短篇作品一覧

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  • 私は、フジコ
    2.4
    元アイドルの小川ルミに、初めて主役の話が舞い込んだ。高視聴率の再現ドラマ番組で「殺人鬼フジコ」を演じることになったのだ。フジコは十五人も殺害した平成の鬼女として、世間で大きく騒がれた犯罪者だった。大きなチャンスに、ルミは全霊を賭けてフジコを演じようと試みるが……。ベストセラーとなった戦慄のミステリー「殺人鬼フジコの衝動」と、その続編『インタビュー・イン・セル』の間をつなぐ短篇が電子書籍で登場です!

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  • サーカス市場
    3.5
    毛鉤をピアス代わりにつける謎の美女を追いかけたサラリーマン二人組が、足を踏み入れたのは……。都市の中心部で、密かに口を開けて待っている異界“サーカス市場”。死者のためのサーカスが行われていたり、裏切りの重さが量れる天秤を持つ質屋があったり。幻想味あふれる「奇妙な味」の傑作連作短篇集!
  • L.A.HEAT【エル・エー・ヒート】
    完結
    -
    全1巻330円 (税込)
    ロス市警の警部補・ビルが麻薬の過剰摂取で死亡した。彼の相棒であったケリー・レイシーは、その事実が信じられず、独自の捜査を進めていく。ビルは死の直前、上司であるゼノヴィッチ警部の《不正》の事実をつかんでいた。まさか…!? ゼノヴィッチ警部を尾行をするレイシーであったが、その先で新たな事件に巻き込まれていく…。黒田かすみ先生がお贈りする極上のサスペンス&ミステリー短篇集! 表題作の他、西部開拓時代のジレンマを描いた衝撃のデビュー作「インディアン・チェイス」、「ノンフィクション恐るべき子供たち」も収録!
  • あなたはここにいなくとも 無料お試し版
    無料あり
    3.6
    1巻0円 (税込)
    どれだけ辛くても、わたしひとりの苦しみではない。この苦しみを慈しんでくれるひとが、遠くに待ってくれている。 恋人に紹介できない家族、会社でのいじめによる対人恐怖、人間関係をリセットしたくなる衝動、わきまえていたはずだった不倫、ずっと側にいると思っていた幼馴染との別れ――いまは人生の迷子になってしまっているけれど、あなたの道しるべは、ほら、ここに。もつれた心を解きほぐし、本当の自分を取り戻すための全五篇。 2021年に本屋大賞第一位となり、常に新刊を心待ちにされる著者による2023年2月刊行の短篇集のなかから、「おつやのよる」を特別無料配信します。 *本稿は校了前のデータをもとに作成しています。そのため、刊本とは一部内容が異なる場合がございます。予めご了承ください。 町田そのこ(まちだ・そのこ) 1980年生まれ、福岡県在住。2016年「カメルーンの青い魚」で第15回「女による女のためのR-18文学賞」大賞を受賞。17年、同作を含む短編集『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』でデビュー。『52ヘルツのクジラたち』で2021年本屋大賞を受賞。他の著書に『ぎょらん』『うつくしが丘の不幸の家』『星を掬う』『宙(そら)ごはん』「コンビニ兄弟」シリーズがある。

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  • 君が手にするはずだった黄金について 無料お試し版
    無料あり
    4.0
    1巻0円 (税込)
    認められたくて、必死だったあいつを、お前は笑えるの? 青山の占い師、80億円を動かすトレーダー、ロレックス・デイトナを巻く漫画家……。著者自身を彷彿とさせる「僕」が、怪しげな人物たちと遭遇する全6作の連作短篇集。彼らはどこまで嘘をついているのか? いや、噓を物語にする「僕」は、彼らと一体何が違うというのか? 『地図と拳』で2023年上半期の直木賞を受賞し、『君のクイズ』は2023年本屋大賞にノミネート。歴史・SF・ミステリと、一作ごとに新機軸の小説を発表し続けてきたマルチな作家の2023年10月刊新作から、本好き学生の就活と恋模様を描いた「プロローグ」を特別無料配信します。 *本稿は校了前のデータをもとに作成しています。そのため、刊本とは一部内容が異なる場合がございます。予めご了承ください。

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  • Preface of マルドゥック・アノニマス
    無料あり
    5.0
    【マルドゥック・アノニマス刊行記念無料配信!】ハロー。これは無名のネズミからの最後のレポートだ――短篇集『マルドゥック・フラグメンツ』に収録された『マルドゥック・アノニマス』衝撃の予告篇を無料配信!

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  • 【無料読本】探偵事務所「ノッキンオン・ロックドドア」へようこそ
    無料あり
    3.6
    「不可能(HOW)」を推理する御殿場倒理と、「不可解(WHY)」を推理する片無氷雨。 相棒だけどライバル(!?)な探偵ふたりが、数々の奇妙な事件に挑む! ダブル探偵が活躍する探偵事務所「ノッキンオン・ロックドドア」の世界を試し読みできる無料読本が電子書籍で登場です。有坂あこさんによる紹介マンガ、単行本では全七編収録されている短篇のうち、第一話にあたる「ノッキンオン・ロックドドア」、そして青崎有吾さんが語るダブル探偵の誕生秘話など、盛りだくさんの内容です! 本書で「ノキオン」の世界をぜひお試しください。

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  • 【東京創元社無料読本】青崎有吾の挨拶
    無料あり
    3.4
    2015年3月、東京創元社は、第22回鮎川哲也賞受賞作にして、“平成のエラリー・クイーン”こと青崎有吾、衝撃のデビュー作『体育館の殺人』の文庫版を配信開始いたしました。作家・青崎有吾の魅力を、多くの皆様に楽しんでいただくため、『体育館の殺人』(文庫版)立読みを通常より増量したもの、短篇集『風ヶ丘五十円玉祭りの謎』より一篇「もう一色選べる丼」、そしてデビュー当時から現在までを語った著者ロングインタビューをお届けいたします。
  • 百日の後 坂上弘自選短篇集
    -
    「第三の新人」世代に続く、「内向の世代」グループの一人である坂上弘は、「第三の新人」とは違った意味で、生活者の視点から小説世界をつくり上げてきた。文学が特別な社会を対象としたものでなく、日々の暮しのなかでのサラリーマンであり、同人雑誌仲間との交友でありと、一見、平凡な日常のうちに、ニュアンスを含んだ人生を見出す。表題作ほか著者自選の5篇を収録。
  • 哀愁新宿円舞曲 増補版
    -
    1950年代の新宿、青線地帯での男女の交わりを描いた人情話「娼婦の街」「歌舞伎町夜景」、日記や手紙で構成され思いもよらない結末で読ませるサスペンス「狂犬日記」「手紙の毒」他、様々な題材や形式を用いて、都会の街角で生きる人々の歓びと悲しみ、笑いを描いた鬼才・都筑道夫のエッセンスが詰まった幻の短篇集。2作品と日下三蔵氏の解説を加え、増補版として待望の文庫化。
  • 逢いたかったのに
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    「逢いたい」と「逢いたかった」は同じか、違うのか ふとしたことで、流れが変わってしまうことはある。「逢いたいな」と思って何度か電話をした女性に逢うことができず、ふと一人になった時に、バッタリ別の女性に逢ってしまう。その日はずっとそのまま二人で……ということになったりする。問題はそれ以降だ。最初に逢いたいと思った女性と連絡が取れ、そして2度目の偶然が訪れるとなると事態はやや複雑になる。その時、この男はいったいどうしたのか? 答えはこの短篇を読んでみてください。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
  • 愛と死の詩
    完結
    -
    人生には悲劇がつきものである。別れ、裏切り、死…しかし不幸とはただの不運ではなく、人が精一杯求めた幸せと背中合わせに存在するものだ…永島慎二の傑作短篇集!
  • 愛に似たもの
    3.4
    【第21回柴田錬三郎賞受賞作】母親のようにはなりたくない。美貌と若さを利用して、すべてを手に入れてやる(『真珠の雫』)。親友の真似をして人生の選択をしてきた。ある日を境にふたりの立場が逆転。その快感が(『ロールモデル』)。過去の失敗は二度と繰り返さない。たとえ自分を偽っても、今度こそ結婚までこぎつけなければ(『教訓』)。など、幸せを求める不器用な女たちを描きだす8編の短篇作品集。
  • 愛の挨拶 馬車 純粋小説論
    -
    人間存在の危うさと脆さを衝く小説「マルクスの審判」、"国語との不逞極まる血戦"が生んだ新感覚派小説の「頭ならびに腹」とそれらを支える文芸評論「新感覚論」、1幕もの戯曲「幸福を計る機械」および「愛の挨拶」、新心理主義小説「機械」と、その後の評論「純粋小説論」等。昭和の文学の常に最前衛として時代に斬り込み時代と格闘した作家の初期・中期短篇、戯曲、評論を1冊に集成。
  • 愛の衝撃
    -
    1巻495円 (税込)
    わたしは加納教授の家に出入りして、資料整理を手伝っていた。だが、加納家の空気にはどこかおかしなところがあるのに気づいた。教授の一人娘・宮子が、家族のみならず家政婦からも冷たく扱われていることを知り、同情して優しい言葉をかける。ところがその途端に、彼女は全身けいれんを起こして倒れてしまう。実は宮子は特異体質で、愛情を受けると発作を起こすアレルギーを持っていたのだ……。(「愛の衝撃」)  日常生活に潜んでいる。狂気をはらんださまざまな愛のかたちを描いた11本の短篇小説を収録。表題作はフジテレビ系列『世にも奇妙な物語』において「いじめられる女」の題で映像化(大鶴義丹・水野真紀主演)された。 *避雷針のある町 *愛しているといってほしい *夏の少女 *眠り目の女 *黒い猿 *不安な朝 *愛のパラダイス *人形のような女 *闇の中の告白 *都市に棲む獣 *愛の衝撃 ●村田基(むらた・もとい) 1950年、京都市生まれ。名古屋大学文学部中退。出版社勤務ののち、1986年に「SFマガジン」に短編「山の家」を発表して作家デビュー。主にホラー、SFを執筆。
  • 愛の探偵たち
    3.8
    雪に閉ざされたゲストハウスに電話が。ロンドンで起きた殺人事件の関係で警察が向かっているという。やがて刑事がやってきて……マザー・グースの調べにのって起こる連続殺人劇、戯曲「ねずみとり」の原作を始め、ポアロ、ミス・マープル、クィンら名探偵たちの推理がきらめく珠玉の短篇集。

