作品一覧 2014/11/14更新 アジアのなかの和歌の誕生 試し読み フォロー 『古事記』神話の謎を解く かくされた裏面 試し読み フォロー 古事記と王家の系譜学 試し読み フォロー 古代の読み方 神話と声/文字 試し読み フォロー 1~4件目 / 4件<<<1・・・・・・・・・>>> 西條勉の作品をすべて見る
ユーザーレビュー 『古事記』神話の謎を解く かくされた裏面 西條勉 私たちが、何気なく日本を考えるときに、古事記の神話に影響を受けていることがわかりました。マンガや音声、鈴木三重吉の物語で、内容について、かなりの知識を持っているつもりでしたが、読み違いや意味の取り違いに気づかされました。古事記が万世一系の正統性を記した書物であり、革命防止の書であると論じています。良...続きを読む書だと思います、 Posted by ブクログ 『古事記』神話の謎を解く かくされた裏面 西條勉 古事記の表の物語だけでなく、裏に込められた意図を読み解く一冊。 古事記は地方にそもそも伝えられていたストーリーをまとめたものではなく、新しく書き換えられた、『日本を創る神話』なのだと理解しました。 神話を普通の面白い物語としてしか読んでいなかったので、こんなに作り込まれたストーリーなのだと知って驚き...続きを読む。(諸説あるのだとは思いますが) 一つ一つの話が、日本を確固たるものにするため、万世一系を説得力のあるものにするために、繋げられていました。 古事記のストーリーを確認しながら、行きつ戻りつで読みすすめたので、ページ数の割にかなり時間がかかりました。他の説もいろいろと読んでみたいなあ。 2020.02.15 Posted by ブクログ 『古事記』神話の謎を解く かくされた裏面 西條勉 神話は不合理だ。 意味不明な表現、唐突な展開、理不尽なストーリー。幼い頃はそれで混乱し、衝撃的だったことを覚えている。成長するにつれて「神話とはそういうもんだ」と受け入れるようになっていった。それが大人の対応だと思っていたけど、実のところ思考停止していただけだったのかもしれない。 不合理に見える部分...続きを読むにメスを入れ、その理由を検証することで、「ほんとうは何を言っているのか」が見えてくる。これが本書の趣旨だ。 正直、本書の説明を読んでもよくわからなかった部分は多々ある。 それでも「あ、この部分てやっぱり変なんだ」ということを共有できただけでも収穫はあったと思う。本書がいうには、アマテラスとスサノオの「ウケイ」(弟に邪心がないことの証明としてお互いの持ち物を交換して子を生む)のストーリーは、いろんなものをあいまいにすることこそがねらいだったのだとか。 しかし、もう少し歴史とリンクした考察を期待していたのだが、そうではなかった。 一番わかりやすかったのは天孫降臨について。 日本は、中国の天子受命の思想を取り入れながら、それを起源化することで、革命の思想を排除した。日本の「万世一系」はこうして作られた。 Posted by ブクログ 『古事記』神話の謎を解く かくされた裏面 西條勉 これを読んだ後に古事記を読むと、人物が生き生きと浮かび上がってきて良い。 全編をつなげると、国家の巧妙な意図が明らかになるのね。 ただ、あくまで一個人の解釈によって謎が解かれただけであって全てが正しいわけではないような… Posted by ブクログ 『古事記』神話の謎を解く かくされた裏面 西條勉 中級者向けかな? 古事記も日本書紀もあまり詳しくなく、難易度の高い神様の名前がツラツラと続いていて中々読むのに時間がかかりましたが、なるほど権威付けに神話は作られて行くのだなあ、と。ただ少し説明が断定的で引用も何もないとこが気になりました。 Posted by ブクログ 西條勉のレビューをもっと見る