作品一覧

  • ブーニーズ
    -
    1巻2,299円 (税込)
    『無駄花』で鮮烈デビューをした著者による、新たなる代表作! 18歳を迎えた加藤弘明は、日本のどこにでもあるような地方都市で、鬱屈した日々を送っていた。学歴もない。将来も、地元の工場や全国チェーン店で働き詰めることしか浮かばないような人生に、ひとつの希望が降ってきた。それはヒップホップという、未知の音楽、いや、体験だった――。 地方で懸命に生きる若者たちが、一度きりしかない青春と、大きな挫折を経て、己の人生をつかむまでを描いた、傑作青春小説。
  • 無駄花
    3.5
    1巻1,562円 (税込)
    ある日、死刑囚・中村は、出版社の社員から、これまでの半生について手記を書くよう手紙で促される。そこで中村は自身の半生と、因縁の男・島田との関係を綴り始めることになった。困窮した家庭に育った中村と、地元でも有数の実業家一族の島田の二人は、一度は中学で同じ不良グループに属していたが、島田の度重なる裏切りに業を煮やした中村が殴り合いの喧嘩の末、島田と縁を切ることに。  その後、上京して会社員となり、結婚して幸福な生活を送っていた中村は、父の重篤の報を受け、看病のため久しぶりに帰郷する。そこに一族の経営会社を引き継いだ島田が現れ、二人は十数年越しに再会を果たす。直後に襲った株価暴落もあり、過去の蟠りを払拭して彼の会社に入社することを決意した中村だったが、そこにはなんと犯罪や不貞が横行する世界が待ち受けていたのだった。島田に妻を寝取られ、またしても裏切りにあった中村は、遂に怒りを爆発させ凶行へとひた走る。 29歳、戦慄のデビュー。第14回小説現代長編新人賞奨励賞受賞作。

ユーザーレビュー

  • 無駄花

    Posted by ブクログ

    軽快なリズムで読者を引き摺り込む作者の筆の運びに瞳が輝きながら惚れ惚れとした。単純にエンターテイメントとして楽しめるし、難しい言葉をつかっているのは敢えてなのかまだ読んではいないけれど作中にもあるように永山則夫の「無知の涙」に影響されたのかなあ、と。良かった。悪は悪で悪を成さん。

    0
    2022年03月03日
  • 無駄花

    Posted by ブクログ

    なんだか恐ろしげな装丁
    なんで買ったか記憶にない
    本屋大賞ノミネート作とか
    ちょっとキラキラしたものばかり読んでたので
    そろそろ重めのやつ読みたかったのかも

    なかなか事件ってのがなんなのか
    明らかにならないもんだから
    読んでて
    「オイオイ、もう頁がなくなるぜ?!」
    って心配しちゃったぜ
    別に事件はどうでもよくて
    こいつがどうなんのか気になる…
    ってそれだけで読める
    変な魅力があった

    誰にでも起こりうるかというと
    起こらねーよと思う
    怨みを爆発させるヤツだらけじゃない
    主人公が変なのか
    ガマンできるほうが変なのか
    あなただってそうなりかねませんよ
    ってことを書きたかったのか
    ちょっとわかんな

    0
    2021年05月05日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!