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  • OUT OF CONTROL
    3.5
    日本SF大賞受賞『マルドゥック・スクランブル』から、吉川英治文学新人賞、本屋大賞を受賞した時代小説『天地明察』まで、エンタテインメントの最前線で活躍し続ける冲方丁の最新短篇集。『天地明察』の原型短篇「日本改暦事情」、親から子どもへの普遍的な愛情をSF設定の中で描いた「メトセラとプラスチックと太陽の臓器」、著者自身を思わせる作家の一夜を疾走感溢れる筆致でつづる異色の表題作など全7篇を収録
  • アウトニア王国拾遺録 でたまか 青雲立志篇
    4.3
    その後「無敵艦隊提督」と呼ばれるマイドは、士官学校時代、どのような少年だったのか!? ケルプたち生涯の友とともに命を賭けたし件に挑む短篇ほか、ファン必見の6つのエピソード。誰もが待ってた短篇シリーズ!
  • アウルクリーク橋の出来事/豹の眼
    3.3
    ある男が橋の上で絞首刑になろうとしていた。足元の板が外され川に落ちた彼が、敵の銃弾を逃れてたどり着いたところとは(「アウルクリーク橋の出来事」)? 森に住む女が恋人からの求婚を頑なに拒んだ理由とは(「豹の眼」)? 『悪魔の辞典』の著者として有名なビアスは、苛烈な南北戦争や長男の決闘死といった自らの経験をもベースに、ひたすら「死」を描き続けた短篇の名手でもあった。その代表的な14篇を収録。
  • 青い貝殻
    -
    生きているウシロメタサと抑圧された性の欲望、抜き差しならぬ友人や女との関係を、安岡章太郎節とも言うべき苦いユーモアと自在の文体で描いた5つの短篇集。
  • 青い館の崩壊 ブルー・ローズ殺人事件
    -
    新しい住居に引っ越したゴーストハンターは、東の窓を見た。そこから見えるのは、不気味な七階建てマンション「ブルー・ローズ」。築半世紀くらい経っているとおぼしい。元はもっと鮮やかな青色だったのだろうが、すっかりくすんで随所にむらが見える。黒川が古本屋で仕入れてきた小説の舞台が、そのマンションらしい。最初の所有者は失踪し、現在は奇妙な住人ばかりが生息している。所有者が遺した奇怪な密室ミステリーを手がかりに、黒猫のぬいぐるみを抱えた異能の名探偵・ゴーストハンターが、恐るべき秘密を解き明かす! ●倉阪鬼一郎(くらさか・きいちろう) 1960年、三重県伊賀市生まれ。早稲田大学第一文学部文芸専修卒。同大学院文学研究科日本文学専攻博士課程前期中退。在学中に幻想文学会に参加、1987年に短篇集『地底の鰐、天上の蛇』でデビュー。印刷会社、校閲プロダクション勤務を経て、1998年より専業作家。第3回世界バカミス☆アワード(2010年)、第4回攝津幸彦記念賞優秀賞(2018年)。ホラー、ミステリー、幻想小説、近年は時代小説を多数発表、オリジナル著書数は170冊を超える。
  • 青きを踏む、花曇り、その他の短篇
    無料あり
    3.5
    1巻0~880円 (税込)
    小説家としてだけでなく、女優、映画監督、脚本家など、幅広いジャンルで活躍する唯野未歩子、初めての電子書籍オリジナル小説。 RADWINPS「me me she」、奥田民生「手紙」、松田聖子「制服」、松任谷由実「青いエアメール」、THE BLUE HEARTS「ラブレター」、矢野顕子「ひとつだけ」、くるり「ピアノガール」。せつないヒットソングをモチーフに、ささやかな人生を生きる様々な人たちの「片思い」模様を繊細に綴る連作小説です。 「暴風域」  別れるとき、旬くんとあたしは毎回、嵐のように啼いた。「八回ふられても嫌えない」と彼は泣く。でも、あたしは知っている、これはあたしの片思いだということを。 「冬晴れ」 みつめるだけでいいの。そういったら、「ずっと見守っていてくれ」先生はいった。――はかない片思いの記憶が、四十一歳でひとりのわたしの人生を、あたらしくしてくれる。 「五月闇」 親友は、自分の元妻と結婚しろと僕に言う。大学時代、東京で僕ら三人はともにすごした。確かに僕は彼女が好きだった。でも、彼女と結婚するのは、心底から嫌だ。 「花曇り」 卒業式。レースを縫い込んだ制服を脱ぐあたしは、明日から好きなものを着る。そして、亮くんは、もう二度と会えないひとになる。いまが、はじめての別れだ。 「老婦人の夏」 愛猫・ヒュッテを入院させた帰り、私は思い出している。交通事故で死んだつぐにいちゃま、二十五年を共に生きた不倫の恋人、そして、ヒュッテがやってきた夜のことを。 「窓霜」 妻が亡くなって三ヶ月。義妹が妻の愛犬ルルを返してきた。霜柱の断つ寒い朝、俺とルルはぎこちない散歩に行き、その道すがら、妻のはかない影をたぐり寄せる。 「青きを踏む」 毎年恒例の花見の午後。咲き乱れる桜の下、訪れるはずの友人たちを待つ夫をぼんやりと眺めながら、わたしは、夫にまだいえないでいる、授かった命のことを考える。 「ドッグデイズ」 姪の礼と、お風呂でパフェを食べながら、わたしは猛のことを考える。ふられて一年半も経つのに、からだしか知らないのに、世界でいちばん大好きな猛のことを――。
  • 青ずきんちゃん
    3.0
    1巻1,100円 (税込)
    妖しく美しい魔界へいざなう8つの短篇。 大晦日の入院病棟。大慌ての人物が二人いた。あるノルマを課せられ入院患者として派遣された妖精と、担当医師に恋をした、自分を7歳の女の子だと思い込む男性だ。その二人の思わぬ「がっかり」を描く「点滴妖精」。地位ある者にもてあそばれた少年は、死んでなお辱められ幽霊になってしまう。時代を超えてさまよう少年と、彼が出会う子供たちの物語、「青ずきんちゃん」。大雪の日の、あの電話がきっかけで夫は亡くなった。命日にまた雪が降り、妻の元へまた電話がかかる。「橇に乗りませんか?」。たった一人で生きる妻を狂気が誘う「雪の女王(スノークイーン)」。『グリム童話』や『雨月物語』などをモチーフに、妖しく美しい魔界へいざなう8つの短篇。

