西條勉のレビュー一覧

  • 『古事記』神話の謎を解く かくされた裏面

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    私たちが、何気なく日本を考えるときに、古事記の神話に影響を受けていることがわかりました。マンガや音声、鈴木三重吉の物語で、内容について、かなりの知識を持っているつもりでしたが、読み違いや意味の取り違いに気づかされました。古事記が万世一系の正統性を記した書物であり、革命防止の書であると論じています。良書だと思います、

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    2012年06月25日
  • 『古事記』神話の謎を解く かくされた裏面

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    古事記の表の物語だけでなく、裏に込められた意図を読み解く一冊。
    古事記は地方にそもそも伝えられていたストーリーをまとめたものではなく、新しく書き換えられた、『日本を創る神話』なのだと理解しました。
    神話を普通の面白い物語としてしか読んでいなかったので、こんなに作り込まれたストーリーなのだと知って驚き。(諸説あるのだとは思いますが)
    一つ一つの話が、日本を確固たるものにするため、万世一系を説得力のあるものにするために、繋げられていました。

    古事記のストーリーを確認しながら、行きつ戻りつで読みすすめたので、ページ数の割にかなり時間がかかりました。他の説もいろいろと読んでみたいなあ。

    2020.

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    2020年02月15日
  • 『古事記』神話の謎を解く かくされた裏面

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    神話は不合理だ。
    意味不明な表現、唐突な展開、理不尽なストーリー。幼い頃はそれで混乱し、衝撃的だったことを覚えている。成長するにつれて「神話とはそういうもんだ」と受け入れるようになっていった。それが大人の対応だと思っていたけど、実のところ思考停止していただけだったのかもしれない。
    不合理に見える部分にメスを入れ、その理由を検証することで、「ほんとうは何を言っているのか」が見えてくる。これが本書の趣旨だ。

    正直、本書の説明を読んでもよくわからなかった部分は多々ある。
    それでも「あ、この部分てやっぱり変なんだ」ということを共有できただけでも収穫はあったと思う。本書がいうには、アマテラスとスサノオ

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    2019年01月06日
  • 『古事記』神話の謎を解く かくされた裏面

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    これを読んだ後に古事記を読むと、人物が生き生きと浮かび上がってきて良い。
    全編をつなげると、国家の巧妙な意図が明らかになるのね。


    ただ、あくまで一個人の解釈によって謎が解かれただけであって全てが正しいわけではないような…

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    2013年07月14日
  • 『古事記』神話の謎を解く かくされた裏面

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    ネタバレ

    中級者向けかな? 古事記も日本書紀もあまり詳しくなく、難易度の高い神様の名前がツラツラと続いていて中々読むのに時間がかかりましたが、なるほど権威付けに神話は作られて行くのだなあ、と。ただ少し説明が断定的で引用も何もないとこが気になりました。

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    2011年11月21日
  • 『古事記』神話の謎を解く かくされた裏面

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     古事記はわが国最古の歴史書だ。にもかかわらずその内容はあまり知られていない。古事記を知るということは、とりもなおさず日本を知るということに他ならないのである。

     さて、古事記には日本神話が書き記されているが、「日本」の意味について知っている人がどれほどいるだろうか。かつて日本は「倭」と呼ばれていた・大和朝廷時代、この国の君主は大王と呼ばれていた。倭王武とは雄略天皇だと高校の日本史でも習ったことだろう。これが、天武天皇のときに君主=天皇に変わった。 道教における最高神が天皇だったからだ。
     中国で、天皇(てんこう)は北極星を意味する。それは東方世界の最高支配者である、東方とは太陽の昇る「日の

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    2011年11月05日