「小川国夫」おすすめ作品一覧

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作品一覧

2017/06/23更新

ユーザーレビュー

  • マグレブ、誘惑として
    モロッコ、チュニジア、アルジェリア……アフリカ諸国をマグレブと呼ぶ。
    土色の土地と独特の熱気を持ち、妖艶な目をもつ女たちが住むモロッコを舞台にしながらエログロはない。爽やかささえある。

    旅のお供。幻想と現実の間。生活の差。
    読中、頭に浮かんだ言葉。
  • アポロンの島
    日本人版ビートニクのようでもあり、もっと儚げで、清々しい小説。
    淡々と綴られる装飾性のない文体から、ギリシャの強い日差しや土埃の舞うでこぼこ道、霧に煙った港などが迫ってくる。

    この作家の作品は難解で、途中で止めちゃうものが多いのだが、このデビュー作は何度も手にとってしまう不思議な魅力がある。

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  • アポロンの島
    素直な文章ゆえにヨーロッパの情緒が漂ってきます。私小説ですが、放浪する小さなバイク、ヴェスパで走り回る作者の姿はまるで実体の無い煙のように感じられ、ロマンがあります。
    これも慥かに、幻想小説を冠せられる文学だと感じます。

    名著。朝靄の中にいるような雰囲気を楽しんでください。
  • アポロンの島
    僕の読む、ごく限られた日本の作家のひとり。地中海世界を旅する作家の若き日の記録。形容詞のない、肉体の運動のような文章。立った。走った。殴った。疲れた。即物的な行動の記述が聖書世界とつらなる内海の光を現前させる。あるいはこれは平易な言葉で綴られた散文詩なのか。激情しないランボオ、空想しないロートレアモ...続きを読む
  • 試みの岸
    三部からなる連作中篇。人生の苦悶に行き当たったとき、ある者は自らを殺め、ある者は他者を殺め、またある者は人間存在を逸脱して馬に転身し……馬 に、転 身 し ! 冒頭からいぶし銀な文体と内容が展開されるところ、第二篇では突然のぶっとんだ、怪奇的な脱皮におののかされた。

    物語は海辺の集落が舞台。命のや...続きを読む