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  • 青と緑 ヴァージニア・ウルフ短篇集
    4.0
    〈 じつに、ウルフ的、もっとも、実験的。〉 イマジズムの詩のような「青と緑」、姪のために書かれたファンタジー「乳母ラグトンのカーテン」、園を行き交う人たちの意識の流れを描いた「キュー植物園」、レズビアニズムを感じさせる「外から見たある女子学寮」など。 短篇は一つ一つが小さな絵のよう。 言葉によって、時間や意識や目の前に現れる事象を点描していく。 21世紀になってますます評価が高まるウルフ短篇小説の珠玉のコレクション。 ――ウルフは自在に表現世界を遊んでいる。 ウルフの短篇小説が読者に伝えるものは緊密さや美や難解さだけではない。おそらくこれまでウルフになかったとされているものもここにはある。 たぶんユーモアが、そして浄福感が、そして生への力強い意志でさえもここにはあるかもしれない。(「解説 ヴァージニア・ウルフについて 」より) 【目次】 ■ラピンとラピノヴァ……Lappin and Lapinova ■青と緑……Blue & Green ■堅固な対象……Solid Objects ■乳母ラグトンのカーテン……Nurse Lugton's Curtain ■サーチライト……The Searchlight ■外から見たある女子学寮……A Woman's College from Outside ■同情……Sympathy ■ボンド通りのダロウェイ夫人……Mrs Dalloway in Bond Street ■幸福……Happiness ■憑かれた家……A Haunted House ■弦楽四重奏団……The String Quartet ■月曜日あるいは火曜日……Monday or Tuesday ■キュー植物園……Kew Gardens ■池の魅力……The Fascination of the Pool ■徴……The Symbol ■壁の染み……The Mark on the Wall ■水辺……The Watering Place ■ミス・Vの不思議な一件……The Mysterious Case of Miss V. ■書かれなかった長篇小説……An Unwritten Novel ■スケッチ  ・電話……The Telephone  ・ホルボーン陸橋……Holborn Viaduct  ・イングランドの発育期……English Youth ■解説 ヴァージニア・ウルフについて——西崎憲 ■年表 ___________________ 《ブックスならんですわる》 20世紀の初頭、繊細にしてオリジナルな小品をコツコツと書きためた作家たちがいます。前の時代に生まれた人たちですが、ふっと気づくと、私たちの隣に腰掛け、いっしょに前を見ています。 やさしくて気高い横顔を眺めていると、自分も先にいくことができる、そんな気がします。いつも傍に置いて、1篇1篇を味わってみてください。 ___________________
  • 青髯殺人事件
    5.0
    医学部学生の康子が素人探偵役で事件を解いていく! 新聞記者と老刑事というワトソン役も用意してある、短篇連作ミステリー集。サラッと読ませる職人技が見事!
  • 赤い死の舞踏会 付・覚書(マルジナリア)
    3.0
    「赤い死」が蔓延するなか、千人の友達と僧院に避難したプロスペロ公は壮麗な仮装舞踏会を催した。そこへ現れたひとりの仮装した人物が、人々の間に狼狽と恐怖と嫌悪を呼び起こす――死に至る疫病に怯えおののく人々を描いた表題作のほか、処女作「メッツェンガアシュタイン」など短篇小説十篇と、蔵書の行間に書き込んだ思考の断片「覚書(マルジナリア)」を収録。 巻末に解説「ポォの作品について」を所収。 吉田健一の名訳が愛好した作品が名訳で甦る。
  • 赤い涙 マルチタスクVol.1
    -
    堂谷の全身が震え上がった……「ロボット三原則」が破られている! バイオチップがネットワークをつくり、脳細胞を侵食していく……遺伝子合成クローンの赤ん坊に増設された生体ボードが熱暴走を始める……人工知能アンドロイドから、患者の残留意識パターンが消去できない……デジタル・コミュニケーションの方法は、マニュアルには書かれていないものだ。だから、ニューヴァージョンのOSとソフトウェアが必要になる。 ニューロテクノロジイとハイパーメディアがあふれる未来社会を背景に、宇宙船から猫まで、あらゆるものをデジタライズし、コンピュータのテクニカルタームを駆使して描いた電脳SF短篇集。「電子版あとがき」を追加収録。*バッドチューニング*任務(ベスト・ミッション)*キャットファイト*こんにちは赤ちゃん*門(ゲート)ひらくときに*赤い涙●東野 司(とうの・つかさ)1957年、愛媛県生まれ。横浜国立大学大学院中退。テクニカルライターを経て、1986年『赤い涙』(「SFマガジン」早川書房)でデビュー。主な著書に『ミルキーピア物語』シリーズ、『地球SOS』(早川書房)、『よろず電脳調査局ページ11』(徳間書店)、『電脳祈祷師』(学習研究社)、『展翅蝶』(エニックス)など。また、2013年子ども向け書き下ろしSFシリーズ「21世紀空想科学小説」企画立案。同シリーズ『何かが来た』(岩崎書店)。日本SF作家クラブ会員、日本児童文学者協会会員、日本文藝家協会会員。日本SF作家クラブ第17代会長。
  • 赤い猫 ──ミステリ短篇傑作選
    -
    「話相手の女性求む」という風変わりな求人に応募した多佳子は、無愛想な老婦人・郁の豪邸で住み込みで働くことになる。ある事件がきっかけで郁との距離が縮まった多佳子は、幼い頃に母が何者かに殺害されたことを郁に打ち明ける(表題作)。車椅子探偵の華麗な推理を描いて日本推理作家協会賞を受賞した表題作ほか、「日本のクリスティー」の珠玉の短篇を堪能できるオリジナル傑作選。
  • 紅い報告書 東京高田馬場事件
    -
    1~15巻110円 (税込)
    実在の事件をモデルに描く小沢章友の単行本未収録実録短篇小説。※巻末ページのリンク先にはジャンプ出来ませんのでご了承下さい。

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  • 赤毛のアン
    4.5
    詩人の渾身の訳と画家の叙情豊かな絵で贈る世界名作文学。 全世界で5,000万部突破の感動の名作文学から、詩人であり童話作家であった岸田衿子氏の訳と 安野光雅氏の絵による、新しい翻訳絵本が誕生しました。 ◎颯爽と明るく、ちゃめっけたっぷりのアンが、風光明媚な島の自然から、多くのものを受け取り、心優しい人びとと の魂の触れ合いを通し、目覚め、成長していく、こころ温まるお話がいっぱい詰まっています。 ◎想像することの素晴しさを忘れないためにも必読の書です! ◎総ルビになっていますので、小学1年生から読むことができます 著者について 作:ルーシイ=モード=モンゴメリ (Lucy Maud Montgomery) 1874年、カナダ、プリンス・エドワード島に生まれる。幼い時に母と死別、祖父母に育てられ教師になる。『赤毛のアン』シリーズのほか、小説、短篇集を残し、世界中で多くの読者の心を捉えた。 訳:岸田衿子(きしだ えりこ) 1929年、東京に生まれる。詩人・童話作家。岸田國士を父に持ち、妹は女優の岸田今日子。東京芸術大学油絵科を卒業。詩集に『忘れた秋』『あかるい日の歌』『いそがなくてもいいんだよ』。絵本、童話に『かばくん』『帰ってきたきつね』『プッポコとペッポコ』シリーズ。童詩集に『木いちごつみ』『かぞえうたの本』『へんなかくれんぼ』『森のはるなつあきふゆ』。エッセイ集に『風にいろつけたひとだれ』『草色の切符を買って』。翻訳にアーノルド・ローベル『どろんここぶた』などがある。 絵:安野光雅 (あんの みつまさ) 1926年、島根県津和野町に生まれる。BIB金のリンゴ賞(チェコスロバキア)、国際アンデルセン賞などを受賞。1988年紫綬褒章、2008年菊池寛賞、他を受賞。2012年、文化功労者に選ばれる。 主な著作に『ふしぎなえ』「『旅の絵本』シリーズ(全8巻)」(福音館書店)、『本を読む』(山川出版社)、『小さな家のローラ』(小社刊)などがある。 2001年、津和野町に「安野光雅美術館」、2017年、京丹後市の和久傳の森に「森の中の家 安野光雅館」が開館。
  • 暁のキックスタート
    -
    1巻495円 (税込)
    バイクを愛するすべての人へ贈る、珠玉の短篇集 「オートバイ乗りの心には、埋めようのない深い穴ポコが空いている。オートバイ乗りは、表向きはタフな振りをしつつ、その穴ポコを埋めようとあがいている。オートバイ乗りがオートバイを降りるのは、穴ポコを忘れたときだ。若いうちは穴ポコが見えるけれど、大人になるにしたがって、だんだん穴ポコのことを忘れてしまう」  オートバイの孤独でワイルドなフィーリングに憑かれたぼくは、旅に出ることによって、自然の景観のありがたさを感じ、本当の自分の心のドアを開くことができる。自分を旅するオートバイ乗りの物語。 ●斎藤純(さいとう・じゅん) 小説家。1957年、盛岡市生まれ。FM岩手在職中の1988年『テニス、そして殺人者のタンゴ』でデビュー。1994年『ル・ジタン』で第47回日本推理作家協会賞短編部門を受賞。2005年『銀輪の覇者』(早川ミステリ文庫)が「このミステリーがすごい!」のベスト5に選出される。岩手町立石神の丘美術館芸術監督、岩手県立図書館運営協議委員などをつとめている。
  • 天使たちの華劇 暁の天使たち外伝2
    4.0
    黒い天使がセントラル星系を崩壊させかねない災厄を起こしていた一方で、彼らは平穏で地道な一般市民的(天使及びゾンビ主観において、ではあるが)学園生活を送っていた! 渾身の作の小論文に『不可』を出されヴァンツァーは落第の危機に。教授の特殊な趣味を知って行動を起こす彼らの活躍を描いた「一般市民のすすめ」など中・短篇4作を収録した外伝2。

