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令和忍法帖
忍者はあなたのすぐそばに 普段は会社員、キャバクラ嬢、小学生…… しかしひとたび事件が起これば、命をかけて日本を守る! 江戸時代、徳川幕府の安寧を陰から支えてきた「忍び」たち。明治維新を機にひっそりと姿を消したと思われていたが……実は新政府の警察制度に組み込まれていた。 警視庁警備企画課諸犯罪対策係、通称マルニンに所属する甲賀忍者、白神蝶三郎を司令塔に、現代に生きる忍者たちが躍動、疾走する。 手足に微細な毛を持ち、どんなところでも上ることができる木陰良則。 相手の懐から物を抜き取る「懐中殺」の使い手、雲川セイラ。 どんな毒でも死なない体を持つ毒術使い、赤味敦彦。 手裏剣をはじめ小物を巧みに操り、敵を攻撃するくノ一、一ノ坂はるみ。 息継ぎなしで長時間水中活動ができる潜水術の名手、小岩瀬新八。 現代まで忍法を受け継いできた甲賀流忍者たちが、 最後に闘うこととなる、最強の敵集団とは!? 忍者たちの日常と活躍を描く連作ミステリ短篇集! -
泡の子
【21世紀生まれ初受賞/第48回すばる文学賞受賞作】 危険な小説だった。それでも、ここにある描写が好きだ。――田中慎弥氏(選評より) 新宿駅東口。退廃的で無秩序。 私はこの現実で、彼女のために何ができる――? 『王』と自称する男が捕まった時、七瀬は「あ」と言った。 私は、その幽かな叫び声を隣で聞いた。 ここはつまらない奴らばっかりがいる場所だけど、七瀬だけは違う。 だから、彼女の隣にいても息苦しさは感じなかった。 薬で強制的に引きずり込まれた夢の中でも、七瀬は現れる。 もしかしたら私は、彼女とこの場所に、まだしがみついているのかもしれない。 これは、2007年生まれの若き著者が贈る、 終わってる世界で生きている「私たち」の物語。 【著者略歴】 樋口六華(ひぐち・りっか) 2007年生まれ。茨城県在住。 2024年「泡の子」で第48回すばる文学賞を受賞しデビュー。 -
これが最後のおたよりです
各ジャンルで活躍する実力派作家11名が「ラスト・メッセージ」をテーマに綴るした豪華アンソロジー。 隠された幻の家訓、ある一族の謎めいた掟、読まれるはずのなかった遺言、鍵のかかった日記帳……さまざまな形で残された最後のメッセージ。 秘められた思いが届くとき、驚きの結末に心揺さぶられる一冊。 -
失うことは永遠にない
私も、みんなと家族だったらよかった。 東京・目黒の家で暮らす小学5年生の奈保子の家族は、父親の不倫をきっかけに崩壊しつつあった。奈保子は母の失踪を機に、大阪にある父の実家にひとり預けられることになる。河原で出会った同じ年の少女・アサコが奈保子を連れて帰ったのは、血のつながらない4人の兄弟たちが住む、穴ぐらのような家だった。なかでも歳の離れた長男の鋭い眼光に、奈保子は心を奪われるが──。 痴呆が進んだ祖父の静けさと、灼熱の太陽を反射して光る大阪の川面が、冷え切った主人公の心を揺さぶる。人がはじめて対峙する「孤独」を丁寧に描いた、少女のひと夏の成長物語。 -
血反吐怪談
現在進行形の厭ナ話、絶望まみれの恐怖譚39話! 「何故、肉片が動くのだ。」 今も肉片は新鮮なままで現れる。いっそ、食べてしまおうか―― 収録作「新鮮」より 決してスッキリとは終わらない〈厭〉がいつまでも後を引く…。 家族二人ずつで居間に出入りするという奇妙な日常生活、その理由とは…「村越家のルール」 移住した古民家の屋根裏にある謎の引き戸は…「猿専用」 回収しても何度もゴミ集積所に現れるフランス人形はかなりヤバい代物で…「ギロチン人形」 正式な手続きを踏まずに神像の身を削り取ってお守りを作ってしまった結末は…「聖域」 自慢の娘の衣服にある時から血痕が付くようになり…「血の娘」 ほか、血反吐を吐くほどの救いようのない絶望が次々と襲う最凶怪談全39話を収録! -
菊の剣
神剣なきまま即位した“すめらぎ”の秘めたる想い――。小さき者が小さきままに集い、大輪の花となる。日の本をそんな国としたい。菊を愛した後鳥羽院と刀鍛冶たちとの絆を描く、心震える連作短篇集。新たなる神剣を作るべく、後鳥羽院によって各地から集められた、則宗、延房、久国ら刀鍛冶(御番鍛冶)。共に剣を鍛えていくことで、“すめらぎ”たらんとする院の想いを知った彼らは、それに応えようとするのだが……。承久の乱を起こして鎌倉幕府に破れ、この国の政を武家のものにしてしまった「暗君」とされる後鳥羽院の真の姿に、刀鍛冶たちの視点から迫った歴史小説。『利生の人 尊氏と正成』で第12回日経小説大賞を受賞し、『あるじなしとて』で第12回日本歴史時代作家協会賞の候補となった著者渾身の最新作。 -
平家物語 解剖図鑑
