みちづれはいても、ひとり

みちづれはいても、ひとり

660円 (税込)

3pt

夫・宏基と別居中の弓子は、アパートの隣人・楓と時々一緒に食事をする仲だ。別居後すぐに宏基は失踪したのだが、ある日義理の母から、故郷の島で宏基を見かけた人がいる、という話を聞かされる。執拗に言い寄ってくる社長がいやになり会社をやめた楓と、職探し中の弓子は、気分転換と休息を兼ねて島への旅に出ることにした。女二人の旅の行く末は――。

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みちづれはいても、ひとり のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    出来事や会話や状況に対するふたりの受け止め方、その表現とリズムがかなり好み。少し笑えて、核心もついていて、それでいて面倒くさくない感じが良い。

    0
    2022年05月21日

    Posted by ブクログ

    本を読みなさい。きっとあなたを遠くに連れて行ってくれる。
    自分がやってない何かをやっている人に「フッ、よくやるわ」という視線を向けて何者かになったような気分になるのは、あさましい。
    他人から際限なく引き出せる優しさなんてない。
    興味のない話に興味深げに相槌を打つ技術を、今日人至るまで会得することがで

    0
    2021年09月05日

    Posted by ブクログ

    おしゃれなカフェに置いてあったので、試し読みしたところ面白そうなので購入した

    はじめ、都会在住の社会や男に疲れたアラフォー独身女性が自然いっぱいの島に滞在し、大切なものを見つけ直す、やり直すぞー!って感じの爽やかな内容かと思っていたが
    実際は、人の醜い部分だったり、命ある限り、生きていかねばならな

    0
    2021年08月18日

    Posted by ブクログ


    再読…
    寺地はるなさんの作品では一番好き!

    夫が突然失踪してしまった39歳の弓子
    ずっと性欲のピークが続いていて、短いスパンで彼氏が変わる41歳の楓
    たまたまアパートの隣同士ということから「ご近所付き合い的な関係」が始まる
    そしてなぜか二人は、弓子の失踪した夫の姿が目撃されたという島に旅をするこ

    0
    2025年08月19日

    Posted by ブクログ

    この先、自分が誰かと結婚することなんてあるのかなあ、と思う。生活空間に他人の姿があるというのは、しんどい。男なんて時々会いに来てもらうくらいがちょうどいいんじゃないだろうか。配偶者という存在がしんどいなら、子ども、というのはどれほどのものだろうかと思う。

    それなのに、忘れた。会わなくなって1年もせ

    0
    2025年05月21日

    Posted by ブクログ

    登場人物が少なくシンプルな物語。賃貸に暮らす弓子と楓は隣同士に住む。上手いこといかないことの多い40代の二人は休息を兼ねて旅に出る。お互いの足りないところをカバーしあいながら自由に過ごす。親友でも親子でも夫婦でも二人は一つになれない。ひとりはひとり。

    0
    2025年05月08日

    Posted by ブクログ

    ・私はいつも正しいわけではない。私の生きかたはきっと美しくはない。何度も間違え、何度も他人を傷つけ、罪と穢れを炎にくべて赦されようとする。でも、自分が正しくも美しくもなく生きていることを知っている私はせめて、他人が心から欲するものを価値がないと嗤ったり否定したりはすまい
    ・人間の思考ってそんなに整理

    0
    2025年04月28日

    Posted by ブクログ

    ポンコツ夫と別居中、職探し中の39歳弓子と独身、休職中の41歳楓が主人公。
    ひょんなことから、弓子の逃げた夫を探しに島へ渡る物語。
    人生観、普通とは何ぞやという価値観の描き方が寺地さんは絶妙。島にいたシズがサイコパスなのは初めからなんとなく分かっていたが、あそこまで暴挙に出るとは思わなかった。
    うま

    0
    2024年10月26日

    Posted by ブクログ

    島に着いてから急激にサスペンスめいてきたからドキドキしていたけど、ちゃんと救いのあるラストでよかった。
    みんな結局は1人きりだということが救いとして描かれていることに、本当に慰められる。
    特に人間関係に疲弊してる時とか、自己犠牲に酔ってる時とかに。今だ。

    0
    2024年04月17日

    Posted by ブクログ

    寺地はるな著書を読むのは2冊目。徹底的に等身大の人物を、大きなドラマを設定することなく描く人なんだろうな、と思う。

    アラフォー女性2人。
    弓子は小さいときから母親による衝動的な暴力を受けていたけど、「今は虫が悪いんだな」と冷静に捉える感性と忍耐力を持っていた。それが優しい夫のある行動を耐え忍ぶ事に

    0
    2023年02月13日

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