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  • 赤髯王の呪い
    4.0
    〈ツイスト博士〉エチエンヌは兄から届いた手紙に驚愕した。ある晩、兄が物置小屋を窓から覗くと、そこには十六年前「赤髯王ごっこ」をしたために呪いで刺殺されたドイツ人少女の姿があったというのだ……『第四の扉』刊行以前に私家版として発表された幻のシリーズ第一作。ほかにシリーズ短篇三作を収録。
  • アガサ・クリスティー百科事典 作品・登場人物・アイテム・演劇・映像のすべて
    4.6
    長篇はもとより全短篇の内容まで詳細に紹介した完璧な「作品事典」をはじめ、「作中人物事典」「アイテム事典」「戯曲・映画化・テレビ化作品完全リスト」「年譜」などなど、クリスティーに関する様々な情報を網羅。調べるのにも、拾い読みして楽しむのにもよい画期的な事典。クリスティー・マニア必携の一冊。

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  • アガペー
    完結
    3.8
    『闇金ウシジマくん』とともに歩んだ短篇集 『闇金ウシジマくん』と歩いた15年。 もうひとつの真鍋昌平がここにある。 ドルヲタとアイドルの愛のつながりを激しくぶつけた「アガペー」、地方都市の若者の鬱屈と衝動を切り取った「ショッピングモール」、震災以降、移住者と故郷の在り方を静かに綴る「おなじ風景」、さらに都会のカルマに埋もれていく女性を描く新作を含む4篇を収録。 取材を通じて筆者が感じ取った、まさに「魂を救う」傑作短篇集!!
  • 秋のカテドラル 遠藤周作初期短篇集
    4.2
    1巻1,980円 (税込)
    1955年の芥川賞受賞直後の頃に発表された、単行本未収録の貴重な作品を収録。『海と毒薬』や『沈黙』につながる秘められた幻の短篇14作。瑞々しい筆致で描かれた、若き日の秀作!
  • 秋の花火
    3.5
    今度の恋は、低く静かな旋律 人生の秋を迎えた男と女が、生と死を見すえつつ、深く静かに心を通わせる。 閉塞した日常に訪れる転機を、繊細な筆致で描く短篇集 彼の抱えた悲しみが、今、私の皮膚に伝わり、体の奥深くに染み込んできた――。 人生の秋を迎えた中年の男と女が、生と死を見すえつつ、深く静かに心を通わせる。 閉塞した日常に訪れる転機を、繊細な筆致で描く短編集。 表題作のほか、「観覧車」「ソリスト」「灯油の尽きるとき」「戦争の鴨たち」を収録
  • 秋の夜長とは
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    眠ったら、けっして目を覚まさない女性の傍らで 28歳の女性がいる。出張先でさんざんな思いをして疲れ果てた彼女は同い年の友人を呼び出し、食事をし、酒を飲み、息を吹き返す。そこに友人の親しい男友達を呼び出し、宴は3人になった。ところで出張から帰って来た彼女にはお酒が入ると眠ってしまうクセがあった。その日もやはり眠ってしまい、残り二人はようやく部屋に運び込む。一度眠ったら絶対に起きない彼女の隣で二人はセックス。そして戯れに、この眠っている彼女に挿入してみよ、とそそのかす。さあ、男はどうする……という、秋の夜長の短篇小説。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
  • 阿Q正伝
    -
    1巻550円 (税込)
    阿Qは正式な呼び名も「阿キュウ」としか判らず、小さな村で麦狩りや米つきや船こぎなどの臨時の手伝いをして、その日その日を暮らす最下層の貧民だった。住まいも村の社(やしろ)をねぐらにしていた。だが、プライドは高かった。そして、いつの日か、偉くなって、自分を馬鹿にする連中を見返してやろうという野心を抱いてもいた。近代中国の庶民をはじめて描き、その目覚めと再生を希求した魯迅(ろじん)の代表作。他に「狂人日記」「藤野先生」など、短篇代表作7作を収めた。

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  • 芥川症
    3.6
    父の死因とは一体何だったのか? 食い違う医師・看護師の証言。真相を求め、息子はさまよう(「病院の中」)。多額の募金を得て渡米、心臓移植を受けた怠け者の男と支援者たちが巻き起こす悲喜劇(「他生門」)。芸術を深く愛するクリニック院長と偏屈なアーティストが出会ったとき(「極楽変」)。芥川龍之介の名短篇に触発された、前代未聞の医療エンタテインメント。黒いユーモアに河童も嗤う全七篇。
  • 悪魔はあくまで悪魔である ――都筑道夫恐怖短篇集成(1)
    4.5
    1~3巻1,265~1,320円 (税込)
    「なんでも三つ願いごとをかなえます」悪魔の誘いに応じた男を待ちうける出来事とは……。悪魔に見込まれた男の“取りひき”を描く表題作ほか、切れ味鋭い恐怖短篇の傑作を全3冊にまとめるシリーズ第一弾。
  • 悪夢百物語
    -
    1巻495円 (税込)
    陰鬱な雨が降る日、古い団地の一室で、燭を落としながら怪しい話が一話ずつ語られていく。個性的な語り手と共に紡がれていく恐怖譚……その数が百に達しようとする時、“それ”は起きた……!  怪奇小説作家・倉阪鬼一郎が実際に出席した百物語。それを母体として、小説仕立ての脚色を交えたのが本書である。電子オリジナル作品。 ●倉阪鬼一郎(くらさか・きいちろう) 1960年、三重県伊賀市生まれ。早稲田大学第一文学部文芸専修卒。同大学院文学研究科日本文学専攻博士課程前期中退。在学中に幻想文学会に参加、1987年に短篇集『地底の鰐、天上の蛇』でデビュー。印刷会社、校閲プロダクション勤務を経て、1998年より専業作家。第3回世界バカミス☆アワード(2010年)、第4回攝津幸彦記念賞優秀賞(2018年)。ホラー、ミステリー、幻想小説、近年は時代小説を多数発表、オリジナル著書数は170冊を超える。
  • 明智小五郎全集
    4.0
    もじゃもじゃの髪をかきむしり、難事件を鮮やかに解く、名探偵・明智小五郎。『D坂の殺人事件』でデビュー以来、乱歩の本格推理や少年ものに登場、天才的な推理力で絶大な人気を獲得する。本書は、近代的名探偵の代名詞でもある明智小五郎が関わった全短篇に、未刊行の脚本『黒手組』を加え、名探偵の独特のイメージと魅力を多面的に再現するユニークな本。名探偵の活躍ぶりを、この1冊に凝縮させた、ファン待望の傑作集!
  • 朝霧・青電車その他
    2.7
    16歳での懸賞小説当選作(「活版屋の話」)。18歳の懸賞脚本当選作(「出産」)。19歳の時の文壇出世作「黒い御飯」。早熟の才能明らかな最初期から、第2回横光賞「朝霧」や、「花火」「青電車」に到る、永井龍男の短篇の精髄。「往来」「胡桃割り」「ある夏まで」など、14篇の秀作群。後年の短篇の冴えを予感する短篇世界!
  • 阿佐田哲也コレクション1 天和をつくれ
    値引きあり
    -
    1~7巻423~515円 (税込)
    1989年、60歳で突然死去した阿佐田哲也。いまなお熱烈なファンの支持を誇る「雀聖・阿佐田哲也」の作品を発刊していくシリーズ第1弾! 表題作「天和をつくれ」に加え、「パイパンルール」「競輪円舞曲」「新春麻雀会」など、読み応え満点の短篇ギャンブル小説を8本収録。麻雀、競輪、ルーレット等のギャンブルを題材に、そこに生きる“人間”たちの駆け引きや人生模様が、時におかしく、時に哀しく、描き出されている。