盛者必衰の嫌われ者なのに なぜ平家に心を寄せてしまうのか? 多くの作者たちが書き足し、書き変えてきた壮大な物語を、 図解でわかりやすく解説した入門書の決定版! 鎌倉から南北朝期にかけ、多くの作者たちによって練り上げられた『平家物語』。 史実をベースにしながらも巧みに時を操り、歴史的人物のキャラクター化がなされてきました。 そこには作為があり、政治的背景が隠されています。 本書は覚一本『平家物語』をもとにそれらを紐解き、あらすじや有名エピソードのほか、当時の武士・貴族の行動や考え方なども解説しています。 本書は、『平家物語』の入門書として最適なだけでなく、その複雑さを読み解くことでより深く楽しめるように構成されています。 平安武士の生き様がマルわかりの1冊です。 実は、『平家物語』は滅びの美学や、「諸行無常」を語るための書ではなかったのです。 -
行方不明展
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 麒麟・川島明&小説家・高瀬隼子推薦! 読み進めていくと行方不明者には何か共通点があることに気づいてしまう。 もしかしたら僕らが「おいていかれた」のかもしれない ──麒麟 川島明 行方不明、と書いてみる。 どうかそれがあなたにとって望みどおりの形で整っていますように ──高瀬隼子 この本は「行方不明になりたい」と切実に願った人の前にのみ現れる、「異世界への扉」── ホラー作家・梨×株式会社闇×大森時生主催の不穏な展覧会「行方不明展」が書籍化! “行方不明”をテーマに作られた、さまざまな架空の“痕跡”、全52件を完全収録。 ※この書籍に収録されている展示品は全てフィクションです。 -
激震
阪神淡路大震災、地下鉄サリン事件と未曾有の災厄が相次いだ一年、 戦後五十年かけてこの国が築き上げたあらゆる秩序が崩れ去っていく……。 昭和史の闇を抉った傑作『地の底のヤマ』の著者が描き出す平成の奈落。 雑誌記者として奔走した自身の経験が生んだ渾身の力作長編。 年明け早々に阪神地方を襲った大地震に衝撃を受け、被災地に駆けつけた ヴィジュアル月刊誌「Sight」記者の古毛は、その凄まじい惨状に言葉を失う。 神戸でも火災被害の激しかった長田地区では焼け跡に佇む若い女と遭遇。 夕方の光を背にこちらを振り向いたときの眼はかつて戦場で出会った少年兵とそっくりだった。 果たして彼女は何者なのか? -
冬と瓦礫
1995年1月17日未明、阪神・淡路大震災が発生した。 神戸市内の高校から都内の大学に進学し、東京で働いていた青年は、早朝の電話に愕然とする。 かけてきたのは高校時代の友人で、故郷が巨大地震に見舞われたという。 慌ててテレビをつけると、画面には信じられない光景が映し出されていた。 被災地となった地元には、高齢の祖父母を含む家族や友人が住んでいる。 彼は、故郷・神戸に向かうことを決意した。 鉄道は途中までしか通じておらず、最後は水や食料を背負って十数キロを歩くことになる。 山本周五郎賞を受賞した作家が自らの体験をもとに、震災から30年を経て発表する初の現代小説。 -
埋葬
1999年、河口湖町の廃ホテルで起きた母娘の死体遺棄事件。犯人と目された少年の死刑確定後、被害者の夫は謎の手記を発表し失踪。10年後、ジャーナリストが再取材を行うが、関係者達の告白は事件の構図を次々と塗り替えてゆく……。 読者を幻惑・酩酊させる仕掛けで、純文学×ミステリ×フェイク・ドキュメンタリーの歴史的達成として小説界を騒然とさせた衝撃作、ついに文庫化。 本作ははたして、現代の「藪の中」か、奇書か、あるいは小説の極北か―― 酉島伝法さん(小説家・イラストレーター)推薦! 文庫化にあたり、ボーナストラックとして、著者独自の犯罪小説二篇(「トンちゃんをお願い」「私の娘」)を書籍初収録。 【目次】 Ⅰ 埋葬(2010) Ⅱ トンちゃんをお願い(2011)/私の娘(2019) 〈解説〉岡和田晃 -
アンソロジー 料理をつくる人
どんな料理であっても、そこにはつくり手の感情が込められているものです。プロが提供する料理は支払われた報酬と引き換えにお客さまを満足させるために、家庭料理は同じ食卓を囲む家族の健康や団らんのために、たとえ自分以外に食べる者のいない簡単なものであったとしても、そこには自分への思いが注ぎこまれているのです。本書では、そのような様々な立場の「料理をつくる人」たちをテーマにした短編を、文芸の最前線で活躍中の六名の作家に執筆していただきました。心とお腹を満たす極上の物語のフルコースを、どうぞご堪能くださいませ。/【目次】西條奈加「向日葵の少女」/千早茜「白い食卓」/深緑野分「メインディッシュを悪魔に」/秋永真琴「冷蔵庫で待ってる」/織守きょうや「対岸の恋」/越谷オサム「夏のキッチン」 -
刑事群像
女性の全裸死体が呼び覚ます、二年前の未解決事件のにがい記憶。 苦闘のすえに刑事たちが辿りついた真実とは…傑作長篇警察小説! 湾岸道路・環七大井ふ頭から京浜運河へと向かう路上で女性の全裸死体が発見された。 被害者は経営コンサルタントの坂上実咲。 殺人事件として捜査一課小林班が動き始める。 被害者の奔放な異性関係が明らかになり、携帯電話の通話履歴からは元刑事の名前も見つかった。捜査一課中本班の沢崎昌午。 中本班への聞き込みで、二年前に起きた殺人事件がふたりを結び付けていたことがわかった。 黒幕にたどりつけず中本班に苦い記憶を残した「プライベートバンカー殺害事件」。 沢崎はその捜査で重傷を負い辞職していた。 そしてその事件で資金洗浄に関わった容疑者として浮上したのが坂上実咲だったのだ。 捜査一課は、小林班と中本班の合同体制をとる。 愛人の会社社長、暴力団、ホスト、婚約者、覚醒剤の売人…… 事件の周辺にうごめく男たちの欲望が黒い影を落とすなか、苦闘のすえに刑事たちが辿りついた意外な真実とは… 警察小説の名手が満を持して放つ傑作長篇! -
