黒人音楽史 奇想の宇宙

黒人音楽史 奇想の宇宙

ビジネス・実用
2,750円 (税込)

13pt

4.3

奴隷制時代から南北戦争、公民権運動をへて真の解放をめざす現代まで。アメリカ黒人の歴史とは、壮絶な差別との闘いであり、その反骨の精神はとりわけ音楽の形で表現されてきた。しかし黒人音楽といえば、そのリズムやグルーヴが注目された反面、忘れ去られたのは知性・暗号・超絶技巧という真髄である。今こそ「静かなやり方で」(M・デイヴィス)、新しい歴史を紡ごう。本書は黒人霊歌からブルース、ジャズ、ファンク、ホラーコア、ヒップホップまで、黒人音楽の精神史をひもとき、驚異と奇想の世界へと読者をいざなう。古今東西の文献を博捜した筆者がおくる、新たな黒人音楽史。

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  • カテゴリ
    :
    ビジネス・実用
  • ジャンル
    :
    趣味・実用 / 音楽
  • 出版社
    :
    中央公論新社
  • タイトル
    :
    黒人音楽史 奇想の宇宙
  • タイトルID
    :
    1253988
  • ページ数
    :
    368ページ
  • 電子版発売日
    :
    2022年11月14日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    12MB

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黒人音楽史 奇想の宇宙 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    黒人霊歌から、ブルース、ジャズ、Pファンク、ホラーコアそしてヒップホップまでの歴史の変遷、文化の成り行きがかなり興味深いパースペクティブで描かれています。
    黒人特有の抑圧されて、悲しくて重くて、残酷で、、でも美しい歴史があるからこそ そこでしか生まれ得ない様々な素晴らしい音楽ができたんだと思います。
    私はジャズとヒップホップが大好きです。なのでこの本を手にとるのは必然だったと思います。
    各章で登場するアーティストやアルバムを聴きながら思いを馳せて充実した時間をこの本と過ごせました。
    現代日本で生きてる私たちには通常生きていれば触れられない知識や知見をこの本は与えてくれます。多文化に触れるのは本当に楽しいですね!私のインナーギークが騒ぎ出してしまいますッ!
    ”無関係なものを繋ぐこと、ありふれた思念の組み合わせを叙事詩にまで引き上げること”
    動物や自然物などのモチーフに意味付けをし、無秩序な情報に線を引き作品を生み出す。
    黒人文化が生み出した不思議で美しい宇宙空間に足を踏み入れてみてください!

    0
    2025年06月25日

    Posted by ブクログ

    霊歌からブルーズ、ジャズ、ファンク、ヒップホップまで、アフリカン・アメリカンの文化から生まれた音楽はその底に彼らが生き延びるための暗号・韜晦・隠喩が秘められていた。〈アフロ・マニエリスム〉を提唱する著者がブラックミュージックをG.R.ホッケの方法論で解剖し、貼り継いで新たな絵を描こうと目論んだ異形の音楽史。