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  • 朝のこどもの玩具箱(おもちゃばこ)
    3.9
    父を亡くし若い継母と2人暮らすことになった高校生、目覚めたらシッポがはえていたイジメられっ子の小学生、人間界へ潜入中に女性と恋仲になってしまった雄キツネ──希望がきらめく瑞々しい少年少女の気持ちがギュッと詰まった、まさに小説の“玩具箱”。新聞連載された12話の中から6話を採録。もう6話を収録する姉妹篇『夜のだれかの玩具箱』と併せて、幅広い作風のあさのあつこワールド入門にも最適な短篇集。一話ごとに寄せる想いを綴った【自作解説】付き。
  • あさりよしとお短篇集 毒入り<カプセル篇>
    4.0
    独特のセンスのブラックユーモアが満載の作品集。毒と薬は紙一重。笑う角には毒きたる――君は笑いのびることができるか!? 『メッチェンファウスト』『世界冥作劇場』など4作品を収録。
  • 麻布襍記 附・自選荷風百句
    4.0
    1巻1,100円 (税込)
    永井荷風は大正九年五月、東京・麻布市兵衛町に居を移し、以来、洋館「偏奇館」に二十五年暮らした。本書は彼の地で執筆した短篇小説「雨瀟瀟」「雪解」、随筆「花火」「偏奇館漫録」「隠居のこごと」など全十四編を収める。抒情的散文の美しさを伝える作品集。「自選荷風百句」を併録する。〈巻末エッセイ〉須賀敦子
  • あしあと
    -
    1巻784円 (税込)
    彼方に封じ込めていた記憶の封印が解かれるとき、妖しく危うい官能の扉が開く。 夢とも現実ともつかぬ時空を往来しながら「生」と「性」を描く、円熟の傑作十篇。 風来坊だった父の死後、家族に届いた一通の手紙。 ともに暮らした女たちが愛した二体の人形。 九十二歳、養護施設で暮らす老女にたったひとつ残された鮮やかな記憶――。 「青春」と「老い」が渾然一体となったとき、妖しく危うい官能の物語の幕が開く。 最後の文士・勝目梓が描く生と性。熟達の傑作短篇十篇。 解説・逢坂剛 【目次】 「万年筆」 「記憶」 「ひとつだけ」 「人形の恋」 「秘儀」 「橋」 「一夜」 「影」 「封印」 「あしあと」
  • 足利の血脈 書き下ろし歴史アンソロジー
    3.7
    新書『応仁の乱』がベストセラーになって以降、関心が集まっている「足利氏」は、NHK大河ドラマ『麒麟がくる』でも注目された。本書は、戦国を語る上で欠かせない「足利氏」をテーマに、7名の歴史時代作家が書き下ろした短篇小説を収録したアンソロジー。著者は、2020年上半期の直木賞を受賞した川越宗一をはじめ、大人気シリーズ「口入屋用心棒」の著者の鈴木英治、2020年の中山義秀文学賞を受賞した木下昌輝など、ベテランから新進気鋭まで、実力派ばかり。これまで戦国史を語る上で、メインで書かれることがなかった「足利氏」を軸に、この時代の画期となる出来事を時系列で描いていくことによって、“もう一つの戦国史”が浮かび上がる。 ■目次 ●第一話 早見俊 ◎嘉吉(かきつ)の狐――古河(こが)公方家誕生 ●第二話 川越宗一 ◎清き流れの源へ――堀越(ほりごえ)公方滅亡 ●第三話 鈴木英治 ◎天の定め――国府台(こうのだい)合戦 ●第四話 荒山徹 ◎宿縁――河越夜合戦 ●第五話 木下昌輝 ◎螺旋(らせん)の龍――足利義輝弑逆(しいぎゃく) ●第六話 秋山香乃 ◎大禍時(おおまがとき)――織田信長謀殺 ●第七話 谷津矢車 ◎凪(なぎ)の世――喜連川(きつれがわ)藩誕生 ●コラム 喜連川足利氏を訪ねて――栃木県さくら市歴史散歩 収録作品は、いずれも書き下ろし!
  • アシッド・ヴォイド
    -
    1巻770円 (税込)
    扉の隙間から、炎に包まれた触手が、何本となく突き出される。それは元龍に力を貸すかのように、扉に貼り付き、引いていった。扉が半分開かれる。向こうのものの姿が、ぼくの瞳を貫き、眼底に灼きついた。「ふんぐるい、むぐるわなー・くとぅぐあ・ふぉまるはうと……」耳を覆いたくなるような、粘液性の声をあげて、それは扉をさらに開こうとしている。それの姿は……強いて表現するならば、生きている溶岩……光球の群れで作られた人間のようなもの……炎の触手をのたくらせている蛸……。(「十死街」より)  ラヴクラフトへの想いに満ちた初期作品から、ウィリアム・バロウズに捧げた書き下ろし作品まで。クトゥルー神話を先導しつづける、朝松健の粋を集めた傑作短篇集。 *星の乱れる夜 *闇に輝くもの *ゾスの足音 *十死街 *空のメデューサ *球面三角 *Acid Void New Fungi City ●朝松健(あさまつ・けん) 1956年札幌生まれ。東洋大学卒。出版社勤務を経て、1986年『魔教の幻影』でデビュー。ホラー、伝奇など、幅広い執筆活動を続けている。2006年『東山殿御庭』が第58回推理作家協会賞短編部門の候補となる。近年は室町時代に材をとった幻想怪奇小説〈室町ゴシック〉、一休宗純を主人公とした〈一休シリーズ〉、かつて誰も書かなかった〈異形の戦場〉と化した京都を描いた『血と炎の京』で高い評価を得ている。
  • 阿修羅ガール(新潮文庫)
    3.6
    アイコは金田陽治への想いを抱えて少女的(ガーリッシュ)に悩んでいた。その間に街はカオスの大車輪! グルグル魔人は暴走してるし、同級生は誘拐されてるし、子供たちはアルマゲドンを始めてるし。世界は、そして私の恋はどうなっちゃうんだろう? 東京と魔界を彷徨いながら、アイコが見つけたものとは――。三島由紀夫賞受賞作。受賞記念として発表された短篇「川を泳いで渡る蛇」を併録。
  • あじさしの洲 骨王
    -
    叔母の悲しみとそれに寄り添う少年の想いが原初的風景へと還元される名品「あじさしの洲」、旧約的世界を背景に、部族王の誕生とその最期を、心象の劇として描いた「骨王」、読売文学賞受賞作「ハシッシ・ギャング」等、初期作品から近作まで11篇を収録。簡勁な文体で人間の原質を彫琢し、影の暗示力が、生と死の流転の相を炙り出す。小川文学の魅力をあますところなく示す自選短篇集。
  • アジャストメント ディック短篇傑作選
    4.0
    世界のすべてを陰でコントロールする組織の存在を知ってしまった男は!? マット・デイモン主演の同名映画の原作をはじめ、デビュー作「ウーブ身重く横たわる」、初期の代表作「にせもの」(映画化名『クローン』)から、中期・後期の傑作。さらに1972年執筆の幻の短篇「さよなら、ヴィンセント」を初収録。ディックが生涯にわたって発表した短篇に、エッセイ「人間とアンドロイドと機械」を加えた全13篇を収録する傑作選。
  • あずお短篇集 怪面少年
    -
    夕焼けの下、ボクは現れる。ねえ、見たい? ボクの顔……。面を外して人を恐怖させる。しかし人々は知らない、面の下に隠された心優しい素顔を(怪面少年)。/コマザキ先輩の面、カッコいいなあ、オレもこれをつけたらケンカ強くなれるかも! そうして後輩のクロスケが知った面の真実とは!?(おめんくらぶ) あずおが心をこめて送る、仲良しっていいなあ! と思わせてくれる「面」シリーズ2本。
  • あたしとママのファイトな日常
    4.7
    人間関係、職場の不満、将来への不安――全部まとめて打つべし、打つべし!  橘風花はキラキラヶ丘団地に暮らす、小学四年生の女の子。「ムカつく男子を一発殴りたい」というよこしまな動機でボクシングを始めるが、徐々にその面白さにのめり込む。そんな風花のひたむきさは周りのみんなに影響を与え、母の陽菜子の心も変わっていく……。「好き」という気持ちが世界を変える、母と娘のハートウォーミングストーリー! 『あたしの拳が吼えるんだ』を改題。 特別書き下ろし短篇「りんどうの花が咲いている」を収録。
  • 新しい人よ眼ざめよ
    4.3
    神秘主義詩人ウィリアム・ブレイクの預言詩(プロフェシー)に導かれ、障害を持って生まれた長男イーヨーとの共生の中で、真の幸福、家族の絆について深く思いを巡らす。無垢という魂の原質が問われ、やがて主人公である作家は、危機の時代の人間の<再生>を希求する。新しい人よ眼ざめよとは、来たるべき時代の若者たちへの作者による、心優しい魂の呼びかけである。大江文学の一到達点を示す、感動を呼ぶ連作短篇集。
  • 仇討群像
    4.2
    仇討(あだうち)といっても、理由はさまざま。この短篇集のキーワードは「色欲」と「仇討」。殿のご寵愛ただならない美男の小姓が仲間に殺された、殺人をおかし仇討におびえながらも女色にふける若者、同僚の妻への横恋慕など、それぞれの内情があり、仇討のために狂わされる人生がある。人間の本性をしたたかに描き出す傑作短篇集。それにしても、色子と呼ばれる若者を抱かせる陰間茶屋、尼姿の娼婦がいる比丘尼(びくに)宿と、江戸時代の性風俗の豊富さは驚きです。
  • 悪漢図鑑
    -
    1巻495円 (税込)
