吹井賢の作品一覧
「吹井賢」の「破滅の刑死者」「【合本版】破滅の刑死者」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
- 作者をフォローする
- フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
「吹井賢」の「破滅の刑死者」「【合本版】破滅の刑死者」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
読んでいる最中、椥辻霖雨が先生なら、あるいは社会学が楽しく感じれたのかもしれない、と何度も思った。
犯罪社会学を専門とする大学準教授の椥辻霖雨の講義場面から始まる各章に、退屈さは微塵もない。
このシリーズが好きで自ら読んでいるから、という贔屓抜きにしても引きこまれる要素がある。
今作は罪を犯すことと裁くこと、償うということの違いが主題に置かれている。
「犯したから裁かれ償う」と「裁かれたから犯した」、「償ったから犯した」は別物ということをだ。
安易に「冤罪」という単語が想起されたが、読み進めると似ているが違うのではないかと考えを改めた。
確定した罪は覆ることはなく、償った年月も戻ること
Posted by ブクログ
キャラクター造形はライトノベルテイストですし、特殊能力も出てきますが、それが何か、そしてそれをどう逆手に取って相手を倒すか、その辺りの駆け引きや推理まで楽しめる物語でした。
命を賭けた手に汗握る攻防戦。
彼が勝つのだろうなと分かっていても嫌な汗をかきました。
不利な状況から逆転、また相手に逆転されて、また逆転……と優位な立場が二転三転するのもいい。
何より彼の特殊能力とそれに対する代償を知った時の驚きと納得としてやられた感は本当に凄かった。
全体通しての大いなる伏線。
これは二度読みしたくなる展開。
最後の最後にあの種明かしは本当にずるかった。
思っていることを上手く表現できないのがもどかしい