有限会社さんず スーサイド・サポート・サービス
極限のどんでん返しが続く、劇薬ミステリ。 とある業者が誘う、「死にたい」という願望の先の、驚愕の結末。 極限のどんでん返しに翻弄される、息もつかせぬ“劇薬“ミステリー。 雇っていたバイトが自殺未遂し、周囲の態度と激務に苦悩するコンビニの雇われ店長。 愛する人のため、一刻も早く行方不明になりたいと言う女。 蝶のコレクションをふさわしい人に譲ってから、蝶の毒で死にたいマニアの男。 保険金がほしい元半グレの居酒屋店主。 赴任先の同僚から日常的に性暴力を受けるようになってしまった女性教師。 「死にきれないあなたのお手伝いをいたします」 死を望む者のもとにどこからともなく届けられる白いカードは、自称「自殺幇助業者」への連絡手段。 そこにある二次元コードは人々を、そして業者自身をも、思わぬ結末へと導いていく。 ※この作品は過去に単行本として配信されていた『さんず』 の文庫版となります。 -
フラワー・チャイルド
恋人が行方知れずとなり、さらには母を亡くし打ちひしがれていた 祭実理科。 「運命の日がくるの――。」 生前、母・八重子は謎の青年と出会ってからこの言葉を口にするようになっていたという。 その青年こそ、行方が知れず、実理科が会いたいと焦がれていた恋人・啓太だった。 実理科は、母の言葉の意味を知るべく、啓太を探す旅に出る。 大阪、福岡、沖縄、台湾と渡り歩く中、 やがて実理科自身が封印していた過去が明らかとなる。 特殊能力を持つ子供、フラワー・チャイルドの真実とは。 そしてやってくる〈運命の日〉。 誰も予想できない衝撃のクライマックスが実理科を待ち受ける! -
DTOPIA
恋愛リアリティショー「DTOPIA」新シリーズの舞台はボラ・ボラ島。ミスユニバースを巡ってMr.LA、Mr.ロンドン等十人の男たちが争う──時代を象徴する圧倒的傑作、誕生! 第172回芥川賞受賞作 安堂ホセは、物語の磁石を持っている。現実世界で排除された不都合で不穏でヤバい砂つぶてのような言葉を、暴力と倫理の磁石で吸い寄せ、反発させ、交渉させ、渦巻かせる。あらゆる倫理が覆され、暴力が吹き荒れている今、「暴力から暴を取りはずす旅」の物語が出現したことは、一つの事件だ。 読もう! 旅立とう! 旅によって運ばれるのは、あなた自身だ。 ──柳美里 いくつもの物語が交じり合い、壮大な展開が繰り広げられ、「失われた歴史」が復元されるラストに感動した。 ──高橋源一郎 強烈な皮肉とクールな文体。 私たちの眼差しを切り開く手術(オペ)のような小説。 どこへ連れていかれるのかわからず、ひと晩で読み終えた。 ──佐藤究 語りと構造、ストーリーの面白さの中に、資本主義や植民地主義、ウクライナ戦争やガザでの虐殺についての鋭い批判が、当然のように滑り込む。 極めて刺激的かつ、開放的。国境を越えて、世界にリコメンドしたい。 ──須藤輝彦 この小説を読むことは自らの感性を問い直すことである。 異性愛主義や人種という不適切なカテゴライズにあらがうための、必読の一作。 ──渡邉英理 典型的な物語に閉じ込められないための強烈な意志、ねじ伏せられない悪意と復讐がこれほどまでに徹底された作品はなかなかない ──水上文 -
〈イモージェン・クワイ〉シリーズ
セント・アガサ・カレッジは、ケンブリッジ大学屈指の貧乏学寮。その学寮付き保健師(カレッジ・ナース)イモージェン・クワイのもとに、卒業生で国際的大企業の経営者の訃報が届いた。アルコール依存症の治療施設に入っていたところ、誤って崖から転落したという。だがその数か月前に、イモージェンは彼から、さまざまな相手に命を狙われていると打ち明けられていた。イモージェンはその死に疑念を抱いて調べはじめるが、事件はカレッジにとんでもない危険をもたらす……。『ウィンダム図書館の奇妙な事件』にはじまる、〈イモージェン・クワイ〉シリーズ第3弾!/解説=若林踏 -
水曜日の君 あなたと奏でる未来(あした)の旋律
第11回ネット小説大賞受賞作品。とある地域交流センターに、水曜日の夜にだけピアノを弾きにくる女性がいた。 彼女はいつしか『水曜日の君』と呼ばれるようになっていて、 毎回受付をする“彼”も彼女--鎧塚ケイのことを気にかけるようになっていた。 しかし二人は、利用者と職員という立場。想いが募る前に、“彼”は異動を受け入れてしまい……。 『水曜日の君』と週に一度だけ会う関係が、すこしずつ変わっていく。 ピアノの奏でる旋律のように、歩くような速さで。不器用な二人の、すれ違う恋の練習曲(エチュード)。 好きになった人の名前を呼んで、気持ちを伝える……簡単に思えるけれど難しい、大人の恋の物語。 -
白紙を歩く