    暴力的ナンセンスが次々に展開する、憎めない悪人たちのストーリー  新宿なんてえ街は、ぶっこわしちまえば、いいんだ。今じゃ、オレは心からそう思っている。暴力追放だか何だか知らねえが、十何年か前から、商店の連中だのサツだのが結託して、オレたちばっかり、いびりやがった。(「新宿桜会/一九七〇年」より)  チンピラ、女子大生、フーテンなど、いずれもちょっぴりイカれた男女が引き起こす珍妙な事件。ユーモアあふれる短篇小説6本を収録。
  • H(アッシュ)
    3.6
    恋人も友達もなく、一人でアパートの隣室を覗いている男が、やっと出会った清楚な女性。だが、その正体は――(『エンドレス・ラブ』)。部下のボディコン娘にふりまわされてばかりの課長はついに? 恋にさめてる女がただ一人好きだった相手は? 愛想のよい美容師が鞄の中に隠している物は? 表に見える光景の裏側に強烈な皮肉と風刺をひそませたストーリー・テリングの妙味あふれる十篇を収録。直木賞作家が1994年に刊行した『短篇集H』を改題、再構成した珠玉の短篇集が待望の電子化!
  • 艶漢ヴィジュアルブック
    完結
    -
    自由奔放奇想天外妖艶至極な『艶漢』の世界を描きつづける漫画家・尚月地のデビュー&『艶漢』連載10周年を記念した、赤い糸で縫い閉じられた『艶漢』画集!! 『艶漢』の美麗カラー絵、ツイッター描き下ろし絵、未公開ラフのほか、詩郎と安里の食事小景描き下ろし短篇漫画、尚月地語り下ろしインタビューなど収録したスペシャルブック!!
  • アデスタを吹く冷たい風
    4.1
    謹厳実直の士、そして妥協なき謎の解明者〈テナント大佐〉。彼が活躍する4篇を収め、「復刊希望アンケート」で二度No.1に輝いた伝説的短篇集がついに文庫化。全7篇収録。
  • あとり硅子短篇集1 ぶどうの瞳(1)
    完結
    5.0
    夜の海か湖に似ている、おまえの黒い目を見ているとよく眠れるんだ…。小さな少年は、ご主人様のため、夜ごと眠りの番をする……。その黒いぶどうのような目をこらし。透明感あふれる絵柄と、やわらかくてあたたかい、そしてやさしくてユーモラスな物語は、一度知ったら忘れがたいもの。数々の名作を再編集、第一集はキラキラまばゆいようなファンタジーを中心にお届けします…。
  • あとり硅子短篇集3 オムレツの月
    完結
    -
    シドは口の悪いロボット。家事ロボットなのに柄が悪くて、オムレツにはケチャップもなし。でもでも、大好きなシド。ある日、そのシドが壊れちゃって……。表題作のほか、「光の庭」「蜜月」などSF作品を中心に再編集!![収録作品]オムレツの月/英雄/蜜月/最終兵器/ストレンジャー/マイ・トゥインクル・リトル・スター/光の庭
  • あとり硅子短篇集2 犬夜
    完結
    -
    まだ行ったことのないどこかに行ってみたいんだ。いつもの塾の帰り道、偶然出会ったのは、学校に来なくなってしまったクラスメイト。だけど彼は、犬をつれて、輝く瞳をしていて……。まだ見えぬ自分の将来に立ち竦む、高一の冬。笑いと清清しさの中にきらめく何かがある……。数々の名作を再編集、第二集は著者が愛した犬たちと動物の登場する作品を中心にお届けします……。
  • あとり硅子短篇集4 眠れない夜
    完結
    5.0
    自称「中途半端に霊感があるだけの美少女」かれんは、霊が見える。けれど声は聞こえない。逆に薬師寺は、霊の声は聞こえるけれど姿は見えない。そんな凸凹コンビの前に現れた女の子の霊とは!?表題作ほか著者の最後のストーリー作品となった「ひとさらい」など九篇を収録。[収録作品]眠れない夜/月夜のチェリーボーイ/これらすべて不確かなもの/海の時計/黒男/クピド/ハッピーゴーラッキー!/シンプルデイズ/ひとさらい
  • 穴あきエフの初恋祭り
    3.7
    近づいたかと思えば遠ざかり、遠ざかると近づきたくなる、意識した瞬間にするりと逃げてしまうもの――。 十年ぶりに再訪したはずの日本(「胡蝶、カリフォルニアに舞う」)、重ねたはずの手紙のやりとり(「文通」)、何千何万年も共存してきたはずの寄生虫(「鼻の虫」)、交換不可能な私とあなた(「ミス転換の不思議な赤」)。 ドイツと日本の間で国と言語の境界を行き来しながら物語を紡ぎ、『献灯使』で全米図書賞(翻訳部門賞)を受賞するなど、ますます国際的な注目が集まる言語派作家・多和田葉子さん。「移動を続けること」が創作の原動力と語る著者が、加速する時代の速度に飲み込まれるように、抗うように生まれた想像力が鮮烈なイメージを残す7つの短篇集。 ※この電子書籍は2018年10月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • あなたに似た人
    3.7
    短篇の一つ一つにちりばめられた恐怖、幻想、怪奇、ユーモア、機智……数多くの奇妙な味の短篇を発表している鬼才ダールが、賭博に打ちこむ人間たちの心の恐ろしさと、人間の想像力の奇怪さをテーマに描いた珠玉の掌篇十五篇を収めた代表的短篇集。一九五三年度アメリカ探偵作家クラブ賞受賞作!
  • あなたに似た人〔新訳版〕 I
    3.7
    ワインの銘柄を当てる大博打の結末は? 夫殺しの凶器の行方は? ラスト1行に襲いかかるショックとは?……常軌を逸した賭けの行方や常識人に突然忍び寄る非常識な出来事などを、短篇の名手が残酷かつ繊細に描く11篇 【収録作品】 味/おとなしい凶器/南から来た男/兵士/わが愛しき妻、可愛い人よ/プールでひと泳ぎ/ギャロッピング・フォックスリー/皮膚/毒/願い/首
  • 兄のカノジョが言うことには
    -
    兄の宏彦が酔っ払って「警察沙汰」を起こした(未成年なのに)。 陸上の有望選手で、大学への推薦も決まっていたのに、なぜ? 美和はどうしても信じられない。 父と兄は険悪になり、家の中の雰囲気は最悪だった。 そんなある日、兄のカノジョの栗原さんに呼び出され「あたしが悪いの」と美和は謝られる。 栗原さんは全然関係ないのに、どうして? よくわからないけど、お兄ちゃんには元気になって希望をもってほしい。 得意だった漫画を描いて、新人賞に応募したらいいんじゃないのかな―-美和はコミック雑誌を見て、閃いた。 幻冬舎文庫キャラクターノベル『ウチのセンセーは、今日も失踪中』スピンオフ短篇。
  • 姉飼
    3.7
    さぞ、いい声で鳴くんだろうねぇ、君の姉は――。蚊吸豚による、村の繁栄を祝う脂祭りの夜。小学生の僕は縁日で、からだを串刺しにされ、伸び放題の髪と爪を振り回しながら凶暴にうめき叫ぶ「姉」を見る。どうにかして、「姉」を手に入れたい……。僕は烈しい執着にとりつかれてゆく。「選考委員への挑戦か!?」と、選考会で物議を醸した日本ホラー小説大賞受賞作「姉飼」はじめ四篇を収録した、カルトホラーの怪作短篇集!
  • あの雲を追跡する
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    「入ってきて」と彼女は言った 『夏と少年の短篇』(ハヤカワ文庫)所収の1篇。 18歳の少年にとっての、もっとも鮮やかな瞬間を切り取っている。 最初は、バッタリと道で遭い、そのままプールへ。 2度目は、ちゃんと約束をして海岸へ。 少年と少女の輝かしい季節のエピソード。 プールでは、まるでそれが自分のものであるかのように 少女は少年に向かって何度も(プールへ)「ねえ、入ってきて」と言う。 そして海岸では、少女が一度やってみたかったという夢を、あっさり実現させる。 完璧な夏は、この小説の中にある。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
  • あの人たちが本を焼いた日 ジーン・リース短篇集
    3.7
    ――わたしはどこにも属していないし、属すためのやりかたを買うお金もない。 カリブ海生まれのジーン・リースは、ヨーロッパでは居場所を見出せない、疎外された人であった。しかも女性である。 自身の波乱に富んだ人生を下敷きにした、モデル、老女、放浪者などの主人公たちは、困窮、飲酒、刑務所暮らし、戦争と数々の困難を生きる。 だが彼女らはけっして下を向かない。 慣習と怠惰と固定観念をあざ笑うように、したたかに生きる。 《いま新たな光を浴びる、反逆者リースの本邦初、珠玉の作品集》 -------------------------------------- 【目次】 ■あの人たちが本を焼いた日……The Day They Burned the Books ■あいつらにはジャズって呼ばせておけ……Let Them Call It Jazz ■心霊信奉者……A Spiritualist ■マヌカン……Mannequin ■フランスの刑務所にて……From a French Prison ■母であることを学ぶ……Learning to Be a Mother ■シディ……The Sidi ■飢え……Hunger ■金色荘にて……At the Villa d'Or ■ロータス……The Lotus ■ではまた九月に、ペトロネラ……Till September Petronella ■よそ者を探る……I Spy a Stranger ■堅固な家……A Soild House ■機械の外側で……Outside the Machine ■「ジーン・リース」へのピクニック……西崎憲 --------------------------------------
