古関裕而―流行作曲家と激動の昭和

古関裕而―流行作曲家と激動の昭和

968円 (税込)

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4.2

古関裕而(一九〇九~八九)は忘れられた名作曲家である。日中戦争中、軍歌「露営の歌」で一世を風靡、アジア・太平洋戦争下のニュース歌謡や戦時歌謡を多く手がけ、慰問先でも作曲に勤しんだ。戦後は鎮魂歌「長崎の鐘」、東京五輪行進曲「オリンピック・マーチ」、映画「モスラ」劇伴音楽と、流行歌からスポーツ音楽まで数々の名曲を残す。戦争、そしてテレビの普及まで、昭和史を彩った彼の生涯をたどる。

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古関裕而―流行作曲家と激動の昭和 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2020年06月14日

    朝ドラ『エール』風俗考証の方による古関裕而評伝。古関さんの曲は昔藍川由美さんのアルバムで聴いてから旋律の美しさが耳に残りずっと気になっていました。
    意外だったのは、古関さんには天才大物作曲家のイメージがありましたが、戦前(1930年代~1940年代初頭)に本格ブレイクするまでに実に時間を要していたこ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年05月19日

    2020年上半期朝の連ドラの主役古関裕而の評伝。筆者は番組の風俗考証を担当。発刊に至る運命を感じる。

    さすがNHKの威力。同様な書籍が多く出版されている。ドラマにはまって辻田真佐憲の文春新書版に続き本書を読む。どちらも甲乙付け難い出来。自伝その他出典が同じだからだろう。また共に筆者が歴史学者である...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年05月23日

    朝ドラの「エール」の時代考証も担当している著者による古関裕而の評伝。昭和という激動の時代背景とともに興味深く、かつ平易に叙述されている。

    朝ドラのほうは現在ちょうど「紺碧の空」を作曲したところまで進んでいるが、史実にしたがうとこれから「船頭可愛や」のヒット、そして「大阪タイガースの歌(六甲颪)」「...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年05月02日

    「古関裕而の昭和史」(辻田真佐憲著・文春文庫)に続いて、こちら刑部芳則氏の「古関裕而」(中公文庫)も読んでみた。

    刑部氏は1977年生まれで43歳だが、少年時代から平成の歌などは嗜好に合わず、日本史が好きなので、では昭和10年代に少年だった人たちはどんな歌を聴いていたのかな、という思いで中学3年の...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年02月15日

    読み終えて思うのは、古関裕而という人はいかにも「日本人」だ。ただし、音楽について非常に高い能力を持っていた、そのことが彼を軍歌の世界に引き込みもした。それをもって戦争責任の議論を始めるならば、それは大部分の日本人の態度、知性と共通する論点になるだろうということだ。
     音楽理論については、私の知識が不...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年05月27日

    朝ドラで話題の作曲家の評伝。
    著者は若手の日本近代史の研究者で、専門は軍服を中心とした洋装の歴史との由。
    昭和の生まれとはいえ、この年代の人で古関メロディのファンだったという人は珍しいのではないか?
    随所に、古関への愛があふれている♥のだ。
    あ、でも、全体としては割とあっさり味。
    それぞれのエピソー...続きを読む

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