天才ランナーと小説家志望。人生の分岐路で交差する2人の女子高生の友情物語。 ただ、走っていた。 ただ、書いていた。 君に出会うまでは――。 立ち止まった時間も、言い合った時間も、無力さを感じた時間も。無駄だと感じていたすべての時間を掬い上げる長編小説。 「あなたをモデルに、小説を書いてもいい?」 ケガをきっかけに自分には“走る理由”がないことに気付いた陸上部のエース、定本風香。「物語は人を救う」と信じている小説家志望の明戸類。梅雨明けの司書室で2人は出会った。 付かず離れずの距離感を保ちながら同じ時間を過ごしていくうちに「自分と陸上」「自分と小説」に真剣に向き合うようになっていく風香と類。性格も好きなことも正反対。だけど、君と出会わなければ気付けなかったことがある。 ハッピーでもバッドでもない、でも決して無駄にはできない青春がここに“在る”。 -
萬田久子 オトナのお洒落術
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 オール私服! オールセルフスタイリング! 永遠のファッションアイコン・萬田久子のお洒落ルール 多くの女性のファッションアイコンとして注目され続けてきた萬田久子さんも66歳のマダム世代に。 「年齢なんてただの数字よ!」をモットーに、その時代に合わせて進化しつつも、ずっと愛し続けているものを捨てずに、自分らしく着こなすその姿に憧れる女性は多く、ますます人気です。 この本では 「ずっとお洒落を楽しむ秘訣」 「年を重ねたら黒を“まやかし”に」 「私を育ててきた永遠の名品」 「イベントごとは本気で遊んで」 「マダムになった今改めて気づく着物の魅力」 など、萬田イズム満載のお洒落ルールと共に、長年愛してきた洋服を使ってご自身でスタイリングをした、愛に溢れるコーディネートをたっぷりとご紹介。 ファッションだけでなく、よりお洒落を楽しむために必要な「美と健康」についても深掘りします。 特に注目は、迫力のクローゼット! この本のために公開した、萬田久子と年月を共にしてきた宝物がたくさん詰まった秘密の「楽屋」は必見です。 【目次】 ずっとお洒落を楽しむために…… Chapter1 年を重ねたら黒を“まやかし”に Chapter2 好きなものは、好き。でも“新鮮”でいたい Chapter3 私を育ててきた永遠の名品 Chapter4 イベントごとは本気で遊んで Chapter5 大人の女性ならもっと気楽に赤とピンクを Chapter6 重ねたり、ドレスのように着たり、 アウターは楽しみのひとつ Chapter7 マダムになった今改めて気づく着物の魅力 Chapter8 お洒落のための美と健康 Chapter9 「萬田久子」になれる場所、お見せします ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 -
遊廓島心中譚
幕末日本。幼いころから綺麗な石にしか興味のない町娘・伊佐のもとへ、父・繁蔵の訃報が伝えられた。さらに真面目一筋だった木挽き職人の父の遺骸には、横浜・港崎遊廓(通称:遊廓島)の遊女屋・岩亀楼と、そこの遊女と思しき「潮騒」という名の書かれた鑑札が添えられ、挙げ句、父には攘夷派の強盗に与した上に町娘を殺した容疑がかけられていた。伊佐は父の無実と死の真相を確かめるべく、かつての父の弟子・幸正の斡旋で、外国人の妾となって遊廓島に乗り込む。そこで出会ったのは、「遊女殺し」の異名を持つ英国海軍の将校・メイソン。初めはメイソンを恐れていた伊佐だったが、彼の宝石のように美しい目と実直な人柄に惹かれていく。伊佐はメイソンの力を借りながら、次第に事件の真相に近づいていくが・・・・・・。 -
大人だって読みたい! 少女小説ガイド
定番の氷室冴子や折原みと、みんな大好き小野不由美・須賀しのぶ、 直木賞作家の知られざる傑作からマニアックな逸品まで… 目利きが選んだ珠玉の名作が勢揃い! ◎作家インタビュー:津原泰水 若木未生 ◎豪華コラム:青柳美帆子・池澤春菜・コイケジュンコ・小池みき・小松原織香・桜井宏徳・髙橋かおり・土居安子・ひらりさ ◎紹介作品 Ⅰ 妖:ゴーストハント/鬼舞/封殺鬼/かくりよの宿飯…他 Ⅱ 宮廷:なんて素敵にジャパネスク/(仮)花嫁のやんごとなき事情/後宮の烏…他 Ⅲ 仕事:伯爵と妖精/茉莉花官吏伝/女王の化粧師/薬屋のひとりごと…他 Ⅳ 謎解き:ルピナス探偵団/宝石商リチャード氏の謎鑑定/まんが家マリナ…他 V SF:星へ行く船/キル・ゾーン/西の善き魔女/ティー・パーティー…他 Ⅵ 青春:丘の家のミッキー/マリア様がみてる/グラスハート…他 Ⅶ 恋愛:アナトゥール星伝/身代わり伯爵/わたしの幸せな結婚…他 Ⅷ 歴史:彩雲国物語/十二国記/炎の蜃気楼/金星特急/風の王国…他 Ⅸ 異世界:影の王国/乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…他大 -
憑いてる人は痩せません 生き霊「お祓い」ダイエット