    めちゃくちゃ変な本。こんな変な本だと思わずにタイトル通り黒人音楽史を勉強するつもりで読み始めたら、ホッケやラブジョイの引用まみれな文章に面喰らい、著者略歴の「〈機関精神史〉編集主幹」を見て高山門下生かい!!!!!と気づいた。知ってたらもうちょっと構えて読んだんですが。
    とにかくこの本自体がシュルレアリスムを肯定するためにマニエリスムを再評価したホッケの方法論をそのまま借用して、ブラックミュージックに潜むオカルト的な想像力をマニエリスムの名の下に肯定しようとする試みになっているのである(つまりウータン・クランが大好きなんだろうな)。ほとんど関係ないことまでなんでも連想ゲーム式に書き込んでしまうアナロジカルな"悪文"まで引き継いでいて、まさか音楽史の本を読んで「『迷宮としての世界』と『文学におけるマニエリスム』を読破しといてよかった」と思うとは予想してなかった。
    私は澁澤、種村を愛読し、高山宏ファンなので本書にでてくるマニエリスム関連本のほとんどに見覚えがあるが、最初のほうは何を言ってるのかよくわからず頭がカチ割れるかと思った。マニエリスムと初対面の人はいったいどう読むのか。私にブラックミュージックの素養がないのも一因だとわかってるけど、それを語るのに杉浦茂を持ちだしてくるこの本が奇書なのは間違いないです。
    だが、牽強付会に見えた語りも〈土星人〉サン・ラーを扱った四章あたりからチューニングが合ってくる(私がノリに慣れてきただけかもしれない)。サン・ラーの言葉は歌詞もインタビューもナンセンスかつネオ・プラトニズム的な宗教哲学に満ちていて、澁澤と混ぜこぜに語られるのもやんぬるかなという気分になってきた。「人は一人ではない。腕が2本あるように、二重性のもとにあるのだ。人は自身のバランスをとらなければならない」なんてフェルナンド・ペソアみたいだし。
    そして一番著者の論旨と中身がガシッと噛み合ったのが、Pファンクの創始者ジョージ・クリントンを取り上げた五章だと思う。白人が黒人を演じたミンストレル・ショーに始まり、世間に求められる「黒人らしい黒人」を誇張して自ら道化になりきり、黒人を真似る白人をさらに真似て表と裏をわからなくしてしまうメビウスの輪みたいなカーニバル空間、それがPファンクであると。ここでバフチンと繋がるのはそうだろうという感じだが、クリントンの政治的な言説を笑いでやりすごす態度はグリーンブラット『暴君』で語られたシェイクスピアにも近しい。.ENDRECHERI.のファンとしてはこの章を読みたくて本書を手に取ったのもあり、ここが一番読みごたえがあって面白かった。猥雑で生命力に溢れ、哄笑で包んでシリアスな自分を守る。クリントンたちはそうやって奴隷船の歴史を宇宙船でのワンダートラベルに書き換えてきたのだ。
    ゴシックホラーと黒人の歴史を重ね合わせてグランギニョル的な残酷劇を描きだすラップジャンル「ホラーコア」や、ヒップホップのなかに実はぶっとく存在するカバラ主義者の秘密結社など、終わりの二章も知らないことだらけでとても楽しかった。特に人種的マイノリティを恐怖対象の〈他者〉として描いてきたゴシックが、今はむしろ周縁的な〈怪物〉にシンパシーをよせる作者たちによって積極的に語り直されているという潮流はラックハーストの『ゴシック全書』を読んでから気になっていたトピックだった。引用癖とか本歌取りとか断片のつぎはぎテクストとか、ヒップホップって構造がそもそも19世紀ゴシックのリバイバルなんだよね。
    知識量は全く追いつかないものの、自分と同じ読書傾向の人が信念に従って黒人音楽を読み解いたらこうなる、というものを読ませてもらえるのは貴重な経験だった。音楽方面であまり英語圏の先行研究をひいてない感じがするので、ここでぶち上げられた〈アフロ・マニエリスム〉がどのくらい妥当な文化論になっているのか私にはまだよくわからないが、全体に渡ってホッケが引用され続ける黒人音楽の本は空前絶後だろう。奇書との出会いに感謝、高山宏に感謝である。

    0
    2024年04月20日

    Posted by ブクログ

    ヒップホップはジャズの影響を受けたという、ブルーノート社の歴史を紹介する映画を観て読んでみた。

    紹介されている音楽を聴ききつつ、ある程度の知識があると楽しめると思う。音楽レビューでなく、音楽史ということを理解した上で読むことをお勧めする。

    0
    2023年05月12日

黒人音楽史 奇想の宇宙 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    ビジネス・実用
  • ジャンル
    :
    趣味・実用 / 音楽
  • 出版社
    :
    中央公論新社
  • タイトル
    :
    黒人音楽史 奇想の宇宙
  • タイトルID
    :
    1253988
  • ページ数
    :
    368ページ
  • 電子版発売日
    :
    2022年11月14日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    12MB

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