み価値がある。
決してワクワクしたり、為になったり、読みやすいわけではないのだが、知らないことを知れただけで★5とし...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年06月21日
なるほどこういう見方もできるんだと目からうろこの本。「続紀ばかりボーっと読んでんじゃねえよ」といわれたような気が。やはり詔勅や官符など含めいろんな史料をちゃんと読まなければいけないよう。しかし、古代史もかなり進んでいるんだなと感じた。もっといろいろ本や講座などで様々な説に触れていこうと思わせる本だっ...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年05月04日
古代の天皇や国家の姿を勤怠から考えた本。
律令などを見ていると、勤怠についての規定は厳しくて精勤の度合いは少なくとも6つくらいの段階で細かく定められているような印象だったが、結構怠ける人がいたというのは驚きだ。
驚いたのと同時に、きちんと精読すればこういった視点からも新たな研究ができるのだということ...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年04月25日
目から鱗が落ちるとはまさにこのこと。今まで何の疑いもなく、古代官僚は律令制のもと勤勉に働いていたと思い込んでいました。ところが、怠業・怠慢が当たり前で、「位階は天皇からの距離を示す」「儀式は君臣関係を確認する場」といった古代史の共通理解が誤ったイメージだったと思い知らされました。あまりにも衝撃的すぎ...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年12月17日
『天皇に仕えた怠惰な面々』というサブタイトルに惹かれました。
常々、日本の公務員の堅苦しいまでの生真面目さがどこから来るのだろうと思っていました。
他の国での、露骨な賄賂要求のようなことはもちろん、業務をサボタージュするのが当たり前になっていないという、生真面目さ。
いやいや、田舎での役場の職員に対...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年08月21日
まず、帯のコピーにやられた。
「古代の役人たちの怠慢ぶり」
「天武天皇は目をつぶり、桓武天皇は顔をしかめた」
こんなコピー掲げられたら、読むしかない。
この本は、天武朝から平安初期までの官僚の勤務実態に迫る。
官僚制度の仕組みを説明する部分など、少し難しいところもある。
それに、やはり特有の用語も...続きを読む
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