痩せたいのに体重がなかなか落ちない。心まで重くてしんどい――というあなた。もしかしたらそれ、あなたに取り憑いている「生き霊」のせいかもしれません。 最近、こんな症状ありませんか? ・肩の一部が何かにつかまれたように痛い ・両頬や肩周り、下っ腹に肉がついてきた ・季節に関係なく、足先やお腹が妙に冷える ・爪が白っぽく濁っている ・妙に水がまずい ・寝つきが悪く、熟睡できない ・太った理由が思い当たらない……etc. 痩せられないのは、きっとあなたのせいじゃない。誰かからの度が過ぎた好意、執着、嫉妬、憎しみ、筋違いの恨みなど、ひょっとしてまともに受けていませんか? 優しすぎる。頑張りすぎる。とっても真面目で、人の気持ちに振り回される。そんなあなたにがっつり取り憑き、「心身ともに重たくする」生き霊を、バラエティーで引っ張りダコ、YouTubeチャンネル登録者数38万人の超人気“視えすぎ芸人”シークエンスはやともがズバリ診断。 本書服用で気をつけてほしいのはただひとつ、「痩せすぎ注意」。食事制限や厳しい運動も必要なし! 身も心もスッキリ祓って美しく開運する方法、教えます!! -
歌集 月は綺麗で死んでもいいわ
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ゆうだちに傘をたたんで空を見る何してんだろ、睫毛がうざい――少年は、ヤクザにならないためにホストになった。そして今、昼と夜の欲望が交差する街・歌舞伎町で、寿司を握りながら歌を詠む。ベストセラー「ホスト万葉集」のトップ歌人にして、異色の経歴をもつ大型新人、珠玉の153首をおさめた初歌集! ※このコンテンツは固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 -
ミステリーアイランド
ようこそ、狂気と謎が交錯する孤島ミステリーの世界へ。読者の脳細胞が試され、心を揺さぶられる究極の孤島は、どれだ? Mephisto Readers Club にて配信された書評66編がついに書籍化。執筆陣が担当作を奪い合う「ドラフト会議」も収録! 全66島 不朽の孤島ミステリー書評! 本書で紹介する孤島ミステリーは以下の66作品! 十戒/〇〇〇〇〇〇〇〇殺人事件/クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い/超能力者とは言えないので、アリバイを証明できません/黒祠の島/M博士の比類なき実験/あなたは嘘を見抜けない/猫柳十一弦の後悔 不可能犯罪定数/ちぎれた鎖と光の切れ端/首切り島の一夜/予言の島/獄門島/好きです、死んでください/白昼の悪魔/信長島の惨劇/狗賓童子の島/不吉なる僧院/はじまりの島/はなれわざ/ゲストリスト/迷宮百年の睡魔 LABYRINTH IN ARM OF MORPHEUS/皮膚の下の頭蓋骨/十角館の殺人/君のために鐘は鳴る/瓶詰地獄/迷蝶の島/シャッター・アイランド/ハイビスカス殺人事件/#拡散希望/そして誰も死ななかった/孤島の来訪者/バトル・ロワイアル/ダークゾーン/そして誰もいなくなった/パノラマ島綺譚/恐るべき太陽/髑髏島の惨劇/T島事件 絶海の孤島でなぜ六人は死亡したのか? /生存者、一名/オルゴーリェンヌ/楽園とは探偵の不在なり/三十棺桶島/聖女の島/密室狂乱時代の殺人 絶海の孤島と七つのトリック/夏と冬の奏鳴曲/孤島パズル/凍える島/七人の証人/ホロボの神/オーデュボンの祈り/帝王死す/幻奇島/アルカトラズ幻想/仕掛島/波上館の犯罪/消える総生島 名探偵夢水清志郎事件ノート/すべてがFになる THE PERFECT INSIDER黒と茶の幻想/殺しへのライン/作家の秘められた人生/puzzle/館島/アンフィニッシュト/奇譚蒐集録 弔い少女の鎮魂歌/島はぼくらと/光を灯す男たち -
生活安全課防犯係 喫茶ひまわり
ハートフルな捜査で美味しく事件解決! 昭嶋署の生活安全課に勤務する森山尚美は、おせっかい焼き。 街中で道を踏みはずしそうな人を掴まえては、強引に〈喫茶ひまわり〉に連れて行く。 そんな先輩に振り回される相棒の久住達樹は、「警察の出番は事件が起きてから」と、いつもグチってばかり。 しかし尚美は、おせっかいをやめようとはしない。 苦い過去が、犯罪を未然に防げと、ささやくから。 とはいえ、普段は気が優しくても、悲しみや辛さに追い込まれて、心に悪魔が入り込んでしまっている人を正気に返らせるのは、簡単じゃない。 でも、この〈喫茶ひまわり〉には、素敵な魔法――そう、頬が落ちるほどの料理がある! マスターの作る美味しい料理は、なぜだか懐かしい味がして、食べた人の凍った心をとかすのだ。 そして、お腹いっぱいになると、誰もがみんな、不思議と悩みを告白してしまう。 あとは尚美のおせっかいにスイッチが入れば、事件(?)は無事に解決。 なぜなら、〈喫茶ひまわり〉は、闇に堕ちかかっている人にとって、奇跡の場所だから。 尚美や達樹、そして只者ではないマスターたちが、事件になる前に事件を解決する、ハートウォーミングな物語。 -
トラッシュ
いじめ、差別、虚無感、愛されない苦しみ、親との確執……それぞれの理由で集団自殺を試みた6人の若者達。しかし、闇サイトで入手した薬が偽物で、全員生き延びてしまう。「一遍死んだんやから、もう怖いものはない」。自分たちを死の淵に追い込んだ「加害者」に対し、6人は犯罪も辞さない世直し活動を始める。ドラッグ売人狩り、差別団体へのテロ、そして首相暗殺。その過激な行為で世間の賞賛と非難を浴びながら、6人の活動はエスカレートしていき……誰が本当の屑(トラッシュ)なのか。小説すばる新人賞受賞後第一作。雑誌連載時から賛否を巻き起こした問題作。文庫化にあたり結末を大幅に修正した完全版! -
