あの人たちが本を焼いた日 ジーン・リース短篇集

あの人たちが本を焼いた日 ジーン・リース短篇集

――わたしはどこにも属していないし、属すためのやりかたを買うお金もない。


カリブ海生まれのジーン・リースは、ヨーロッパでは居場所を見出せない、疎外された人であった。しかも女性である。

自身の波乱に富んだ人生を下敷きにした、モデル、老女、放浪者などの主人公たちは、困窮、飲酒、刑務所暮らし、戦争と数々の困難を生きる。


だが彼女らはけっして下を向かない。
慣習と怠惰と固定観念をあざ笑うように、したたかに生きる。

《いま新たな光を浴びる、反逆者リースの本邦初、珠玉の作品集》


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【目次】

■あの人たちが本を焼いた日……The Day They Burned the Books
■あいつらにはジャズって呼ばせておけ……Let Them Call It Jazz
■心霊信奉者……A Spiritualist
■マヌカン……Mannequin
■フランスの刑務所にて……From a French Prison
■母であることを学ぶ……Learning to Be a Mother
■シディ……The Sidi
■飢え……Hunger
■金色荘にて……At the Villa d'Or
■ロータス……The Lotus
■ではまた九月に、ペトロネラ……Till September Petronella
■よそ者を探る……I Spy a Stranger
■堅固な家……A Soild House
■機械の外側で……Outside the Machine

■「ジーン・リース」へのピクニック……西崎憲


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あの人たちが本を焼いた日 ジーン・リース短篇集 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2022年09月19日

    鈴木いづみを思わせる感じ。強そうで脆い、メチャクチャなのに彼女の中には切実で変えられないものがある、それが文章から伝わってくる。女嫌いなのに女に注目する感じも似ている。
    鈴木いづみは空虚な時代に生まれたと感じていたけどジーンさんは激動の時代と激動の人生を生きた。鈴木いづみはジーン・リースを読んだのだ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年07月05日

    そう言えばジーン・リースって短篇を読んだことなかったなあと思っていたら、それもそのはず、本邦初だそう。

    結構無頼だなと思うんだけれど、時々クスッと笑ってしまうユーモアもあるんだよ。

    0

    Posted by ブクログ 2022年08月29日

    60冊目『あの人たちが本を焼いた日 ジーン・リース短篇集』
    (ジーン・リース 著、西崎憲 編、安藤しを他 訳、2022年7月、亜紀書房)
    1950〜70年代にかけて活躍した晩成の女流作家、ジーン・リース。
    短篇の内容はいずれも世間に疎外された女性を扱ったものである。
    時代設定が分かりづらく、...続きを読む

    0

あの人たちが本を焼いた日 ジーン・リース短篇集 の詳細情報

  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 海外文学
  • 出版社
    亜紀書房
  • ページ数
    304ページ
  • 電子版発売日
    2022年07月22日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    6MB

閲覧環境

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