  • あの夕陽 牧師館 日野啓三短篇小説集
    3.0
    最初の小説「向う側」から近作「示現」まで日野文学の精髄を示す8篇を収録。 ベトナム戦争中、失踪した記者の行方を追う著者初の小説「向う側」、自らの離婚体験を描いた芥川賞受賞作「あの夕陽」等初期作品から、都市の中のイノセンスを浮上させる〈都市幻想小説〉の系譜、さらには癌体験を契機に、生と死の往還、自然との霊的交感を主題化した「示現」まで8作品を収録。日野啓三の文学的歩みの精髄を1冊に凝縮。
  • アバンチュール21 手塚治虫文庫全集
    完結
    3.5
    月への探索を終えた人類は、いまだ未踏の地である地球内部を探索するため、地底列車ルナパーク3号を開発する。設計者サリバンの娘カーラや、うさぎの耳男たちといっしょに列車に乗り込んだ西谷(にしたに)イサミは、地底が空洞になっていて、そこに大地や海があることを発見する。さらに、独自に発達した文明に出会い……。傑作SF短篇『シャミー1000』『緑の果て』『7日の恐怖』『月世界の人間』『ジャムボ』を併録。 <手塚治虫漫画全集収録巻数>『アバンチュール21』(手塚治虫漫画全集MT136『アバンチュール21』収録)/『シャミー1000』(手塚治虫漫画全集MT80『SFファンシーフリー』収録)/『緑の果て』(手塚治虫漫画全集MT80『SFファンシーフリー』収録)/『7日の恐怖』(手塚治虫漫画全集MT80『SFファンシーフリー』収録)/『月世界の人間』(手塚治虫漫画全集MT325『夜よさよなら』収録)/『ジャムボ』(手塚治虫漫画全集MT220『ザ・クレーター』第3巻収録) <初出掲載>『アバンチュール21』 1970年4月5日号~1971年4月18日号 少年少女新聞連載/『シャミー1000』1968年4月号~9月号 高1コース連載/『緑の果て』 1969年5月号 ファニー掲載/『7日の恐怖』 1969年11月号 デラックス少年サンデー掲載/『月世界の人間』1972年4月号 希望の友掲載/『ジャムボ』1974年1月号 中一時代 掲載
  • 「アボジ」を踏む 【小田実全集】
    -
    震災後に書いた「ぼくは生まで帰る」から始まる表題作は、三十年に一度と言われる名作として川端康成文学賞の審査員たちをうならせた。「アボジ」の済州島での野辺の送りは万葉集やホメロスの時代の葬送を彷彿とさせる。太平洋戦争やナチの強制収容所、大震災で無念のうちに死んでいった人の記憶を刻む『「三千軍兵」の墓』の他、1957年、63年、74年、80年、87年に書かれた五つを含む計七篇の短篇。人間がそれぞれの時代に遭遇する戦争、国境、漂泊、死を見つめた「短篇全体小説集」。
  • アポロンの島
    3.6
    地中海地方の溢れる光の中をひとりバイクで旅する青年が出会う人々や風景を、明晰なことばを積み重ねてくっきりと描き出した「アポロンの島」「大きな恵み」、キリスト教についての著者の基本的な考えがうかがえる「エリコへ下る道」、戦時中の重苦しい時代に土俗的な雰囲気の中で成長する少年を自伝的に描いた「動員時代」の4つの作品群からなる短篇集。読みつがれるべき“青春の書”の1冊。
  • 甘い復讐
    3.0
    病魔に怯え、欲望に耽溺する、優柔不断なある作家の姿を描く「余生」。セレブな人妻に元ホストがかけた黒い罠を描く「甘い復讐」――。『さらば雑司ヶ谷』『民宿雪国』で読書界に衝撃を与えた著者による猛毒短篇集!
  • 甘く優しい短篇小説
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    彼にとって1人である2人の女性 甘く優しい短篇小説、というタイトルを持つこの短篇小説が その通りに「甘く優しい」かどうかは個々の読者によってむろん違うとはいえ、 小説の前半と後半で様相が相当に変わる、ということについては 書いておかなければならない。 1つのアイデアと、現実に目の前にいる女性2人は どのように関係があり、あるいはどこが無関係なのか。 あまりに直截すぎて呆気に取られるような転調ぶりを 愉しみたい一篇である。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
  • 雨あがる
    4.7
    貧しいながらも心優しい人々のお互いを信じ合う姿が深い感動をよぶ表題作「雨あがる」、その続編「雪の上の霜」、侍という生き方よりも人間らしい生き方を選ぶ主人公を描き、著者の曲軒ぶりがいかんなく発揮されている「よじょう」など、武家ものを中心とした名作全五篇を収載。生きにくい時代だからこそ浮かび上がってくる、“人間の人間らしさ”を描き続けた昭和の文豪・山本周五郎の魅力が光る、オリジナル名作短篇集。(編/解説・竹添敦子)
  • 雨の音
    3.0
    初期の代表作「色ざんげ」、中期の代表作「おはん」など、数多い名作を生み続けた女性作家・宇野千代の、「ひとを愛しつくす女」を生き抜いた、激しく、美しい自伝小説の世界。名作「雨の音」、秀作「この白粉入れ」ほかを収録した、名作ばかりの中短篇集。
  • 雨の島
    4.4
    1巻2,640円 (税込)
    ごく近い未来を舞台に、ウイルスプログラム「裂け目」から送られる親しい人々の記憶と、台湾の自然、動植物をモチーフとして描かれる美しい6つの短篇集。著者自作のカラー博物画6点収録。
  • 雨の中で踊れ 現代の短篇小説 ベストコレクション2023
    4.0
    今をときめく作家たちの、キレの良い短篇を一冊に 日本文藝家協会が選ぶ短篇傑作選。AI、リモート、宇宙探索、家族の不和、孤独死、LGBTQなど現代のテーマに人気作家が挑む。
  • 雨の日のショート・ストッパーズ
    -
    1巻305円 (税込)
    六大学野球の時、彼はショート・ストッパーで、二番を打っていた。別れた妻と暮らす九才の息子が、今年リトル・リーグに入ったので、グローヴを贈った。彼の選んだポジションは、父親と同じくショート。思ったより小さなその手を握りしめ、そして別れた…。かろやかでみずみずしい世界を描き出した短篇集。
  • 妖かし語り
    -
    1巻495円 (税込)
    庭の片隅には古井戸があった。これまた、ただでさえ明るからぬ空気をいっそう澱ませていた。釣瓶がついていた。試みに引き上げてみたが、妙に軽かった。それもそのはず、中途で切れていた。井戸はかなりの深さと推察された。闇のなかに、澱んだ水が溜まっているのがぼんやりと見えた。なんとなく饐えたような、忌な臭いがした。(「Ⅰ 顔」より)  本格恐怖小説の第一人者による、短篇連作形式の長篇ホラー。クトゥルー、サイコ、スプラッタまで各種取り揃え、迫真の恐怖が描かれる。 ●倉阪鬼一郎(くらさか・きいちろう) 1960年、三重県伊賀市生まれ。早稲田大学第一文学部文芸専修卒。同大学院文学研究科日本文学専攻博士課程前期中退。在学中に幻想文学会に参加、1987年に短篇集『地底の鰐、天上の蛇』でデビュー。印刷会社、校閲プロダクション勤務を経て、1998年より専業作家。第3回世界バカミス☆アワード(2010年)、第4回攝津幸彦記念賞優秀賞(2018年)。ホラー、ミステリー、幻想小説、近年は時代小説を多数発表、オリジナル著書数は200冊を超える。
  • 妖しい関係
    4.3
    「死んだら会いに来るよ」。そう言い残して、若くして死んでしまった、年上の女性。合図は話しながら耳をかくことだという(「猫のしっぽ」)。かつて気まずい別れ方をした女性から送られていた、鞄。苦労してナンバー式の錠を開けると、中には褐色のかたまりが……(「鞄の中」)。男と女の関係は、妖しく不思議で、時に切ない。十三の傑作短篇集。
  • あやし長屋今々(こんこん)帖
    -