ロブスター【電子版特典付き】
【電子版特典】として、創作の源泉に触れる「あとがきミニエッセイ」を巻末に収録 === おちこぼれの女性ジャーナリストが異国の砂漠の地で掴んだ、 自分しかできない仕事、そして、人間のほんとうの幸せとは フリージャーナリストとしての活躍の道が拓けずくすぶっていた寿美佳(すみか)は、摂氏六十度を軽く超える砂漠の地で、鉱石を運ぶトラックに乗っていた。 ここはオーストラリアでも「デッドエンド」と呼ばれる地帯。この先の鉱山で、元引きこもりの日本人労働者や、海外の政治犯が強制労働に従事させられているという疑惑を聞きつけて、記事を書いて一山当てようと潜入取材に乗り込んだのだ。金がない寿美佳のスポンサーとなったのは、夫の研究者・クセナキス博士がここに閉じ込められていると訴える博士の夫人だった。 博士を救い出すという任務も帯びながら、命からがら苛酷な砂漠を越え現地にたどり着いた寿美佳だったが、そこで出会った博士をはじめとする3人の労働者が語ったのは、寿美佳が全く思いもよらない背景だった……。 ここは見捨てられた場所、そして、途方もなく自由な土地―― 「他の場所では生きられなくても」、今、自分の身体が、能力が、拡張していく。 人生の本質や、生と死の尊厳を、外から判断できるのか。 ほんとうの幸せとは何かに迫る著者の真骨頂。 -
怪談風土記 七つのしきたり
「あんた、知らない方がいいよ」 ある土地、ある一族だけに伝わり根を張る因習、掟。 最東対地が禁忌(タブー)を踏み抜き、隠された真実を追う土俗の恐怖奇譚! 特定の地域、人々の間で昔からそのようにしてきた習わし=しきたり。 だが、当然のごとく「そうしてきたことなり」の中には、底知れぬ闇が隠されていることがある。 暴いてはいけない禁忌。 禁忌を犯した者に訪れる恐怖。 最東対地が土地の風俗・習俗を訪ね、しきたりの因果を紐解く7つの怪奇ヴァナキュラー! 一 いちまさんの首 消えた人形の首と奇怪なひな祭りの習わし 二 家焼蟹 殺すと家が燃える忌み蟹。言い伝えは本当か 三 葬列 野辺送りの風習と不気味な臭いの正体 四 シジミを拾いに 子捨てと間引きの因習を隠す恐ろしき言葉 五 伝染夢 歯が抜ける夢を見ると家族が死ぬ俗信の真相 六 深夜の呪祭 余所者に見られてはならぬ禁忌の儀式 七 忌の火 火を食べてはならないの意味と村八分の掟 -
11月そして12月
22歳の初恋、永遠の2か月―― 高校も大学も中退したぼくは、カメラを手に都会の生き物を撮り歩いている。退屈な人と言われ続けた22年の人生は、少し生意気な明夜と出会った頃から変わりはじめた。 父親の不倫、姉の自殺未遂、そして「明夜とは二度と関わるな」という男の出現――。続発するトラブルと背景にある真実に触れた主人公・柿郎が、確かな一歩を踏み出していくまでの2か月を鮮やかに描いた、ほろ苦くも爽やかな青春恋愛小説。 ゲームクリエイター・小島秀夫氏、推薦! 『ぼくと、ぼくらの夏』など、数々の傑作青春ミステリーを残し、惜しまれつつ亡くなった著者のリリカルな青春ストーリー。 -
そして誰もいなくなるのか
ミステリ作家デビューを夢見る小松立人は、学生時代にとある犯罪に手を染めた。家庭教師先のタンス預金二千万円を、知人同士四人でこっそり盗み出したのだ。ほとぼりの冷めた十年後、盗んだ金を掘り起こすために集まった小松たちは、崖崩れに巻き込まれて命を落とした。――はずなのに彼らは、死神から一週間の猶予期間を申し渡され、事故の七日前に戻る。期間中は仲間を殺害することで相手の残りの寿命を奪うことも可能だという。死までの一週間、小松はこの奇妙な出来事を小説に仕立てて新人賞への投稿を目指すことに。しかし、仲間たちは次々と……。独特な感性で描く、“特殊設定×サスペンス”長編。 -
後宮の薬師 平安なぞとき診療日記
百花繚乱の後宮で怪事件が――。大陸から海を渡ってきた父に医術を学んだ娘・安瑞蓮【あん・すいれん】は、腕を見込まれて博多から上京。陰謀渦巻く都の後宮で、御簾【みす】の向こうの姫や女房達の身体や心の治療にあたるうち、奇っ怪な事件に巻き込まれていく。呪詛をしたのはいったい誰なのか。次の東宮になる思いがけない人物とは。瑞蓮と共に働くのは、若き医官の和気樹雨【わけの・きう】、ベテラン医官の石上崇高【いそかみの・むねたか】、それに加え、陰陽寮の学生・安倍晴明も現われて……。様々な噂が飛び交うなか、若き女医(薬師)が医学の知識を駆使して事件の解明に果敢に挑む、平安ミステリー。「平安あや解き草紙」シリーズが人気の著者による、女医を主人公にした「お仕事小説」。 -
迷惑な終活
