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Posted by ブクログ 2021年08月07日
「深川安楽亭」は今ひとつ好きになれない。周五郎らしい登場人物であるようなないような。陰のある凄みがダメなのかもしれない。正太郎が書いていたら「雲霧仁左衛門」みたいで好きになれたかも。
その他は文句なし。梅雨が明け「雨あがる」を無性に読みたくなって読み始めた。続編があることを初めて知った。その続編も切...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年02月07日
文句無しの5つ星。義理、人情、夫婦愛、親子の情、武士の矜持、優しさ、謙譲の美など。5編の小説が収まっているが、本のタイトルにある「雨あがる」とその続編である「行きの上の霜」は、大切にしたい生き方が描かれていて、特に良かった。格差や対立など不幸なことが多い社会であるが、この本の主人公のように考え行動し...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年01月05日
20数年ぶりに読んだ。20代の若い頃に周五郎に感銘を受け、久々に読んでみたがやはり心が洗われる思いだ。
普通、小説を先に読んだ後、映画を観ると物足りなさを感じるけどこの作品はどちらも秀逸だと思う。本には本の良さ、映画には映像の良いところがあり捨てがたい。
印象に残っているシーンは、
「何をしたか...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年11月27日
小さい時から優しく、思いやりのある人になれと言われ、それを受け継ぐかのように、自分もまた子供にそのように言ってきた。
互いを優しく、思いやる気持ちは大切な事です。しかし、その優しさや思いやりが相手を重く、切なく、また深く傷つける事もあることを知らなければならない。けれども、求めるのはやはり優しさであ...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年11月29日
読み終わった時のお腹にずっしりとくる、揺るぎない満足感。コレだ!と思わせられる人物像。
人間味あふれる人柄。主人公は例えばクラスに居たら全く主役では無いタイプではないか?
誰の上にも立たず、自分を過剰評価せず、人を喜ばせ、人に譲る。
そんなタイプがいたとしてそれに気づくのは難しいのではないか?
そん...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年07月23日
まるで推理小説の趣を持ったような時代小説。
はぐれ者の優しいさびしさとか、主の子息を想う娘のきよらかさとか、武士なのにいつも人を気遣っているお人好しとか、とにかくほっとするような、穏やかな気持ちになれる短編集です。
途中謎なんかも出てきて、それが気になってぐいぐい引き込まれるので、先が気になって仕方...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年01月16日
驚いた。
おそろしく面白い。
「時代劇」という形から、若干敬遠していた所があるのだけれど、
読み進めてみると先が気になり気になりどんどんと読んでしまう。
時代劇ではあるけれど、そこに描かれているのはいつの世も変わらぬ「人間」だった。
人が貫く「意志」だった。
こういう人になりたい、そう思える人間たち...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年03月20日
アウトサイダー達を描いた「深川安楽亭」,宮本武蔵への仇討ち(の誤解)を描いた「よじょう」,女中の機転に助けられる「義理なさけ」.気の優しい無敵の剣豪を描いた「雨あがる」と「雪の上の霜」.クロサワの「赤ひげ」にいたく感銘を受けたので山本周五郎を読んでみたのだが,心を揺さぶられる自分と,自分も年を取った...続きを読む
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