    日本橋の愛子町(あやしまち)。ここにはインチキ祈祷師や拝み屋や托鉢坊主、そんな連中ばかり住んでいて悪名がとどろいていたのに、一転して当たるようになった。失せ物が出る。迷子の居場所がわかる。縁結びから病気平癒まで、ことごとく願いがかなうようになった。今日も長い行列ができている。だがその見立てにはカラクリがあった。別室でこっそりご託宣を与えているのは、霊力を持つ町娘“おこん”と“おつね”。実はこの二人、狐が化けた姿だったのだ……。連作短篇時代小説。電子オリジナル作品。 第一話 御銭稲荷の謎 第二話 六道の辻 第三話 木木木木木 第四話 袋小路の怪 ●倉阪鬼一郎(くらさか・きいちろう) 1960年、三重県伊賀市生まれ。早稲田大学第一文学部文芸専修卒。同大学院文学研究科日本文学専攻博士課程前期中退。在学中に幻想文学会に参加、1987年に短篇集『地底の鰐、天上の蛇』でデビュー。印刷会社、校閲プロダクション勤務を経て、1998年より専業作家。第3回世界バカミス☆アワード(2010年)、第4回攝津幸彦記念賞優秀賞(2018年)。ホラー、ミステリー、幻想小説、近年は時代小説を多数発表、オリジナル著書数は170冊を超える。
  • 鮎・母の日・妻 丹羽文雄短篇集
    -
    幼くして生母と離別し、母への思慕と追憶は、作家・丹羽文雄の原点ともなった。処女作「秋」から出世作「鮎」、後年の「妻」に至る、丹羽文学の核となる作品群。時に肉親の熱いまなざしで、時に非情な冷徹さで眺める作家の<眼>は、人間の煩悩を鮮烈に浮かび上がらせる。執拗に描かれる生母への愛憎、老残の母への醜悪感……。思慕と愛憎と非情な<眼>による、「贅肉」「母の日」「うなずく」「悔いの色」ほか10篇。
  • 嵐山光三郎セレクション 安西水丸短篇集 左上の海
    4.3
    「夢の中でとてもきれいな海を見つけたの。私のいるずっと左上のほうに」。夢と現実の交錯、そして突然の別れを描く表題作ほか、二度と戻らない時間や大切なひとの喪失、刹那の愛の風景を綴る短篇集。繊細な空気をまとった十二篇を収録する。〈解説〉嵐山光三郎
  • アリスへの決別
    -
    少女アリス・リデルの生まれたままの姿を撮影していたルイス・キャロルは、その合間に不思議な未来の話をはじめる…。暗黒の検閲社会を描く表題作をはじめ、低IQ化スパイラルが進行する日本社会の暴走を描く「リトルガールふたたび」、夢と現実の中間にある“亜夢界”を舞台に、人間と登場人物との幸福な共存を力強く謳う中篇「夢幻潜航艇」など、SF的想像力で社会通念やカルト思想の妥当性を問い直す傑作中短篇7本収録。・アリスへの決別・リトルガールふたたび・七歩跳んだ男・地獄はここに・地球から来た男・オルダーセンの世界・夢幻潜航艇●山本弘(やまもと・ひろし)作家。元「と学会」会長。日本SF作家クラブ会員。1956年京都府生まれ。1978年『スタンピード!』で第1回奇想天外SF新人賞佳作に入選。1987年ゲーム創作集団「グループSNE」に参加。作家、ゲームデザイナーとしてデビュー。2003年『神は沈黙せず』が第25回日本SF大賞の、また2007年発表の『MM9』が第29回日本SF大賞の候補作となり、2006年の『アイの物語』は第28回吉川英治文学新人賞ほか複数の賞の候補に挙がる。2011年『去年はいい年になるだろう』で第42回星雲賞を受賞。
  • アリバイ奪取 笹沢左保ミステリ短篇選
    3.5
    アリバイが消えたとき、笑うのは誰だ? 没後20年。「木枯し紋次郎」だけじゃない、ミステリ作家の面目躍如。本格推理から、サスペンス、そして著者の真骨頂たる宿命小説まで、バラエティに富んだ作品8篇をセレクトする。 *収録作品 殺してやりたい 十五年は長すぎる お嫁にゆけない 第三の被害者 不安な証言 鏡のない部屋 アリバイ奪取 「笹沢左保君の活動ぶりはまことに驚異である。ここに集録されている作品などは笹沢君の実力を示すものであろう。「鏡のない部屋」は醜女の悲劇を扱った傑作だ(中略)。それにしても笹沢君の力量は、はかり知れないものがある。現在、推理作家中、最も多作をしているようだが、それでいて、駄作が見当らないから敬服のほかはない。」(『鏡のない部屋』〈宝石社、1963年〉に寄せた江戸川乱歩のコメント)
  • アリバイの彼方に
    -
    ホステス殺人事件の容疑者として浮かんだのは、捜査を担当する刑事の元同級生。男らしい堂々とした人生を歩む彼に対し嫉妬を抱く刑事は、アリバイを崩すために執念を燃やす……表題作「アリバイの彼方に」、自分を捨てた男と偶然再会した女が甘い言葉で殺人事件のアリバイ作りの協力を求められる「滑走路灯」、子宮外妊娠で死んだ亡き親友の姪が実は殺されたのではないかと疑った男の推理「彼女の死を待つ」など、事件と関わってしまった人々の揺れ動く心を描いたミステリー短篇集。
  • 歩いていく彼のヴァリエーション
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    「彼」は放り出され、一人で歩いていく 6つのエピソードからなる短篇だが、一筋縄ではいかない。 なにしろ、6つがバラバラなのだ。 最初の章に男が6人(6人、とわざわざ書いてある)出てくるから、 その6人の、それぞれのエピソードを書いたもの、 という解釈も成立するだろうが、まったく違うかもしれない。 6人の男は女を見て、会話をして、電話で話し、結婚もせず、 別れ話を受け入れ、その後の自分の人生を歩いていく。 この短篇のテーマは、あるいは「孤独」かもしれない。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
  • アルキビアデス クレイトポン
    3.0
    ソクラテス哲学の根本を伝える重要な対話篇、初の文庫版で新訳が登場! 『アルキビアデス大』または『第一アルキビアデス』と称されてきた『アルキビアデス』は、一個人としての「この私」と捉えられる「自己」を認識すること、さらには「人間一般」を認識することを目指し、魂と徳の探究に乗り出す。短篇『クレイトポン』では、その魂と徳の探究への疑問が提示され、ソクラテス哲学の極限に向かって対話が進行していく。
  • 主のおおせのままに
    完結
    3.9
    なまじなんでもできるだけに、家でも学校でも周囲の世話ばかり焼いている男・南条。そんな彼にも、唯一頼みごとができる後輩がいた。その後輩・浅水を駅伝に勧誘してほしいと陸上部の顧問に頼まれた南条は放課後彼を呼び出すが、浅水は別なことを期待していて……!? 表題作ほか「接吻禁断症状中」などを収録した傑作短篇集。
  • あるフィルムの背景 ──ミステリ短篇傑作選
    -
    検察が押収したわいせつ図画販売罪の証拠品、その中のフィルムの映像に妻と似た女性の姿を見つけた検察官の笹田は独自調査に乗り出すが、たどり着いたのは思いもよらない残酷な真相だった(表題作)。普通の人々が歪んだ事件を引き起こす恐ろしさと悲しみを巧みに描き、読者の予想を裏切る驚愕の結末を鮮やかに提示する。昭和の名手の妙技を堪能できる、文庫オリジナルの短篇傑作選。
  • ある流刑地の話
    4.0
    荒涼たる砂漠に組み立てられた奇怪な死刑執行台。無数の歯車と針のついたこの装置でまもなくひとりの男が処刑される。旅人はこの完璧な機械の説明をうけるのだが……。表題作ほか「二つの対話」「観察」「判決」「村の医者」「断食芸人」「ある犬の探究」を収録。ちょっと不気味な傑作短篇集。
  • アローン・トゥゲザー  [分冊版]
    -
    一人息子を妊娠して以来、夫とはセックスレス。このままでは三十代の十年間を一度もセックスしないですごすことになる、と思った皆子は、同じような境遇の男性と関係を持つことを決意する。 ※この電子書籍には、単行本「MILK」所収の短篇「アローン・トゥゲザー」が収録されています。
  • 暗黒10カラット 十歳たちの不連続短篇集
    -
    1巻1,287円 (税込)
    巧緻に組みあげられた経糸と緯糸のなかで、 子供たちは日常と非日常を行き来する。 ―― 作家 竹本健治 「家族」をめぐるしたたかな「十歳」たちの犯罪 を描く、著者渾身のノワール短篇集! 十歳って、大人が思うよりも大人だ。  正宗が通う小学校で開催される、十歳を記念して家族へ感謝を伝える「二分の一成人式」。破綻した片親家庭に育つ正宗には偽善としか思えなかった。だが、正宗は知っていた。殺人事件が起きて式典が中止になることを ――(「半分オトナ」)  子が親を、親が子を愛するのは「当たり前」ですか? 家族を巡るしたたかな十歳たちの犯罪の物語。「親ガチャ」なんて言葉の流行る時代へ気鋭が贈る、キッズ・ノワール短篇集。

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  • アンタイトル 第1巻
    完結
    2.0
    カフェに集った男たちは悪魔と死神。人の願いの代償に「魂」をもらいうける悪魔と、死んだときにその「魂」を持ち去る死神は、同業者でライバル。それぞれに人間世界を堪能しつつ暮らしているが、悪魔には長いこと「願い」を叶えたい人間がいて…?ほか、夕暮れのバス停で出会った二人の男の切なく美しい出会いと別れの物語など、往きて帰らぬ時を慈しむ、ファン垂涎のアンタイトル(題名のない)な短篇集!

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