「そうそう!」「わかるわかる!」と本と会話をしているようです。 終活の考え方は、十人十色。「それでいいんだ!」「それが私の人生!」と思わせてくれ、高齢者を元気にする作品です。 ──泉ピン子 喋り屋稼業いつ店仕舞いを...なんて思いが過る頃、内館「老いの四部作」をたて続けに読んだ。私は別人となり、最期は「喋り死に」するまで生き切るぞ!と叫んだ。さあ新たな高齢者ライブ『迷惑な終活』の開演だ!お席に着いて下さい! ──古舘伊知郎 やり残したことにケリをつけるのが、本当の終活だ。 年金暮らしの原夫妻。妻の礼子はいわゆる終活に熱心だが、夫の英太は「生きているうちに死の準備はしない」という主義だ。そんな英太があるきっかけから終活をしようと思い立つ。それは家族や他人のためではなく、自分の人生にケリをつけること。彼は周囲にあきれられながらも高校時代の純愛の相手に会うため動き始める。やがて、この終活が思わぬ事態を引き起こし──。 『終わった人』『すぐ死ぬんだから』『今度生まれたら』『老害の人』に続く著者「高齢者小説」第5弾! -
〈邪馬台国はどこですか?〉シリーズ
大昔、日本は北と南でアジア大陸と地続きだったが、温暖化によって……。ところで「日本」はニホンかニッポンか、日本人の要件って何だろう? バーのカウンター席で始まった歴史談義は、漠然と受け止めていたけれど実は全然知らなかったんだと気づかされることのオンパレード。八幡平や桶狭間などの現地踏査も交え、数々の不思議に理論で迫る。原日本人、邪馬台国、柿本人麻呂、空海、織田信長、東州斎写楽、太平洋戦争――日本人なら知っておきたい七つのテーマに、鯨史観は如何なるアプローチを試みるか。好評を得た『邪馬台国はどこですか?』『新・世界の七不思議』に続く、第3弾。/【目次】原日本人の不思議/邪馬台国の不思議/万葉集の不思議/空海の不思議/本能寺の変の不思議/写楽の不思議/真珠湾攻撃の不思議/*本電子書籍は『新・日本の七不思議』(創元推理文庫 新装新版 2024年8月30日初版発行)を底本としています。 -
拝み屋備忘録 赫怒の刻印
台湾の最凶呪術と対峙 拝み屋が綴る人気シリーズ第9弾! 呪術が女性霊能者を襲う! 鮮血に塗れた異形の男が、白い眼球をぎょろりと剝き… (収録話「赫怒の刻印 破」より) 加持祈祷、悪霊払いなどを請け負う「拝み屋」郷内心瞳。怪異に触れることで感覚に異変をきたす、そういった体に焼き付く不穏な「印」に纏わる話の数々を収録した人気シリーズ第9弾。 ・引っ越した先の家に住み着いていたのは…「夫婦のいる家」 ・悪魔召喚の儀式を遊びでやってしまった男「巣にされる」他。 そして今作には様々な既刊シリーズにも登場している霊能者・小橋美琴が登場。彼女の身に起きた凄まじい怪異とその顛末を描く「赫怒の刻印」をはじめとする圧巻の連作も。 一度焼き付いた「印」はもう元には戻らない。怪奇と恐怖に満ちた非日常はいまや貴方の世界そのものに……。 -
嘘か真言か
裁判所の「中の人」から犯罪はどう見えているのか? 新任判事補と癖が強すぎる裁判官が、市内で起こる特殊詐欺事件に挑む。現代の姿を「司法」であぶりだす社会派リーガルミステリー。 日向由衣は裁判官に任官して三年目。念願がかなって志波地方裁判所の刑事部に配属された。しかし、異動が決まった直後から、直近の先輩となる紀伊真言(まこと)裁判官にまつわるさまざまな噂が耳に入っていた。しかも、そのほとんどが悪評である。 紀伊は、理系大学院出身の変わり種だが、プログラムを組むように淡々と裁判を進め、バグを処理するように有罪判決を宣告する、と言われている。そしてもう一つの噂として、紀伊は「被告人の嘘が見抜ける」というのだ。裁判所という場で、こんな非科学的な噂がどこから生まれてくるのか。 また志波地裁に赴任した由衣は、上司となる阿古部長から一つの課題を出されていた。 「紀伊真言が嘘を見抜けるか見抜け」 赴任したばかりの判事補には仕事がない。それならば紀伊の裁判を傍聴して部長の“課題”に答えるしかない。 かくして由衣は紀伊が訴訟指揮をする、窃盗事件の第一回公判に臨む――。 志波市内で連続して起こる特殊詐欺事件、一見して無関係の事実を結び付けて新たな事実をあぶり出す裁判官、新任判事補の成長……裁判所の「中の人」から犯罪はどう見えているのか? 裁判所書記官の経験もある著者だからこそのリアルな読み味が魅力の一冊。 -
万、已むを得ず
「すべての責めは私が負う。覚悟はできている」――財産税導入、預金封鎖、新円切替……日本を救うこの決断は、この男にしかできなかった。『天佑なり 高橋是清・百年前の日本国債』の著者が描く、傑作歴史小説! ◇あらすじ 渋沢栄一の孫にして、日本銀行総裁、そして大蔵大臣を務めた渋沢敬三。彼はなぜ、第二次世界大戦後、預金封鎖や新円切り替えなどの苛烈な経済対策に踏み切れたのか? 生物学者をめざす心優しい少年が、その人柄ゆえに経済界の要職に抜擢され、日本の財政の行方を左右する究極の決断を迫られるようになるまでの数奇な生涯を、大胆な視点で描いた長編小説。 -
カミサマはそういない
目を覚ましたら、なぜか無人の遊園地にいた。園内には僕をいじめた奴の死体が転がっている。ここは死後の世界なのだろうか? そこへナイフを持ったピエロが現れ……(「潮風吹いて、ゴンドラ揺れる」)。僕らはこの見張り塔から敵を撃つ。戦争が終わるまで。しかし、人員は減らされ、任務は過酷なものになっていく。そしてある日、味方の民間人への狙撃命令が下され……(「見張り塔」)。現代日本、近未来、異世界――様々な舞台で描かれる圧倒的絶望。この物語に、救いの「カミサマ」はいるのか。見たくない、しかし目をそらせない、人間の本性をあぶり出すダークな全7編の短編集。 -
