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何度も同じような夢を見る。それはさまざまな女をいたぶり殺すことでエクスタシーを覚えるという夢だ。その夢はまるで自分が手を下したかのような錯覚に陥るほど、リアルなのだ。ある日、自分が見た夢と同じ殺人事件が起こっていると知る。犯人逮捕のニュースには、自分と同じ顔をした違う名前の男が映っていた―ー。運命の残酷さに翻弄される悲劇を描いた「悪魔の帽子」ほか、植物に取りつかれた男を描いた「花うつけ」、主人公が犬嫌いになった理由があかされる衝撃のラスト「犬嫌い」、著者の出身地である松山が舞台の正統派ゴーストストーリーの「城山界隈奇譚」などの他、文庫化にあたり雑誌掲載原稿を2篇、文庫版書下ろしも収録した充実の十二篇。登場人物たちの心の昏闇や地獄は、自分の中にもあると気付いたとき、すでに著者の術中にはまっている。一度読み始めたら、止められない語り口、一気読み必須の正統派怪談。
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Posted by ブクログ
【2025年115冊目】
女を犯して殺す――夢を見るのだ。夢だとわかっているのに、なぜか強い現実感を伴う。だが、夢で見たのと同様の事件が起こっていることがわかり、僕は困惑する。テレビに映っている犯人と思われる男の似顔絵は僕と瓜二つの顔をしていて――表題作を含む12編の短編集。
短編集より長編の方が好きだったのですが、最近は短い時間で集中して読むことのできるので、短編集も好きになってきました。デビュー作である「るんびにの子供」も楽しんで読んだ記憶がありますが、今作も楽しんで読めました。なにせ、表題作からして、かなりセンセーショナルなあらすじだったので思わず手にしてしまいました。
「赤い薊」「空の旅」「縁切り」らへんが好きでした。おどろおどろしさと結末のやるせなさというか。あとがきを読んで、作者さんのエッセイも読んでみたいなと思いました。なるほど恐怖は、確かに純粋な心の発露ですねぇ。
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