河野典生の作品一覧
「河野典生」の「アガサ・クリスティ殺人事件」「明日こそ鳥は羽ばたく」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「河野典生」の「アガサ・クリスティ殺人事件」「明日こそ鳥は羽ばたく」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
河野典生『八月は残酷な月』光文社文庫。
何とも懐かしい作家ではないか。日本のハードボイルド小説のパイオニアにして、SF小説の旗手でもあった河野典生の傑作短編集。男と女、憎しみと哀しみ、ジャズと犯罪、暴力が懐かしい昭和初期を舞台にいかしたサスペンスを紡ぎ出す。8編を収録。
『ゴウイング・マイ・ウェイ』。独特の味わいのあるハードボイルド・サスペンス。組織のボスを殺害し、逃亡者に成り果てた若者。多くを描かず、読者に結末を連想させるというプロットは好みだ。
『陽光の下、若者は死ぬ』。無軌道なテロを描いたサスペンス掌編。信頼と裏切りの果てに……
『狂熱のデュエット』。男女の痴情の縺れとサスペンス
Posted by ブクログ
初めて読む作家さん。
<昭和ミステリールネサンス>と銘打って、昭和50年~60年代の作家陣の短編集を出しているらしいのだが、その第四弾。
読者の想像力を試される、場面転換の多い作品だった。
様式美というか形式美というか、このシーン、このやり取り、この図、この結末を描きたいための作品というものも多い。
小説というよりは、何かの映像作品の少し詳しめのコンテや戯曲を読んでいるような、なんとなく前衛的な匂いがプンプンする。この頃はこういう実験的作品が多く、個性豊かな作家さんたちがたくさんいたのだろうなと思う。
編者によるあとがきを読んでいると、作家さんは寺山修司氏と同人誌を発刊したり、前衛的な作品や