ぬくもりの旋律
それは「未来」へ繋がる小さな一歩――「みんなが我慢しなくていい方法を、ちょっとずつ探していこう」。作家・森沢明夫さん推薦! ある家族を中心に紡がれる、感動のデビュー小説。 作家・森沢明夫さん推薦! 人生の長く暗いトンネルも、そこから抜け出した世界の明るさも、すべては「出会い」が織りなす美しい奇跡であることを信じさせてくれる物語でした。 [内容紹介] 「あの日、私を救ってくれてありがとう」 現日スポーツの記者・直生は、栄神タイガースの抑えのエース・宮城峻太朗に絶大な信頼を置かれている。ある日彼は、宮城がフリーエージェント権を行使して、メジャーへ挑戦することを内々に知らされる。その挑戦を喜ぶと同時に、少しだけ羨ましく思う直生。いつか自分も独立して海外で取材がしたい……彼には二人の娘がいるのだが、次女の奏が自閉スペクトラム症で、子育てを妻の栞に任せきりだった。そんな中、奏が怪我をして入院することに。緊張の糸が切れたように崩れ落ちる栞を前に、直生は何一つ声をかけることができない。深まる溝、先の見えない未来。後悔の中、彼は思う。そもそも自分は、なぜ、この仕事を選んだのか……すると、中学時代に出会った先輩・佐々倉美琴の姿が脳裏に浮かんできた。 いま、小さな再生の物語(ドラマ)が幕を開ける。 -
忍者に結婚は難しい
静岡書店大賞小説部門 第1位! フジテレビ系ドラマ木曜劇場「忍者に結婚は難しい」原作! 伊賀市、甲賀市公認の忍者ラブコメディ。 映像化が早すぎて、文庫をお待たせしてすみません!――著者 互いの正体を知らずに結ばれた二人 離婚寸前の夫婦に託されたのは、日本の命運!? 「ルパンの娘」シリーズ著者横関大が送る、現代の忍者活劇! 伊賀と甲賀。消えたはずのライバル忍者一族は、令和の今も人知れず暗躍していた。 手裏剣術などの古き伝統を守りつつ郵便ネットワークを牛耳る大組織・伊賀、 麻酔銃やドローンなどを積極的に活用する少数精鋭の実力派集団・甲賀として。 お互い忍者だと知らずに結婚した悟郎と蛍。燃え上がったのは最初だけで、 悟郎の男尊女卑的役割分担に辟易した蛍が三行半をたたきつけようとしていた。 ある日、伊賀系の大物政治家が暗殺された。現場を去るあの後ろ姿は見慣れたあいつ? 文庫化に際し、短編「忍者に披露宴は難しい」を追加収録! -
ビギナーズラック 〈新装版〉
「隠蔽捜査」「東京湾臨海署安積班」「警視庁強行犯係・樋口顕」等、 人気シリーズで警察小説を牽引する今野敏の初期短篇集。 人気シリーズのスピンオフも収録! 人には闘わなくてはいけない時がある――。 闘え、愛する者のために。 ドライブ中、横浜新道で暴走族に囲まれた島村と恋人の真理。 真理が目の前で押し倒された時、島村の中で理不尽な暴力に対する 激しい怒りが湧き上がった。 真理を逃がし、敵と闘うことを決意する島村。 そして真理も、島村とともに闘うために戻ってくる……。 表題作ほか〈奏者水滸伝〉の比嘉隆昌、〈公安外事〉の倉島警部補が登場する 人気シリーズのスピンオフ作品も収録。 【収録作】 ビギナーズラック 戦場を去った男 テイク・ザ・ビーフラット 波まかせ 未完成の怨み 公安の仕事 -
「和歌所」の鎌倉時代 勅撰集はいかに編纂され、なぜ続いたか
500年以上続いた未曾有の国家事業ーー勅撰和歌集 天皇の命を受けて編纂された歌集ーー勅撰和歌集は、乱世のなか500年以上にわたって生み出されてきた。古今和歌集をはじめ、初期の勅撰集に注目が集まりがちだが、勅撰和歌集が権威を持つようになったのは鎌倉時代以降のことである。しかし、それぞれの勅撰集がいかに編纂されたかは意外なほど知られていない。本書では鎌倉時代の勅撰集がいかに編纂されたかを、新史料も交えてつぶさに描き出す。それによって見えてくるのは、単なる文学史を超えた、和歌と政治の相互補完関係という中世という時代の特質である。 【内容】 はじめに 序章 和歌所とその源流 第一章 開闔・源家長と歌人たち―新古今和歌集 第二章 撰者の日常―新勅撰和歌集 第三章 創られる伝統―続後撰和歌集 第四章 東西の交渉と新しい試み―続古今和歌集 第五章 和歌所を支える門弟―続拾遺和歌集 第六章 打聞と二条家和歌所―永仁勅撰企画・新後撰和歌集 第七章 おそろしの集―玉葉和歌集 第八章 法皇の長歌―続千載和歌集 第九章 倒幕前夜の歌壇―続後拾遺和歌集 -
明日の湯
東京は浅草、浅草寺近くに昭和のはじめから存在する銭湯「明日の湯」。 三代目の三助は現役の大学生。失踪した父親のかわりに毎日番台に掃除にと、雑務に駆りだされる日々。そのせいで彼女もできないし、就活はおろか、単位も危ない。時代遅れの銭湯なんか継ぐ気はない――のに、毎日珍客が訪れ、三助はしぶしぶ彼らの悩み解決に手を貸すことに――。温かなお湯と人情が疲れた心と身体をあたためる、ほっこり銭湯ミステリー!
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